39 / 47
亜人殲滅戦【VS勇者】–2–
しおりを挟む
「ぐちぐち、言ってないで早くかかってこいよ」
全く、時間は無限じゃないんだぞ?
巻き込まれの大太刀を白雪で防ぎながら、後ろからの勇者の攻撃を黒雪で受け止めため息を吐く。
「うーん、50点って所かな」
巻き込まれを蹴り飛ばすと同時に勇者の剣を弾き奪い取る。
「うわぁ、おっも。よく、こんなもん振れるな」
俺が、剣を眺めていると頭痛と共に頭に声が響く。
『数多の武器、アイテムを手にした事によってスキルを獲得しました。
スキル名【鑑定】効果は触れた物の情報を知る事が出来ます』
ほぉ、ゲームっぽい物が来たな。んじゃ、早速。
「鑑定発動」
【エクスカリバー】
勇者だけが持つ事を許された黄金に輝く大剣。
使用者のあらゆる能力を向上させる効果を持つなお、使用者の力量によって能力が増えていく。現状能力解放率は20%
20って大分低くないか? こいつさてはあんまり戦った事ないな。もしくは、実力が下の奴ばっかり相手にしてたかだな。
「返せ! 聖なる光、風となりて敵を切り裂け【セイント・ウィドウ】」
勇者が、腕を振ると白い風が斬撃となり俺に向かって放たれる。
「ふぅ、よっわ」
俺が、黒雪を振るうと風が空中に飛散し周りの木々を切り裂き、消えていった。
「もう、いいや。飽きた」
俺は、エクスカリバーを投げ捨て消えるように移動し二人の首元に刀を突きつける。
「くっ、速すぎる」
「これは、終わりだな」
ふむ、ここで殺してもいいんだが少しばかり気掛かりがあるのでそっちを先に解決しよう。
「お前らにいくつか質問をするから嘘、偽り無く答えろ」
「誰が、お前なんかの--」
勇者が、何かを言おうとするが巻き込まれに寄って遮られる。
「黙ってろ。死にたいのかお前は。それで、質問ってなんだ?」
巻き込まれの方が賢い様だな。そりゃそうか勇者と違っていくつもの修羅場潜ってそうだし。
「一つ目、お前ら何故この戦争に参加した?」
勇者を見るが口を紡ぎ目をそらす。巻き込まれはなにかを考えた後に口を開いた。
「俺は、特に理由はない。王の言う事に逆らって後々めんどくさい事になるのが嫌だっただけだ」
ふむ、なるほど。確かに王命に逆らうと俺みたいに国を追われる可能性があるからな、確かにめんどくさい。
「ぼ、僕はお前らみたいな悪から国民を守る為だ」
「ほぉ、悪……ねぇ。んじゃ、獣人が何をした? ってそうかお前は五年前に人を襲ったって聞いたんだったな」
「本当は違うんだろう? 王の顔を見れば分かる」
「え? どう言う事?」
「はぁ、お前はもうちょっと情報を集めろよ。つまりは……」
と、巻き込まれが勇者に説明をすると勇者が呆気に取られ四つん這いになる。
「ぼ、僕は騙されてたのか……」
「まあ、そう言う事。じゃあ、二つ目、俺は今からでも兵士を殺しに行く。お前らはどっちにつく?俺達か? それとも、お前らを騙して戦争に参加させた王国か?」
「僕は……」
「俺は、この戦争から身を引く。どうせ、このままあんたに挑んでも死ぬだけだしな」
勇者とは違い巻き込まれは飲み込みが早くて助かるよ。
「僕は……戦う。お前と!!」
えぇ……普通ここは俺達に付くところだろうが。
「そうか、お前らの答えはわかった。それじゃ、勇者お前の人生はここで終わりだ」
「終わってたまるかぁぁぁぁあ!」
勇者が、首に突きつけられた刀を拳で上に弾き俺を蹴り飛ばす。
俺は、腕を盾にし衝撃を後ろに殺しながら距離を取った。
巻き込まれは……なるほど本当に戦争には参加しないみたいで木を背もたれにして見守っている。
「僕は……僕は、勇者なんだ!!」
勇者の体が金色の光に包まれ始め、魔力を高めて行った。
覚醒か……。はい、ここで突然ですが不死身である勇者の殺し方講座~。
Step1 勇者を覚醒させます。
Step2 空間斬撃が付いた武器を振るいます。
Step3 光が収まるのを待ちます。
Step4 死にます。
光が収まると同時に首の無い勇者が膝から崩れ落ち血溜まりを地面に作る。
あの光は一種の防御魔法なんだよね、そしてあの光に包まれてる間は全ての能力を上書きする為に一瞬だけ全てのスキルが無くなるんだよ。
勿論、光に攻撃が阻まれてダメージを与えることは出来ないが、空間斬撃はあらゆる防御を無力化出来るから、今みたいに普通の人間状態の勇者の首を切る事が出来たって訳だ。分かった?
「さて、巻き込まれにはやって欲しい事があるんだがいいか?」
「俺は、負けた身だ勝者の言う事には従うさ」
話が早くて助かるぜ。
「実はだな--」
「は? まじで言ってる?」
「大マジだ。んじゃ、頼んだからな」
俺は、それだけを言い爆発音が聞こえる中央へと飛び立つ。
「王になって欲しいとか……マジかよ」
黎人はため息を吐きながらその場に座り込む。
全く、時間は無限じゃないんだぞ?
巻き込まれの大太刀を白雪で防ぎながら、後ろからの勇者の攻撃を黒雪で受け止めため息を吐く。
「うーん、50点って所かな」
巻き込まれを蹴り飛ばすと同時に勇者の剣を弾き奪い取る。
「うわぁ、おっも。よく、こんなもん振れるな」
俺が、剣を眺めていると頭痛と共に頭に声が響く。
『数多の武器、アイテムを手にした事によってスキルを獲得しました。
スキル名【鑑定】効果は触れた物の情報を知る事が出来ます』
ほぉ、ゲームっぽい物が来たな。んじゃ、早速。
「鑑定発動」
【エクスカリバー】
勇者だけが持つ事を許された黄金に輝く大剣。
使用者のあらゆる能力を向上させる効果を持つなお、使用者の力量によって能力が増えていく。現状能力解放率は20%
20って大分低くないか? こいつさてはあんまり戦った事ないな。もしくは、実力が下の奴ばっかり相手にしてたかだな。
「返せ! 聖なる光、風となりて敵を切り裂け【セイント・ウィドウ】」
勇者が、腕を振ると白い風が斬撃となり俺に向かって放たれる。
「ふぅ、よっわ」
俺が、黒雪を振るうと風が空中に飛散し周りの木々を切り裂き、消えていった。
「もう、いいや。飽きた」
俺は、エクスカリバーを投げ捨て消えるように移動し二人の首元に刀を突きつける。
「くっ、速すぎる」
「これは、終わりだな」
ふむ、ここで殺してもいいんだが少しばかり気掛かりがあるのでそっちを先に解決しよう。
「お前らにいくつか質問をするから嘘、偽り無く答えろ」
「誰が、お前なんかの--」
勇者が、何かを言おうとするが巻き込まれに寄って遮られる。
「黙ってろ。死にたいのかお前は。それで、質問ってなんだ?」
巻き込まれの方が賢い様だな。そりゃそうか勇者と違っていくつもの修羅場潜ってそうだし。
「一つ目、お前ら何故この戦争に参加した?」
勇者を見るが口を紡ぎ目をそらす。巻き込まれはなにかを考えた後に口を開いた。
「俺は、特に理由はない。王の言う事に逆らって後々めんどくさい事になるのが嫌だっただけだ」
ふむ、なるほど。確かに王命に逆らうと俺みたいに国を追われる可能性があるからな、確かにめんどくさい。
「ぼ、僕はお前らみたいな悪から国民を守る為だ」
「ほぉ、悪……ねぇ。んじゃ、獣人が何をした? ってそうかお前は五年前に人を襲ったって聞いたんだったな」
「本当は違うんだろう? 王の顔を見れば分かる」
「え? どう言う事?」
「はぁ、お前はもうちょっと情報を集めろよ。つまりは……」
と、巻き込まれが勇者に説明をすると勇者が呆気に取られ四つん這いになる。
「ぼ、僕は騙されてたのか……」
「まあ、そう言う事。じゃあ、二つ目、俺は今からでも兵士を殺しに行く。お前らはどっちにつく?俺達か? それとも、お前らを騙して戦争に参加させた王国か?」
「僕は……」
「俺は、この戦争から身を引く。どうせ、このままあんたに挑んでも死ぬだけだしな」
勇者とは違い巻き込まれは飲み込みが早くて助かるよ。
「僕は……戦う。お前と!!」
えぇ……普通ここは俺達に付くところだろうが。
「そうか、お前らの答えはわかった。それじゃ、勇者お前の人生はここで終わりだ」
「終わってたまるかぁぁぁぁあ!」
勇者が、首に突きつけられた刀を拳で上に弾き俺を蹴り飛ばす。
俺は、腕を盾にし衝撃を後ろに殺しながら距離を取った。
巻き込まれは……なるほど本当に戦争には参加しないみたいで木を背もたれにして見守っている。
「僕は……僕は、勇者なんだ!!」
勇者の体が金色の光に包まれ始め、魔力を高めて行った。
覚醒か……。はい、ここで突然ですが不死身である勇者の殺し方講座~。
Step1 勇者を覚醒させます。
Step2 空間斬撃が付いた武器を振るいます。
Step3 光が収まるのを待ちます。
Step4 死にます。
光が収まると同時に首の無い勇者が膝から崩れ落ち血溜まりを地面に作る。
あの光は一種の防御魔法なんだよね、そしてあの光に包まれてる間は全ての能力を上書きする為に一瞬だけ全てのスキルが無くなるんだよ。
勿論、光に攻撃が阻まれてダメージを与えることは出来ないが、空間斬撃はあらゆる防御を無力化出来るから、今みたいに普通の人間状態の勇者の首を切る事が出来たって訳だ。分かった?
「さて、巻き込まれにはやって欲しい事があるんだがいいか?」
「俺は、負けた身だ勝者の言う事には従うさ」
話が早くて助かるぜ。
「実はだな--」
「は? まじで言ってる?」
「大マジだ。んじゃ、頼んだからな」
俺は、それだけを言い爆発音が聞こえる中央へと飛び立つ。
「王になって欲しいとか……マジかよ」
黎人はため息を吐きながらその場に座り込む。
0
お気に入りに追加
149
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる