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第七部:古き者たちの都
シンシアの心持ち
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そんな話をしていると、アプレイスがパルレアを肩に乗せて談話室に入ってきた。
「上手く行ったそうじゃないかライノ。まずは良かったよ!」
「ああ、パルレアとシンシアの最強タッグのお陰だな」
「違いない。これでマリタンは自由になったって考えて良いのか?」
「そうだ。もうページを開いても大丈夫だし、多分マリタン自身でも魔法を行使できるはずだ」
「なら良かったな」
「シンシア様の許可さえあれば、もうドラゴンなんか、いつでもぶっ飛ばせるのだわ、よ?」
「そうかそうか。じゃあ俺に隙があったらいつでも掛かってこい」
アプレイスもナチュラルにマリタンのことを気に掛けていたようだ。
なんでドラゴンと魔導書が仲いいのかは、サッパリ分からんけど。
「お、御姉様、転移門の向こう側を観察する魔道具は、マリタンさんが収録している魔法を応用して作れそうです。足が治ったら、直ぐに部屋に戻って取りかかりたいと思います」
「え、足? まだ痺れてるのシンシアちゃん?」
「ええ...」
「いや、俺が部屋まで抱えていくよシンシア」
そう言って立ち上がろうとしたらシンシアが急に慌てだした。
「ダメです、ダメです御兄様。痺れが取れたら自分で歩くから大丈夫です!」
「いや、別に遠慮しなくても」
「平気です。ホントに平気ですから!」
「でも直ぐやりたいんだろ? 鉄は熱いうちに打てって言うしな!」
「そうじゃなくて、遠慮じゃなくて、その、部屋が散らかっているので...」
あー、そういうことね。
そう言えばパルレアが『女の子だけの秘密』なんて言ったせいで、『銀箱くん』の開発中はシンシアの部屋に顔を出したりせず、ダイニングルームと談話室でしか話していなかったな・・・
さすがのシンシアでも、寝食忘れて魔道具の開発に没頭してた時くらいは部屋が散らかってても当然だろうって思うけど、まあ本人としては見られたくない情景に違いない。
「もー、お兄ちゃんったら、気が利かなーい!」
「すまん...」
「そんなことはありません御兄様! 散らかしている私が悪いのですから!」
ちなみにパルレアは・・・エルフボディの頃のパルミュナも、俺をヤニス兄様と呼んでいた頃のクレアも・・・どちらも割と部屋の中をとっちらかしている方だったよな。
いずれも部屋の片付けはメイドさん頼りである。
いま革袋の中のパルレアの部屋が整然としているのは、ひとえに『モノが少ない』ってだけの理由じゃないだろうか?
「じゃあ、とりあえず今はお茶にでもするか。シンシアとパルレアは何か甘いものが欲しいだろ?」
「ケーキっ! もしくはタルト!」
「どっちもあるぞ? 干しプラムを焼き込んだケーキか砂糖漬けのイチゴのタルトだ。どっちにする?」
「りょーほー!」
「やかましいわ。シンシアはどっちがいい?」
「あの、御姉様のお好きな方で」
「ダメだよシンシア。自分の欲しいものは欲しいってハッキリ言わないと」
「だよな! シンシア殿はつい遠慮して自分の希望を引っ込めちまう傾向があるからな。むしろ『欲しいもの』や『好きなこと』をドンドン表に出していくようにした方がいいぞ?」
「好きなこと...」
「そうよシンシア様、欲求は大切、ね?」
自分で言い出して思ったけど、まるで、この前『銀箱くん』の名付けの時に俺がパルレアに言われた意趣返しの様なやりとりだな。
マリタンもアプレイスも賛同してくれたので、シンシアの引っ込み思案というか自分を抑えすぎる傾向に関しては二人とも理解しているようだ。
「で、では、良ければ私はイチゴタルトの方で...」
「おしっ!」
「じゃー、アタシもタルトがいいっー!」
「だったら干しプラムのケーキは夕食後に出そう。それでいいなパルレア?」
「うんっ!」
可愛く元気よく返事を返してきたパルレアが、まるで慈しむような目でシンシアを見ている。
身体の大きさは人形サイズでも心はお姉ちゃんだなあパルレア・・・
うん、お兄ちゃんにも、その気持ちが分かるぞ!
++++++++++
いつも驚いてばかりだけど、驚くことにシンシアはそれから六日目の午後には『転移門の向こう側を覗き見る魔道具』を完成させていた。
もっとも、これの完成にはマリタンに記載されていた術式の応用が多大な貢献をしたそうで、ソレがなかったらあと一週間以上は掛かったはず、と言うのがシンシアの弁だ。
それって俺に言わせれば、『シンシア一人でもやっぱり出来てたんだよなー』っていう感想である。
「なあシンシア、ふと思ったんだけど?」
「なんでしょう御兄様」
「マリタンに記載されてた転移門って言うのは人族の魔法だから、まるっきりエルスカインが使ってるような『橋を架ける転移門』だと考えて良いのか?」
「そうですね。私が分析した限りでは同一の系統です。基本の骨格と言うか転移門を駆動する原理は全く同じですね」
「罠の転移門も?」
「ザッと魔法陣を眺めただけですけど、あれも同じ由来の転移門です。細かな差異はありますけど」
「差異?」
「ええ、平たく言ってしまうと罠の方は洗練されていません。高原の牧場から写し取った魔法陣に較べると、こっちには無駄な術式や設定ミスではないかと思える箇所もあります。もしもエルスカイン本人が創っていたら、絶対にそうはならないでしょうね」
「うーん、ってことはやっぱり罠の方の転移門は、近代になって...と言ってもここ数百年ってトコだけど...配下にされた錬金術師がエルスカインから転移門の知識を得た後に、自分で構築したってことだろうな」
「ですね。それに直接エルスカインから教わったのは『使い方』や『設置の仕方』であって、新しい方式の転移門を編み出すような原理は教わっていないと思います。教わってたら、もっと整然とした術式を組めたのではないかと...恐らく錬金術師自身が、既存の転移門や魔導書の情報を参考にして再現したんじゃないかなって印象がありますね」
「だったら、無駄やミスがあるのも変じゃないか? 乱暴に言っちゃえば『書き写す』だけでもそれなりのことは出来るだろう?」
「そうなんですけど、罠への改造を独力でやったんじゃないかと」
「ああ、そうか」
「それに、あの時代の記述は古語ですから。以前、御兄様にお話しした『塩の意味』とか、そう言った言葉の変遷をある程度知っていないと、意味を取り違えてしまう箇所が沢山あると思うんです」
「なるほどなあ、それはちょっとした落とし穴かも」
「ええ、私のようにマリタンさんと直接お喋りが出来れば、その辺りはマリタンさん自身の言語魔法が置き換えて解説してくれるので問題ないんですけど、マリタンさんの記憶だとエルダンの魔法使いや錬金術師に話し掛けられたことは、過去に一度もなかったそうですから」
「マリタンが喋れるって事自体を知らなかったか」
「そんな様子ですね。名付けして『主』になれると知っていたら絶対に試みたと思いますし、魔導書に自意識があるなんて思いもよらなかったんでしょう」
「宝の持ち腐れだったワケだ」
「ええ。本当に古代の魔法の『参考書』として見ていたのだと思いますよ」
「まあ、そこはマリタンにとっても誰と出会うか次第だろうからな。もしエルダンの錬金室で俺がウッカリ名付けしてたりしたら『猫に金貨』だし」
「なんですか、それ?」
「エドヴァル風の言い回しだよ。意味はな、『痩せた野良猫を哀れんで金貨を投げ与えても、猫には何の役にも立たない。むしろ石でも投げつけられたかと思って逃げるだろう。それよりも肉を一切れ与えた方が喜ばれる』っていう逸話があってな。それで『猫に金貨』、つまり使えない奴に上等なモノを渡しても仕方がないってことわざが出来たんだ」
「面白いですね!」
「つまり、俺に優れた魔道具ってのは猫に金貨と同じって事だな」
「御兄様が猫とか...可愛いです! 街で見掛けたら連れて帰っちゃいます!」
「ソッチ?! いやまあ話を戻すけど、いまのシンシアはマリタンの知識って言うか術を利用できる訳だし、高純度魔石は唸るほど小箱に入ってる。だから使う気になったら自分たち自身でも『橋を架ける転移門』を自由に使えるってコトだよな?」
「はい、そうです」
「もちろん、使う気になれば、だけど」
「使う意味があるかどうかですね。いまの私たちには、精霊魔法に基づく転移術で不便とか困ることは無いと思いますし」
俺たち各々にとっては確かにそうだ。
だけど精霊魔法が使えない一般の人々にとっては、そもそも『転移門』という魔法自体が伝説級の存在であって、精霊魔法か人の魔法かを選ぶ以前の問題なんだよな・・・
「上手く行ったそうじゃないかライノ。まずは良かったよ!」
「ああ、パルレアとシンシアの最強タッグのお陰だな」
「違いない。これでマリタンは自由になったって考えて良いのか?」
「そうだ。もうページを開いても大丈夫だし、多分マリタン自身でも魔法を行使できるはずだ」
「なら良かったな」
「シンシア様の許可さえあれば、もうドラゴンなんか、いつでもぶっ飛ばせるのだわ、よ?」
「そうかそうか。じゃあ俺に隙があったらいつでも掛かってこい」
アプレイスもナチュラルにマリタンのことを気に掛けていたようだ。
なんでドラゴンと魔導書が仲いいのかは、サッパリ分からんけど。
「お、御姉様、転移門の向こう側を観察する魔道具は、マリタンさんが収録している魔法を応用して作れそうです。足が治ったら、直ぐに部屋に戻って取りかかりたいと思います」
「え、足? まだ痺れてるのシンシアちゃん?」
「ええ...」
「いや、俺が部屋まで抱えていくよシンシア」
そう言って立ち上がろうとしたらシンシアが急に慌てだした。
「ダメです、ダメです御兄様。痺れが取れたら自分で歩くから大丈夫です!」
「いや、別に遠慮しなくても」
「平気です。ホントに平気ですから!」
「でも直ぐやりたいんだろ? 鉄は熱いうちに打てって言うしな!」
「そうじゃなくて、遠慮じゃなくて、その、部屋が散らかっているので...」
あー、そういうことね。
そう言えばパルレアが『女の子だけの秘密』なんて言ったせいで、『銀箱くん』の開発中はシンシアの部屋に顔を出したりせず、ダイニングルームと談話室でしか話していなかったな・・・
さすがのシンシアでも、寝食忘れて魔道具の開発に没頭してた時くらいは部屋が散らかってても当然だろうって思うけど、まあ本人としては見られたくない情景に違いない。
「もー、お兄ちゃんったら、気が利かなーい!」
「すまん...」
「そんなことはありません御兄様! 散らかしている私が悪いのですから!」
ちなみにパルレアは・・・エルフボディの頃のパルミュナも、俺をヤニス兄様と呼んでいた頃のクレアも・・・どちらも割と部屋の中をとっちらかしている方だったよな。
いずれも部屋の片付けはメイドさん頼りである。
いま革袋の中のパルレアの部屋が整然としているのは、ひとえに『モノが少ない』ってだけの理由じゃないだろうか?
「じゃあ、とりあえず今はお茶にでもするか。シンシアとパルレアは何か甘いものが欲しいだろ?」
「ケーキっ! もしくはタルト!」
「どっちもあるぞ? 干しプラムを焼き込んだケーキか砂糖漬けのイチゴのタルトだ。どっちにする?」
「りょーほー!」
「やかましいわ。シンシアはどっちがいい?」
「あの、御姉様のお好きな方で」
「ダメだよシンシア。自分の欲しいものは欲しいってハッキリ言わないと」
「だよな! シンシア殿はつい遠慮して自分の希望を引っ込めちまう傾向があるからな。むしろ『欲しいもの』や『好きなこと』をドンドン表に出していくようにした方がいいぞ?」
「好きなこと...」
「そうよシンシア様、欲求は大切、ね?」
自分で言い出して思ったけど、まるで、この前『銀箱くん』の名付けの時に俺がパルレアに言われた意趣返しの様なやりとりだな。
マリタンもアプレイスも賛同してくれたので、シンシアの引っ込み思案というか自分を抑えすぎる傾向に関しては二人とも理解しているようだ。
「で、では、良ければ私はイチゴタルトの方で...」
「おしっ!」
「じゃー、アタシもタルトがいいっー!」
「だったら干しプラムのケーキは夕食後に出そう。それでいいなパルレア?」
「うんっ!」
可愛く元気よく返事を返してきたパルレアが、まるで慈しむような目でシンシアを見ている。
身体の大きさは人形サイズでも心はお姉ちゃんだなあパルレア・・・
うん、お兄ちゃんにも、その気持ちが分かるぞ!
++++++++++
いつも驚いてばかりだけど、驚くことにシンシアはそれから六日目の午後には『転移門の向こう側を覗き見る魔道具』を完成させていた。
もっとも、これの完成にはマリタンに記載されていた術式の応用が多大な貢献をしたそうで、ソレがなかったらあと一週間以上は掛かったはず、と言うのがシンシアの弁だ。
それって俺に言わせれば、『シンシア一人でもやっぱり出来てたんだよなー』っていう感想である。
「なあシンシア、ふと思ったんだけど?」
「なんでしょう御兄様」
「マリタンに記載されてた転移門って言うのは人族の魔法だから、まるっきりエルスカインが使ってるような『橋を架ける転移門』だと考えて良いのか?」
「そうですね。私が分析した限りでは同一の系統です。基本の骨格と言うか転移門を駆動する原理は全く同じですね」
「罠の転移門も?」
「ザッと魔法陣を眺めただけですけど、あれも同じ由来の転移門です。細かな差異はありますけど」
「差異?」
「ええ、平たく言ってしまうと罠の方は洗練されていません。高原の牧場から写し取った魔法陣に較べると、こっちには無駄な術式や設定ミスではないかと思える箇所もあります。もしもエルスカイン本人が創っていたら、絶対にそうはならないでしょうね」
「うーん、ってことはやっぱり罠の方の転移門は、近代になって...と言ってもここ数百年ってトコだけど...配下にされた錬金術師がエルスカインから転移門の知識を得た後に、自分で構築したってことだろうな」
「ですね。それに直接エルスカインから教わったのは『使い方』や『設置の仕方』であって、新しい方式の転移門を編み出すような原理は教わっていないと思います。教わってたら、もっと整然とした術式を組めたのではないかと...恐らく錬金術師自身が、既存の転移門や魔導書の情報を参考にして再現したんじゃないかなって印象がありますね」
「だったら、無駄やミスがあるのも変じゃないか? 乱暴に言っちゃえば『書き写す』だけでもそれなりのことは出来るだろう?」
「そうなんですけど、罠への改造を独力でやったんじゃないかと」
「ああ、そうか」
「それに、あの時代の記述は古語ですから。以前、御兄様にお話しした『塩の意味』とか、そう言った言葉の変遷をある程度知っていないと、意味を取り違えてしまう箇所が沢山あると思うんです」
「なるほどなあ、それはちょっとした落とし穴かも」
「ええ、私のようにマリタンさんと直接お喋りが出来れば、その辺りはマリタンさん自身の言語魔法が置き換えて解説してくれるので問題ないんですけど、マリタンさんの記憶だとエルダンの魔法使いや錬金術師に話し掛けられたことは、過去に一度もなかったそうですから」
「マリタンが喋れるって事自体を知らなかったか」
「そんな様子ですね。名付けして『主』になれると知っていたら絶対に試みたと思いますし、魔導書に自意識があるなんて思いもよらなかったんでしょう」
「宝の持ち腐れだったワケだ」
「ええ。本当に古代の魔法の『参考書』として見ていたのだと思いますよ」
「まあ、そこはマリタンにとっても誰と出会うか次第だろうからな。もしエルダンの錬金室で俺がウッカリ名付けしてたりしたら『猫に金貨』だし」
「なんですか、それ?」
「エドヴァル風の言い回しだよ。意味はな、『痩せた野良猫を哀れんで金貨を投げ与えても、猫には何の役にも立たない。むしろ石でも投げつけられたかと思って逃げるだろう。それよりも肉を一切れ与えた方が喜ばれる』っていう逸話があってな。それで『猫に金貨』、つまり使えない奴に上等なモノを渡しても仕方がないってことわざが出来たんだ」
「面白いですね!」
「つまり、俺に優れた魔道具ってのは猫に金貨と同じって事だな」
「御兄様が猫とか...可愛いです! 街で見掛けたら連れて帰っちゃいます!」
「ソッチ?! いやまあ話を戻すけど、いまのシンシアはマリタンの知識って言うか術を利用できる訳だし、高純度魔石は唸るほど小箱に入ってる。だから使う気になったら自分たち自身でも『橋を架ける転移門』を自由に使えるってコトだよな?」
「はい、そうです」
「もちろん、使う気になれば、だけど」
「使う意味があるかどうかですね。いまの私たちには、精霊魔法に基づく転移術で不便とか困ることは無いと思いますし」
俺たち各々にとっては確かにそうだ。
だけど精霊魔法が使えない一般の人々にとっては、そもそも『転移門』という魔法自体が伝説級の存在であって、精霊魔法か人の魔法かを選ぶ以前の問題なんだよな・・・
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