56 / 76
聖女暗殺編
第56話 女神の計画
しおりを挟む
───クソッ!クソッ!!クソクソクソッ!!!
「なんで……なんでそうなる!!」
ダンッ
机を叩きつけるも、部屋に反応する人はいない。
ベールは執務室で一人、頭を抱えていた。
原因は始まりの獣による襲撃。
ここまで頭を抱える理由は──その情報が事前に知らされていなかったから、だ。
女神の持つ魔王軍へのスパイ。
それが機能していないか、向こうに勘付かれている。
それどころか、裏切りの可能性もあるのではないか。
───いや、裏切りだけはない。入念に準備したし…固有スキルを使用している…。
裏切りだけは無いだろうと、女神は信じたい。
だが、信じたいと心の中で思えば思うほど、疑念というのは積み重なっていくものだ。
もしも、裏切りだったら。
もしも、自分に流していた情報が嘘だったら。
そんなifを考えると、途方もない気持ちにやられる。
「裏切りは…ありえないはず……。裏切りだとしたらどうする?どうすればいい?計画が全て狂う…」
魔王軍から得た情報。
そこには魔王軍の正確な戦力まであった。
だからこそ、その戦力を十分に叩き潰せるような戦力を用意したのだ。
それが嘘だとしたら──女神が用意した戦力では不足するのか。
不足した戦力を用意させるために、わざわざ詳細に嘘をついた可能性まで考えられてくる。
───最初から全て罠だった、とでも?
ここまで来ると、どうしようもない。
───もう一度最初からやり直すか?
それが最も堅実な手段だろう。
ただ、始まりの獣が攻めて来た件を考えると、魔王はこの時期に進軍を開始するつもりなのか。
駿河屋光輝を無くし、戦力が大幅に落ちている今、それだけは辞めてほしいというのが本音だ。
勇者も他国へと送っている者が多い。
───もしかして、読まれている?
まるで、こちらの動きを全て読んでいるかのようだ。
好戦的でないのも、そう思わせるための罠で。
ずっと、戦力を蓄え続けてきただけだとしたら。
───まずい。本当にまずい。
どんな智者が相手に付いたというのか。
もちろん、勝利する術はある。
女神の切り札を使えば、一発逆転も可能だ。
最悪、ヤマトに頼っても良い。彼は性格こそ気まぐれだが、相応の報酬を与えれば動いてくれるだろう。
第一、自分の固有スキルが失敗している可能性は無いだろうとも思っている。
戦士長、ガーベラ、勇者たち。通じなかった者は──数名を除き、存在しない。
その数名は十分な異常であり、普通ならばどんな強者にも通用する。
スパイはその異常には含まれない。
あり得るのは、魔王が異常であるということ。
だが、それも無いだろう。調査済みであった。
その調査さえ間違っている…とまで考えればキリがない。
そこまで言ってしまえば全てを疑うことになる。
───現状、信じられる駒は…いくつある?
それにしても、いくつかは裏切りを考えて行動すべきだろう。
戦士長、ガーベラ、1名を除いた勇者たち、そしてメイ。
それらは信頼できる駒として扱って良い。
スパイの魔族は──切っておくべきだ。裏切りのリスクが高すぎる上、既に始まりの獣の襲撃を知らせなかった前科がある。
───まさか…始まりの獣の襲撃が独断で、魔王の意思ではない?
それならば裏切りの可能性は無いのだが、あまりにも希望的観測過ぎるか。
ベールの固有スキルから考えれば、この可能性が最も高そうなのだが…、今になってもその魔族が自分の元に報告をしに来ない時点で、裏切りの可能性は濃厚だろう。
切り札をヤマトに使ってしまうのも手だ。
そもそもヤマトが使わせてくれるのか、という問題はあるが、使えれば強力な駒になることは間違いない。
それならば魔王は倒せる。
ただ、魔王を倒しただけで終わってしまうのが問題なのだ。
「せめて……もう少し勇者が成長するまで待つ、とか…」
あまりにもタイミングが完璧すぎた。
勇者の成長をある程度まで待ったのは、他国に分散するのを待つためか。
魔族にしては妙に、”勇者の役割”を知っているような手口だ。
現状、王都に残っている勇者は3名。
魔夜中紫怨、桃原愛美、夢咲叶多だ。
加えて戦士長、魔術師ギルドマスター、冒険者ギルドマスター、”黒魔”のアギトが揃っている。
他の勇者は他国へと送っていた。
桃原愛美は戦闘を行う気がないから良いとして──他の6人がいれば、誰かしらは始まりの獣の襲撃にも対応できたのではないか。
ものの5分で去ったのは、ベールへの警戒だろう。ただ、もしも勇者が居れば時間稼ぎくらいはできたかもしれない。
腐っても、彼らは勇者だ。
油断さえしなければ、始まりの獣が相手でも数分は持つ。
今更そんな話をしてもしょうがないのだが。
「さて……どうしますか…」
徐々に落ち着いてきたベールの頭が回り始める。
アマツハラから借りている戦力もあるが、あれは対魔王戦まで使いたくない。というか、使えない。
メイを投入する手もある。彼女であれば勇者1人分くらいの働きをするかもしれない。
メイでなくとも、女神の配下の者を使っても良い。
そんなことを考えていた時──
コンコン、と。
優しく、流暢に扉がノックされた。
「どうぞ、入ってきてください」
扉の先にいる人物は分かっている。
メイだ。
それは良いのだが──彼女には火急の用がない限りの入室を禁じている。
それが意味することは、つまり────
「ベール様、至急報告させてください」
「はい。どうされましたか?」
何か、緊急事態が起きたということ。
この忙しい、最悪のタイミングでなんだと言うのか。
貴族なんかであれば、その首をもぎ取ってやろうとまで思う。
だが、メイからの報告はそんな生温くはなかった。
「王都が……魔獣の軍勢に囲まれています」
久しぶりに焦った様子のメイが、矢継ぎ早に伝えたこと。
それは、タイミングが最悪で、まるで見計らったかのような──そして、最悪な内容のものだった。
「なんで……なんでそうなる!!」
ダンッ
机を叩きつけるも、部屋に反応する人はいない。
ベールは執務室で一人、頭を抱えていた。
原因は始まりの獣による襲撃。
ここまで頭を抱える理由は──その情報が事前に知らされていなかったから、だ。
女神の持つ魔王軍へのスパイ。
それが機能していないか、向こうに勘付かれている。
それどころか、裏切りの可能性もあるのではないか。
───いや、裏切りだけはない。入念に準備したし…固有スキルを使用している…。
裏切りだけは無いだろうと、女神は信じたい。
だが、信じたいと心の中で思えば思うほど、疑念というのは積み重なっていくものだ。
もしも、裏切りだったら。
もしも、自分に流していた情報が嘘だったら。
そんなifを考えると、途方もない気持ちにやられる。
「裏切りは…ありえないはず……。裏切りだとしたらどうする?どうすればいい?計画が全て狂う…」
魔王軍から得た情報。
そこには魔王軍の正確な戦力まであった。
だからこそ、その戦力を十分に叩き潰せるような戦力を用意したのだ。
それが嘘だとしたら──女神が用意した戦力では不足するのか。
不足した戦力を用意させるために、わざわざ詳細に嘘をついた可能性まで考えられてくる。
───最初から全て罠だった、とでも?
ここまで来ると、どうしようもない。
───もう一度最初からやり直すか?
それが最も堅実な手段だろう。
ただ、始まりの獣が攻めて来た件を考えると、魔王はこの時期に進軍を開始するつもりなのか。
駿河屋光輝を無くし、戦力が大幅に落ちている今、それだけは辞めてほしいというのが本音だ。
勇者も他国へと送っている者が多い。
───もしかして、読まれている?
まるで、こちらの動きを全て読んでいるかのようだ。
好戦的でないのも、そう思わせるための罠で。
ずっと、戦力を蓄え続けてきただけだとしたら。
───まずい。本当にまずい。
どんな智者が相手に付いたというのか。
もちろん、勝利する術はある。
女神の切り札を使えば、一発逆転も可能だ。
最悪、ヤマトに頼っても良い。彼は性格こそ気まぐれだが、相応の報酬を与えれば動いてくれるだろう。
第一、自分の固有スキルが失敗している可能性は無いだろうとも思っている。
戦士長、ガーベラ、勇者たち。通じなかった者は──数名を除き、存在しない。
その数名は十分な異常であり、普通ならばどんな強者にも通用する。
スパイはその異常には含まれない。
あり得るのは、魔王が異常であるということ。
だが、それも無いだろう。調査済みであった。
その調査さえ間違っている…とまで考えればキリがない。
そこまで言ってしまえば全てを疑うことになる。
───現状、信じられる駒は…いくつある?
それにしても、いくつかは裏切りを考えて行動すべきだろう。
戦士長、ガーベラ、1名を除いた勇者たち、そしてメイ。
それらは信頼できる駒として扱って良い。
スパイの魔族は──切っておくべきだ。裏切りのリスクが高すぎる上、既に始まりの獣の襲撃を知らせなかった前科がある。
───まさか…始まりの獣の襲撃が独断で、魔王の意思ではない?
それならば裏切りの可能性は無いのだが、あまりにも希望的観測過ぎるか。
ベールの固有スキルから考えれば、この可能性が最も高そうなのだが…、今になってもその魔族が自分の元に報告をしに来ない時点で、裏切りの可能性は濃厚だろう。
切り札をヤマトに使ってしまうのも手だ。
そもそもヤマトが使わせてくれるのか、という問題はあるが、使えれば強力な駒になることは間違いない。
それならば魔王は倒せる。
ただ、魔王を倒しただけで終わってしまうのが問題なのだ。
「せめて……もう少し勇者が成長するまで待つ、とか…」
あまりにもタイミングが完璧すぎた。
勇者の成長をある程度まで待ったのは、他国に分散するのを待つためか。
魔族にしては妙に、”勇者の役割”を知っているような手口だ。
現状、王都に残っている勇者は3名。
魔夜中紫怨、桃原愛美、夢咲叶多だ。
加えて戦士長、魔術師ギルドマスター、冒険者ギルドマスター、”黒魔”のアギトが揃っている。
他の勇者は他国へと送っていた。
桃原愛美は戦闘を行う気がないから良いとして──他の6人がいれば、誰かしらは始まりの獣の襲撃にも対応できたのではないか。
ものの5分で去ったのは、ベールへの警戒だろう。ただ、もしも勇者が居れば時間稼ぎくらいはできたかもしれない。
腐っても、彼らは勇者だ。
油断さえしなければ、始まりの獣が相手でも数分は持つ。
今更そんな話をしてもしょうがないのだが。
「さて……どうしますか…」
徐々に落ち着いてきたベールの頭が回り始める。
アマツハラから借りている戦力もあるが、あれは対魔王戦まで使いたくない。というか、使えない。
メイを投入する手もある。彼女であれば勇者1人分くらいの働きをするかもしれない。
メイでなくとも、女神の配下の者を使っても良い。
そんなことを考えていた時──
コンコン、と。
優しく、流暢に扉がノックされた。
「どうぞ、入ってきてください」
扉の先にいる人物は分かっている。
メイだ。
それは良いのだが──彼女には火急の用がない限りの入室を禁じている。
それが意味することは、つまり────
「ベール様、至急報告させてください」
「はい。どうされましたか?」
何か、緊急事態が起きたということ。
この忙しい、最悪のタイミングでなんだと言うのか。
貴族なんかであれば、その首をもぎ取ってやろうとまで思う。
だが、メイからの報告はそんな生温くはなかった。
「王都が……魔獣の軍勢に囲まれています」
久しぶりに焦った様子のメイが、矢継ぎ早に伝えたこと。
それは、タイミングが最悪で、まるで見計らったかのような──そして、最悪な内容のものだった。
0
お気に入りに追加
1,096
あなたにおすすめの小説

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

母のギフトがすごいんです
江田真芽
ファンタジー
幼き頃に亡くなった母から毎年届くギフト。
『日本で言えば亡くなった親が子どもの誕生日に先撮りしていたビデオレターでお祝いするとか、そんな感じよ』と母はギフト内で語っていた。
友人らが受け取るギフトは毎年一言。でも俺が受け取るギフトは何時間にも及ぶ内容。
今年のギフトで母は言った。
『実はお母さんもあんたも日本という国から来た異世界人なのよ。聖女召喚の儀でこの世界に呼ばれちゃったの。異世界人だから、ステータス画面が見れたりするのよ。便利よね』と。
※最初しばらく暗いですw
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる