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異世界転生編
第8話 聖女(?)(2)
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結果として、植物に経験値は無かった。どれだけ殺しても1パーセントも増えることがなかった。経験値は魔獣を倒した時のみ手に入る、もしくは意思のある生物を殺した時のみ手に入ると考えておこう。
経験値が無かったのだから当たり前と言えば当たり前だが、スキルレベルが上がることも無かった。
ただ、スキルレベルが1から2に上がるときは植物への<支配>でも問題なかったので、スキルレベルは条件を満たすと上がるのだろう。当然、その条件は分からない。手探りで確かめていくしか無さそうだ。
「これが検証できたなら一先ず良いか…」
レベルの上限やステータスの伸びなんかは確認のしようが無い。するにしても、まずは人との交流が先だ。
「食べ物も飲み物もないし……何より森の中で生活なんて危険だしな…感染症とかありそうで…」
できれば、枷月葵という身分を隠しながら街で生活したいところだ。女神は既に俺を死人として扱っているだろうし、生きているとバレたら後々面倒なことになる。
この世界の地理は分からないし、どっちの方向に街があるかなどの知識は皆無だ。当てずっぽうで歩いて身を危険に晒すのも躊躇われるし、だからといって留まり続けるのも愚策。
「うーん……困った…」
一般常識の大切さをむざむざと思い知らされる。世界に関する知識が全くないだけでここまで苦戦するなど誰が想像するものか。
「チート能力があったらどうにかなったのかもしれないけどなあ」
水が無限に出せる魔法とか最初から使えたら良かったのにと思い、そんな能力があっても使いこなせないだろうとも思う。
なんやかんや<支配>で助かった場面もあったから、俺にはこの能力が合っているのだろう。
「ん?」
不意に、後ろから規則的な音が聞こえる。スタスタと言うその音は──人の足音のようだ。
足音の主は木なんかは避けているのか、草にぶつかったような音はしない。草木を避けながらゆっくりとこちらへ向かってきているようだった。
「人?こんな森に?」
先程から、ありとあらゆることがタイミングよく起こっている気がする。
LUCというステータスがあったらこればっかりはSだろう。
だが、油断は禁物だ。本当に人かどうかは分からないし、人であっても盗賊だったらむしろピンチなのだから。
俺は警戒しながら、音によく耳を澄ませていた。いつでも木に指示を出せるよう、神経を尖らせる。
「あれ、誰かいるんですかー?」
足音の方からかけられる声。
俺の警戒を比べればあまりにも軽い調子で言われるその言葉に、俺はつい脱力した。
緑を挟んで向こう側から聞こえた声は、まだ声変わりする前の男子のような声だった。
呆気に取られて返事ができない。
「あれ、確かに居たと思ったんですけどね…。盗賊かなんかでしょうか?それなら退治しますよー?」
俺がいると判断できたのは気配というやつなのか、魔法なのか。どちらにせよ、俺がここにいることは既に相手にバレている。
だとすれば、盗賊だと間違われるよりも、自分から返事をしたほうが良いだろう。ここで無言を貫くことは盗賊だと肯定するようなものだ。
それに、彼は今”退治”と言った。声は幼く聞こえるが、実力は確かにあるのだろう。
「はい、いますよ」
特別大きな声ではないが、ある程度遠くまで聞こえるような声量で俺は返事をする。
その返事を聞きつけ、あからさまにホッとした雰囲気が俺の方まで伝わってきた。
「あ、良かったです~」
言葉の端々からも、彼が好戦的でないことが伝わってくる。どうやら、戦闘行為にはならずに済みそうだ。
ガサガサと木々の隙間を通ってくる音が聞こえるので、俺はその場から動かないことにする。もちろん、襲われても大丈夫なよう、木はすぐにでも動かせるようにして。
「よいしょ、と」
音が近づいて来たかと思うと、俺の前にあった木の陰から一人の人間が飛び出してきた。声の主だ。
その可愛らしい掛け声は何だ、と思ったが、実際に彼女を目にするとその理由にも納得がいった。声だけで分からなかったが、彼女は女性だったのだ。
身長は低いが、美しい金髪はショートに切り揃えられている。決して男の髪型ではない。容姿は端麗。なんと表現すれば良いか分からないが、日本には居ないレベルの美少女だ。女神と比べれば多少劣る。
そんな美少女が目の前まで迫っていた。表情はなんと言ったら良いか……怒っているような感じだ。
「こんな暗い森で一人で何をしているんですか?」
目の前に居る美少女が怒りを隠さず俺に質問してくる。それに対し、俺の答えは当たり障りの無いものだ。
「迷ってしまって…」
「こんな時間に森に来る人がいますか!」
……………………。
彼女は聖女か何かなのだろうか?
経験値が無かったのだから当たり前と言えば当たり前だが、スキルレベルが上がることも無かった。
ただ、スキルレベルが1から2に上がるときは植物への<支配>でも問題なかったので、スキルレベルは条件を満たすと上がるのだろう。当然、その条件は分からない。手探りで確かめていくしか無さそうだ。
「これが検証できたなら一先ず良いか…」
レベルの上限やステータスの伸びなんかは確認のしようが無い。するにしても、まずは人との交流が先だ。
「食べ物も飲み物もないし……何より森の中で生活なんて危険だしな…感染症とかありそうで…」
できれば、枷月葵という身分を隠しながら街で生活したいところだ。女神は既に俺を死人として扱っているだろうし、生きているとバレたら後々面倒なことになる。
この世界の地理は分からないし、どっちの方向に街があるかなどの知識は皆無だ。当てずっぽうで歩いて身を危険に晒すのも躊躇われるし、だからといって留まり続けるのも愚策。
「うーん……困った…」
一般常識の大切さをむざむざと思い知らされる。世界に関する知識が全くないだけでここまで苦戦するなど誰が想像するものか。
「チート能力があったらどうにかなったのかもしれないけどなあ」
水が無限に出せる魔法とか最初から使えたら良かったのにと思い、そんな能力があっても使いこなせないだろうとも思う。
なんやかんや<支配>で助かった場面もあったから、俺にはこの能力が合っているのだろう。
「ん?」
不意に、後ろから規則的な音が聞こえる。スタスタと言うその音は──人の足音のようだ。
足音の主は木なんかは避けているのか、草にぶつかったような音はしない。草木を避けながらゆっくりとこちらへ向かってきているようだった。
「人?こんな森に?」
先程から、ありとあらゆることがタイミングよく起こっている気がする。
LUCというステータスがあったらこればっかりはSだろう。
だが、油断は禁物だ。本当に人かどうかは分からないし、人であっても盗賊だったらむしろピンチなのだから。
俺は警戒しながら、音によく耳を澄ませていた。いつでも木に指示を出せるよう、神経を尖らせる。
「あれ、誰かいるんですかー?」
足音の方からかけられる声。
俺の警戒を比べればあまりにも軽い調子で言われるその言葉に、俺はつい脱力した。
緑を挟んで向こう側から聞こえた声は、まだ声変わりする前の男子のような声だった。
呆気に取られて返事ができない。
「あれ、確かに居たと思ったんですけどね…。盗賊かなんかでしょうか?それなら退治しますよー?」
俺がいると判断できたのは気配というやつなのか、魔法なのか。どちらにせよ、俺がここにいることは既に相手にバレている。
だとすれば、盗賊だと間違われるよりも、自分から返事をしたほうが良いだろう。ここで無言を貫くことは盗賊だと肯定するようなものだ。
それに、彼は今”退治”と言った。声は幼く聞こえるが、実力は確かにあるのだろう。
「はい、いますよ」
特別大きな声ではないが、ある程度遠くまで聞こえるような声量で俺は返事をする。
その返事を聞きつけ、あからさまにホッとした雰囲気が俺の方まで伝わってきた。
「あ、良かったです~」
言葉の端々からも、彼が好戦的でないことが伝わってくる。どうやら、戦闘行為にはならずに済みそうだ。
ガサガサと木々の隙間を通ってくる音が聞こえるので、俺はその場から動かないことにする。もちろん、襲われても大丈夫なよう、木はすぐにでも動かせるようにして。
「よいしょ、と」
音が近づいて来たかと思うと、俺の前にあった木の陰から一人の人間が飛び出してきた。声の主だ。
その可愛らしい掛け声は何だ、と思ったが、実際に彼女を目にするとその理由にも納得がいった。声だけで分からなかったが、彼女は女性だったのだ。
身長は低いが、美しい金髪はショートに切り揃えられている。決して男の髪型ではない。容姿は端麗。なんと表現すれば良いか分からないが、日本には居ないレベルの美少女だ。女神と比べれば多少劣る。
そんな美少女が目の前まで迫っていた。表情はなんと言ったら良いか……怒っているような感じだ。
「こんな暗い森で一人で何をしているんですか?」
目の前に居る美少女が怒りを隠さず俺に質問してくる。それに対し、俺の答えは当たり障りの無いものだ。
「迷ってしまって…」
「こんな時間に森に来る人がいますか!」
……………………。
彼女は聖女か何かなのだろうか?
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