家族で異世界転生!!

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魔闘大会へ!

チート、魔闘大会へ!二日目-2-

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暇だな…。


  あまりにも暇すぎた為、俺とリリィはしりとりをして居た。


「マントル」


「また、る、かにゃ!?」


「これも、作戦だろ?」


「ルーン!あ…。」


「はい、リリィの負け。これで俺の10戦10勝だな」


「にゃぁ!ひどいにゃ!んにゃ?何か来るにゃ」


ようやくか、待ちくたびれたよ。


  俺は、リリィの見つめる方向に目を向けた。


「誰だ、あれ」


「なんか、不気味にゃ」


  俺達の視線の先には、緑色の肌に所々身体の部位が欠けている奴が居た。


「ゾンビじゃね?」


「ゾンビにゃ」


なんの、魔法だ?あんな、死者を冒涜するような魔法あったか?


と、考えていると遠くの地面からゾンビ達が溢れ出した。


「来るにゃ!」


ゾンビ達は一斉に俺達に向かって猛ダッシュを決めた。


「くそ!ゾンビなら歩けよ!なんだよ、そのダッシュは!!」


てか、速ぇ…。


「リリィ!行くぞ!」


「にゃ!」


  俺は旗に、光属性の結界を貼りゾンビの群れに突っ込んだ。


「【ライトニードル】」


  光の針がゾンビ達を貫いたが、目に見えるほど数は減ってなかった。


「来るじゃないにゃ!気持ち悪いにゃ!」


  リリィが、地面を殴ると地面が陥没しゾンビ達を飲み込んだ。


どんな、パワーしてんだあいつ。


「地獄へ帰れ【ヘル・ザ・インフェルノ】」


  ゾンビ達の、足元から黒い光線いくつも現れゾンビ達を消滅させて行った。


「くそ!きりがねーなこりゃ」


「はぁはぁ、きついにゃぁ」


リリィの体力が尽きそうか…あれだけ倒せば当たり前か。


リリィだけで、軽く500は倒してるのに数が一向に減った気がしない。


「しょうがない…出し惜しみしてる場合じゃないな。顕現せよ【白狐】」


  俺の後ろに、毛づくろいをしている白狐が現れた。


「ウチにようか?なんや、あれ」


「今説明してる暇は無い。リリィがやばい!融合するぞ!」


「リリィが!?よっしゃ!ウチに任せんしゃい!」


  俺と白狐の魔力の波長が完全に合うと、俺の体を白い光が包み込んだ。


「私もやるにゃ!顕現せよ【黒ちゃん】」


「話は聞いてたにゃ!」


  リリィの体を黒い風が包み込みリリィの姿が変わっていった。


  俺の姿は、白い着物に狐耳、それに髪が腰まで伸び真っ白に染まり、お尻には黒色の尻尾が4本と白色の尻尾が5本生えた。


「髪、じゃまだな」


   リリィも融合したようで姿が、黒髪のショートカットに黒い猫耳、手には真っ黒な指ぬきグローブ、そして、お尻黒い猫の尻尾が生え、服装が黒のダボっとしたパーカーに変わった。


  あれ、下何も履いて無いように見えるんだが…気のせいか?


「さあ、狩りを始めようか!」


  俺とリリィは、目にも留まらぬ速さでゾンビ達の頭を飛ばして行った。


狩ること数時間


「おわったぁ!」


「疲れたにゃ」


  俺達の周りには、ゾンビ達の亡骸がゴロゴロと転がって居た。


あるものは、首がなくまた、あるものは内側から破裂したように腹が裂けていた。


「しかし、こいつらなんだったのかね?」


  俺達は、旗の側まで戻り座り込んだ。


「あいつら、遅いな」


「たしかに遅いにゃ」


俺は、空を見上げ呟いた。


「よし!しりとりするか」


「もう嫌にゃぁぁぁぁぁ!」




スカルサイド


  俺は、副マスターの旗を持ちミアを背中に担ぎ旗へと帰って居た。


副マスターが、いきなり「仕事が入ったから、旗あげるね」と、言い消えて行ったからゲット出来たが…。


勝負は完全に俺の負けだった、手も足も出なかった…。


「強くならないとな…」


「かっこよかったわよ」


「おわっ!起きてたのかよ」


「うん、ついさっきね」


「もうちょっとで着くから休んでな」


「ええ、そうするわ」


ミアの為にも、自分の為にも強くなる。


そう、誓った所で拠点が見えてきた。


なぜか、リリィが涙目なんだが…?


「遅い!いつまで、かかってんだよ!」


「あ、あぁすまない。それで、なんでリリィは涙目なんだ?」


「しりとりで俺に勝てないから」


「は?しりとり?」


何やってんだよ!っと、言いたい所だが周りを見る限りこいつらも戦ってたんだな。


  俺は、自分達の旗の前にある窪みに旗を差し込み、ミアをゆっくりおろしミアのそばに腰を下ろした。


「それで?しりとりの勝敗は?」


「567戦567勝で俺の圧勝」


「もう、夜空とは一生しりとりしないにゃ」


大変だったな…。


「何というか…ドンマイ!」


「うるさいにゃ!うぇぇぇぇぇん!」


「あーあ、泣かせた」


え?俺のせいなのか?


  そんな事を話していると、ホムラがボロボロな格好で帰ってきた。


夜空サイド


ようやく、全員帰ってきたな」


「すまねぇ、遅くなっちまった」


「全くだ」


「なんで、リリィは泣いてんだ?」


「スカルが泣かせた」


「おぉぉぉぉい!俺のせいじゃ無いだろ!」


「最低だな」


「そうだそうだ!」


「うるさい!俺のせいじゃない!」


と、そんな話をしているとステージにアナウンスが流れた。


「フラッグ線終了!夜空チームが、旗を全て取ったから、強制終了だ!」


「ホムラお前…」


ホムラは、ニカッと笑いピースをした。


「頑張ったぜ!」


ミアはまだ寝てるし、リリィも頭を撫でてたらいつのまにか寝てたし…背負うか。


  俺が、リリィを俵担ぎにしようとするとスカルに止められた。


「ちょっと待て!流石に!俵担ぎはまずい!その、あれだ、パンツとか…」


「むっつりめ」


  俺は、スカルを鼻で笑い俵担ぎからお姫様抱っこに変更した。


さて、明日はターゲット戦だな。誰が、ターゲットになるか楽しみだ。

  俺達は、あらかじめ用意されて居た転移陣に乗り寮へと帰った。


  リリィの部屋が分からなかった為、俺の部屋に寝かしといたのは、余談だ。

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