87 / 186
87. 理由
しおりを挟む
この前の話し……少女と診療所近くで会話した時間に遡る。
「それはねーーーーー
一人でも多くの人の命を助けたいから。助け合いの心を大事にしてほしいからよ」
「「「へ?」」」
今なんて言った?助けたいのだったら早く治してくれたら良いのでは?聞いていた子供たちが思わず声を上げる。
「世の中はいつ魔物が現れるかも、いつ怪我をするかもわからないわ。でも治癒魔法を使える人は多くないでしょ?」
コクリと頷く子供たち。
「私は治癒魔法は魔法でしか治せない怪我の為に使えば良いと思うのよ。魔物が出現したら、たくさんの重傷者が出る。軽傷者まで一気に診療所に詰めかけてきたら、何が何やらわからない混乱状態になるわ。そもそも身動きがとれなくなっちゃうし」
ふんふんと頷く子どもたち。アリスだって実際は王族や高位貴族の傷は魔法で治す。お金持ちとかも……まあ色々な大人の事情というものだが、そこは横においておく。
「あなたたち普段から軽傷まで魔法で治す癖がついたら最悪よ。毎回治癒魔法が使えるお医者さんに治してー治してーって。魔法で治すことが当たり前になる。自分でどうにかしようとしなくなるわよ。そもそも多少の傷なんて自然に治っていくんだから」
ちょびっと紙で指を切っただけで、治癒士を呼ぶ人もいる。貴族のお嬢さんとか。
「えー……。一回くらいならいいじゃん」
ちらりと少女の手当てされた膝を見る。
「まあそうなんだけど」
「なら問題ないじゃん」
「皆が皆一回だけで済むかしら?大人は楽を覚えてしまえば、楽な方に走るものよ。もちろんそんな大人ばかりじゃないけどね。でも魔法なら痛みも一瞬で取れるし。それを知ってる人が自然に治るまで、痛みが引くまで我慢できるかしら?」
そもそも魔法が存在する世。有事の際により強力な魔法使いに助けを求めるのは人の性だというものだろう。ある記憶が蘇るアリス。
「お姉ちゃんは魔物退治をよくするから、色んな場所に行くんだけどね。魔物を倒した後に助かる人が多いところと少ないところがあるんだよ」
もちろん魔物の種類や強さでも被害は変わる。でもそれだけではない。
「皆が協力して自分たちのできることをするところはたくさんの人が助かる。自分ばかり……自分を優先しろ……治せって人に求めてばかりの人がたくさんいるところは助かる人が少ない」
《 ーーーアリス様、我らは大丈夫です。自分たちでやるのでそちらの酷い傷の方を治療してあげてください。
彼らはガーゼや包帯を手に持ち、互いを手当てしていく。アリスは目の前の重傷患者に集中する。うめき声が安らかな寝息に変わるーーー 》
《 ーーー嬢ちゃん、早く治してくれよ!
あっ!お前俺の方が先に来たんだぞ!
うちの子供が先よ!
重傷の女性に近づこうとするアリスに詰め寄る者たち。アリスは彼らを押しのけ、急いで女性に手をかざす。が、間に合わなかった。
あっ。終わりました?早く治してくださいよ!
アリスは辺りを見回す。軽傷者の壁ができ、視界に捉えていた重傷者が消える……。
この間にも失われいく命ーーー 》
「お姉ちゃん?」
そんなに変な顔をしていただろうか。子供から心配そうな声がかけられる。フフッと軽く笑うアリス。
「色々と言ったけど……。普段から魔法に頼るなってことよ!自分でやる力を身につける!そしてそれを周りの人にも使う!そんな人が少しでも増えてくれたら私は嬉しいわ」
それに普段から軽傷は治さないと言っておけば、有事の際に近づいてくる者はほぼいない。治癒魔法は少々苦手だがそれでも自分の治癒力は高い。他の人が治せない者も治すことができる。だからこそ、アリスは彼らを優先するためにはっきりと軽傷者は治さないと宣言することにしている。
自分のためではなく子どものため、親のため、大切な人のために軽傷でもすぐに治してほしいと言う人もいる。気持ちはわかる。わかるが、アリスにはアリスの心に決めたルールがある。
「お嬢ちゃん。これ、手当ての仕方わかった?」
大した事ない擦り傷。そんなものの手当てができたところでいざという時に役に立つかはわからない。だが、それでも良いのだ。有事の際にちらっと自分でできることをするということが頭をよぎってくれれば。
「うん、わかったよ」
「じゃあ、お友達が同じように怪我をしたら今度はお嬢ちゃんがやってあげてね」
「は~~~い!」
周りの子供たちから俺よく転ぶんだよな~、今度自分でやってみよう。僕もお母さん、お父さんにやってあげようという声が聞こえてくる。
アリスは思わず自然と笑みが溢れる。その笑みに見惚れていた少女ははっとすると
「ねえねえお姉さん」
「うん?」
「じゃあ、あそこで軽傷の人相手に魔法の大判振る舞いをして、治癒魔法万歳みたいな演説してる中の上顔の人。魔物が出てたくさんの怪我人が出たらヤバイんじゃない?」
二人の視線の先には軽傷者は私に任せろと胸を張るルビー。重傷者を治せるアリスに対するにはアリスが距離をおいている軽傷者を取り込むしかないからだろう。
少女の言葉にふむ……と少し考えるアリス。まあ今言ったのはアリスの考えだ。それが正しいわけではない。人によっては有事の際でも来た順番に診ていくものもいるかもしれない。
軽い傷だろうと治すことは悪いわけでも、いけないことでもない。むしろ立派な行為だと言える。それが例え人気取りの為の行為であっても。
だが現実問題として魔物が現れると大きな被害を被る。その時、医療現場において怪我人を全て相手にしていたら需要と供給が釣り合わない。治癒魔法は一対一でしか行えない上に治癒魔法を使えるものは少ない。需要が多すぎれば供給側はパンクする。
ぶっちゃけ、供給側からすればそんなので来るなという怪我人相手に治癒魔法の使用はご遠慮したいはず。普通に魔力が枯渇する。
「まあ怪我したからって魔法に頼る人ばっかりじゃないから大丈夫じゃない?」
そう思いたい。
「いやいや、お姉さん。あれだけ任せろ任せろ言われたら、頼りたくなっちゃうよ。だって王子の婚約者だし」
彼女はまだ王族ではない。だが王子の婚約者というだけで、王族扱いしてくる者は多い。特に民達はその傾向が強い。
王族の言葉はとても重い。
特に民の前で公言したことは。
それが約束となり、責任が発生する。
その言葉の責任を彼女は取れるのだろうか。
覚悟があるのか。
自分の出来る以上のことを公言する。
それは、王族に連なる予定の者に許されるか。
ルビーの問題は治癒魔法を気軽に使うことではない。
その傲慢さ、
身分に拘るくせに
その身分の重さを理解できぬ
頭、口の軽さだ。
~~~~~
「やっぱり大変なことになったね」
「………………」
少女の言葉にそうだね、と頷きそうになる。が、王子妃である以上王宮の騒ぎは肯定し辛い。王宮は今頃てんやわんやだろう。かなりの人数が王宮に行ったのを見た。騒ぎに乗じての暗殺等も心配されるから、兵もあまり救助に回せないはず。
「私ね、お姉さんに言われて手当ての練習したんだよ」
お父様を包帯でぐるぐる巻きにしたよ、と嬉しそう。
まじか、と公爵を見ると顔を逸らされた。包帯巻き巻き公爵の幻が見えた。
「私も手伝っても良いかな?」
王宮に押しかけず、後からで良いからと診療所から少し離れたところで手当てを待つ軽傷者も少なからずいる。医師ではなく、同じ王都の住民が手当てをしている。
少女の気持ちは嬉しいがまだ子供。そもそもこの場にいさせて良いかと思ったものの、公爵に不安そうな子に声をかけておあげと言われ、お付きのものと一緒に去っていった。
「アリス様」
「公爵、こんなところにいて良いのですか?」
娘の付き添いなどしていて良いのか。
「よくないですな」
「あら………………」
「ですが、多少私が非常識な行動をしたとしてもアリス様のお陰であいつなら、という目で見られるようになりましたので」
「それは良かったですね」
「よくないですな」
「顔が良く仕事のできる紳士は、多少勘違い野郎でキモくても許されますよ」
「……冗談はさておき、娘の付き添いではありません。現状確認と王からの言葉を伝えに来たのです」
彼は一旦ここで軽く、んんっと咳払いをした。
今の咳払い……
「一週間後、ルビー殿について話し合いがされますのでご参加を」
「承知致しました」
ついに時は来た。
まあ既に民に痛い思いをさせられていそうだが。
ちらりと王宮の方を見る。
「楽しそうですなアリス様、怪我人を治療している間に不謹慎ですぞ」
アリスは先程から話しをしつつも、ずっと魔法を使い続けていた。
「そういう公爵も頬が緩んでおりますよ」
やはり先程の咳払いは笑いを誤魔化したものだったよう。
二人は視線を交わす。
ニヤリとはっきりと二人の口角が上がった。
「それはねーーーーー
一人でも多くの人の命を助けたいから。助け合いの心を大事にしてほしいからよ」
「「「へ?」」」
今なんて言った?助けたいのだったら早く治してくれたら良いのでは?聞いていた子供たちが思わず声を上げる。
「世の中はいつ魔物が現れるかも、いつ怪我をするかもわからないわ。でも治癒魔法を使える人は多くないでしょ?」
コクリと頷く子供たち。
「私は治癒魔法は魔法でしか治せない怪我の為に使えば良いと思うのよ。魔物が出現したら、たくさんの重傷者が出る。軽傷者まで一気に診療所に詰めかけてきたら、何が何やらわからない混乱状態になるわ。そもそも身動きがとれなくなっちゃうし」
ふんふんと頷く子どもたち。アリスだって実際は王族や高位貴族の傷は魔法で治す。お金持ちとかも……まあ色々な大人の事情というものだが、そこは横においておく。
「あなたたち普段から軽傷まで魔法で治す癖がついたら最悪よ。毎回治癒魔法が使えるお医者さんに治してー治してーって。魔法で治すことが当たり前になる。自分でどうにかしようとしなくなるわよ。そもそも多少の傷なんて自然に治っていくんだから」
ちょびっと紙で指を切っただけで、治癒士を呼ぶ人もいる。貴族のお嬢さんとか。
「えー……。一回くらいならいいじゃん」
ちらりと少女の手当てされた膝を見る。
「まあそうなんだけど」
「なら問題ないじゃん」
「皆が皆一回だけで済むかしら?大人は楽を覚えてしまえば、楽な方に走るものよ。もちろんそんな大人ばかりじゃないけどね。でも魔法なら痛みも一瞬で取れるし。それを知ってる人が自然に治るまで、痛みが引くまで我慢できるかしら?」
そもそも魔法が存在する世。有事の際により強力な魔法使いに助けを求めるのは人の性だというものだろう。ある記憶が蘇るアリス。
「お姉ちゃんは魔物退治をよくするから、色んな場所に行くんだけどね。魔物を倒した後に助かる人が多いところと少ないところがあるんだよ」
もちろん魔物の種類や強さでも被害は変わる。でもそれだけではない。
「皆が協力して自分たちのできることをするところはたくさんの人が助かる。自分ばかり……自分を優先しろ……治せって人に求めてばかりの人がたくさんいるところは助かる人が少ない」
《 ーーーアリス様、我らは大丈夫です。自分たちでやるのでそちらの酷い傷の方を治療してあげてください。
彼らはガーゼや包帯を手に持ち、互いを手当てしていく。アリスは目の前の重傷患者に集中する。うめき声が安らかな寝息に変わるーーー 》
《 ーーー嬢ちゃん、早く治してくれよ!
あっ!お前俺の方が先に来たんだぞ!
うちの子供が先よ!
重傷の女性に近づこうとするアリスに詰め寄る者たち。アリスは彼らを押しのけ、急いで女性に手をかざす。が、間に合わなかった。
あっ。終わりました?早く治してくださいよ!
アリスは辺りを見回す。軽傷者の壁ができ、視界に捉えていた重傷者が消える……。
この間にも失われいく命ーーー 》
「お姉ちゃん?」
そんなに変な顔をしていただろうか。子供から心配そうな声がかけられる。フフッと軽く笑うアリス。
「色々と言ったけど……。普段から魔法に頼るなってことよ!自分でやる力を身につける!そしてそれを周りの人にも使う!そんな人が少しでも増えてくれたら私は嬉しいわ」
それに普段から軽傷は治さないと言っておけば、有事の際に近づいてくる者はほぼいない。治癒魔法は少々苦手だがそれでも自分の治癒力は高い。他の人が治せない者も治すことができる。だからこそ、アリスは彼らを優先するためにはっきりと軽傷者は治さないと宣言することにしている。
自分のためではなく子どものため、親のため、大切な人のために軽傷でもすぐに治してほしいと言う人もいる。気持ちはわかる。わかるが、アリスにはアリスの心に決めたルールがある。
「お嬢ちゃん。これ、手当ての仕方わかった?」
大した事ない擦り傷。そんなものの手当てができたところでいざという時に役に立つかはわからない。だが、それでも良いのだ。有事の際にちらっと自分でできることをするということが頭をよぎってくれれば。
「うん、わかったよ」
「じゃあ、お友達が同じように怪我をしたら今度はお嬢ちゃんがやってあげてね」
「は~~~い!」
周りの子供たちから俺よく転ぶんだよな~、今度自分でやってみよう。僕もお母さん、お父さんにやってあげようという声が聞こえてくる。
アリスは思わず自然と笑みが溢れる。その笑みに見惚れていた少女ははっとすると
「ねえねえお姉さん」
「うん?」
「じゃあ、あそこで軽傷の人相手に魔法の大判振る舞いをして、治癒魔法万歳みたいな演説してる中の上顔の人。魔物が出てたくさんの怪我人が出たらヤバイんじゃない?」
二人の視線の先には軽傷者は私に任せろと胸を張るルビー。重傷者を治せるアリスに対するにはアリスが距離をおいている軽傷者を取り込むしかないからだろう。
少女の言葉にふむ……と少し考えるアリス。まあ今言ったのはアリスの考えだ。それが正しいわけではない。人によっては有事の際でも来た順番に診ていくものもいるかもしれない。
軽い傷だろうと治すことは悪いわけでも、いけないことでもない。むしろ立派な行為だと言える。それが例え人気取りの為の行為であっても。
だが現実問題として魔物が現れると大きな被害を被る。その時、医療現場において怪我人を全て相手にしていたら需要と供給が釣り合わない。治癒魔法は一対一でしか行えない上に治癒魔法を使えるものは少ない。需要が多すぎれば供給側はパンクする。
ぶっちゃけ、供給側からすればそんなので来るなという怪我人相手に治癒魔法の使用はご遠慮したいはず。普通に魔力が枯渇する。
「まあ怪我したからって魔法に頼る人ばっかりじゃないから大丈夫じゃない?」
そう思いたい。
「いやいや、お姉さん。あれだけ任せろ任せろ言われたら、頼りたくなっちゃうよ。だって王子の婚約者だし」
彼女はまだ王族ではない。だが王子の婚約者というだけで、王族扱いしてくる者は多い。特に民達はその傾向が強い。
王族の言葉はとても重い。
特に民の前で公言したことは。
それが約束となり、責任が発生する。
その言葉の責任を彼女は取れるのだろうか。
覚悟があるのか。
自分の出来る以上のことを公言する。
それは、王族に連なる予定の者に許されるか。
ルビーの問題は治癒魔法を気軽に使うことではない。
その傲慢さ、
身分に拘るくせに
その身分の重さを理解できぬ
頭、口の軽さだ。
~~~~~
「やっぱり大変なことになったね」
「………………」
少女の言葉にそうだね、と頷きそうになる。が、王子妃である以上王宮の騒ぎは肯定し辛い。王宮は今頃てんやわんやだろう。かなりの人数が王宮に行ったのを見た。騒ぎに乗じての暗殺等も心配されるから、兵もあまり救助に回せないはず。
「私ね、お姉さんに言われて手当ての練習したんだよ」
お父様を包帯でぐるぐる巻きにしたよ、と嬉しそう。
まじか、と公爵を見ると顔を逸らされた。包帯巻き巻き公爵の幻が見えた。
「私も手伝っても良いかな?」
王宮に押しかけず、後からで良いからと診療所から少し離れたところで手当てを待つ軽傷者も少なからずいる。医師ではなく、同じ王都の住民が手当てをしている。
少女の気持ちは嬉しいがまだ子供。そもそもこの場にいさせて良いかと思ったものの、公爵に不安そうな子に声をかけておあげと言われ、お付きのものと一緒に去っていった。
「アリス様」
「公爵、こんなところにいて良いのですか?」
娘の付き添いなどしていて良いのか。
「よくないですな」
「あら………………」
「ですが、多少私が非常識な行動をしたとしてもアリス様のお陰であいつなら、という目で見られるようになりましたので」
「それは良かったですね」
「よくないですな」
「顔が良く仕事のできる紳士は、多少勘違い野郎でキモくても許されますよ」
「……冗談はさておき、娘の付き添いではありません。現状確認と王からの言葉を伝えに来たのです」
彼は一旦ここで軽く、んんっと咳払いをした。
今の咳払い……
「一週間後、ルビー殿について話し合いがされますのでご参加を」
「承知致しました」
ついに時は来た。
まあ既に民に痛い思いをさせられていそうだが。
ちらりと王宮の方を見る。
「楽しそうですなアリス様、怪我人を治療している間に不謹慎ですぞ」
アリスは先程から話しをしつつも、ずっと魔法を使い続けていた。
「そういう公爵も頬が緩んでおりますよ」
やはり先程の咳払いは笑いを誤魔化したものだったよう。
二人は視線を交わす。
ニヤリとはっきりと二人の口角が上がった。
445
お気に入りに追加
5,149
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
遺棄令嬢いけしゃあしゃあと幸せになる☆婚約破棄されたけど私は悪くないので侯爵さまに嫁ぎます!
天田れおぽん
ファンタジー
婚約破棄されましたが私は悪くないので反省しません。いけしゃあしゃあと侯爵家に嫁いで幸せになっちゃいます。
魔法省に勤めるトレーシー・ダウジャン伯爵令嬢は、婿養子の父と義母、義妹と暮らしていたが婚約者を義妹に取られた上に家から追い出されてしまう。
でも優秀な彼女は王城に住み、個性的な人たちに囲まれて楽しく仕事に取り組む。
一方、ダウジャン伯爵家にはトレーシーの親戚が乗り込み、父たち家族は追い出されてしまう。
トレーシーは先輩であるアルバス・メイデン侯爵令息と王族から依頼された仕事をしながら仲を深める。
互いの気持ちに気付いた二人は、幸せを手に入れていく。
。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.
他サイトにも連載中
2023/09/06 少し修正したバージョンと入れ替えながら更新を再開します。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結保証】第二王子妃から退きますわ。せいぜい仲良くなさってくださいね
ネコ
恋愛
公爵家令嬢セシリアは、第二王子リオンに求婚され婚約まで済ませたが、なぜかいつも傍にいる女性従者が不気味だった。「これは王族の信頼の証」と言うリオンだが、実際はふたりが愛人関係なのでは? と噂が広まっている。ある宴でリオンは公衆の面前でセシリアを貶め、女性従者を擁護。もう我慢しません。王子妃なんてこちらから願い下げです。あとはご勝手に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる