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天魔祭
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「天魔祭? なんそれ」
「…他校の生徒と友好を深める為に…模擬戦とかをやる大会のこと」
学園が復興して来てみたら天魔祭とやらが近々行われるらしい。
「ふーんまあ、なんでもいいけどね。それにしても魔法って凄いな」
「…?」
「だって、あんだけボロボロだった学園とかをこんな短期間で復興させたんだろ? 便利なんだなって改めて思ったよ。」
「はいはいそこイチャイチャしてないで説明聞いてね」
「イチャイチャなんてしてませんけど?」
何故、普通に話しているだけでイチャイチャしてるとか言われるのだろうか? なんだ? そんないい雰囲気出てたか? ……悪くない。
「はぁ、そこの二人が聞いてなかったみたいだからもう一回説明するね? 二日後にこの学園で天魔祭をやる事になった訳なのね。
それで、代表を各クラスから二人ほど選出しないといけないんだけど、立候補者いる?」
ふむ、めんどくさそうだから無視しとこう。そうだ、今の内にシオンが今どう言う状況なのか説明しておこう。
シオンは、封印を自分でかけたり外したり出来るようになったみたいで今は獣人である事を隠して生活している。
ただ、力が上の奴とかには普通にバレるらしい。
「えーじゃあ、ルビーからの代表はシオンさんとリン君でいいね」
はぁ、やっと終わっ……た? ん?
「はぁぁぁぁ!? なんで? なんで俺?」
「シオンさんが立候補して指名したからよ」
「異議あり!!」
「認めません。それじゃ、代表の人はこの後闘技場に集合ね」
えぇ……うそん……。
「シーオーン? どう言う事かなぁ?」
「…いひゃい…だってリン君しか友達居ないし…それに私のパートナーが務まるのはリン君くらいしか居なかった」
俺が、シオンの口を3にしながら詰め寄るとシオンは淡々と呟く。
「お前なぁ……もういいよ。決まったもんはしょうがないのんびりやるとするか」
「…ちなみに勝ったら金一封」
「……うーし! 全力で消しとばしてやるぜ!」
んだよ、金が発生するのであれば話は別だ俄然やる気出て来たぞ!
そして、闘技場
俺が闘技場につくと何処かで見たことある様な無いような奴が声をかけて来た。
「貴様が代表とはな」
「……誰?」
「ガルフだ! 大通りで会っただろ!」
大通り……? えーっと……。
「新手のナンパか? 残念ながら俺にそっちの気は無いから他当たってくれ」
俺がさっさとその場を離れようとするとガルフとか言うやつに肩を掴まれる。
「貴様……あんまり俺様を舐めるなよ」
「今すぐこの汚い手を離せ離さないなら……切り落とす」
俺が全力の殺気をぶつけるとガルフは膝から崩れ落ち失禁しながら気絶した。
「よし、離したな聞き分けのいい奴は嫌いじゃないぞ☆」
さーてと、アン先生は……いたいた。
「ん? なんだよシオンその目は」
「…離したじゃなくて離させた…だよね?」
「何のこと? 俺、馬鹿だから分かんない」
俺は、舌を出しながら首をかしげる。
「…もういい…行こ」
シオンに袖を引っ張られながらアン先生の元へ向かう。
「あちゃあ、ガルフ君をやっちゃったかぁ……まあ、いいや。それじゃ二人にルール説明するね。」
アン先生がそう言うと周りが暗くなって行き青色に輝く文字が空中に浮かび上がる。
「天魔祭は三日間で、1日目はサバイバル。時間制限を生き残るだけの簡単な内容ね。
ただし、二人のうちどちらかが倒れればその場で二人共脱落ね」
サバイバルって事は食糧とかは自分で取らないとダメな感じか。
「二日目はポイントゲッター。ポイントが設定された魔物を倒してポイントを稼いで行き最後にポイントの一番高いチームが勝利」
「…どんな魔物がいるんですか?」
「それは、内緒。教えちゃったら不公平だからね。最終日は掃討戦。
他のチームと戦って最後まで生き残れば勝利」
実にシンプルでよろしい。
「優勝はどうやって決まるんですか?」
「三日間で稼いだポイントで決めるよ。サバイバルでは、頭を使って生き残った方がポイントは多く手に入るのよ。
それを決めるのは見に来てくれてる観客の人達ね」
つまり、力だけで他のチームを全滅させてもポイントは貰えないって訳か……すこし、めんどくさいな。
「説明はこんなもんかな。もしかしたら、イレギュラーなことが起こるかも知れないから気をつけてね」
「例えば?」
「毎年の事なんだけど、自分のクラスを勝たせる為にクラスからの妨害が入ったりするのよ。
一応、対策はしてるけど、毎年破られてるんだよねー。あはは」
あははじゃ無いだろ。いいのかそれで。
「とりあえず、勝てば良いんですね? 程々に頑張ります」
俺は、アン先生にひらひらと後ろ手で手を振り教室に戻った。
「くふふ、これで私の給料も……」
「…ジー」
「はっ! んん!! ほ、ほらシオンさんも教室に戻りましょ?」
「…ご飯奢ってくださいね」
「ううっ……はい」
「…他校の生徒と友好を深める為に…模擬戦とかをやる大会のこと」
学園が復興して来てみたら天魔祭とやらが近々行われるらしい。
「ふーんまあ、なんでもいいけどね。それにしても魔法って凄いな」
「…?」
「だって、あんだけボロボロだった学園とかをこんな短期間で復興させたんだろ? 便利なんだなって改めて思ったよ。」
「はいはいそこイチャイチャしてないで説明聞いてね」
「イチャイチャなんてしてませんけど?」
何故、普通に話しているだけでイチャイチャしてるとか言われるのだろうか? なんだ? そんないい雰囲気出てたか? ……悪くない。
「はぁ、そこの二人が聞いてなかったみたいだからもう一回説明するね? 二日後にこの学園で天魔祭をやる事になった訳なのね。
それで、代表を各クラスから二人ほど選出しないといけないんだけど、立候補者いる?」
ふむ、めんどくさそうだから無視しとこう。そうだ、今の内にシオンが今どう言う状況なのか説明しておこう。
シオンは、封印を自分でかけたり外したり出来るようになったみたいで今は獣人である事を隠して生活している。
ただ、力が上の奴とかには普通にバレるらしい。
「えーじゃあ、ルビーからの代表はシオンさんとリン君でいいね」
はぁ、やっと終わっ……た? ん?
「はぁぁぁぁ!? なんで? なんで俺?」
「シオンさんが立候補して指名したからよ」
「異議あり!!」
「認めません。それじゃ、代表の人はこの後闘技場に集合ね」
えぇ……うそん……。
「シーオーン? どう言う事かなぁ?」
「…いひゃい…だってリン君しか友達居ないし…それに私のパートナーが務まるのはリン君くらいしか居なかった」
俺が、シオンの口を3にしながら詰め寄るとシオンは淡々と呟く。
「お前なぁ……もういいよ。決まったもんはしょうがないのんびりやるとするか」
「…ちなみに勝ったら金一封」
「……うーし! 全力で消しとばしてやるぜ!」
んだよ、金が発生するのであれば話は別だ俄然やる気出て来たぞ!
そして、闘技場
俺が闘技場につくと何処かで見たことある様な無いような奴が声をかけて来た。
「貴様が代表とはな」
「……誰?」
「ガルフだ! 大通りで会っただろ!」
大通り……? えーっと……。
「新手のナンパか? 残念ながら俺にそっちの気は無いから他当たってくれ」
俺がさっさとその場を離れようとするとガルフとか言うやつに肩を掴まれる。
「貴様……あんまり俺様を舐めるなよ」
「今すぐこの汚い手を離せ離さないなら……切り落とす」
俺が全力の殺気をぶつけるとガルフは膝から崩れ落ち失禁しながら気絶した。
「よし、離したな聞き分けのいい奴は嫌いじゃないぞ☆」
さーてと、アン先生は……いたいた。
「ん? なんだよシオンその目は」
「…離したじゃなくて離させた…だよね?」
「何のこと? 俺、馬鹿だから分かんない」
俺は、舌を出しながら首をかしげる。
「…もういい…行こ」
シオンに袖を引っ張られながらアン先生の元へ向かう。
「あちゃあ、ガルフ君をやっちゃったかぁ……まあ、いいや。それじゃ二人にルール説明するね。」
アン先生がそう言うと周りが暗くなって行き青色に輝く文字が空中に浮かび上がる。
「天魔祭は三日間で、1日目はサバイバル。時間制限を生き残るだけの簡単な内容ね。
ただし、二人のうちどちらかが倒れればその場で二人共脱落ね」
サバイバルって事は食糧とかは自分で取らないとダメな感じか。
「二日目はポイントゲッター。ポイントが設定された魔物を倒してポイントを稼いで行き最後にポイントの一番高いチームが勝利」
「…どんな魔物がいるんですか?」
「それは、内緒。教えちゃったら不公平だからね。最終日は掃討戦。
他のチームと戦って最後まで生き残れば勝利」
実にシンプルでよろしい。
「優勝はどうやって決まるんですか?」
「三日間で稼いだポイントで決めるよ。サバイバルでは、頭を使って生き残った方がポイントは多く手に入るのよ。
それを決めるのは見に来てくれてる観客の人達ね」
つまり、力だけで他のチームを全滅させてもポイントは貰えないって訳か……すこし、めんどくさいな。
「説明はこんなもんかな。もしかしたら、イレギュラーなことが起こるかも知れないから気をつけてね」
「例えば?」
「毎年の事なんだけど、自分のクラスを勝たせる為にクラスからの妨害が入ったりするのよ。
一応、対策はしてるけど、毎年破られてるんだよねー。あはは」
あははじゃ無いだろ。いいのかそれで。
「とりあえず、勝てば良いんですね? 程々に頑張ります」
俺は、アン先生にひらひらと後ろ手で手を振り教室に戻った。
「くふふ、これで私の給料も……」
「…ジー」
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