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第7ステージ クエストでデート
クエストでデート①
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やって来たのは、『ラブコンチェルト』のゲートだ。いつもにぎやかなのだろう、楽しそうな笑い声がロビーまで聞こえてくる。
セーラー服にブレザーと、さまざまな種類の制服を纏った女子高生たち。共通した着こなしは、ぴったりしたブラウスにやたら短いスカートだ。
美少女ゲームの攻略対象を、レンカは穴が開くほど観察した。
ショートカットにロングヘア。活発な子、純粋そうな子、いろんなタイプがいる。
確かにみんな愛らしく、アンバーが騒ぐのもわかる。そして顔は童顔でレンカより背は低くても、彼女たちは首から下はかなりメリハリがあった。
(むう……)
ヒロインとしては若干おもしろくないが、そこはゲームのメインターゲット層が違うからしょうがない。
「何をしてるんだ、お前?」
突然背後から声をかけられ、レンカは飛び上がった。
「アンバー、なんでここに!」
「フーフフ、わたしが彼女たちと会っているのにやきもちを焼いてたんだな?」
今、彼の特殊な解釈にかまっているひまはない。
花束をかかえ割り込んで来たアンバーの顔をおしのけ、レンカは口に人指し指を当てる。
「しっ、彼女たちの魅力を勉強しに来たのよ、静かにしててね」
「なるほど、魅力か」
アンバーは『ラブコンチェルト』の少女に声をかけ、試写室へレンカを連れて来た。
「それならゲームをしてみればいい。ここは誰でも好きに美少女ゲームをプレイできる部屋だ」
アンバーがメニュー画面を開き『START』ボタンをおす。
すると、映画館のようにスクリーンに少女たちが映し出された。
物語は、どこにでもいるふつうの少年が、この街へ引っ越して来たことから始まるラブコメである。
しかし実はこの街はとあるゲームの中で、世界のコアを見つけ出し謎を解かなければ、永遠にループをくり返しハッピーエンドへ辿りつけないという、なかなか困難なストーリーだった。
ルートによっては苛烈な展開が待っていたりと、予測不能の鬱ゲーでもある。
このプラットホームのプレイヤーは女子なのに、なぜギャルゲーなのだろうとレンカは疑問に思っていたが、いつの間にか夢中で各ルートのシナリオを進めていた。
せつなさの残る美しいラストはトゥルーエンドの一つなのだろう。悲恋エンドを好む上級者のためか、幅広く楽しめるエンドリストもすばらしく完成度が高い。
ゲームを終えると、レンカはハンカチを手に号泣していた。
「つらい……つらいけど尊い!」
かわいらしいキャラクターと壮絶なストーリーのギャップに引き込まれ、一時的に語彙力が低下している。
「それで、どうだったか?」
アンバーに聞かれ、レンカは自分に欠けていたものも見えてきた。
「そうね……」
いつも攻略する側だったから、攻略される側の気持ちがわからなかった。
並いるライバルたちの中でいかに魅力的に見せられるか。それが攻略対象の役目だ。
「なんかつかんだかも! ありがとうアンバー!」
「やれやれ」
パワフルに去って行くレンカをアンバーは苦笑しながら見送った。
『デザート無双2』へもどったレンカはシャルキヤのもとへ駆けつけたかったが、カイヤに交代を強要され、しぶしぶ受付に入った。これまでまかせっきりだったので、さすがに仕方がない。
それでも、久しぶりにカウンターに立つと身が引きしまるのを感じた。異民族の言葉も覚え業務にも慣れてきたため、今では業務もひとりで円滑に回せる。
来たる大型アップデートを控え、サハラは受付を不在にすることが多い。しかし彼が立ちあわないのは、信用されている証拠だ。
こうして仕事をしていると、『憂国のシンデレラ』にいたころは、まわりがなんでもお膳立てしてくれていたことがよくわかる。
(わたし、キャラクターだけじゃなく仕事もプロになったんだ)
そんな誇らしい気持ちで客を待っていると、ひとりのN P Cがやって来た。
道具屋の周辺に立っている、近づくと単発のクエストを依頼してくるキャラクターである。
彼は武装もせずに、掲示板からクエスト用紙をはぎ取って来るとカウンターに出した。
(うっお酒くさい)
鼻の頭がほんのり染まり上機嫌だ。どこかで飲んで来たのだろう。
しかしこれは受理できない案件だった。
「申しわけありません、飲酒されているかたのクエストはお断りさせていただいています」
レンカが頭を下げると、男はにこやかに熊手を持った腕を天板についた。
「ネーチャン、これ貝掘りクエストだから危険はないよ」
クエストには狩猟と採取と二種類あって、採取は砂漠に生息するサボテンや貝を採るものである。エリアボスの出現はないが、だからといって生きものがまったくいないわけではなく、雑魚レベルのモンスターはうろついている。
それはさておき、
「どのようなクエストでも出発は許可できません」
決まりなのでレンカは用紙を返した。ネーチャンなどと軽口を叩かれたこともないので、つい口調も強くなる。
「前のネーチャンは通してくれたのにな~」
サハラが彼女の受付は完璧だったと言っていたので、これは出まかせだろう。
がんとして用紙を受け取らないレンカに苛立ちを覚えたのか、男は態度を変えてきた。
「あんた、乙女ゲームの主人公なんだってな。お高くとまりやがって、どうせいろんな男取っ替え引っ替え遊んでるんだろ?」
酔っ払いは無視するに限る。
男はおもしろくなさそうに舌打ちをすると、勝手にクエストの入り口へ向かった。
どのみち受付を通さねば、入り口は入れない仕様になっているのだが、無理やり陽よけをめくって侵入を試みている。
こんなときに限ってカイヤもサハラもいないのは困りものだが、マニュアルにはないトラブルに対処できてこそのプロだ。
「だめですってば!」
レンカが力尽くで男を引っ張ると、ふたりとも床に転がり込んだ。
「何しやがる!」
男は酔っているとは思えない機敏な動きで、あっという間にレンカを組み伏せた。
(こ、このひとがサハラさんの言う怪しい人物なんじゃ?)
そんな疑惑も浮かんだが、いきなり熊手でブラウスの胸もとを引き裂かれ、レンカは頭がまっ白になった。自分のゲームでもこんな野蛮な仕打ちは受けたことがない。
「クエストに出せないんならおれの相手でもしろよ」
下卑た笑いがぞっとする。モンスターと遭遇したときとは違う恐怖がレンカを襲い、涙が滲んだ。
(嘘、こんな経験がしたかったわけじゃ……!)
冷たい金属の爪がスカートのファスナーにかかる──
突然、ガツンと鈍い音がした。馬乗りになった男の顔がゆがむ。
どこから飛んで来たのか、男の頭を直撃した二枚貝が床をすべった。受付嬢の少女にわたされたタイプのあの素材だ。
そのまま後ろに仰け反って倒れた男と入れ替わるように、
「彼、貝掘りに行きたかったみたいだから」
サシミは手持ちの二枚貝を見せながら悪戯っぽく笑った。
ふるえる肩にマントをかけてもらい、レンカはようやく声が出る。
「あ、ありがとう」
助けてもらったのはもう何度目だろう。こんなことをされたら気持ちは盛り上がるばかりだ。
モンスターに襲われるより貞操の危機のほうが、乙女ゲームでは親密度アップのイベントであるのだが、
「どうしたの? まだ痛い?」
サシミに特に追加のアクションはない。こうもフラグを折られると、どこか選択肢を間違えたのではと不安になる。
「あのサシミさ……」
《レンカ!》
ふり返ると、シャルキヤがドレスのまま走って来るのが見えた。慣れない装いのせいか、すそを踏んづけ派手に転ぶ。
「ああっシャルキヤさん、大丈夫?」
《レンカこそ大丈夫ですか!? 酔っぱらいに絡まれたって聞いて……!》
服も髪もくしゃくしゃのまま起き上がると、シャルキヤはがばりとレンカを男前に抱擁した。ゆたかなバストに顔をうずめられ、レンカは涙があふれ出す。
「う……わあああん! 怖かったよー!」
本当はサシミにこうして抱きしめてほしかった。
泣きじゃくりながらも不服が過ったが、シャルキヤの躰があたたかく、レンカは安心して鼻まですすった。
セーラー服にブレザーと、さまざまな種類の制服を纏った女子高生たち。共通した着こなしは、ぴったりしたブラウスにやたら短いスカートだ。
美少女ゲームの攻略対象を、レンカは穴が開くほど観察した。
ショートカットにロングヘア。活発な子、純粋そうな子、いろんなタイプがいる。
確かにみんな愛らしく、アンバーが騒ぐのもわかる。そして顔は童顔でレンカより背は低くても、彼女たちは首から下はかなりメリハリがあった。
(むう……)
ヒロインとしては若干おもしろくないが、そこはゲームのメインターゲット層が違うからしょうがない。
「何をしてるんだ、お前?」
突然背後から声をかけられ、レンカは飛び上がった。
「アンバー、なんでここに!」
「フーフフ、わたしが彼女たちと会っているのにやきもちを焼いてたんだな?」
今、彼の特殊な解釈にかまっているひまはない。
花束をかかえ割り込んで来たアンバーの顔をおしのけ、レンカは口に人指し指を当てる。
「しっ、彼女たちの魅力を勉強しに来たのよ、静かにしててね」
「なるほど、魅力か」
アンバーは『ラブコンチェルト』の少女に声をかけ、試写室へレンカを連れて来た。
「それならゲームをしてみればいい。ここは誰でも好きに美少女ゲームをプレイできる部屋だ」
アンバーがメニュー画面を開き『START』ボタンをおす。
すると、映画館のようにスクリーンに少女たちが映し出された。
物語は、どこにでもいるふつうの少年が、この街へ引っ越して来たことから始まるラブコメである。
しかし実はこの街はとあるゲームの中で、世界のコアを見つけ出し謎を解かなければ、永遠にループをくり返しハッピーエンドへ辿りつけないという、なかなか困難なストーリーだった。
ルートによっては苛烈な展開が待っていたりと、予測不能の鬱ゲーでもある。
このプラットホームのプレイヤーは女子なのに、なぜギャルゲーなのだろうとレンカは疑問に思っていたが、いつの間にか夢中で各ルートのシナリオを進めていた。
せつなさの残る美しいラストはトゥルーエンドの一つなのだろう。悲恋エンドを好む上級者のためか、幅広く楽しめるエンドリストもすばらしく完成度が高い。
ゲームを終えると、レンカはハンカチを手に号泣していた。
「つらい……つらいけど尊い!」
かわいらしいキャラクターと壮絶なストーリーのギャップに引き込まれ、一時的に語彙力が低下している。
「それで、どうだったか?」
アンバーに聞かれ、レンカは自分に欠けていたものも見えてきた。
「そうね……」
いつも攻略する側だったから、攻略される側の気持ちがわからなかった。
並いるライバルたちの中でいかに魅力的に見せられるか。それが攻略対象の役目だ。
「なんかつかんだかも! ありがとうアンバー!」
「やれやれ」
パワフルに去って行くレンカをアンバーは苦笑しながら見送った。
『デザート無双2』へもどったレンカはシャルキヤのもとへ駆けつけたかったが、カイヤに交代を強要され、しぶしぶ受付に入った。これまでまかせっきりだったので、さすがに仕方がない。
それでも、久しぶりにカウンターに立つと身が引きしまるのを感じた。異民族の言葉も覚え業務にも慣れてきたため、今では業務もひとりで円滑に回せる。
来たる大型アップデートを控え、サハラは受付を不在にすることが多い。しかし彼が立ちあわないのは、信用されている証拠だ。
こうして仕事をしていると、『憂国のシンデレラ』にいたころは、まわりがなんでもお膳立てしてくれていたことがよくわかる。
(わたし、キャラクターだけじゃなく仕事もプロになったんだ)
そんな誇らしい気持ちで客を待っていると、ひとりのN P Cがやって来た。
道具屋の周辺に立っている、近づくと単発のクエストを依頼してくるキャラクターである。
彼は武装もせずに、掲示板からクエスト用紙をはぎ取って来るとカウンターに出した。
(うっお酒くさい)
鼻の頭がほんのり染まり上機嫌だ。どこかで飲んで来たのだろう。
しかしこれは受理できない案件だった。
「申しわけありません、飲酒されているかたのクエストはお断りさせていただいています」
レンカが頭を下げると、男はにこやかに熊手を持った腕を天板についた。
「ネーチャン、これ貝掘りクエストだから危険はないよ」
クエストには狩猟と採取と二種類あって、採取は砂漠に生息するサボテンや貝を採るものである。エリアボスの出現はないが、だからといって生きものがまったくいないわけではなく、雑魚レベルのモンスターはうろついている。
それはさておき、
「どのようなクエストでも出発は許可できません」
決まりなのでレンカは用紙を返した。ネーチャンなどと軽口を叩かれたこともないので、つい口調も強くなる。
「前のネーチャンは通してくれたのにな~」
サハラが彼女の受付は完璧だったと言っていたので、これは出まかせだろう。
がんとして用紙を受け取らないレンカに苛立ちを覚えたのか、男は態度を変えてきた。
「あんた、乙女ゲームの主人公なんだってな。お高くとまりやがって、どうせいろんな男取っ替え引っ替え遊んでるんだろ?」
酔っ払いは無視するに限る。
男はおもしろくなさそうに舌打ちをすると、勝手にクエストの入り口へ向かった。
どのみち受付を通さねば、入り口は入れない仕様になっているのだが、無理やり陽よけをめくって侵入を試みている。
こんなときに限ってカイヤもサハラもいないのは困りものだが、マニュアルにはないトラブルに対処できてこそのプロだ。
「だめですってば!」
レンカが力尽くで男を引っ張ると、ふたりとも床に転がり込んだ。
「何しやがる!」
男は酔っているとは思えない機敏な動きで、あっという間にレンカを組み伏せた。
(こ、このひとがサハラさんの言う怪しい人物なんじゃ?)
そんな疑惑も浮かんだが、いきなり熊手でブラウスの胸もとを引き裂かれ、レンカは頭がまっ白になった。自分のゲームでもこんな野蛮な仕打ちは受けたことがない。
「クエストに出せないんならおれの相手でもしろよ」
下卑た笑いがぞっとする。モンスターと遭遇したときとは違う恐怖がレンカを襲い、涙が滲んだ。
(嘘、こんな経験がしたかったわけじゃ……!)
冷たい金属の爪がスカートのファスナーにかかる──
突然、ガツンと鈍い音がした。馬乗りになった男の顔がゆがむ。
どこから飛んで来たのか、男の頭を直撃した二枚貝が床をすべった。受付嬢の少女にわたされたタイプのあの素材だ。
そのまま後ろに仰け反って倒れた男と入れ替わるように、
「彼、貝掘りに行きたかったみたいだから」
サシミは手持ちの二枚貝を見せながら悪戯っぽく笑った。
ふるえる肩にマントをかけてもらい、レンカはようやく声が出る。
「あ、ありがとう」
助けてもらったのはもう何度目だろう。こんなことをされたら気持ちは盛り上がるばかりだ。
モンスターに襲われるより貞操の危機のほうが、乙女ゲームでは親密度アップのイベントであるのだが、
「どうしたの? まだ痛い?」
サシミに特に追加のアクションはない。こうもフラグを折られると、どこか選択肢を間違えたのではと不安になる。
「あのサシミさ……」
《レンカ!》
ふり返ると、シャルキヤがドレスのまま走って来るのが見えた。慣れない装いのせいか、すそを踏んづけ派手に転ぶ。
「ああっシャルキヤさん、大丈夫?」
《レンカこそ大丈夫ですか!? 酔っぱらいに絡まれたって聞いて……!》
服も髪もくしゃくしゃのまま起き上がると、シャルキヤはがばりとレンカを男前に抱擁した。ゆたかなバストに顔をうずめられ、レンカは涙があふれ出す。
「う……わあああん! 怖かったよー!」
本当はサシミにこうして抱きしめてほしかった。
泣きじゃくりながらも不服が過ったが、シャルキヤの躰があたたかく、レンカは安心して鼻まですすった。
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