15 / 76
異世界転生編
第15話 王都へ(2)
しおりを挟む
俺はラテラに付いて街の近くまで来ていた。ちなみにここは、タラス王国と言うらしい。
近くにいる理由は単純で、入国審査の順番待ちだからだ。話に聞いていたとおりだが、実際異世界でもこういうことをするのかと感心はしていた。それと同時に、ただただ長い待ち時間にイライラもしていた。
王国を外から見てはじめに連想した言葉は”要塞”だ。街全体が重厚な石の壁で囲まれており、魔獣はおろか、人一人さえ忍び込む隙はない。魔獣を恐れているのか、それとも戦争を恐れているのかは定かでないが、どちらにせよここまでの壁を作ることのできる”力”は大国のものであった。
対外関係には慎重なのか、入国審査はほとんどの人が受けていた。一部、何か身分証のようなものを提示するだけで中に入っていく人も見受けられたが、彼らは仕事のために一時的に国を出ていた人たちなのだろう。
国民ではない人たちの列は異常に長い。某夢の国のような行列と言えば伝わるだろうか。ただ、進む速度はスムーズなもので、この行列をテキパキと捌いていく手際は天晴なものである。
並んでいて思ったのは、人間といえど、偏《ひとえ》に俺の想像していた”人間”だけではないということだ。
例えば、色白でスラリとしたスタイルを持つ耳の長い人間。いわゆる”エルフ”と呼ばれる者たちだろう。
人とは思えないほど深い毛と、獣のような耳尻尾、そして獰猛な歯を持つ、まるで獣をそのまま人にしたような姿をしているのは”獣人”か。
低い身長とそれにしては盛り上がった筋肉。黒い肌でその身をより逞しく見せているのは”ドワーフ”。
同じ人間であるのは慨形から明らかなものの、細かな違いを挙げればキリがない。
そんな人種の人も複数人、列に並んでいる。皆がそれを普通だと流していることから、この世界では”亜人”もまた人と同じ扱いなのか、もしくはこの国では亜人差別がないのだろう。
「”亜人”がいるのですね」
この世界には亜人がいる、という事実を述べた何気ない一言だったが、ラテラはそうは取らなかったらしい。
「────。あぁ、”亜人”とはこの国では呼ばないんですよ」
亜人への嫌悪意識に見えたのか、少しの空白の後にラテラは答えた。
たしかに「”亜人”がいる」という言葉は、亜人がいることが異常であるかのような言い回しだったと反省する。
「そうなんですか?」
「はい。他の国だと亜人に対して差別を行う国も聞きますが、この国では平等に扱われます。なので、生物学的には亜人と分類されていようと、社会的には差別を無くすため、エルフ、ブルート、ドワーフ等と種族名で呼びます」
ラテラは視線をそれぞれの種族に向けながら説明した。ブルートは獣人のことだ。
中にはラテラと俺の視線に気づいた者もいるようだが、特に気にした様子はない。
「そして私たちのことは、ヒューマンと呼ぶのですよ」
「なるほど」
たしかに亜人とは差別的な言葉だ。全ての種族を種族と尊重して扱い、自分たちもその対象とする。
他国では亜人差別もあるというから、必然的にこの国には多くの亜人が集まる。人種ごとの身体的特徴から、それぞれ得手不得手がある亜人。彼らが数多く集まれば、文化・技術の交流や適材適所の産業が発達し、国は豊かになる。おかげで、タラスはこんな重厚な壁が作れるほどに成長したのだろう。
「アオイさん、そろそろですよ」
そんなことを考えていると、横から声がかかる。
どうやら、そろそろ俺たちの番のようだ。
俺はラテラに案内され、審査所まで歩いていった。
・ ・ ・
「おぉ…」
予想を遥かに上回る街の発展ように、つい声が漏れる。
石造りで四角い家が並んでいるだけの様子を想像していたが、現実は反対、レンガ造りの洒落た家が規則的に道沿いに並べられていた。同じような家といえど、個々人の趣味趣向が施されている家は、亜人を受け入れる文化ゆえか。
「すごいものでしょう?」
自分が築き上げたものではないだろうに、なぜか自慢げに言うラテラ。
実際すごいことは確かなので、「そうですね」と頷いておく。
「一応街までは案内したのですが…アオイさんは行く宛とかがあったり────しませんよね?」
「あ、はい。ないですね」
「でしたら宿まで案内します」
「ありがとうございます」
最低限住めるところまでは案内してくれるというので、それに甘えてラテラに着いていくことにする。
「では行きますよ」と言って歩き出すラテラの後ろにいながら俺は街を観察していた。
街には店のようなものが数多くあるが、その殆どは家を拠点とするもの。つまり、大型ショッピングモールのような施設は見受けられない。
ただし、所々で大きな建物があった。建物にはそれぞれ”冒険者ギルド”やら”魔術師ギルド”やら書いてあったので、ギルドと呼ばれる何かは、大きな施設を持てるだけの財力を持っているのだろう。
そしてこれは予想通りというか、街ゆく人の数は多かった。道が混んでいて歩けないというほどではないが、大繁盛していることに変わりはない。休日の都会をイメージしてもらうと分かりやすい。
亜人も分け隔てなく人々と関わっている。”亜人お断り”といった雰囲気もないし、本当に、平和な国なのだろう。
広さは想像もつかない街だったが、真っ直ぐと前を見ると巨大な城が300メートル程先に見受けられた。もちろん、国王が居座る場所なのだろうが、その豪華さは群を抜いていて、レンガや石造り故に黒・白・茶色しかない町並みと比べ、城にところどころ装飾されている青は目立っていた。
治安も悪くはない。衛兵のような甲冑を着た人たちがパトロールをしているようで、犯罪が起きる気配はなかった。起きたところで彼らがすぐに取り締まるだろう。
ラテラが自慢するのも頷けるくらい、街は発展していた。中世くらいと予想していたから、そのインパクトは大きい。
───科学が発展している雰囲気はないけど。
魔法中心で進んできた文化・技術だからだろう、科学の力を利用している形跡は見られなかった。
「アオイさん、そろそろ着きますよ」
「はい」
ラテラが案内してくれたのは大きめの館のような場所。
俺を貴族だと思っているからか、粗末な宿に案内するわけには行かないという気遣いをしてくれたのだろう。
───お金、ないんだけどな。
宿に案内してもらえるのは良いが、俺は今一文無しだ。
どうやって言い訳をしようかと考えながら、俺はラテラに続いて宿に入っていった。
近くにいる理由は単純で、入国審査の順番待ちだからだ。話に聞いていたとおりだが、実際異世界でもこういうことをするのかと感心はしていた。それと同時に、ただただ長い待ち時間にイライラもしていた。
王国を外から見てはじめに連想した言葉は”要塞”だ。街全体が重厚な石の壁で囲まれており、魔獣はおろか、人一人さえ忍び込む隙はない。魔獣を恐れているのか、それとも戦争を恐れているのかは定かでないが、どちらにせよここまでの壁を作ることのできる”力”は大国のものであった。
対外関係には慎重なのか、入国審査はほとんどの人が受けていた。一部、何か身分証のようなものを提示するだけで中に入っていく人も見受けられたが、彼らは仕事のために一時的に国を出ていた人たちなのだろう。
国民ではない人たちの列は異常に長い。某夢の国のような行列と言えば伝わるだろうか。ただ、進む速度はスムーズなもので、この行列をテキパキと捌いていく手際は天晴なものである。
並んでいて思ったのは、人間といえど、偏《ひとえ》に俺の想像していた”人間”だけではないということだ。
例えば、色白でスラリとしたスタイルを持つ耳の長い人間。いわゆる”エルフ”と呼ばれる者たちだろう。
人とは思えないほど深い毛と、獣のような耳尻尾、そして獰猛な歯を持つ、まるで獣をそのまま人にしたような姿をしているのは”獣人”か。
低い身長とそれにしては盛り上がった筋肉。黒い肌でその身をより逞しく見せているのは”ドワーフ”。
同じ人間であるのは慨形から明らかなものの、細かな違いを挙げればキリがない。
そんな人種の人も複数人、列に並んでいる。皆がそれを普通だと流していることから、この世界では”亜人”もまた人と同じ扱いなのか、もしくはこの国では亜人差別がないのだろう。
「”亜人”がいるのですね」
この世界には亜人がいる、という事実を述べた何気ない一言だったが、ラテラはそうは取らなかったらしい。
「────。あぁ、”亜人”とはこの国では呼ばないんですよ」
亜人への嫌悪意識に見えたのか、少しの空白の後にラテラは答えた。
たしかに「”亜人”がいる」という言葉は、亜人がいることが異常であるかのような言い回しだったと反省する。
「そうなんですか?」
「はい。他の国だと亜人に対して差別を行う国も聞きますが、この国では平等に扱われます。なので、生物学的には亜人と分類されていようと、社会的には差別を無くすため、エルフ、ブルート、ドワーフ等と種族名で呼びます」
ラテラは視線をそれぞれの種族に向けながら説明した。ブルートは獣人のことだ。
中にはラテラと俺の視線に気づいた者もいるようだが、特に気にした様子はない。
「そして私たちのことは、ヒューマンと呼ぶのですよ」
「なるほど」
たしかに亜人とは差別的な言葉だ。全ての種族を種族と尊重して扱い、自分たちもその対象とする。
他国では亜人差別もあるというから、必然的にこの国には多くの亜人が集まる。人種ごとの身体的特徴から、それぞれ得手不得手がある亜人。彼らが数多く集まれば、文化・技術の交流や適材適所の産業が発達し、国は豊かになる。おかげで、タラスはこんな重厚な壁が作れるほどに成長したのだろう。
「アオイさん、そろそろですよ」
そんなことを考えていると、横から声がかかる。
どうやら、そろそろ俺たちの番のようだ。
俺はラテラに案内され、審査所まで歩いていった。
・ ・ ・
「おぉ…」
予想を遥かに上回る街の発展ように、つい声が漏れる。
石造りで四角い家が並んでいるだけの様子を想像していたが、現実は反対、レンガ造りの洒落た家が規則的に道沿いに並べられていた。同じような家といえど、個々人の趣味趣向が施されている家は、亜人を受け入れる文化ゆえか。
「すごいものでしょう?」
自分が築き上げたものではないだろうに、なぜか自慢げに言うラテラ。
実際すごいことは確かなので、「そうですね」と頷いておく。
「一応街までは案内したのですが…アオイさんは行く宛とかがあったり────しませんよね?」
「あ、はい。ないですね」
「でしたら宿まで案内します」
「ありがとうございます」
最低限住めるところまでは案内してくれるというので、それに甘えてラテラに着いていくことにする。
「では行きますよ」と言って歩き出すラテラの後ろにいながら俺は街を観察していた。
街には店のようなものが数多くあるが、その殆どは家を拠点とするもの。つまり、大型ショッピングモールのような施設は見受けられない。
ただし、所々で大きな建物があった。建物にはそれぞれ”冒険者ギルド”やら”魔術師ギルド”やら書いてあったので、ギルドと呼ばれる何かは、大きな施設を持てるだけの財力を持っているのだろう。
そしてこれは予想通りというか、街ゆく人の数は多かった。道が混んでいて歩けないというほどではないが、大繁盛していることに変わりはない。休日の都会をイメージしてもらうと分かりやすい。
亜人も分け隔てなく人々と関わっている。”亜人お断り”といった雰囲気もないし、本当に、平和な国なのだろう。
広さは想像もつかない街だったが、真っ直ぐと前を見ると巨大な城が300メートル程先に見受けられた。もちろん、国王が居座る場所なのだろうが、その豪華さは群を抜いていて、レンガや石造り故に黒・白・茶色しかない町並みと比べ、城にところどころ装飾されている青は目立っていた。
治安も悪くはない。衛兵のような甲冑を着た人たちがパトロールをしているようで、犯罪が起きる気配はなかった。起きたところで彼らがすぐに取り締まるだろう。
ラテラが自慢するのも頷けるくらい、街は発展していた。中世くらいと予想していたから、そのインパクトは大きい。
───科学が発展している雰囲気はないけど。
魔法中心で進んできた文化・技術だからだろう、科学の力を利用している形跡は見られなかった。
「アオイさん、そろそろ着きますよ」
「はい」
ラテラが案内してくれたのは大きめの館のような場所。
俺を貴族だと思っているからか、粗末な宿に案内するわけには行かないという気遣いをしてくれたのだろう。
───お金、ないんだけどな。
宿に案内してもらえるのは良いが、俺は今一文無しだ。
どうやって言い訳をしようかと考えながら、俺はラテラに続いて宿に入っていった。
0
お気に入りに追加
1,100
あなたにおすすめの小説
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる