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魔闘大会へ!
チート、魔闘大会へ!
しおりを挟む翌日
今、俺達は魔闘大会の開会式に出ていた。
魔闘大会は三日間行い一日毎に戦う種目が決められている。
1日目は殲滅戦。二日目はフラッグ戦、ラストはターゲット戦だ。
それぞれの説明は、後でライノがしてくれるだろう。
チームは各クラスの中から5人1組で戦うって感じだ。俺は勿論いつものメンツと組んでいる。
「ルールは魔武器、使い魔ありで結界を貼っているから殺すのもありだ。
次に、各戦闘のルールを校長から言ってもらう。では、校長お願いします。」
「うむ、さてまず殲滅戦は自分のクラス意外を全滅させたら勝ちじゃ。勝ったクラスには点数を与える。
次が、フラッグ戦。自分のクラス以外の旗を取り自分の拠点に持ち帰ればそれが点数となる。
最後にターゲット戦じゃが、これは抽選で一人ターゲットを決める。
ターゲットに決められた人は、自分チーム意外を全滅させたら勝利じゃ。
ターゲット以外は、ターゲットのチームを倒せば勝ちとなる。
これは、最後にターゲットを倒した人のみに点数な与えられるから、気をつける様に」
中々楽しそうなルールだな。ターゲットに選べられたいものだな…。
「それと、一応結界を貼ってるっと言ったがこれは、致死量のダメージを受けると勝手にここに転移されるって感じだからな?
決して死なないとは限らないからそこの所理解しとく様に。」
まあ、完全に死亡を無効にする結界なんて存在しないもんな…。
分かりにくかったかも知れないから簡単に言うと、致死量のダメージを受けると転移するが即死させられた場合は、転移しないって事だ。
俺の黒亜みたいな特殊な能力で、直接心臓をやられると転移はしない。
ライノが手をパンっと叩くと俺達全員が何処かの森に移動した。
集団転移…それに、ここの森特殊な結界が貼ってあるな…。
効力は時間の流れを弄ってる感じか。
「とりあえず、どうするのかしら?」
「拠点を探す所からだな」
俺は、キョロキョロと周りを見渡した。
「あそこの、高い木のてっぺんとか良さそうだな」
俺は、森の木々の中でも一際でかい木を指差した。
「え?攻めねーの?」
「なら、勝手に突っ込んで死ね。まあ、そうなったらセイさんはがっかりするだろうな」
「なに!?それは、困る!夜空の意見に賛成だ!」
単純だなこいつ…。
そして、歩く事30分。
「さてと、どうやって登るか…」
そこまで、考えてなかったな…。
俺は、飛べるから良いけど他の奴らがな…。
あぁ、あの魔法があったか。
「登るぞ?ついてこいよ?【クリアロード】」
そう唱えると、木の周りに透明な階段が現れた。
「うへぇ、これ登るのかにゃ?」
リリィ、尻尾と耳をだらんとしながら呟いた。
「別に、飛べるなら問題ないが飛べるのか?」
「んー、無理にゃ!」
だろうな、飛ぶ魔法とか殆ど知られてないもん。
そして、俺達は長い道を歩いた。
「はぁはぁ、しんどいわね」
「まだ、半分しか来てないぞ?」
俺とスカル以外の全員が息を荒げ、肩で息をしていた。
俺はそれをため息混じりに見ながら先を急いだ。
少し、歩いた所で下に気配がした。
「チッ、めんどくさいな。お前ら、先行ってろ」
「どこ行くにゃ?」
「下に、気配がしてるから行ってくる。」
俺が、道から飛び降りる瞬間にリリィが俺の肩にぶら下がった。
「私も行くにゃ!」
「別に俺一人でも大丈夫だぞ?」
「いいから、連れて行ってあげなさいよ」
ミアが、ニヤニヤしながら俺に言ってきたので、仕方なく連れて行くことにした。
そして、俺達が地面に着地すると同時に周りをモブに囲まれた。
こいつら、ゴールドクラスとブロンズクラスの奴らか…同盟組んだのかいい手だ。
「お前を倒したら、楽になる!」
「ブロンズの力見せてやる!」
いい手なんだが、仕掛ける相手を間違えたな。
「さっさと終わらすぞ」
「了解にゃ」
周りのモブが一斉に飛び交って来た、僅かな隙間を通り抜け死なない程度の力で、蹴りを放った。
攻撃に当たった、数人が消えて行ったので結界は問題なく発動してるようだ。
さて、リリィの方はどうかなっと。
「うざいにゃ!」
使い魔とモブ共を一緒に相手にして、少しイラついてるようだ。
あ、10人消えた。
やっぱり、リリィは強いな。
「余所見とは余裕だな!」
「おっと」
俺は、切りかかって来たモブの剣を避け頭を地面に叩きつけた。
時間の無駄だな…。
「リリィ、巻き込まれるなよ?【テンペスト】」
別々の場所からいくつもの竜巻が発生し、モブ達を飲み込んで行った。
「すごいにゃ」
さて、残ったのは残り10人程度か。さっきので全滅すると思ったが、うまく避けたようだな。
「凄く、めんどくさくなってきたな…。リリィ、後任せていいか?」
「わかったにゃ」
リリィが、10人に分身し、残った奴らを倒して行った。
なるほど、あまりの速度に分身してるように見えるのか。あいつの、スピードどうなってんだ?
「終わったにゃ」
「お疲れ。さて、また登るのもしんどいから飛ぶか」
俺が、魔法を唱えると俺の背中に翼が生えた。
「にゃ?私は?」
「決まってんだろ」
俺は、リリィをお姫様抱っこで抱え空へと飛び上がった。
「にゃぁぁぁ!」
「うるさいな、恥ずかしいの位我慢しろよ」
と、俺が言うとリリィが小声で「夜空だからにゃ」と、呟いていた。
俺は勿論、聞こえないフリをした。
てっぺん
「はい、ついた」
「はぁはぁ、恥ずかしかったにゃ」
誰も見てないんだからいいじゃねーか。
「さて、ここからだがひとまず食料の確保をしないとだな。ホムラとスカルは食料調達。
ミアとリリィは、周辺の警戒。」
「夜空はどうするのよ」
そうだなぁ…。
「ちと、教師陣潰してくる」
一番苦戦しそうだからな。
あ、説明忘れてたな。特別参加って事で教師の一部とどこかのギルマスが参加しているんだよ。
「うわ、ずっりぃ!俺も、行きたい!」
いやいや、流石に邪魔だわ。
「却下、足手まといだ」
「邪魔とか酷い…」
ホムラが、木の隅でいじけてしまった。
「スカル後頼んだ。ミアは、ファントムで空からの確認、リリィは視覚と聴覚をフル活用して、警戒。異変があった場合基本的には、お前らに任せるが、手に負えないと感じたら俺を呼べ。すぐ駆けつける」
「「了解」」
二人が頷いたのを確認して俺は、木から飛び降りた。
嫌な気配もするし、他の奴らを危険には晒したく無いな。
さてと、教師達はあっちか。
俺は、教師達の気配を頼りに走っていった。
これは、戦闘中か…。
俺は、嫌な予感がし更にスピードを上げた。
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