33 / 34
第11ステージ LPより大切なもの
LPより大切なもの③
しおりを挟む
瞬きする間の出来事だった。
神速で駆けて来た影が跳躍し、柱を蹴って勢いをつけるとスピネルの頭を突き転倒させた。
新たな襲撃者は彼より一回りも小さな躰。その動きも最小で最短、まるで電光石火だ。
「降参すれば、同じ攻略対象のよしみで命だけは助けてやるよ、スピネル」
湾刀を手に黒衣にまたがっているのは、なんとカイヤだった。
ぎりぎりとのどにカイヤの親指がめり込み、スピネルは息が途切れそうになる。
「わかった、こ……降参だ」
カイヤは湾刀をもてあそぶようにくるりと回した。
「ね、ぼく、意外と強いって言ったでしょ」
あれはハッタリではなかったのか。
意外性にもほどがあると、生態が計り知れない少年をレンカは唖然として見る。
カイヤは泡を吹いて気を失ったスピネルを拘束すると、薄い目蓋を伏せて言った。
「こんなことぼくが言える立場じゃないんだけど、わかってほしいんだ、スピネルのこと」
とてもへそ曲がりのカイヤの口から出た言葉とは思えず、レンカは驚いて目を見開いた。
「ぼくらはきみを愛するようプログラムされている。家族愛、友情、執着、いろんな形で。あいつはそれが暴走してしまったんだ。だからって許されるわけじゃないけどさ。ぼく、前に言ったことあったろ、きみが夢中になってるゲームを知りたくなったからって。あれ、そのままの意味だよ」
青い瞳がまっすぐレンカを見つめる。
二代目でも、ずっといっしょだった大切な仲間。
愛しさがあふれ、レンカはカイヤを抱きしめた。
「わたしのプログラムだってそうよ。でもゲームは終わったんだもの、これからは自由な選択肢があっていいのよ。二度と会えないわけじゃない」
予想外の抱擁にさすがのカイヤも動揺している。
「あ、ほら、きみのサボテンの君がこっち見てるよ」
倒れたままむすっとした顔で睨んでいるタキトゥナに、レンカはあわてて駆けよった。
スピネルのLPは侵食されている可能性があるため、検査入院することになった。
おそらくはその後、なんらかの処罰が降されるだろう。
「しばらく会えなくなるわね」
病室を訪ねたレンカに、スピネルはさみしげに笑った。
「……お前、前に乙女ゲームのヒロインが特別に扱われるのがおかしいって言ってただろ」
正直、レンカは憶えていなかった。
「特別だったよ、おれにとっては」
「そっか……」
今は微苦笑を浮かべるしかない。きっと情けない顔になっている。
「あんなに危ない目に遭ったのに、出て行くんだな」
「ごめん、スピネル」
「でもそういうお前だから好きになった。憧れたよ、本編じゃなくても」
(そんなシナリオみたいなかっこいいセリフ)
泣きそうだったので、どうしても気になっていたことを訊いた。
「ゲームの途中で、データを破壊することだってできたはずよ。どうして?」
「……おれは攻略制限キャラだ。順番は最後だろ、自分のルートを演じ終えるまでは壊したくなかった」
プレイヤーのためじゃない、まったくの自分の都合だ。なんてわがままで勝手なんだろう。
でもその言葉で、本当に好きでいてくれたんだとわかった。
「ありがとう、スピネル」
それだけ伝えて病室を出ると、廊下に花束をかかえたアンバーが立っていた。
「どうしたの、それ。まさかスピネルのお見舞い?」
「いや、これはお前にだ、レンカ」
何かのお祝いのように花束が贈呈され、レンカは困惑する。
「乙女ゲームは卒業して、本当の恋をするんだろう」
アンバーがふわりと笑う。とたんにさみしくなった。
そう、恵まれた環境、御膳立てされた世界。
自分が望んでそこから出るのに、やっぱりみんなとまだいたいとも思ってしまう。
「そんな顔をするな。わたしはお前を笑わせてくれるやつなら、あのサボテン野郎でもいいと思っているんだ。まあ、打ちのめされた恨みは忘れんがな」
こぶしをぎりぎりとにぎるアンバーに飛びつくと、ゲームのときとは違い、きつく抱き返してくれた。
タキトゥナは、病室近くのロビーで待っていてくれた。中の会話が聞こえたようで、やや不機嫌である。
「おれ、ひどい言われようだな」
「あれでも応援してくれてるのよ。それでどこへ行く? またクエストに……」
「待て、何か今──」
タキトゥナの足がぴたりと止まる。
「サハラの声が聞こえなかったか?」
レンカにはわからなかったが、タキトゥナは『デザート無双2』へ走り出した。
だがカウンターにも事務室にも、彼の姿はない。
「サハラさんがいったいどうしたの?」
「いや、気のせいかもしれないが、呼ばれた気がして」
「なら総合受付に行ってみたら?」
「総合受付?」
妙な顔をするタキトゥナに、サハラの正体はプラットホームの管理AIだとレンカは教えた。
彼はまだ知らなかったのだ。
「う、嘘だろ、まずい……」
自分の今までの行動を顧みて、さすがに青くなっている。
「大丈夫、わたしもいろいろやっちゃったから。サハラさーん」
軽く足を踏み入れた総合受付で、ふたりは凍りついた。
「サ、サハラさん……?」
倒れたサハラのそばでシャルキヤが泣いていた。
《レンカ、サハラを助けて》
「どうしたの、シャルキヤさん!」
「な、なんだあれは!」
タキトゥナが見上げたプラットホームの天井が不気味な渦を巻き、まわりのゲームが徐々に吸い込まれていっている。
「すまない……」
サハラが薄く目を開いて言った。
「こんな日がいつか来るのはわかっていた。やはりわたしの力で止められるものではないな、アポトーシスは……」
(アポトーシス、前にカイヤが言ってた……?)
「それはなんですか、サハラさん!」
サハラをゆり動かすレンカに、シャルキアが泣き崩れた。
《アポトーシスは自滅のコード、プラットホームをよりよい状態に保つため、ソフトにエラーが発生したら自動削除機能が働くの。サハラが止めようとしたけれど、増殖するウィルスのほうが速くて間にあわなかった……!》
「でも、管理人であるサハラさんはプラットホームのコアじゃない、万一すべてのゲームが消失しても生き残れるはず! どうしてこんなになるってわかって、力なんか使ったんですか!」
あのとき、妙に疲れた顔をしていたのには理由があったのだ。
「わたしが……初め自律型AIとして生まれたとき、このプラットホームには誰もいなかった。そのうちゲームが増え仕事も忙しくなってきたが、どんどんここはにぎやかになっていった」
サハラは力なく笑った。
「あの受付嬢のことは責められまい。誰もいないプラットホームに、ひとりでいることを考えると怖くなったのだ。みんなにいてほしかった、それだけだ……」
そして、レンカのほうを見て気まずそうに口のはしをゆがめた。
「訂正しておこう、我々はデータである前にキャラクターだな」
タキトゥナがレンカの腕を引いて立ち上がった。
「方法は、救う方法はほかにないのか!」
「すまない、もう破滅は止められない」
「ちくしょう!」
自分たちのゲームの異常事態にキャラクターたちはロビーへ避難しているが、それも時間の問題だ。
いずれあの渦に巻き込まれてしまう。
地下の留置所からも、犯罪者たちがわらわらと出て来た。何もかも最後だ、状況を考慮し釈放されたのだろう。
その中にはあの司教の姿もあり、自分のゲームのゲートへ向かっていた。
「プレイヤーの……わしの宝物殿がァ!」
警備員たちに取りおさえられ暴れている司教を見て、レンカは突如駆け出した。
「どこへ行く、レンカ!」
「『エピックオブドラグーン』へ!」
しかし、RPGのゲートは閉じられつつある。
「こっちだ!」
タキトゥナは『エピックオブドラグーン』へ続く抜け道へレンカを連れて行った。
彼しか知らない秘密のルートなのだろう。
ファンタジーの舞台はすでに崩壊が始まっていた。
天を支える魔法陣はところどころひび割れ、パーツはばらけている。
あの美しい三次元空間が綻んでいくさまは残酷だった。
「目的の場所は!」
「お城へ!」
しかし城壁上の橋は壊れ始め、わたるのは困難だ。
「こっちだ!」
何も聞かず導いてくれるタキトゥナの背中だけを見て、レンカはただ走った。
崩れ落ちる柱と瓦礫の間を縫って、辿り着いたのは宝物殿。
「どうせ消えるなら賭けてみたいの」
「これは……」
レンカが取ったアイテムに、タキトゥナも手を添える。
「お前が決めた選択なら、おれも信じよう」
レンカが蓋を開けると金色の光がほとばしり、ふたりを包んだ。
もう誰も──
「消えてほしくない!」
レンカは転生の小箱を思い切り宙に投げた。
その瞬間床が突き上げ天井は崩落し、城は砕けて地に沈んだ。
神速で駆けて来た影が跳躍し、柱を蹴って勢いをつけるとスピネルの頭を突き転倒させた。
新たな襲撃者は彼より一回りも小さな躰。その動きも最小で最短、まるで電光石火だ。
「降参すれば、同じ攻略対象のよしみで命だけは助けてやるよ、スピネル」
湾刀を手に黒衣にまたがっているのは、なんとカイヤだった。
ぎりぎりとのどにカイヤの親指がめり込み、スピネルは息が途切れそうになる。
「わかった、こ……降参だ」
カイヤは湾刀をもてあそぶようにくるりと回した。
「ね、ぼく、意外と強いって言ったでしょ」
あれはハッタリではなかったのか。
意外性にもほどがあると、生態が計り知れない少年をレンカは唖然として見る。
カイヤは泡を吹いて気を失ったスピネルを拘束すると、薄い目蓋を伏せて言った。
「こんなことぼくが言える立場じゃないんだけど、わかってほしいんだ、スピネルのこと」
とてもへそ曲がりのカイヤの口から出た言葉とは思えず、レンカは驚いて目を見開いた。
「ぼくらはきみを愛するようプログラムされている。家族愛、友情、執着、いろんな形で。あいつはそれが暴走してしまったんだ。だからって許されるわけじゃないけどさ。ぼく、前に言ったことあったろ、きみが夢中になってるゲームを知りたくなったからって。あれ、そのままの意味だよ」
青い瞳がまっすぐレンカを見つめる。
二代目でも、ずっといっしょだった大切な仲間。
愛しさがあふれ、レンカはカイヤを抱きしめた。
「わたしのプログラムだってそうよ。でもゲームは終わったんだもの、これからは自由な選択肢があっていいのよ。二度と会えないわけじゃない」
予想外の抱擁にさすがのカイヤも動揺している。
「あ、ほら、きみのサボテンの君がこっち見てるよ」
倒れたままむすっとした顔で睨んでいるタキトゥナに、レンカはあわてて駆けよった。
スピネルのLPは侵食されている可能性があるため、検査入院することになった。
おそらくはその後、なんらかの処罰が降されるだろう。
「しばらく会えなくなるわね」
病室を訪ねたレンカに、スピネルはさみしげに笑った。
「……お前、前に乙女ゲームのヒロインが特別に扱われるのがおかしいって言ってただろ」
正直、レンカは憶えていなかった。
「特別だったよ、おれにとっては」
「そっか……」
今は微苦笑を浮かべるしかない。きっと情けない顔になっている。
「あんなに危ない目に遭ったのに、出て行くんだな」
「ごめん、スピネル」
「でもそういうお前だから好きになった。憧れたよ、本編じゃなくても」
(そんなシナリオみたいなかっこいいセリフ)
泣きそうだったので、どうしても気になっていたことを訊いた。
「ゲームの途中で、データを破壊することだってできたはずよ。どうして?」
「……おれは攻略制限キャラだ。順番は最後だろ、自分のルートを演じ終えるまでは壊したくなかった」
プレイヤーのためじゃない、まったくの自分の都合だ。なんてわがままで勝手なんだろう。
でもその言葉で、本当に好きでいてくれたんだとわかった。
「ありがとう、スピネル」
それだけ伝えて病室を出ると、廊下に花束をかかえたアンバーが立っていた。
「どうしたの、それ。まさかスピネルのお見舞い?」
「いや、これはお前にだ、レンカ」
何かのお祝いのように花束が贈呈され、レンカは困惑する。
「乙女ゲームは卒業して、本当の恋をするんだろう」
アンバーがふわりと笑う。とたんにさみしくなった。
そう、恵まれた環境、御膳立てされた世界。
自分が望んでそこから出るのに、やっぱりみんなとまだいたいとも思ってしまう。
「そんな顔をするな。わたしはお前を笑わせてくれるやつなら、あのサボテン野郎でもいいと思っているんだ。まあ、打ちのめされた恨みは忘れんがな」
こぶしをぎりぎりとにぎるアンバーに飛びつくと、ゲームのときとは違い、きつく抱き返してくれた。
タキトゥナは、病室近くのロビーで待っていてくれた。中の会話が聞こえたようで、やや不機嫌である。
「おれ、ひどい言われようだな」
「あれでも応援してくれてるのよ。それでどこへ行く? またクエストに……」
「待て、何か今──」
タキトゥナの足がぴたりと止まる。
「サハラの声が聞こえなかったか?」
レンカにはわからなかったが、タキトゥナは『デザート無双2』へ走り出した。
だがカウンターにも事務室にも、彼の姿はない。
「サハラさんがいったいどうしたの?」
「いや、気のせいかもしれないが、呼ばれた気がして」
「なら総合受付に行ってみたら?」
「総合受付?」
妙な顔をするタキトゥナに、サハラの正体はプラットホームの管理AIだとレンカは教えた。
彼はまだ知らなかったのだ。
「う、嘘だろ、まずい……」
自分の今までの行動を顧みて、さすがに青くなっている。
「大丈夫、わたしもいろいろやっちゃったから。サハラさーん」
軽く足を踏み入れた総合受付で、ふたりは凍りついた。
「サ、サハラさん……?」
倒れたサハラのそばでシャルキヤが泣いていた。
《レンカ、サハラを助けて》
「どうしたの、シャルキヤさん!」
「な、なんだあれは!」
タキトゥナが見上げたプラットホームの天井が不気味な渦を巻き、まわりのゲームが徐々に吸い込まれていっている。
「すまない……」
サハラが薄く目を開いて言った。
「こんな日がいつか来るのはわかっていた。やはりわたしの力で止められるものではないな、アポトーシスは……」
(アポトーシス、前にカイヤが言ってた……?)
「それはなんですか、サハラさん!」
サハラをゆり動かすレンカに、シャルキアが泣き崩れた。
《アポトーシスは自滅のコード、プラットホームをよりよい状態に保つため、ソフトにエラーが発生したら自動削除機能が働くの。サハラが止めようとしたけれど、増殖するウィルスのほうが速くて間にあわなかった……!》
「でも、管理人であるサハラさんはプラットホームのコアじゃない、万一すべてのゲームが消失しても生き残れるはず! どうしてこんなになるってわかって、力なんか使ったんですか!」
あのとき、妙に疲れた顔をしていたのには理由があったのだ。
「わたしが……初め自律型AIとして生まれたとき、このプラットホームには誰もいなかった。そのうちゲームが増え仕事も忙しくなってきたが、どんどんここはにぎやかになっていった」
サハラは力なく笑った。
「あの受付嬢のことは責められまい。誰もいないプラットホームに、ひとりでいることを考えると怖くなったのだ。みんなにいてほしかった、それだけだ……」
そして、レンカのほうを見て気まずそうに口のはしをゆがめた。
「訂正しておこう、我々はデータである前にキャラクターだな」
タキトゥナがレンカの腕を引いて立ち上がった。
「方法は、救う方法はほかにないのか!」
「すまない、もう破滅は止められない」
「ちくしょう!」
自分たちのゲームの異常事態にキャラクターたちはロビーへ避難しているが、それも時間の問題だ。
いずれあの渦に巻き込まれてしまう。
地下の留置所からも、犯罪者たちがわらわらと出て来た。何もかも最後だ、状況を考慮し釈放されたのだろう。
その中にはあの司教の姿もあり、自分のゲームのゲートへ向かっていた。
「プレイヤーの……わしの宝物殿がァ!」
警備員たちに取りおさえられ暴れている司教を見て、レンカは突如駆け出した。
「どこへ行く、レンカ!」
「『エピックオブドラグーン』へ!」
しかし、RPGのゲートは閉じられつつある。
「こっちだ!」
タキトゥナは『エピックオブドラグーン』へ続く抜け道へレンカを連れて行った。
彼しか知らない秘密のルートなのだろう。
ファンタジーの舞台はすでに崩壊が始まっていた。
天を支える魔法陣はところどころひび割れ、パーツはばらけている。
あの美しい三次元空間が綻んでいくさまは残酷だった。
「目的の場所は!」
「お城へ!」
しかし城壁上の橋は壊れ始め、わたるのは困難だ。
「こっちだ!」
何も聞かず導いてくれるタキトゥナの背中だけを見て、レンカはただ走った。
崩れ落ちる柱と瓦礫の間を縫って、辿り着いたのは宝物殿。
「どうせ消えるなら賭けてみたいの」
「これは……」
レンカが取ったアイテムに、タキトゥナも手を添える。
「お前が決めた選択なら、おれも信じよう」
レンカが蓋を開けると金色の光がほとばしり、ふたりを包んだ。
もう誰も──
「消えてほしくない!」
レンカは転生の小箱を思い切り宙に投げた。
その瞬間床が突き上げ天井は崩落し、城は砕けて地に沈んだ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話7話。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
無自覚な少女は、今日も華麗に周りを振り回す。
ユズ
ファンタジー
15歳の誕生日を迎えた愛菜に待っていたのは、アイシャーナ・ウィステリアという異世界の公爵令嬢の赤ちゃんになるというものだった。けれど前向きな愛菜は「あ、例の異世界転生!え?私死んだっけ?ま、いっか!ふふっ、人生楽しまなき損なんだから!!」と、あっさり受け入れてしまう。
こんな女の子でも案外役に立つ…?
これは無自覚才女で天然でチートな愛され少女が楽に生きるために頑張り(しかし斜め上へ行く)、周りを振り回すお話。
*小説家になろう様にも投稿しています
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
転生したら、最推しキャラの弟に執着された件。 〜猫憑き!?氷の騎士が離してくれません〜
椎名さえら
恋愛
私はその日、途方に暮れていた。
なにしろ生家であるサットン侯爵家が没落し、
子供の頃からの婚約者に婚約破棄されたのだ。
だが同時に唐突に気づいた。
ここはかつて読んでいた某ライトノベルの世界だと!
しかもガスはあるし、水道も通ってるし、醤油が存在する
まさかのチートすぎる世界だった。
転生令嬢が、氷の騎士(最推しキャラの、弟!)と
呼ばれる男のリハビリを精一杯して
ヒロインのもとへ返してあげようとしたら、
ヒーローの秘密(キーは猫)を知った上、
気づいたら執着からの溺愛されて逃げられなくなる話。
※完結投稿です
※他サイトさんでも連載しています
※初日のみ頻回更新、のち朝6時&18時更新です
※6/25 「23 決戦は明後日」の内容が重複しておりましたので修正しました
すみません(/_;)
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる