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異世界転生編
第35話 あるメイドの話(2)
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「ベール様、それでは行ってきます」
「はい、楽しんできてくださいね」
女神の専属メイドであるメイには休日が存在する。
それはメイドも仕事であるから当然なのだ。その日に限り別のメイドが専属メイドの仕事をこなすこととなる。
メイとしてはこの休日はありがたい。女神の近くに居たくないとか仕事が辛いとかではなく、街に出掛けるのが好きなのである。
朝から街へ行き、昼は甘い物を食べ、何か買い物をして屋敷に帰る。
行きつけのカフェがあるレベルでメイはこのルーティンを好んでいる。
普段のメイとはギャップのある、なんとも女の子らしい趣味だ。
そして今日がその休日なのであった。
女神に挨拶をして家を出る。転移鏡を使っても良いし、女神に言えば休日だろうと使わせてくれるだろう。ただ、街へ行くところからが楽しみなのだ。
第一、屋敷と王都はそこまで遠くない。出入りに面倒な検問があるだけだ。
女神や勇者はそれを好まない──少しでも時間を短縮したい意図もあるだろうが──ので、転移鏡を使っている。
メイは王都までは歩いて向かう。
道はちゃんと整備されているし、多様な草花も見れて心が和む。魔獣や魔族は一切出ない為、安全に行くこともできる。
メイであれば魔獣や魔族が出たところでどうにか出来るだろうが、休日まで戦闘を行いたいとは思わない。
休日のメイにはあるルールがある。
それは、街では力を振るわないというもの。
これは女神とメイの間で取り決めた約束だ。メイが街で力を振るうとなると、ゆくゆくは女神に迷惑がかかることになるのだ。
それが面倒な自体を引き起こすことは言うまでもないだろう。
それくらいはメイも理解している。
だからこそ、振る舞いには色々と配慮しているつもりだ。
だが、どうしてこうなってしまったのか。
突如として男に手を引かれ、抵抗せず行き着いた先は路地裏。しかも計3人の男に捕まることになった。
自分で言うのも何だが、メイの容姿は比較的良いものだ。胸こそあまり無いものの、美しいスタイルと気品を兼ね備えている。
ただ、態度はキリとしたもので、他人を惹き付けない何かがある。
それにも関わらず、何故か男たちはメイに強引に絡んで来たのだ。
それには理由があるのか。はたまた自分を”女神の専属メイド”だと認識しているゆえなのか。
分からない。
路地裏であれば多少の力の行使も考えたが、監視の目がある可能性もある。
こんな時、敬愛する女神ならば的確に状況を判断しただろうが、メイにはそれは出来そうもなかった。
「少しくらいいいじゃねぇかよ」
男たちはメイへの距離をグイグイと詰めていく。
正直、不愉快だ。
「いえ、困ります」
ただ、極力不快感を出さないように返答をする。
「こんなところに付いてきた時点で覚悟はできてんじゃねぇのか?」
そのせいか、男たちは先程よりも距離を詰めて話をしようとしてくる。
3人、全員から舐めるような視線を感じていた。
見た目はムキムキの男たちだ。冒険者という線も考えられたが、この横暴な行動はもしや”裏組織”の人間を思わせるところがある。
裏組織については女神から聞き齧った程度なので詳しくは知らないが、金・暴力・女で動く下劣な組織だとか。
それを考慮すると尚更実力行使が難しくなるのだが。
「そういうつもりで付いてきたわけではありません」
「いいから黙って付いてこい。わりぃようにはしねぇからよ」
やはり、強引だ。
殺してしまうか、とも考えるがそれは良くないだろう。冒険者にしろ裏組織の一員にしろ、誰かが死ねばその情報は瞬く間に広まってしまう。そうなれば主に迷惑をかけることになるのだ。
「言っても分かりませんか?下衆い目を私に向けるのはやめ、回れ右をしてください」
それでもやはり不快であることに変わりはない。
その上、こちらが遠慮すれば容赦なく来るのだ。ある程度強い言い方もするべきだろう。
「言わせておけば……ちっ。とりまボコしてから連れてくぞ。いいな?」
「おす」
と思ったのだが、想像していたよりも面倒な事態を引き起こした。
男たちの顔はみるみる赤く染まっていき、握り拳まで作っている。
堪忍袋の緒が切れたのだろうか。どこで地雷を踏んだのか、メイには分からない。
流石に反撃しないとまずい。だが、反撃をするのもまずい。
そうこう考えているうちに、男たちの拳が振り下ろされる──
「<火炎>!」
──瞬間、男たちの後ろから巨大な火の球が現れた。
それは男たちが反応をする間もなく、3人を灰に返した。
何が起こったのか。
兎に角、謎の人物が自分を助けてくれたことに変わりはなかった。魔法を使えないメイにとって魔法の強弱は詳細に測りかねるが、男たちを一瞬で跡形も無く消す魔法──あえて火属性魔法を選ぶところに知恵を感じられた。
メイに集中していたところ、後ろから強力な魔法が飛んでくるなど災難なことだ。
状況を直ぐ様判断したメイは、自分を助けた人物──男に近付き、手を引くと、出来る限り遠くへ行こうと走り出す。
「はい、楽しんできてくださいね」
女神の専属メイドであるメイには休日が存在する。
それはメイドも仕事であるから当然なのだ。その日に限り別のメイドが専属メイドの仕事をこなすこととなる。
メイとしてはこの休日はありがたい。女神の近くに居たくないとか仕事が辛いとかではなく、街に出掛けるのが好きなのである。
朝から街へ行き、昼は甘い物を食べ、何か買い物をして屋敷に帰る。
行きつけのカフェがあるレベルでメイはこのルーティンを好んでいる。
普段のメイとはギャップのある、なんとも女の子らしい趣味だ。
そして今日がその休日なのであった。
女神に挨拶をして家を出る。転移鏡を使っても良いし、女神に言えば休日だろうと使わせてくれるだろう。ただ、街へ行くところからが楽しみなのだ。
第一、屋敷と王都はそこまで遠くない。出入りに面倒な検問があるだけだ。
女神や勇者はそれを好まない──少しでも時間を短縮したい意図もあるだろうが──ので、転移鏡を使っている。
メイは王都までは歩いて向かう。
道はちゃんと整備されているし、多様な草花も見れて心が和む。魔獣や魔族は一切出ない為、安全に行くこともできる。
メイであれば魔獣や魔族が出たところでどうにか出来るだろうが、休日まで戦闘を行いたいとは思わない。
休日のメイにはあるルールがある。
それは、街では力を振るわないというもの。
これは女神とメイの間で取り決めた約束だ。メイが街で力を振るうとなると、ゆくゆくは女神に迷惑がかかることになるのだ。
それが面倒な自体を引き起こすことは言うまでもないだろう。
それくらいはメイも理解している。
だからこそ、振る舞いには色々と配慮しているつもりだ。
だが、どうしてこうなってしまったのか。
突如として男に手を引かれ、抵抗せず行き着いた先は路地裏。しかも計3人の男に捕まることになった。
自分で言うのも何だが、メイの容姿は比較的良いものだ。胸こそあまり無いものの、美しいスタイルと気品を兼ね備えている。
ただ、態度はキリとしたもので、他人を惹き付けない何かがある。
それにも関わらず、何故か男たちはメイに強引に絡んで来たのだ。
それには理由があるのか。はたまた自分を”女神の専属メイド”だと認識しているゆえなのか。
分からない。
路地裏であれば多少の力の行使も考えたが、監視の目がある可能性もある。
こんな時、敬愛する女神ならば的確に状況を判断しただろうが、メイにはそれは出来そうもなかった。
「少しくらいいいじゃねぇかよ」
男たちはメイへの距離をグイグイと詰めていく。
正直、不愉快だ。
「いえ、困ります」
ただ、極力不快感を出さないように返答をする。
「こんなところに付いてきた時点で覚悟はできてんじゃねぇのか?」
そのせいか、男たちは先程よりも距離を詰めて話をしようとしてくる。
3人、全員から舐めるような視線を感じていた。
見た目はムキムキの男たちだ。冒険者という線も考えられたが、この横暴な行動はもしや”裏組織”の人間を思わせるところがある。
裏組織については女神から聞き齧った程度なので詳しくは知らないが、金・暴力・女で動く下劣な組織だとか。
それを考慮すると尚更実力行使が難しくなるのだが。
「そういうつもりで付いてきたわけではありません」
「いいから黙って付いてこい。わりぃようにはしねぇからよ」
やはり、強引だ。
殺してしまうか、とも考えるがそれは良くないだろう。冒険者にしろ裏組織の一員にしろ、誰かが死ねばその情報は瞬く間に広まってしまう。そうなれば主に迷惑をかけることになるのだ。
「言っても分かりませんか?下衆い目を私に向けるのはやめ、回れ右をしてください」
それでもやはり不快であることに変わりはない。
その上、こちらが遠慮すれば容赦なく来るのだ。ある程度強い言い方もするべきだろう。
「言わせておけば……ちっ。とりまボコしてから連れてくぞ。いいな?」
「おす」
と思ったのだが、想像していたよりも面倒な事態を引き起こした。
男たちの顔はみるみる赤く染まっていき、握り拳まで作っている。
堪忍袋の緒が切れたのだろうか。どこで地雷を踏んだのか、メイには分からない。
流石に反撃しないとまずい。だが、反撃をするのもまずい。
そうこう考えているうちに、男たちの拳が振り下ろされる──
「<火炎>!」
──瞬間、男たちの後ろから巨大な火の球が現れた。
それは男たちが反応をする間もなく、3人を灰に返した。
何が起こったのか。
兎に角、謎の人物が自分を助けてくれたことに変わりはなかった。魔法を使えないメイにとって魔法の強弱は詳細に測りかねるが、男たちを一瞬で跡形も無く消す魔法──あえて火属性魔法を選ぶところに知恵を感じられた。
メイに集中していたところ、後ろから強力な魔法が飛んでくるなど災難なことだ。
状況を直ぐ様判断したメイは、自分を助けた人物──男に近付き、手を引くと、出来る限り遠くへ行こうと走り出す。
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