26 / 186
26. 大掃除④
しおりを挟む
エミリアはまだ女の目に光があることに気づく。
(本当の愚か者ね……。…………?)
扉の方から人が近づいてくる気配がする。
「ロナルド様!解雇とはどういうことですか!?」
現れたのはロナルド、ミカエラ、カイル。そして”元”カサバイン家お抱えの騎士たち。
「解雇だ。自分でも言っただろう」
「そういう意味ではございません!どうして解雇なのですか!?」
「ああ、それはアリ「私は自分で言うのもなんですが優秀だと思います!誰よりも多くの魔物や悪党を退治してきました!」」
そこに居合わせた者たち(元騎士と元使用人は除く)は呆気に取られた。主人(厳密には主人の配偶者)の言葉を遮るなどあってはならないこと。
「アリス嬢が結婚することになり、班は解散。自分の実力ならもちろんカイル様の班になると自信がありました」
班……カサバイン家は全員が騎士を管理している。しかし、兄弟たちの中で最も精鋭の騎士が揃っていると言われているのは剣バカのカイルのところだった。
リリアは安堵した。この男……様ではないがちゃんと嬢をつけている。自分よりも若い女性、しかも上司ということでどうしても反発心が捨てられないよう。無駄なプライドとしか思えないが。
チラリと異母兄姉たちを見るがやや不満そうな顔をしている。そんなことを考えていると目の前の愚者とは違い、話をすべて聞き終えたミカエラが話し出す。
「解雇の理由は指揮官の言う事を聞かないからだ!以上!」
ミカエラの短い言葉に一瞬キョトンとすると顔を真っ赤にして食って掛かる。
「指揮官も何もアリス嬢が指揮を執り始めたのは8歳の頃です。まだ未成年ですよ。どうしてそんな幼い者の言う事を聞けますか?命を預けられるでしょうか?」
男の言葉に他の元騎士たちもうんうんと頷いている。
「まあアリスが幼い頃に指揮官になったのは事実。お前たちが不安になるのは当たり前だ。普通に幼児……いや、自分の年齢の半分にも達していない少女に戸惑うのもわかる。だが、今まで共に戦ってきたお前たちがそんなことを言うとはな……」
「「「!?」」」
途中までわかるわーと言いたげにうんうんと頷いていたのに最後に急に冷たい視線を向けられ、ゾッとする。しかしそれを振り払うかのように大きな声で反論する男。
「アリス嬢が初めて陣頭指揮を執ったとき命令違反をした私にカイル様は怒らずアリス様に怒りを向けておられました。その後も私はアリス嬢の指示には従いませんでしたが誰も苦言を呈するものはおりませんでした。それは、私の行動は間違ってないということではないのですか?」
名前を出されたカイルはなんのことかと思ったが暫くするとああ……と小さく声をもらした。
「確かに俺はアリスを叱ったな。でもそれは怪我人が出た以上責任を取るのがリーダーの役目だからだ。そもそもお前のせいでフランクは怪我したんだろ。あいつは腕も良いし性格も良い。オレも欲しかったんだがな。アリスのやつがちゃっかり自分の護衛にして手が出せなかったんだよ……。お前謝りもしなかっただろ。それどころか自分の誤りを反省することもなく同じことを……いや、もっと傲慢な態度をとり続けていたな」
「えっ……?」
静かに紡がれる言葉だが確かに感じる強い怒り。
「そんなふうに傲慢な行動をしていたのはお前だけじゃない。そいつらもだ。言う事を聞かないやつを聞かせるには圧倒的な権力……実力……暴力……精神支配……とかか?しかし、お前たちも認めたくはなかっただろうが理解していたはずだ。あいつは天才だ。魔法においてお前たちの何百倍何千倍と実力があった。指揮者としても立派だった。実力があるからこそ幼くてもあいつをリーダーに据えたんだ。じゃなければ誰が8歳の子供に指揮を任せる?だが、お前たちはあいつを侮り続けた。なぜか……ただ女であり、あまりにも幼すぎたからだ。だったら暴力か精神攻撃で屈伏させるしかない。だが、アリスはどれもしなかった」
カイルの視線は哀れなものを見る目だった。己の器の小ささを見透かすような目。
「あの後からアリスの隊で大きなケガをしたものは出なかっただろ。まあ危険な魔物が少なかったというのもあるが、魔物の群れは何度か押し寄せてきたはず。なのになぜ怪我人がいないんだ?」
「それは私達の力「んなわけないだろ」」
話を遮られ不機嫌そうな顔をする男。先程自分も同じことをしただろう……。
「お前たちの力で魔物の群れを抑え込めたなんて自惚れてるのか?アリスがお前たちの行動や性格を考慮し指揮をしていたからに決まってるだろ。あとはマジでヤバイ時はアリスがフォローしたり、戦闘途中でも治癒してたんだろ」
男は最初憤慨していたが、よく振り返るとカイルの言う通りだったような気がする。突っ走ってケガをしたもののアリスに触れられるとケガがなくなっていた、目の前で牙を剥く魔物が急に消えたことが何度もあった。当たり前過ぎてありがたいと思ったことなどなかった。
「まあなんにしても、アリスがいない今お前たちは解雇だ。俺等カサバインの者でお前たちを引き取りたいと言うやつがいないからな。命令違反なんてされたら普通にムカツクし。的確な意見や機転の効いた行動なら良いけど、お前たちのはただの自意識過剰な自分勝手な行動だ。それに……可愛い妹を蔑ろにするやつなんかいらないだろ」
可愛い妹……可愛いと思うのなら普通あんなに幼い子を戦場に出すべきではない。そんな心の声が聞こえたのか大将軍にして彼らの父親であるロナルドの視線が男を射抜く。
「カサバインの人間は普通の人間にあらず。天才、人外、化け物と呼ばれるべし」
なんだそれは?
「幼いからなんだ?力があるなら振るうべきだ。アリスにはそれだけの力がある」
このカサバイン家の副長(長はエレナ)に力があると言われるなんてどれだけの実力者なのか。
「まあ……力だけじゃなくていろいろと中身もヤバイんだけどな……」
ぼそっとカイルが呟く。彼女が人から蔑ろにされているのは彼女がそう振る舞っているからに他ならない。そうして勘違い野郎たちの行動を裏で愉しそうに笑うのがアリスの趣味。趣味が悪いにも程がある。
なんかいろいろと悟ってしまった騎士は黙ってしまった。ここに来てやっと自分の行動を反省したようだ。
ごちゃごちゃ言ったが一応そこそこの実力はあるやつらばかり。本当に反省していれば他所でうまくやっていけるだろう。
それを邪魔する気はない。
………………まあ、紹介状はあげないけど。
(本当の愚か者ね……。…………?)
扉の方から人が近づいてくる気配がする。
「ロナルド様!解雇とはどういうことですか!?」
現れたのはロナルド、ミカエラ、カイル。そして”元”カサバイン家お抱えの騎士たち。
「解雇だ。自分でも言っただろう」
「そういう意味ではございません!どうして解雇なのですか!?」
「ああ、それはアリ「私は自分で言うのもなんですが優秀だと思います!誰よりも多くの魔物や悪党を退治してきました!」」
そこに居合わせた者たち(元騎士と元使用人は除く)は呆気に取られた。主人(厳密には主人の配偶者)の言葉を遮るなどあってはならないこと。
「アリス嬢が結婚することになり、班は解散。自分の実力ならもちろんカイル様の班になると自信がありました」
班……カサバイン家は全員が騎士を管理している。しかし、兄弟たちの中で最も精鋭の騎士が揃っていると言われているのは剣バカのカイルのところだった。
リリアは安堵した。この男……様ではないがちゃんと嬢をつけている。自分よりも若い女性、しかも上司ということでどうしても反発心が捨てられないよう。無駄なプライドとしか思えないが。
チラリと異母兄姉たちを見るがやや不満そうな顔をしている。そんなことを考えていると目の前の愚者とは違い、話をすべて聞き終えたミカエラが話し出す。
「解雇の理由は指揮官の言う事を聞かないからだ!以上!」
ミカエラの短い言葉に一瞬キョトンとすると顔を真っ赤にして食って掛かる。
「指揮官も何もアリス嬢が指揮を執り始めたのは8歳の頃です。まだ未成年ですよ。どうしてそんな幼い者の言う事を聞けますか?命を預けられるでしょうか?」
男の言葉に他の元騎士たちもうんうんと頷いている。
「まあアリスが幼い頃に指揮官になったのは事実。お前たちが不安になるのは当たり前だ。普通に幼児……いや、自分の年齢の半分にも達していない少女に戸惑うのもわかる。だが、今まで共に戦ってきたお前たちがそんなことを言うとはな……」
「「「!?」」」
途中までわかるわーと言いたげにうんうんと頷いていたのに最後に急に冷たい視線を向けられ、ゾッとする。しかしそれを振り払うかのように大きな声で反論する男。
「アリス嬢が初めて陣頭指揮を執ったとき命令違反をした私にカイル様は怒らずアリス様に怒りを向けておられました。その後も私はアリス嬢の指示には従いませんでしたが誰も苦言を呈するものはおりませんでした。それは、私の行動は間違ってないということではないのですか?」
名前を出されたカイルはなんのことかと思ったが暫くするとああ……と小さく声をもらした。
「確かに俺はアリスを叱ったな。でもそれは怪我人が出た以上責任を取るのがリーダーの役目だからだ。そもそもお前のせいでフランクは怪我したんだろ。あいつは腕も良いし性格も良い。オレも欲しかったんだがな。アリスのやつがちゃっかり自分の護衛にして手が出せなかったんだよ……。お前謝りもしなかっただろ。それどころか自分の誤りを反省することもなく同じことを……いや、もっと傲慢な態度をとり続けていたな」
「えっ……?」
静かに紡がれる言葉だが確かに感じる強い怒り。
「そんなふうに傲慢な行動をしていたのはお前だけじゃない。そいつらもだ。言う事を聞かないやつを聞かせるには圧倒的な権力……実力……暴力……精神支配……とかか?しかし、お前たちも認めたくはなかっただろうが理解していたはずだ。あいつは天才だ。魔法においてお前たちの何百倍何千倍と実力があった。指揮者としても立派だった。実力があるからこそ幼くてもあいつをリーダーに据えたんだ。じゃなければ誰が8歳の子供に指揮を任せる?だが、お前たちはあいつを侮り続けた。なぜか……ただ女であり、あまりにも幼すぎたからだ。だったら暴力か精神攻撃で屈伏させるしかない。だが、アリスはどれもしなかった」
カイルの視線は哀れなものを見る目だった。己の器の小ささを見透かすような目。
「あの後からアリスの隊で大きなケガをしたものは出なかっただろ。まあ危険な魔物が少なかったというのもあるが、魔物の群れは何度か押し寄せてきたはず。なのになぜ怪我人がいないんだ?」
「それは私達の力「んなわけないだろ」」
話を遮られ不機嫌そうな顔をする男。先程自分も同じことをしただろう……。
「お前たちの力で魔物の群れを抑え込めたなんて自惚れてるのか?アリスがお前たちの行動や性格を考慮し指揮をしていたからに決まってるだろ。あとはマジでヤバイ時はアリスがフォローしたり、戦闘途中でも治癒してたんだろ」
男は最初憤慨していたが、よく振り返るとカイルの言う通りだったような気がする。突っ走ってケガをしたもののアリスに触れられるとケガがなくなっていた、目の前で牙を剥く魔物が急に消えたことが何度もあった。当たり前過ぎてありがたいと思ったことなどなかった。
「まあなんにしても、アリスがいない今お前たちは解雇だ。俺等カサバインの者でお前たちを引き取りたいと言うやつがいないからな。命令違反なんてされたら普通にムカツクし。的確な意見や機転の効いた行動なら良いけど、お前たちのはただの自意識過剰な自分勝手な行動だ。それに……可愛い妹を蔑ろにするやつなんかいらないだろ」
可愛い妹……可愛いと思うのなら普通あんなに幼い子を戦場に出すべきではない。そんな心の声が聞こえたのか大将軍にして彼らの父親であるロナルドの視線が男を射抜く。
「カサバインの人間は普通の人間にあらず。天才、人外、化け物と呼ばれるべし」
なんだそれは?
「幼いからなんだ?力があるなら振るうべきだ。アリスにはそれだけの力がある」
このカサバイン家の副長(長はエレナ)に力があると言われるなんてどれだけの実力者なのか。
「まあ……力だけじゃなくていろいろと中身もヤバイんだけどな……」
ぼそっとカイルが呟く。彼女が人から蔑ろにされているのは彼女がそう振る舞っているからに他ならない。そうして勘違い野郎たちの行動を裏で愉しそうに笑うのがアリスの趣味。趣味が悪いにも程がある。
なんかいろいろと悟ってしまった騎士は黙ってしまった。ここに来てやっと自分の行動を反省したようだ。
ごちゃごちゃ言ったが一応そこそこの実力はあるやつらばかり。本当に反省していれば他所でうまくやっていけるだろう。
それを邪魔する気はない。
………………まあ、紹介状はあげないけど。
527
お気に入りに追加
5,194
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
いつだって二番目。こんな自分とさよならします!
椿蛍
恋愛
小説『二番目の姫』の中に転生した私。
ヒロインは第二王女として生まれ、いつも脇役の二番目にされてしまう運命にある。
ヒロインは婚約者から嫌われ、両親からは差別され、周囲も冷たい。
嫉妬したヒロインは暴走し、ラストは『お姉様……。私を救ってくれてありがとう』ガクッ……で終わるお話だ。
そんなヒロインはちょっとね……って、私が転生したのは二番目の姫!?
小説どおり、私はいつも『二番目』扱い。
いつも第一王女の姉が優先される日々。
そして、待ち受ける死。
――この運命、私は変えられるの?
※表紙イラストは作成者様からお借りしてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる