85 / 186
85. 追い詰められる①
しおりを挟む
特に何かをした覚えはない。
なのになぜーーーーー?
「皆、ルビー様に助けを求めに来ておいでです!」
「えっ!」
私に助けを?そんなことなら早く言いなさいよ!一瞬焦っちゃったじゃない!軽く伝令係を睨みつけたあと、んんっとわざとらしく咳払いをする。
「皆不安ですものね。誰かに助けを求めたくなるのは当然です。皆様が私の姿を見て安堵できるというのであれば私は参ります!」
片手を胸に置き、堂々と胸を張る。とても誇らしく、いや優越感を感じる。王でも王妃でもマリーナでも王子でもなく、自分が選ばれたのだ。
マキシムの不可解そうな顔も彼女から見れば、やっかみにしか見えない。普段の行いが良いから当然だと思うルビー。
「あの……本当に参られるのですか?」
伝令係が恐る恐るというように声をかけてくる。
「ええ、だって私は将来の王子妃。皆が私を求めるのであれば答えてあげねば」
「しかし……」
何やらどうしたものかと躊躇う様子の伝令係にマキシムは怪訝な表情を浮かべる。
「助けとは?ああ、もちろんこんな状態だから助けは必要だろうね。だが、なぜルビー嬢なのかな?それに魔物を討伐し終えてこんな早急に王宮に詰めかける意味がわからない」
怪我人は診療所へ、建物の損壊や経済被害等は役所へ、人民救助の兵が足りぬなら兵が報告に来るのが一般的だろう。それらでどうしようもならない場合には王宮への直訴も稀にある。
だが、少々王宮に詰め寄るのが早すぎる。それになぜ王ではなくルビー?
「申し訳ございませんっ!民の様子から何かしらルビー様とあったようなのですが、興奮状態でまともに会話にならず」
ハーーーと深い息がこぼれる。伝令係がビクッと身体を揺らす。うん、ごめん。君にじゃない。くるりとルビーに身体を向ける。
「とりあえず行こうか」
「勿論です!早く参りましょう」
二人は民が押し寄せている門を見渡せるバルコニーに向かう。
ルビーはこんな状況なのに胸が高鳴るのを止められなかった。きっと不安に震え、儚く、こちらに縋るような目を向ける弱々しい民の姿。彼らはルビーを見た瞬間、歓喜に……安堵に……目に光が灯る……
!!!
バルコニーに近づいた彼女が目にしたのは、そんなものではなかった。血走り鬼気迫る瞳、身体のどこかしらを怪我したボロボロの姿、泣き叫ぶ子供を抱える母親、年老いた父を背負う息子……他にもたくさんいる。彼らは皆何やら叫んでいる。だがそれは慈愛に満ちた女神様を崇拝するような穏やかなものではない。悪魔であろうとなにであろうと自分の利益の為に利用してやろうとする必死な叫び。
こんな状況なのだから、当たり前かもしれないが。
「あ……あ…………」
足が止まる。
「ルビー嬢?」
「嫌です!!」
「?先程行くと言っただろう?」
しかもウキウキと。
「言った……いえ、言っていません!私が思ってたのと違う……。あ……あんな目をした化け物みたいなやつらのところに行かせるなんて。何をされるか……私の顔に傷でもついたらどうするのですか。未来の王子妃たる私にそんなことをお命じになるなど、正気でございますか!?」
ヒッと上がる小さな悲鳴はどの侍女からだろうか。皇太子に何たる不敬な発言。周りの反応とは裏腹に表情を変えぬ皇太子。
彼は無言でルビーの背中をドンッと押す。
予期せぬ行動にバルコニーに出てしまうルビー。民の必死の叫びが大きくなる中、マキシムが後に続く。
「皆の者、魔物は全て討伐された!」
皇太子の張り上げた声に少し静かになる。
「怖かっただろう……!不安に感じただろう……!いや、これからの不安もあるだろう!されど今は皆で協力するべきとき!そなたらは何故ここに来たのだ?」
はっきりと問う皇太子に一瞬静まり返る場。
「言いたいことがあるなら遠慮なく言うが良い!不敬に問うことはないと皇太子の名のもとに約束しよう!」
その言葉に少しざわつく場。
「皇太子様ーーー!こんなところにまで来て軽率だったかもしれません!でも、ルビー様が来いって言ったんです!!」
「な!?私がいつそんなことを言ったっていうのよ!!!」
「前診療所で言ってたじゃありませんか!」
「何かあったら私が全て救ってみせるって!だから何かあったら私を頼れって!!王宮に来いって!」
「自分には治癒魔法がある!アリス様みたいに小さな怪我だからって軽んじないし、見捨てないって!!」
「今診療所は重傷患者が優先で、緊急じゃない傷は後回しなんです!!でも、いてぇんだよ!!!早く治してくれよ!!!」
「子供が痛い痛いって、泣き止まないんです!子供は宝なんでしょう!?早く治してください!」
「おい、ババア!俺の怪我のほうが酷いだろうが!そのガキなんてちょっと膝を擦りむいてるだけじゃねえか!家帰って自分で手当てしろよ!」
「はあ?あんただってちょっとおでこから血が出てるだけじゃない!布でも巻いときなさいよ!この子は女の子なのよ!?跡でも残ったらどうするのよ!?」
集まった民の間で言い争いが聞こえてくる。我先に診てもらおうと門を壊す勢いの民を兵士が威嚇する。場はどんどん混乱していくばかり。有事の際ほど皆で協力すべきなのに……彼らを抑える兵士を救助に向かわせたほうがどれだけ有意義か。皆自分のことばかり……。
だがマキシムが一番怒りを感じるのは、
このような事態を引き起こすような発言をした
ルビーにだ。
なのになぜーーーーー?
「皆、ルビー様に助けを求めに来ておいでです!」
「えっ!」
私に助けを?そんなことなら早く言いなさいよ!一瞬焦っちゃったじゃない!軽く伝令係を睨みつけたあと、んんっとわざとらしく咳払いをする。
「皆不安ですものね。誰かに助けを求めたくなるのは当然です。皆様が私の姿を見て安堵できるというのであれば私は参ります!」
片手を胸に置き、堂々と胸を張る。とても誇らしく、いや優越感を感じる。王でも王妃でもマリーナでも王子でもなく、自分が選ばれたのだ。
マキシムの不可解そうな顔も彼女から見れば、やっかみにしか見えない。普段の行いが良いから当然だと思うルビー。
「あの……本当に参られるのですか?」
伝令係が恐る恐るというように声をかけてくる。
「ええ、だって私は将来の王子妃。皆が私を求めるのであれば答えてあげねば」
「しかし……」
何やらどうしたものかと躊躇う様子の伝令係にマキシムは怪訝な表情を浮かべる。
「助けとは?ああ、もちろんこんな状態だから助けは必要だろうね。だが、なぜルビー嬢なのかな?それに魔物を討伐し終えてこんな早急に王宮に詰めかける意味がわからない」
怪我人は診療所へ、建物の損壊や経済被害等は役所へ、人民救助の兵が足りぬなら兵が報告に来るのが一般的だろう。それらでどうしようもならない場合には王宮への直訴も稀にある。
だが、少々王宮に詰め寄るのが早すぎる。それになぜ王ではなくルビー?
「申し訳ございませんっ!民の様子から何かしらルビー様とあったようなのですが、興奮状態でまともに会話にならず」
ハーーーと深い息がこぼれる。伝令係がビクッと身体を揺らす。うん、ごめん。君にじゃない。くるりとルビーに身体を向ける。
「とりあえず行こうか」
「勿論です!早く参りましょう」
二人は民が押し寄せている門を見渡せるバルコニーに向かう。
ルビーはこんな状況なのに胸が高鳴るのを止められなかった。きっと不安に震え、儚く、こちらに縋るような目を向ける弱々しい民の姿。彼らはルビーを見た瞬間、歓喜に……安堵に……目に光が灯る……
!!!
バルコニーに近づいた彼女が目にしたのは、そんなものではなかった。血走り鬼気迫る瞳、身体のどこかしらを怪我したボロボロの姿、泣き叫ぶ子供を抱える母親、年老いた父を背負う息子……他にもたくさんいる。彼らは皆何やら叫んでいる。だがそれは慈愛に満ちた女神様を崇拝するような穏やかなものではない。悪魔であろうとなにであろうと自分の利益の為に利用してやろうとする必死な叫び。
こんな状況なのだから、当たり前かもしれないが。
「あ……あ…………」
足が止まる。
「ルビー嬢?」
「嫌です!!」
「?先程行くと言っただろう?」
しかもウキウキと。
「言った……いえ、言っていません!私が思ってたのと違う……。あ……あんな目をした化け物みたいなやつらのところに行かせるなんて。何をされるか……私の顔に傷でもついたらどうするのですか。未来の王子妃たる私にそんなことをお命じになるなど、正気でございますか!?」
ヒッと上がる小さな悲鳴はどの侍女からだろうか。皇太子に何たる不敬な発言。周りの反応とは裏腹に表情を変えぬ皇太子。
彼は無言でルビーの背中をドンッと押す。
予期せぬ行動にバルコニーに出てしまうルビー。民の必死の叫びが大きくなる中、マキシムが後に続く。
「皆の者、魔物は全て討伐された!」
皇太子の張り上げた声に少し静かになる。
「怖かっただろう……!不安に感じただろう……!いや、これからの不安もあるだろう!されど今は皆で協力するべきとき!そなたらは何故ここに来たのだ?」
はっきりと問う皇太子に一瞬静まり返る場。
「言いたいことがあるなら遠慮なく言うが良い!不敬に問うことはないと皇太子の名のもとに約束しよう!」
その言葉に少しざわつく場。
「皇太子様ーーー!こんなところにまで来て軽率だったかもしれません!でも、ルビー様が来いって言ったんです!!」
「な!?私がいつそんなことを言ったっていうのよ!!!」
「前診療所で言ってたじゃありませんか!」
「何かあったら私が全て救ってみせるって!だから何かあったら私を頼れって!!王宮に来いって!」
「自分には治癒魔法がある!アリス様みたいに小さな怪我だからって軽んじないし、見捨てないって!!」
「今診療所は重傷患者が優先で、緊急じゃない傷は後回しなんです!!でも、いてぇんだよ!!!早く治してくれよ!!!」
「子供が痛い痛いって、泣き止まないんです!子供は宝なんでしょう!?早く治してください!」
「おい、ババア!俺の怪我のほうが酷いだろうが!そのガキなんてちょっと膝を擦りむいてるだけじゃねえか!家帰って自分で手当てしろよ!」
「はあ?あんただってちょっとおでこから血が出てるだけじゃない!布でも巻いときなさいよ!この子は女の子なのよ!?跡でも残ったらどうするのよ!?」
集まった民の間で言い争いが聞こえてくる。我先に診てもらおうと門を壊す勢いの民を兵士が威嚇する。場はどんどん混乱していくばかり。有事の際ほど皆で協力すべきなのに……彼らを抑える兵士を救助に向かわせたほうがどれだけ有意義か。皆自分のことばかり……。
だがマキシムが一番怒りを感じるのは、
このような事態を引き起こすような発言をした
ルビーにだ。
370
お気に入りに追加
5,047
あなたにおすすめの小説
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
いつだって二番目。こんな自分とさよならします!
椿蛍
恋愛
小説『二番目の姫』の中に転生した私。
ヒロインは第二王女として生まれ、いつも脇役の二番目にされてしまう運命にある。
ヒロインは婚約者から嫌われ、両親からは差別され、周囲も冷たい。
嫉妬したヒロインは暴走し、ラストは『お姉様……。私を救ってくれてありがとう』ガクッ……で終わるお話だ。
そんなヒロインはちょっとね……って、私が転生したのは二番目の姫!?
小説どおり、私はいつも『二番目』扱い。
いつも第一王女の姉が優先される日々。
そして、待ち受ける死。
――この運命、私は変えられるの?
※表紙イラストは作成者様からお借りしてます。
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
〖完結〗旦那様が愛していたのは、私ではありませんでした……
藍川みいな
恋愛
「アナベル、俺と結婚して欲しい。」
大好きだったエルビン様に結婚を申し込まれ、私達は結婚しました。優しくて大好きなエルビン様と、幸せな日々を過ごしていたのですが……
ある日、お姉様とエルビン様が密会しているのを見てしまいました。
「アナベルと結婚したら、こうして君に会うことが出来ると思ったんだ。俺達は家族だから、怪しまれる心配なくこの邸に出入り出来るだろ?」
エルビン様はお姉様にそう言った後、愛してると囁いた。私は1度も、エルビン様に愛してると言われたことがありませんでした。
エルビン様は私ではなくお姉様を愛していたと知っても、私はエルビン様のことを愛していたのですが、ある事件がきっかけで、私の心はエルビン様から離れていく。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
かなり気分が悪い展開のお話が2話あるのですが、読まなくても本編の内容に影響ありません。(36話37話)
全44話で完結になります。
【完結】愛され公爵令嬢は穏やかに微笑む
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
「シモーニ公爵令嬢、ジェラルディーナ! 私はお前との婚約を破棄する。この宣言は覆らぬと思え!!」
婚約者である王太子殿下ヴァレンテ様からの突然の拒絶に、立ち尽くすしかありませんでした。王妃になるべく育てられた私の、存在価値を否定するお言葉です。あまりの衝撃に意識を手放した私は、もう生きる意味も分からくなっていました。
婚約破棄されたシモーニ公爵令嬢ジェラルディーナ、彼女のその後の人生は思わぬ方向へ転がり続ける。優しい彼女の功績に助けられた人々による、恩返しが始まった。まるで童話のように、受け身の公爵令嬢は次々と幸運を手にしていく。
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/10/01 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、二次選考通過
2022/07/29 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、一次選考通過
2022/02/15 小説家になろう 異世界恋愛(日間)71位
2022/02/12 完結
2021/11/30 小説家になろう 異世界恋愛(日間)26位
2021/11/29 アルファポリス HOT2位
2021/12/03 カクヨム 恋愛(週間)6位
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる