151 / 186
136.クソ男
しおりを挟む
「…………え?」
今……なんと言った?
「つまらない……?」
信じられない思いで相手は王子妃ということも忘れてアリスの顔をガン見してしまうルビー。だがそう思うのは彼女だけではないようで室内はシーンと静まり返る。
だがアリスはそんな空気をものともせず言葉を紡いでいく。
「ええ。とーーーーーーーーってもつまらないわ。あなたそんなにつまらなかったかしら?」
「どういうこと……でしょうか?」
いけない。タメ口になりそうになった。
「ふふ。ここは公式な場ではないのだから良いのに。あなたと私の仲ではないの」
バレている。不自然に言葉を詰まらせてしまったのだから当然か。
「……私はあなたへの傲慢な想い、敵対心から民の前で不用意な発言をし全てを失いました。言葉には気をつけたく思います」
「ふ~~~~~~~~~~ん」
アリスはじろじろと不躾にルビーを見つめてくる。その目にかつての生意気な自分が目を覚まそうとしているのがわかる。
が
いけない、落ち着け。
自分に言い聞かす。
静かに深呼吸するルビーを見てアリスは少し思案する様子だったが、何か閃いたのか突然ニヤリと笑うと口を開いた。
その様に嫌な予感がしたのは自分だけだろうか。
「それにしても本当にルビーさんと甥っ子君が無事で良かったわ~」
「はい、ラルフ様とオリビア様のお陰でございます」
「そうね。2人を助けたのが我が子であることはとても喜ばしく、母として誇らしいわ」
「私達のような平民を気にかけてくださる方が王孫とは国も安泰にございますね」
「ふふっそうね。それにあなたが謝礼に来たのも嬉しいわ。人として色々と成長しているようで陛下の英断に感謝を。ねえ宰相?」
陛下の英断……即ち婚約破棄及び修道院行きのことだ。自分にとって全てを失った判決ではあったが、無言でアリスの問い掛けに頷く祖父の姿を見たら目頭が熱くなった。
祖父に認められたような気が…………
「で?」
で?
なにが?
嬉し涙は渇き、目はカラッカラになった。
「…………………………?」
考えても考えてもわからない。
「えっ!?おしまい?このまま帰っちゃうの?」
「……私たちは助かり、彼は無事に捕まりました。これ以上何か?」
心底驚き~とでもいわんばかりの言葉に思わず突っかかるような言い方になってしまう。
………………!
アリスの目に愉快な光が灯り、口角が上がった。
室内にいるものの背中にゾクゥと悪寒が走った。
「おしまい?このまま帰るの?」
再び同じ問いがなされる。だが先程よりもどこか重い。
ルビーの胸にざわつきが生まれる。
いや、目を背けていた思いがちらつき始める。
「捕まっておしまい?ちょっとしたら出てくるわよ?彼の性根が変わるとでも?彼がやっていること自体は悪いことではないから周囲の人は彼を褒める。彼を知らない人ばかりのところに引っ越しでもすれば彼はまたいい人いい人とチヤホヤされる生活ね」
そう、弱者が好きだろうが哀れもうが目つきが気持ち悪かろうが罪ではない。彼の罪はその気持ちが行き過ぎて殺人未遂を犯したという点。
「まあ関係ないわよね。あなたと彼の縁は切れたわけだし。彼はもうあなたに趣味の範疇の人間ではないようだし、近寄ってこないわよね。釈放後きっと新しい哀れな人を見つけてニタニタして過ごすのでしょうね」
そこで同じことが起こらないかはわからない。祈るのみ、だ。だが、彼にとってトップから底辺に転がり落ちたルビーはこの世で一番不幸なやつくらいの認識だったよう。だからこそ愚行に走った。一番不幸なやつを逃したくないという思いから。
なかなかそんなトップから底辺に転がり落ちる人はいないので、彼の愚行は繰り返されないだろう……たぶん。
ルビーはおずおずと口を開く。
「他の人が同じような目に合うことは恐らくないと思います」
自分の心にあるのは他者への心配――――――
本当に?
「そんなことは今はどうでもいいわ」
そう、どうでもいい。
いやいや違う。アリスの言葉に引きずられるな。
「やられっぱなしで終わるの?」
それは…………
でもそういうものだ。捕まって終わり。それが普通。
「何度も何度も自分の欲望のままに私に突っかかってきたあなたがそんな普通の考えをするなんて落ちぶれたものね」
やめて。
そんな目で、その辺の石ころを見るような目で私を見ないで。
「釈放後は人の心配?もちろんそれも大事ね、私だって再犯がないように心から願っているわ。でも、今あなたの心を占めている想いは?」
やめて。
これ以上揺さぶらないで。
「いい人――そんな称号があなたは欲しいの?そんなお飾りの仮面は落としたい男の前でだけつけてなさいな」
いい人、良いではないの。悪い人と思われるよりも。
いろいろな人に好かれ、愛されて……
「そんなものをつけて心が満たされるならばこのまま帰るといいわ。お帰りはあちらのドアからお願いね?」
はっと見下すような馬鹿にするような嘲笑と共に吐き出された言葉にブチッと何かが切れた。
「仮面……」
「ルビー」
祖父から諌めるような厳しい声が飛ぶ。相手は王族。無礼な発言はいけない。
わかっている。
我慢だ。
いや、違う。自分は心を入れ替えたのだ。
我慢も何も無い。
だが…………
手が、
唇が、
震える。
アリスと目が合う。
彼女の目は爛々と期待に満ちた目で輝いている。
その顔には
お前に我慢などできるものか
いや
性根の悪さが簡単に変わるとでも?
そう言いたげに
見事な嘲笑が広がる。
「なんなのよ……一生懸命感情を抑えようとしている人間に対して」
「ルビー」
再度祖父から声がかけられる。
わかっている。
わかっている。
でも…………
「ねえルビーさん。そんな仮面外してしまいましょう?」
アリスの優しい猫撫で声。スルリと耳から入ったその麗しい声は心に、頭に行き渡り、
火がついた。
ルビーは顔を上げると真正面からアリスを睨みつける。
視線が交わる。
アリスの顔に大輪の花が咲き誇るかのような笑顔が浮かぶとその口は開かれた
「皆に命じるわ。今から見聞きすることは全て夢よ。彼女が何を言おうと不敬だ無礼だと騒ぐことは許さない。そして……私もあなたが何を言おうと不敬だ無礼だと騒ぐことはないと天に誓いましょう」
静かに紡がれる言葉。
だが、その声音には愉しくて愉しくて仕方ないと言わんばかりの愉悦が隠しきれない。
何が天に誓いましょう、だ。何を言われようといつも涼しい顔をしているくせに。どんな言葉もアリスの芯の強さの前には塵と化す。
人が一生懸命良い人でいようと努力しているのに。
本当にこの女は気に食わない。
でも今一番彼女の心に灯るは
人を勝手に不幸扱いして
赤子まで巻き込んで
自分の欲を貫き通そうとした
「あんのクソ男ーーーーーーーーーーー!!!」
への憎悪である。
今……なんと言った?
「つまらない……?」
信じられない思いで相手は王子妃ということも忘れてアリスの顔をガン見してしまうルビー。だがそう思うのは彼女だけではないようで室内はシーンと静まり返る。
だがアリスはそんな空気をものともせず言葉を紡いでいく。
「ええ。とーーーーーーーーってもつまらないわ。あなたそんなにつまらなかったかしら?」
「どういうこと……でしょうか?」
いけない。タメ口になりそうになった。
「ふふ。ここは公式な場ではないのだから良いのに。あなたと私の仲ではないの」
バレている。不自然に言葉を詰まらせてしまったのだから当然か。
「……私はあなたへの傲慢な想い、敵対心から民の前で不用意な発言をし全てを失いました。言葉には気をつけたく思います」
「ふ~~~~~~~~~~ん」
アリスはじろじろと不躾にルビーを見つめてくる。その目にかつての生意気な自分が目を覚まそうとしているのがわかる。
が
いけない、落ち着け。
自分に言い聞かす。
静かに深呼吸するルビーを見てアリスは少し思案する様子だったが、何か閃いたのか突然ニヤリと笑うと口を開いた。
その様に嫌な予感がしたのは自分だけだろうか。
「それにしても本当にルビーさんと甥っ子君が無事で良かったわ~」
「はい、ラルフ様とオリビア様のお陰でございます」
「そうね。2人を助けたのが我が子であることはとても喜ばしく、母として誇らしいわ」
「私達のような平民を気にかけてくださる方が王孫とは国も安泰にございますね」
「ふふっそうね。それにあなたが謝礼に来たのも嬉しいわ。人として色々と成長しているようで陛下の英断に感謝を。ねえ宰相?」
陛下の英断……即ち婚約破棄及び修道院行きのことだ。自分にとって全てを失った判決ではあったが、無言でアリスの問い掛けに頷く祖父の姿を見たら目頭が熱くなった。
祖父に認められたような気が…………
「で?」
で?
なにが?
嬉し涙は渇き、目はカラッカラになった。
「…………………………?」
考えても考えてもわからない。
「えっ!?おしまい?このまま帰っちゃうの?」
「……私たちは助かり、彼は無事に捕まりました。これ以上何か?」
心底驚き~とでもいわんばかりの言葉に思わず突っかかるような言い方になってしまう。
………………!
アリスの目に愉快な光が灯り、口角が上がった。
室内にいるものの背中にゾクゥと悪寒が走った。
「おしまい?このまま帰るの?」
再び同じ問いがなされる。だが先程よりもどこか重い。
ルビーの胸にざわつきが生まれる。
いや、目を背けていた思いがちらつき始める。
「捕まっておしまい?ちょっとしたら出てくるわよ?彼の性根が変わるとでも?彼がやっていること自体は悪いことではないから周囲の人は彼を褒める。彼を知らない人ばかりのところに引っ越しでもすれば彼はまたいい人いい人とチヤホヤされる生活ね」
そう、弱者が好きだろうが哀れもうが目つきが気持ち悪かろうが罪ではない。彼の罪はその気持ちが行き過ぎて殺人未遂を犯したという点。
「まあ関係ないわよね。あなたと彼の縁は切れたわけだし。彼はもうあなたに趣味の範疇の人間ではないようだし、近寄ってこないわよね。釈放後きっと新しい哀れな人を見つけてニタニタして過ごすのでしょうね」
そこで同じことが起こらないかはわからない。祈るのみ、だ。だが、彼にとってトップから底辺に転がり落ちたルビーはこの世で一番不幸なやつくらいの認識だったよう。だからこそ愚行に走った。一番不幸なやつを逃したくないという思いから。
なかなかそんなトップから底辺に転がり落ちる人はいないので、彼の愚行は繰り返されないだろう……たぶん。
ルビーはおずおずと口を開く。
「他の人が同じような目に合うことは恐らくないと思います」
自分の心にあるのは他者への心配――――――
本当に?
「そんなことは今はどうでもいいわ」
そう、どうでもいい。
いやいや違う。アリスの言葉に引きずられるな。
「やられっぱなしで終わるの?」
それは…………
でもそういうものだ。捕まって終わり。それが普通。
「何度も何度も自分の欲望のままに私に突っかかってきたあなたがそんな普通の考えをするなんて落ちぶれたものね」
やめて。
そんな目で、その辺の石ころを見るような目で私を見ないで。
「釈放後は人の心配?もちろんそれも大事ね、私だって再犯がないように心から願っているわ。でも、今あなたの心を占めている想いは?」
やめて。
これ以上揺さぶらないで。
「いい人――そんな称号があなたは欲しいの?そんなお飾りの仮面は落としたい男の前でだけつけてなさいな」
いい人、良いではないの。悪い人と思われるよりも。
いろいろな人に好かれ、愛されて……
「そんなものをつけて心が満たされるならばこのまま帰るといいわ。お帰りはあちらのドアからお願いね?」
はっと見下すような馬鹿にするような嘲笑と共に吐き出された言葉にブチッと何かが切れた。
「仮面……」
「ルビー」
祖父から諌めるような厳しい声が飛ぶ。相手は王族。無礼な発言はいけない。
わかっている。
我慢だ。
いや、違う。自分は心を入れ替えたのだ。
我慢も何も無い。
だが…………
手が、
唇が、
震える。
アリスと目が合う。
彼女の目は爛々と期待に満ちた目で輝いている。
その顔には
お前に我慢などできるものか
いや
性根の悪さが簡単に変わるとでも?
そう言いたげに
見事な嘲笑が広がる。
「なんなのよ……一生懸命感情を抑えようとしている人間に対して」
「ルビー」
再度祖父から声がかけられる。
わかっている。
わかっている。
でも…………
「ねえルビーさん。そんな仮面外してしまいましょう?」
アリスの優しい猫撫で声。スルリと耳から入ったその麗しい声は心に、頭に行き渡り、
火がついた。
ルビーは顔を上げると真正面からアリスを睨みつける。
視線が交わる。
アリスの顔に大輪の花が咲き誇るかのような笑顔が浮かぶとその口は開かれた
「皆に命じるわ。今から見聞きすることは全て夢よ。彼女が何を言おうと不敬だ無礼だと騒ぐことは許さない。そして……私もあなたが何を言おうと不敬だ無礼だと騒ぐことはないと天に誓いましょう」
静かに紡がれる言葉。
だが、その声音には愉しくて愉しくて仕方ないと言わんばかりの愉悦が隠しきれない。
何が天に誓いましょう、だ。何を言われようといつも涼しい顔をしているくせに。どんな言葉もアリスの芯の強さの前には塵と化す。
人が一生懸命良い人でいようと努力しているのに。
本当にこの女は気に食わない。
でも今一番彼女の心に灯るは
人を勝手に不幸扱いして
赤子まで巻き込んで
自分の欲を貫き通そうとした
「あんのクソ男ーーーーーーーーーーー!!!」
への憎悪である。
880
お気に入りに追加
5,149
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結保証】第二王子妃から退きますわ。せいぜい仲良くなさってくださいね
ネコ
恋愛
公爵家令嬢セシリアは、第二王子リオンに求婚され婚約まで済ませたが、なぜかいつも傍にいる女性従者が不気味だった。「これは王族の信頼の証」と言うリオンだが、実際はふたりが愛人関係なのでは? と噂が広まっている。ある宴でリオンは公衆の面前でセシリアを貶め、女性従者を擁護。もう我慢しません。王子妃なんてこちらから願い下げです。あとはご勝手に。
王太子様に婚約破棄されましたので、辺境の地でモフモフな動物達と幸せなスローライフをいたします。
なつめ猫
ファンタジー
公爵令嬢のエリーゼは、婚約者であるレオン王太子に婚約破棄を言い渡されてしまう。
二人は、一年後に、国を挙げての結婚を控えていたが、それが全て無駄に終わってしまう。
失意の内にエリーゼは、公爵家が管理している辺境の地へ引き篭もるようにして王都を去ってしまうのであった。
――そう、引き篭もるようにして……。
表向きは失意の内に辺境の地へ篭ったエリーゼは、多くの貴族から同情されていたが……。
じつは公爵令嬢のエリーゼは、本当は、貴族には向かない性格だった。
ギスギスしている貴族の社交の場が苦手だったエリーゼは、辺境の地で、モフモフな動物とスローライフを楽しむことにしたのだった。
ただ一つ、エリーゼには稀有な才能があり、それは王国で随一の回復魔法の使い手であり、唯一精霊に愛される存在であった。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
遺棄令嬢いけしゃあしゃあと幸せになる☆婚約破棄されたけど私は悪くないので侯爵さまに嫁ぎます!
天田れおぽん
ファンタジー
婚約破棄されましたが私は悪くないので反省しません。いけしゃあしゃあと侯爵家に嫁いで幸せになっちゃいます。
魔法省に勤めるトレーシー・ダウジャン伯爵令嬢は、婿養子の父と義母、義妹と暮らしていたが婚約者を義妹に取られた上に家から追い出されてしまう。
でも優秀な彼女は王城に住み、個性的な人たちに囲まれて楽しく仕事に取り組む。
一方、ダウジャン伯爵家にはトレーシーの親戚が乗り込み、父たち家族は追い出されてしまう。
トレーシーは先輩であるアルバス・メイデン侯爵令息と王族から依頼された仕事をしながら仲を深める。
互いの気持ちに気付いた二人は、幸せを手に入れていく。
。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.
他サイトにも連載中
2023/09/06 少し修正したバージョンと入れ替えながら更新を再開します。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
大好きな旦那様が愛人を連れて帰還したので離縁を願い出ました
ネコ
恋愛
戦地に赴いていた侯爵令息の夫・ロウエルが、討伐成功の凱旋と共に“恩人の娘”を実質的な愛人として連れて帰ってきた。彼女の手当てが大事だからと、わたしの存在など空気同然。だが、見て見ぬふりをするのももう終わり。愛していたからこそ尽くしたけれど、報われないのなら仕方ない。では早速、離縁手続きをお願いしましょうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる