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物語は急激に加速して息切れをする
モブ令嬢、猛攻する
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急に倒れた モブ令嬢 事件は急転展開を迎える・・・・なんて訳は無くて
ダンスのテストの時間に倒れたアリーナはエラルドに抱きかかえられて医務室にいた
(二回目だ 抱かれて運ばれるのは・・・)
只の過労、知恵熱みたいなものだった。
今日は一度に色んな事が起きたので神経が着いて行かなかったらしい
目覚めるのも早かった 身体は頗る元気であった。 だけど何ですかコレ
何でエラルドが私の手を握っているでしょうか? キャパオーバーで 倒れるぞ また。
「エ・・エラルド様?」
「良かった アリーナ気がついたか 心配したんだぞ」エラルドの握っている手が痛い
「手、手が痛いんですが」幾分か手を握り締める力が緩まったが握り締めた手は解かれなかった
「暫く、顔を見る予定ではございませんでした」アリーナはそっけなく話し出した
「な、何で? さっきの事怒っているのか?」悪いと思ってなかったんかーい!!
乙女の唇を承諾もなしに奪っておいて これですか?保健室に運んでくれたのは感謝するけど元々倒れた原因は
貴方様ですよね? エ・ラ・ル・ド様?
「誰が倒れた原因か分ってらっしゃらないようですわね? 当分顔も見たくございませんわ!」
あれ?エラルドが世にも情けない顔している ある意味 レアかも・・・・
「アリーナ?大丈夫なの?」
お、お天の助けモルガーナ やっぱり天使
「昼食後から変だったものね・・・何時も変だから具合悪いとは思わなかったわ」
前言撤回 この小悪魔め!!
「で 、どうします?放課後の例の約束だけど・・・」
アリーナはエラルドを完璧に無視する事にした。
「行きますわ お約束してるし」
「アリーナ お前一応倒れたんだぞ!それでも男なんかに会いに行く気か。」
もう一度言いますわ 私が倒れた大きな原因の一番は貴方様でしたが 何か?
モルガーナの背後から 魔王・・・もとい王子が顔を出す。 相変わらず心臓に悪いお方だ
「いきなり倒れたから心配したぞ 殺しても死ななそうだけどな。」
王子様 貴方の中で私は一体どんな生き物なんでしょうか?
「エドモンド様にまで心配をお掛けして申し訳ございません」
「アリーナは突拍子も無いかな・・・先程 倒れた時、エラルドの顔はある意味見物だったぞ?あんな顔長年付き合っているが初めてだ」
クックッと面白いものを見たかのようにエドモンドが笑う
「あんな顔させられるのはお前だけだな」
エラルドは大きな身体を小さくしてまるでなりを潜めているようだ。って言うか 手を離せーーー
「随分と仲が良さそうだな モルガーナ、婚約者同士の逢瀬を邪魔するもんじゃないぞ 私と帰ろう?」
まだ心配して付き添いたそうなモルガーナに囁く
エドモンドはモルガーナの手を取り保健室から出て行った。
おい!腹黒王子、脳筋も連れて帰っておくれーー
また二人きりになった。王子は一体何の為にここまで来たんだ?モルガーナを取り返しに来たのだろうか?
勇者が姫を助け出すつーより お姫様が魔王に攫われた みたいだったけど・・・・
よく、分んないなー。
「いい加減、手を離していただけますか?」
「嫌だ」
何なんだこいつは・・・本気で具合が悪くなってきたぞ
「俺は謝らないからな!」
「???」
「お前は男の事何も判っていない 今まで他の男と碌に話し何てした事ない奴が急に他の男と肩を並べて楽しそうに喋っているのを見たら・・・」
幾ら喪女とは言え私だって男性とお話し位するよ?
本屋の店主のおやっさんはすっかり顔馴染みだし 図書室の司書のおじいちゃんとも仲良しさ!
そこまで馬鹿にする事無いじゃないか!どんだけボッチと思われてんの?
「エドモンド様とだってお話位しますよ?」
モルガーナ絡みとは言えエドモンド様も友達(?)だって言ってくれたもん。
まあ本当はペットみたいなものだろうけど
(あっ、ペットじゃなくて珍獣扱いかも)
「エドモンド様は別格だ。俺の気持ちを知っているからな(まあ何考えてるのか分らない怖さはあるが)」
「お約束はお約束ですので参ります。モルガーナ様のことは心配なさらぬ様にエドモンド殿下にお伝え下さい
後、謝りたくないなら結構です。でも・・どうしていきなりあんな事したんですか?私 初めてだったのに!!」
「アリーナ・・・それはお前が・・・その・・・」
もう、埒あかない 話が堂々巡り過ぎる
「取り合えず手をお放しになって下さいませ(にっこり)次の授業に遅れてしまいますわ」
それでも手を離さないエラルドに呆れながら教室に向かう 結局手を繋いだままだった。
「ここで結構でございます。エラルド様 貴方の教室は向こうですわよね?」
これでも離さないか!と思いきや 「放課後、お前達の用事が終わるまで待っているから」
ぬわんですと!!!とんでもない台詞を残して彼は自分の教室に入って行った
どこまで腹黒の手先なんだ?魔王・・・もといエドモンド様ってそんなに自分の婚約者が他の男と会うの気になっているの?
ダンスのテストの時間に倒れたアリーナはエラルドに抱きかかえられて医務室にいた
(二回目だ 抱かれて運ばれるのは・・・)
只の過労、知恵熱みたいなものだった。
今日は一度に色んな事が起きたので神経が着いて行かなかったらしい
目覚めるのも早かった 身体は頗る元気であった。 だけど何ですかコレ
何でエラルドが私の手を握っているでしょうか? キャパオーバーで 倒れるぞ また。
「エ・・エラルド様?」
「良かった アリーナ気がついたか 心配したんだぞ」エラルドの握っている手が痛い
「手、手が痛いんですが」幾分か手を握り締める力が緩まったが握り締めた手は解かれなかった
「暫く、顔を見る予定ではございませんでした」アリーナはそっけなく話し出した
「な、何で? さっきの事怒っているのか?」悪いと思ってなかったんかーい!!
乙女の唇を承諾もなしに奪っておいて これですか?保健室に運んでくれたのは感謝するけど元々倒れた原因は
貴方様ですよね? エ・ラ・ル・ド様?
「誰が倒れた原因か分ってらっしゃらないようですわね? 当分顔も見たくございませんわ!」
あれ?エラルドが世にも情けない顔している ある意味 レアかも・・・・
「アリーナ?大丈夫なの?」
お、お天の助けモルガーナ やっぱり天使
「昼食後から変だったものね・・・何時も変だから具合悪いとは思わなかったわ」
前言撤回 この小悪魔め!!
「で 、どうします?放課後の例の約束だけど・・・」
アリーナはエラルドを完璧に無視する事にした。
「行きますわ お約束してるし」
「アリーナ お前一応倒れたんだぞ!それでも男なんかに会いに行く気か。」
もう一度言いますわ 私が倒れた大きな原因の一番は貴方様でしたが 何か?
モルガーナの背後から 魔王・・・もとい王子が顔を出す。 相変わらず心臓に悪いお方だ
「いきなり倒れたから心配したぞ 殺しても死ななそうだけどな。」
王子様 貴方の中で私は一体どんな生き物なんでしょうか?
「エドモンド様にまで心配をお掛けして申し訳ございません」
「アリーナは突拍子も無いかな・・・先程 倒れた時、エラルドの顔はある意味見物だったぞ?あんな顔長年付き合っているが初めてだ」
クックッと面白いものを見たかのようにエドモンドが笑う
「あんな顔させられるのはお前だけだな」
エラルドは大きな身体を小さくしてまるでなりを潜めているようだ。って言うか 手を離せーーー
「随分と仲が良さそうだな モルガーナ、婚約者同士の逢瀬を邪魔するもんじゃないぞ 私と帰ろう?」
まだ心配して付き添いたそうなモルガーナに囁く
エドモンドはモルガーナの手を取り保健室から出て行った。
おい!腹黒王子、脳筋も連れて帰っておくれーー
また二人きりになった。王子は一体何の為にここまで来たんだ?モルガーナを取り返しに来たのだろうか?
勇者が姫を助け出すつーより お姫様が魔王に攫われた みたいだったけど・・・・
よく、分んないなー。
「いい加減、手を離していただけますか?」
「嫌だ」
何なんだこいつは・・・本気で具合が悪くなってきたぞ
「俺は謝らないからな!」
「???」
「お前は男の事何も判っていない 今まで他の男と碌に話し何てした事ない奴が急に他の男と肩を並べて楽しそうに喋っているのを見たら・・・」
幾ら喪女とは言え私だって男性とお話し位するよ?
本屋の店主のおやっさんはすっかり顔馴染みだし 図書室の司書のおじいちゃんとも仲良しさ!
そこまで馬鹿にする事無いじゃないか!どんだけボッチと思われてんの?
「エドモンド様とだってお話位しますよ?」
モルガーナ絡みとは言えエドモンド様も友達(?)だって言ってくれたもん。
まあ本当はペットみたいなものだろうけど
(あっ、ペットじゃなくて珍獣扱いかも)
「エドモンド様は別格だ。俺の気持ちを知っているからな(まあ何考えてるのか分らない怖さはあるが)」
「お約束はお約束ですので参ります。モルガーナ様のことは心配なさらぬ様にエドモンド殿下にお伝え下さい
後、謝りたくないなら結構です。でも・・どうしていきなりあんな事したんですか?私 初めてだったのに!!」
「アリーナ・・・それはお前が・・・その・・・」
もう、埒あかない 話が堂々巡り過ぎる
「取り合えず手をお放しになって下さいませ(にっこり)次の授業に遅れてしまいますわ」
それでも手を離さないエラルドに呆れながら教室に向かう 結局手を繋いだままだった。
「ここで結構でございます。エラルド様 貴方の教室は向こうですわよね?」
これでも離さないか!と思いきや 「放課後、お前達の用事が終わるまで待っているから」
ぬわんですと!!!とんでもない台詞を残して彼は自分の教室に入って行った
どこまで腹黒の手先なんだ?魔王・・・もといエドモンド様ってそんなに自分の婚約者が他の男と会うの気になっているの?
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