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第6ステージ サボテンの君
サボテンの君③
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シャルキヤは強そうな見た目と違い、控えめなスレイヤーだった。しかもその用件は意外なもので、
「恋の相談、ですか?」
《好きなひとがいるんです》
キャッと照れて顔をかくす。
「まさかアンバー?」
《いえ、彼には声をかけられただけで》
やっぱりと納得するが、続けて告げられた名前にレンカもカイヤも思わず声をあげた。
「「サ、サハラさんのことを!?」」
《あの、少し音量を……》
再び槍がはさまれるが、ふたりが驚くのも無理はない。
この美しく屈強な女性スレイヤーがあの偏屈で神経質な中年男に、
(恋をしてる!?)
「し、失礼ですが……どこがいいんですか?」
非推奨の意味も込めて尋ねると、カイヤがジト目でこちらを見ていた。
さっき同じ質問をされたばかりだ。
(そうか、本人にしかわからない魅力があるんだよね)
思わず小さく苦笑する。
《あなたは恋愛のエキスパートですよね。わたし、モンスターしか狩ったことがないので力になってほしいんです》
シャルキヤはまた赤くなってうつむいた。なんてかわいいんだろう。
サハラはどこを見ているのかと、レンカは眉をよせた。
しかし、あの堅物を落とすのは難易度の高いクエストだ。ありふれた技や策では通じそうにないし、ここは恋愛禁止がルールときてる。
(でもわたしは攻略の鬼!)
「まかせてシャルキヤさん。あなたの恋、承りました!」
レンカはどん、と自分の胸を叩いた。
「まずは外見から攻めていきましょう」
《それは必要な戦略なのでしょうか》
「クエストだって、目的の獲物によって装備を変えるでしょ?」
なるほど、とうなずく。納得してくれたようだ。
「ちなみに手持ちの私服はどんなものが?」
《防具服と夜着だけです》
(……前途多難だわ)
だがレンカは俄然やる気になった。ここではそれでこと足りるのだろうが、
「攻略するには、いつもと違う魅力をアピールしなくちゃ! ちょっと出かけて来るわ、あとよろしくね!」
カイヤに言い残すと受付を飛び出し、レンカはシャルキヤを連れて古巣の『憂国のシンデレラ』へ向かった。
《ここがレンカの故郷ですか、美しい国ですね》
初めて王国を訪れたシャルキヤは、感動して辺りを見回している。『デザート無双2』はダウンロードされて長く経つのだが、彼女は自分のゲームからあまり出ることはないのだという。
レンカは街のブティックに行き、シャルキヤに似あいそうなドレスをいくつか見繕った。
「身長が高いからどれも映えそうですね」
選んだのは、スエードのロングドレスにヌーディなサンダル。開いたデコルテにシルバーフォックスの毛皮を巻けば、そのままランウェイを歩けそうなゴージャスなコーディネートだ。
高く結い上げていた髪は、これでもかというほど巻いてボリュームを出す。
「ふだんお化粧はしますか?」
《クエストのイベントでフェイスペイントなら》
それがなんなのかレンカにはわからなかったが、たぶんメイクではないのだろうと無言で口紅を手にする。
「シャルキヤさんは目鼻立ちがはっきりしてるからベースはカラーレスに、ポイントはしっかり塗って重ねて……できた!」
等身大の鏡の前で、シャルキヤははずかしそうに背中の見えるバックスタイルを確認した。
《ど、どうでしょう?》
「素敵です、これならサハラさんも惚れ直します!」
本当はクラッチバッグをあわせたかったのだが、どうしても武器がないと落ち着かないと言うので、槍は持たせることにする。
ロビーでも注目の的だったが、『デザート無双2』へもどると、ふたりは称賛の嵐に包まれた。
「ほんとにシャルキヤなの? いいじゃん!」
「おれ、スクショ撮っていい?」
「いっしょに砂嵐イベント行かない?」
シャルキヤはデフォルトのアーマービキニのほうが露出度が高いはずだが、なぜかスレイヤーたちはこちらのほうが食いつきがいい。普段は猛者のオーラがあって近づき難いのかもしれない。
いつもと違う魅力アピール作戦は大成功だ。早速サハラを捜すと、武器庫のチェックをしている最中だった。レンカは背後からそっと声をかける。
「サ~ハ~ラさん♪」
「なんだね、気色悪い声を……ん? きみはシャルキヤか?」
サハラはレンカの後ろでもじもじとうねる女性に気づき、眼鏡の位置を正した。
「そうです、シャルキヤさんです! どうですか?」
「かったのかね」
(は?)
第一声が「見違えた」でも「きれいだ」でもなく、買ったかどうかとは的はずれな意見ではないか。訝しむレンカだったが、サハラは不思議そうに首をかしげた。
「はて、そんな毛質のモンスターいたかな」
《こ、この毛皮は狩った素材ではないです。レンカが買ってくれて》
(あ、そういう意味……)
装飾品ですら素材に見えるとは、この男はどこまでクエストのことしか頭にないのだろう。
有能に見えて女心に疎過ぎる。レンカはがっくりと頭を落とした。
「まあ受付はコンシェルジュの役割もかねているからな。シャルキヤの買いものにつき添ってくれたなら、カウンターをほったらかしにした件も不問としよう」
「いやいや、それよりどうですかって聞いてるんですよ」
《待ってレンカ》
シャルキヤに止められ、レンカは釈然としないまま引き下がった。
「なんでですか、もっとガンガン攻めて行きましょうよ」
《レンカは獲物によって装備を変えると言いましたよね。でも、装備を変えても倒せないモンスターもいます》
シャルキヤはこっそりとサハラを見た。
確かに一筋縄ではいかない相手だ。外見を変えたくらいでは攻略できないと、シャルキヤも悟ったのだろう。
レンカは策を練り直すことにした。
しかしシャルキヤに約束したものの、サハラに苦手意識もあってなかなか攻略法が思いつかない。
「カイヤ、あなたも考えてよ」
「うーん、あのひと、なんだかすきがないんだよね」
それはレンカも感じていた。
G一匹見逃さないし、料理人でさえ手こずる食材の巨大蟹カルキノスを、ナイフ一本で捌いているのを見たことがある。
大型アップデートでは未踏の地が解放、新たなモンスターも実装されるというが、サハラも視察に行くと聞いている。
「すべての武器に精通しているらしいけど、ふつう行かないよね、支配人は」
「でも恋愛だったら弱点があるかも?」
「それなら、恋愛のプロのところに行ってみれば?」
「恋愛のプロ……」レンカは考えた。
〝アンバー? or 美少女ゲーム?〟
「恋の相談、ですか?」
《好きなひとがいるんです》
キャッと照れて顔をかくす。
「まさかアンバー?」
《いえ、彼には声をかけられただけで》
やっぱりと納得するが、続けて告げられた名前にレンカもカイヤも思わず声をあげた。
「「サ、サハラさんのことを!?」」
《あの、少し音量を……》
再び槍がはさまれるが、ふたりが驚くのも無理はない。
この美しく屈強な女性スレイヤーがあの偏屈で神経質な中年男に、
(恋をしてる!?)
「し、失礼ですが……どこがいいんですか?」
非推奨の意味も込めて尋ねると、カイヤがジト目でこちらを見ていた。
さっき同じ質問をされたばかりだ。
(そうか、本人にしかわからない魅力があるんだよね)
思わず小さく苦笑する。
《あなたは恋愛のエキスパートですよね。わたし、モンスターしか狩ったことがないので力になってほしいんです》
シャルキヤはまた赤くなってうつむいた。なんてかわいいんだろう。
サハラはどこを見ているのかと、レンカは眉をよせた。
しかし、あの堅物を落とすのは難易度の高いクエストだ。ありふれた技や策では通じそうにないし、ここは恋愛禁止がルールときてる。
(でもわたしは攻略の鬼!)
「まかせてシャルキヤさん。あなたの恋、承りました!」
レンカはどん、と自分の胸を叩いた。
「まずは外見から攻めていきましょう」
《それは必要な戦略なのでしょうか》
「クエストだって、目的の獲物によって装備を変えるでしょ?」
なるほど、とうなずく。納得してくれたようだ。
「ちなみに手持ちの私服はどんなものが?」
《防具服と夜着だけです》
(……前途多難だわ)
だがレンカは俄然やる気になった。ここではそれでこと足りるのだろうが、
「攻略するには、いつもと違う魅力をアピールしなくちゃ! ちょっと出かけて来るわ、あとよろしくね!」
カイヤに言い残すと受付を飛び出し、レンカはシャルキヤを連れて古巣の『憂国のシンデレラ』へ向かった。
《ここがレンカの故郷ですか、美しい国ですね》
初めて王国を訪れたシャルキヤは、感動して辺りを見回している。『デザート無双2』はダウンロードされて長く経つのだが、彼女は自分のゲームからあまり出ることはないのだという。
レンカは街のブティックに行き、シャルキヤに似あいそうなドレスをいくつか見繕った。
「身長が高いからどれも映えそうですね」
選んだのは、スエードのロングドレスにヌーディなサンダル。開いたデコルテにシルバーフォックスの毛皮を巻けば、そのままランウェイを歩けそうなゴージャスなコーディネートだ。
高く結い上げていた髪は、これでもかというほど巻いてボリュームを出す。
「ふだんお化粧はしますか?」
《クエストのイベントでフェイスペイントなら》
それがなんなのかレンカにはわからなかったが、たぶんメイクではないのだろうと無言で口紅を手にする。
「シャルキヤさんは目鼻立ちがはっきりしてるからベースはカラーレスに、ポイントはしっかり塗って重ねて……できた!」
等身大の鏡の前で、シャルキヤははずかしそうに背中の見えるバックスタイルを確認した。
《ど、どうでしょう?》
「素敵です、これならサハラさんも惚れ直します!」
本当はクラッチバッグをあわせたかったのだが、どうしても武器がないと落ち着かないと言うので、槍は持たせることにする。
ロビーでも注目の的だったが、『デザート無双2』へもどると、ふたりは称賛の嵐に包まれた。
「ほんとにシャルキヤなの? いいじゃん!」
「おれ、スクショ撮っていい?」
「いっしょに砂嵐イベント行かない?」
シャルキヤはデフォルトのアーマービキニのほうが露出度が高いはずだが、なぜかスレイヤーたちはこちらのほうが食いつきがいい。普段は猛者のオーラがあって近づき難いのかもしれない。
いつもと違う魅力アピール作戦は大成功だ。早速サハラを捜すと、武器庫のチェックをしている最中だった。レンカは背後からそっと声をかける。
「サ~ハ~ラさん♪」
「なんだね、気色悪い声を……ん? きみはシャルキヤか?」
サハラはレンカの後ろでもじもじとうねる女性に気づき、眼鏡の位置を正した。
「そうです、シャルキヤさんです! どうですか?」
「かったのかね」
(は?)
第一声が「見違えた」でも「きれいだ」でもなく、買ったかどうかとは的はずれな意見ではないか。訝しむレンカだったが、サハラは不思議そうに首をかしげた。
「はて、そんな毛質のモンスターいたかな」
《こ、この毛皮は狩った素材ではないです。レンカが買ってくれて》
(あ、そういう意味……)
装飾品ですら素材に見えるとは、この男はどこまでクエストのことしか頭にないのだろう。
有能に見えて女心に疎過ぎる。レンカはがっくりと頭を落とした。
「まあ受付はコンシェルジュの役割もかねているからな。シャルキヤの買いものにつき添ってくれたなら、カウンターをほったらかしにした件も不問としよう」
「いやいや、それよりどうですかって聞いてるんですよ」
《待ってレンカ》
シャルキヤに止められ、レンカは釈然としないまま引き下がった。
「なんでですか、もっとガンガン攻めて行きましょうよ」
《レンカは獲物によって装備を変えると言いましたよね。でも、装備を変えても倒せないモンスターもいます》
シャルキヤはこっそりとサハラを見た。
確かに一筋縄ではいかない相手だ。外見を変えたくらいでは攻略できないと、シャルキヤも悟ったのだろう。
レンカは策を練り直すことにした。
しかしシャルキヤに約束したものの、サハラに苦手意識もあってなかなか攻略法が思いつかない。
「カイヤ、あなたも考えてよ」
「うーん、あのひと、なんだかすきがないんだよね」
それはレンカも感じていた。
G一匹見逃さないし、料理人でさえ手こずる食材の巨大蟹カルキノスを、ナイフ一本で捌いているのを見たことがある。
大型アップデートでは未踏の地が解放、新たなモンスターも実装されるというが、サハラも視察に行くと聞いている。
「すべての武器に精通しているらしいけど、ふつう行かないよね、支配人は」
「でも恋愛だったら弱点があるかも?」
「それなら、恋愛のプロのところに行ってみれば?」
「恋愛のプロ……」レンカは考えた。
〝アンバー? or 美少女ゲーム?〟
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