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ギルドバトル
チート、ギルドバトル!歓迎会開始!
しおりを挟む「えーそれでは、新しい仲間と一回戦突破を祝してかんぱーい!」
「かんぱーい!!」
さてここで、今更だがギルドバトルの説明をしようか。
ギルドバトルは、一回戦、二回戦は3本先取で勝利だが、準決勝と決勝は戦闘方法が違う。
それは、また後でいいとしてギルドバトルは一回だけメンバー替えが可能。
それで、準決勝と決勝は五人同時に戦い先に全滅させた方が勝利。ついでに、前回の優勝チームは対戦相手を指名する事が出来ると言う特典がある。
まあ、大分端折ったがこんなもんだ。
「ねぇ、パパ?お願いがあるんだけどいい?」
お、氷翠がお願い事なんて珍しいな。
「どうした?」
「私も、魔武器と使い魔欲しいの」
あぁ、そう言えば作ってなかったな。すっかり、忘れてた。
「それじゃ、勝利祝いに作りに行くか。クライも持ってないんだったら来いよ」
「わーい!」
「ありがとうございます」
俺は、氷翠とクライを連れてギルドの地下へと降りていった。
「やり方は分かるか?」
「少しだけ」
「分からないです」
「ふむ、なら説明しようか。まず、魔武器はこの石に魔力を込めながら、形を思い浮かべるだけ、使い魔は、この魔法陣に血を垂らすだけだ。魔武器の方はお手本見せるよ」
俺は、石に最高出力で魔力を流した。
石が砕け、手に持たれたのは剣先から柄まで真っ白な日本刀。
「綺麗…」
「ですね」
「だろ?後は、これに名前を付ければ出来上がり」
んー、雪代でいいか。
能力は何かな?
・氷属性強化
・伸縮自在
・遠隔斬撃
ふむ、そこそこだな。
「まあ、こんな感じだ」
俺は、二人に石を渡し成り行きを見守る。
「んと、こうかな?」
氷翠が、魔力を込めると手に蒼と白のクナイが現れた。
「クナイか、なかなか渋いな」
「えへへ~、名前はねー【蒼白】で」
かっこいい名前だな。
次は、クライだな。
「行きますね」
クライが、魔力を込めると手に二本の槍が現れた。
「名前は【飛燕】で」
こっちも名前かっこいいな。
二槍流か…珍しいな。でも、中距離型のクライにはうってつけの魔武器だな。
「おけ、次は使い魔な。これに関しては血を流すだけだからやってみ」
「この位かな?」
氷翠が、血を垂らすと魔法陣が光り、氷を纏ったでかい狼が現れる。
「これは、また大物が来たな」
「お主は、わしを知っておるのか」
「知ってるよ?【氷狼 ガルム】だろ?」
ガルムは、フェンリルと並ぶ伝説の獣で、ガルムが本気を出すと世界をも破壊すると言われている。
「えっと、この次はどうしたらいいの?」
「お願いしてみな」
「あ、あの!私と契約してくれませんか?」
「まさか、この小娘がわしを呼んだのか?ふむ、ならお主はわしに何を望む?」
「えっと、友達…ううん、家族になって欲しいです」
まあ、氷翠らしい答えだな。
「はははは!面白い、わしに家族を望むか…いいだろう契約してやる」
ガルムが、氷翠の頭に手を置くと氷翠の太ももに狼の紋章が浮かび上がった。
「よし、終わりだな。ガルム小さくなれるか?」
「無論だ」
ガルムがそういうと、小型犬位の大きさになり氷翠の頭によじ登った。
「可愛い…」
氷翠が、うっとりしてるのは置いといてうん次は、クライだな。
「それでは」
クライが、血を垂らすと三匹の龍が現れた。
「こいつらは、あの時の…」
「よし!成功したのじゃ!」
「ほら、俺の言った通りだろ?」
「貴方、何も言ってないじゃ無い」
三体か…豪華だなぁ、おい。
「あら?貴方達なんですね」
「よろしく頼むぞ」
「俺に任せろ!」
「よろしくですわ」
とりあえず、これで今後は楽になるな。
こいつらも、帝に入れてみるかなぁ。
「そいつら名前は?」
「では、ご紹介しますね。金の方がルク、銀の龍がバーラ、白の龍がスノーです」
ルクにバーラにスノーね、覚えた覚えた。
「うし、じゃあ上に戻るか。あ、その前にお前らも小型化しろよ?」
と、俺が言うと三匹の身体が縮み小さいドラゴンになり、クライの周りを飛び回った。
そんで、上に戻った訳だが…。
「全員、潰れてるってどう言うこと?」
誰だ、酒なんか出したの…。
下にいた俺達以外全員が、酔い潰れていた。
「メンバー替えしないとな…まさか、こんな形でメンバー替え使うとは思わなかったよ」
どうするかなぁ。俺と氷翠とクライは確定として、後二人か…。
俺が、顎を抱え考えているとトイレからスカルが出てきた。
「うお!なんだこれ?」
「お前は、酒飲んで無いのか?」
「いや、飲んでたけどここまで酔うまでは飲んで無いな」
「なら、スカルも決定だな。後一人か」
「リリィは?あいつ、酒強かった筈だぞ?」
そういや、リリィがいねぇな。
俺は、みんなを跨ぎ外に出ると二階のベランダにリリィが、座り空を見上げで居た。
あんな所で、何やってんの?
「おーい、リリィ!」
「ん?なんにゃ?」
リリィは、二階から飛び降り俺の前に歩いて来た。
「実は、他の奴らが酒で潰れちまってな。」
「誰が出るにゃ?」
「俺と氷翠、クライとスカルとお前。無事な面々がそれしか居ないんだよ」
「了解にゃ」
おっと、もう二回戦始まるな…。
「さて、二回戦もやるとするか」
俺達は、天空闘技場へ転移していった。
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