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第4話 運命の出会い
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ドアを開け電気をつけると、オレンジ色の光が部屋の隅まで注がれる。
始めての宿は昼間の緊張感から解放されたからか、少し安心すると同時に一人部屋というのが何とも悲壮な雰囲気を醸し出す。
俺は部屋に入ると、ベットに腰掛け背伸びをした。
ここなら急に襲われる心配もなく、部屋にはプライバシーロックシステムが働いており、他のプレイヤーにもドアは開けず、部屋の進入は許さない。
とりあえず俺は疲れを癒そうと、風呂に入ることにした。
ゲーム化されたとはいえ、体は洗わなければ臭くなるし、ムズムズしてしまうだろう。
風呂を沸かし、俺は30分程度の時間を要しながら癒しのひとときを味わった。
その後ベットに横たわった俺はメニューを呼び出してみた。
まずは日中に確認できなかった、スキルについて確かめてみる。
スキルをタップすると、《バトルスキル》、《サポートスキル》、《サバイバルスキル》に分割されていた。
最初に《バトルスキル》を覗いてみる。
《バトルスキル》の中は更に枝分かれしていて、そこには《武器スキル》と《魔法スキル》という、どこにでもあるネトゲのような仕様になっていた。
《武器スキル》の中には、直径1センチほどの正方形がずらりと並んでいた。
しかし、左上5個程度が埋まっているだけで、残りの枠はまだ空欄のようだった。
左上に記載されているスキルはどれもレベルアップで使えるようになる、基本型のスキルだった。
正方形をタップすると、そのスキルの詳しい情報が表示されるようだ。
名前や攻撃力などの繊細な情報がずらりと並んでいる。
画面を下の方までスクロールしていくと、最下段の枠の一つに何やら謎のスキルが表示されていた。
思わずそれをタップする。
するとそこにはこう記してあった。
「シークレットスキル……?」
名前からしてかなりレアそうな匂いがプンプン漂う。
そのスキルの名称は《ギア・チェンジ》……。
内容はこう書かれていた。
《超至近距離戦闘の状態に突入すると、自らは時間経過感度が遅延し、他者からは超高速状態と認識される》
まあ簡単に言うと、敵の間合いに踏み込んだ時、スローモーションの感覚に陥り、他の人からは超ハイスピード見えるということだ。
しかし妙だーー。
俺ばかりがレベルが他のプレイヤーより突出しており、更には《シークレットスキル》などという特殊スキルを持っているのかーー?
バグなのか、それとも意図してやられたことなのか本当に見当もつかないが、これを他のプレイヤーに知られたら嫌悪の目で見られるに違いない。
出来るだけ外部に情報を漏らすのは止めようと心に誓った時、俺はあることを思い出した。
アイテム欄の中にもう一つ気になる代物が紛れ込んでいたではないか。
アイテム一覧を呼び出すと、そこにはまだ触れていない、《知識の書》なるものを待っていた。
とにかく開いてみようと、タップし具現化させる。
そして俺は宝のような絵が描かれた表紙に手を掛け、1ページ目をめくる。
するとそこにはレアアイテムの名称や詳細、保管場所、性能、売却金額を始め、細々とした説明が1ページ1品という頻度で記載されている。
これはどうやらかなりヤバイものを見つけてしまったようだーー。
レア武器やレア装備などの場所が記載されているのだ、これを他の全プレイヤーが所持していたとしたら、もう死に物狂いの争奪戦が開始の口火を切っているだろう。
とりあえず俺は約15ページの薄い本を流して読んでみた。
その中で特に印象に残ったのは《カラドボルグ》という伝説の剣だった。
明日はこれに挑戦してみるかと決意すると、背伸びをし、メニューを閉じた。
急いでも出遅れた分は取り戻せないと腹をくくり、まだ誰も発見していないことを願いながら、俺はふかふかの枕に顔を埋めた。
翌朝ーー。
やけに早く目覚めてしまったと時計を見ると、単針はまだ5の数字を示している。
外もまだ暗く、1月の冷たい空気が室内にいても浸透してくる気がする。
早ければ早い方がいいかと俺は身支度をさっさと済ませると、一晩お世話になった仮屋を後にした。
昨日の本が示していた《カラドボルグ》の保管場所は今現在は《東京羽田国際空港》が位置するまさしくそこだった。
しかしこの世界に変貌してからはそこには太陽の光も遮られる深い森が存在しており、その最深部に存在する、《フェルグス城》の内部に存在しているらしい。
実際に到着してみると、迫力ある大樹に圧倒されるほどの存在感を滲み出し、森は深く深く続いていた。
俺はその深い森に足を踏み入れ、一歩一歩慎重に歩いた。
モンスターも多数出現したが、ここに来るまでの道程でもかなりの数のモンスターと立ち会い、撃破してきたので、《シークレットスキル》をうまく使いこなしながらここまで進んできた。
数分歩くと、森が開けてきたようだ。
やっと光が差し込む場所を見つけ、そこに向かおうした時、キンッと金属のぶつかる高い音が俺の耳に入った。
警戒しながら木から木へ移動し、1番近くの木を背に光の差し込む場所を覗き込むと、俺は目を丸くした。
ーー太陽の光に反射して、辺り一帯が白く包まれた空間の中で1人の剣士が舞っていた。
前髪は整えられたぱっつんで、ピンクの下された髪は、まるで桜の花びらの様に踊っており、右手に持った片手剣から華麗に美しく放たれた金属の一閃は、敵モンスターを一歩も動かすことなく、正確に捉えていく。
数十体居たモンスターの群れは次々に消滅し、跡形もなく消え去っていく。
この、白に染められた世界で可憐に舞い、更には美貌を持ち合わせたその少女は、女神と呼んでもなんら遜色がないだろう。
それほどに美しかったからーー。
気付くと彼女は剣を鞘に収め、森のさらに奥地に歩きだそうとしていた。
俺は危険を顧みず茂みから飛び出すと、彼女の元まで駆け足で走った。
すぐに気付いたのか彼女は足を止め、こちらに振り返ると、警戒の目で俺を見た。
「俺は怪しいもんじゃない。プレイヤーだ」
そう声を掛けると、安堵の顔色を浮かべ、彼女は剣から手を離す。
「何?ここに一体何しに来たの?」
そう返されると、俺は正直、《カラドボルグ》のことを誤魔化そうと思った。
もし彼女が全く別目的でここに来たとしたら、俺の一言でレアアイテムの横取りを狙い、彼女と対立してしまうかもしれないと考えたからだ。
しかしそれを吹き飛ばす一言を彼女は発した。
「もしかして、君も《カラドボルグ》を?」
ズバリ的中の一言を浴びせられ、俺は話した。
「そうだ、君も《知識の書》をもっているのか?このアイテムは全プレイヤーが持っているんだよな?」
答えはこうだった。
「いえ、この《知識の書》は一部のプレイヤーだけに与えられた特権……全員が持っている訳ではないわ」
俺は驚愕した。
なんと、またまた俺は他の一般プレイヤーを出し抜く様な恐ろしいアイテムを持ち合わせていたのだ。
しかも目の前にいる彼女がまさかその特権を持っているプレイヤーだったことは奇跡だった。
「昨日のうちにかなり調べたわ、この本の情報を。でも所持している人が見つからずに難航したわ。でもあるNPCから入手した情報によると、この本はクエストやドロップで手に入らない、超レアアイテムだということが分かったわ」
「でも俺がその特権を持ってて良かったな。持ってなかったらさっきの一言は飛んだ失言だったかもしれないだろ?」
彼女は少し微笑み、顔から緊張感が少し抜けた気がした。
「そうかもね。でも君は頭が良さそうだったから。一目で分かったわ。君が《カラドボルグ》のことを隠そうか迷っていたこともね。私の名前は佐倉芽衣。よろしくね」
にこやかな彼女の顔は天使の様だったが、俺はぼーっとする頭をなんとか回転させながら、言葉を返した。
「君もなかなか鋭いな……見破られちゃったか……。
俺とも俺の嘘が下手だったか……」
「うん!下手だった!」
笑いながら返されたどストレートの一言は俺の心に突き刺さったが、なんとか持ちこたえた。
「俺の名前は《橋爪大河》。よろしく頼むよ」
これが2人が初めて出会った日であり、運命の歯車が回り始めたときでもあったーー。
始めての宿は昼間の緊張感から解放されたからか、少し安心すると同時に一人部屋というのが何とも悲壮な雰囲気を醸し出す。
俺は部屋に入ると、ベットに腰掛け背伸びをした。
ここなら急に襲われる心配もなく、部屋にはプライバシーロックシステムが働いており、他のプレイヤーにもドアは開けず、部屋の進入は許さない。
とりあえず俺は疲れを癒そうと、風呂に入ることにした。
ゲーム化されたとはいえ、体は洗わなければ臭くなるし、ムズムズしてしまうだろう。
風呂を沸かし、俺は30分程度の時間を要しながら癒しのひとときを味わった。
その後ベットに横たわった俺はメニューを呼び出してみた。
まずは日中に確認できなかった、スキルについて確かめてみる。
スキルをタップすると、《バトルスキル》、《サポートスキル》、《サバイバルスキル》に分割されていた。
最初に《バトルスキル》を覗いてみる。
《バトルスキル》の中は更に枝分かれしていて、そこには《武器スキル》と《魔法スキル》という、どこにでもあるネトゲのような仕様になっていた。
《武器スキル》の中には、直径1センチほどの正方形がずらりと並んでいた。
しかし、左上5個程度が埋まっているだけで、残りの枠はまだ空欄のようだった。
左上に記載されているスキルはどれもレベルアップで使えるようになる、基本型のスキルだった。
正方形をタップすると、そのスキルの詳しい情報が表示されるようだ。
名前や攻撃力などの繊細な情報がずらりと並んでいる。
画面を下の方までスクロールしていくと、最下段の枠の一つに何やら謎のスキルが表示されていた。
思わずそれをタップする。
するとそこにはこう記してあった。
「シークレットスキル……?」
名前からしてかなりレアそうな匂いがプンプン漂う。
そのスキルの名称は《ギア・チェンジ》……。
内容はこう書かれていた。
《超至近距離戦闘の状態に突入すると、自らは時間経過感度が遅延し、他者からは超高速状態と認識される》
まあ簡単に言うと、敵の間合いに踏み込んだ時、スローモーションの感覚に陥り、他の人からは超ハイスピード見えるということだ。
しかし妙だーー。
俺ばかりがレベルが他のプレイヤーより突出しており、更には《シークレットスキル》などという特殊スキルを持っているのかーー?
バグなのか、それとも意図してやられたことなのか本当に見当もつかないが、これを他のプレイヤーに知られたら嫌悪の目で見られるに違いない。
出来るだけ外部に情報を漏らすのは止めようと心に誓った時、俺はあることを思い出した。
アイテム欄の中にもう一つ気になる代物が紛れ込んでいたではないか。
アイテム一覧を呼び出すと、そこにはまだ触れていない、《知識の書》なるものを待っていた。
とにかく開いてみようと、タップし具現化させる。
そして俺は宝のような絵が描かれた表紙に手を掛け、1ページ目をめくる。
するとそこにはレアアイテムの名称や詳細、保管場所、性能、売却金額を始め、細々とした説明が1ページ1品という頻度で記載されている。
これはどうやらかなりヤバイものを見つけてしまったようだーー。
レア武器やレア装備などの場所が記載されているのだ、これを他の全プレイヤーが所持していたとしたら、もう死に物狂いの争奪戦が開始の口火を切っているだろう。
とりあえず俺は約15ページの薄い本を流して読んでみた。
その中で特に印象に残ったのは《カラドボルグ》という伝説の剣だった。
明日はこれに挑戦してみるかと決意すると、背伸びをし、メニューを閉じた。
急いでも出遅れた分は取り戻せないと腹をくくり、まだ誰も発見していないことを願いながら、俺はふかふかの枕に顔を埋めた。
翌朝ーー。
やけに早く目覚めてしまったと時計を見ると、単針はまだ5の数字を示している。
外もまだ暗く、1月の冷たい空気が室内にいても浸透してくる気がする。
早ければ早い方がいいかと俺は身支度をさっさと済ませると、一晩お世話になった仮屋を後にした。
昨日の本が示していた《カラドボルグ》の保管場所は今現在は《東京羽田国際空港》が位置するまさしくそこだった。
しかしこの世界に変貌してからはそこには太陽の光も遮られる深い森が存在しており、その最深部に存在する、《フェルグス城》の内部に存在しているらしい。
実際に到着してみると、迫力ある大樹に圧倒されるほどの存在感を滲み出し、森は深く深く続いていた。
俺はその深い森に足を踏み入れ、一歩一歩慎重に歩いた。
モンスターも多数出現したが、ここに来るまでの道程でもかなりの数のモンスターと立ち会い、撃破してきたので、《シークレットスキル》をうまく使いこなしながらここまで進んできた。
数分歩くと、森が開けてきたようだ。
やっと光が差し込む場所を見つけ、そこに向かおうした時、キンッと金属のぶつかる高い音が俺の耳に入った。
警戒しながら木から木へ移動し、1番近くの木を背に光の差し込む場所を覗き込むと、俺は目を丸くした。
ーー太陽の光に反射して、辺り一帯が白く包まれた空間の中で1人の剣士が舞っていた。
前髪は整えられたぱっつんで、ピンクの下された髪は、まるで桜の花びらの様に踊っており、右手に持った片手剣から華麗に美しく放たれた金属の一閃は、敵モンスターを一歩も動かすことなく、正確に捉えていく。
数十体居たモンスターの群れは次々に消滅し、跡形もなく消え去っていく。
この、白に染められた世界で可憐に舞い、更には美貌を持ち合わせたその少女は、女神と呼んでもなんら遜色がないだろう。
それほどに美しかったからーー。
気付くと彼女は剣を鞘に収め、森のさらに奥地に歩きだそうとしていた。
俺は危険を顧みず茂みから飛び出すと、彼女の元まで駆け足で走った。
すぐに気付いたのか彼女は足を止め、こちらに振り返ると、警戒の目で俺を見た。
「俺は怪しいもんじゃない。プレイヤーだ」
そう声を掛けると、安堵の顔色を浮かべ、彼女は剣から手を離す。
「何?ここに一体何しに来たの?」
そう返されると、俺は正直、《カラドボルグ》のことを誤魔化そうと思った。
もし彼女が全く別目的でここに来たとしたら、俺の一言でレアアイテムの横取りを狙い、彼女と対立してしまうかもしれないと考えたからだ。
しかしそれを吹き飛ばす一言を彼女は発した。
「もしかして、君も《カラドボルグ》を?」
ズバリ的中の一言を浴びせられ、俺は話した。
「そうだ、君も《知識の書》をもっているのか?このアイテムは全プレイヤーが持っているんだよな?」
答えはこうだった。
「いえ、この《知識の書》は一部のプレイヤーだけに与えられた特権……全員が持っている訳ではないわ」
俺は驚愕した。
なんと、またまた俺は他の一般プレイヤーを出し抜く様な恐ろしいアイテムを持ち合わせていたのだ。
しかも目の前にいる彼女がまさかその特権を持っているプレイヤーだったことは奇跡だった。
「昨日のうちにかなり調べたわ、この本の情報を。でも所持している人が見つからずに難航したわ。でもあるNPCから入手した情報によると、この本はクエストやドロップで手に入らない、超レアアイテムだということが分かったわ」
「でも俺がその特権を持ってて良かったな。持ってなかったらさっきの一言は飛んだ失言だったかもしれないだろ?」
彼女は少し微笑み、顔から緊張感が少し抜けた気がした。
「そうかもね。でも君は頭が良さそうだったから。一目で分かったわ。君が《カラドボルグ》のことを隠そうか迷っていたこともね。私の名前は佐倉芽衣。よろしくね」
にこやかな彼女の顔は天使の様だったが、俺はぼーっとする頭をなんとか回転させながら、言葉を返した。
「君もなかなか鋭いな……見破られちゃったか……。
俺とも俺の嘘が下手だったか……」
「うん!下手だった!」
笑いながら返されたどストレートの一言は俺の心に突き刺さったが、なんとか持ちこたえた。
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