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第1話 始まりの時
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住宅街の一本道を爽やかな隙間風が吹き抜けていく。
俺はいつものように学校へ向かう通学路を、本日の弁当の中身を想像しながら、一歩一歩進む。
少々強い朝日が俺の目にしみる。
最近はスマホのゲームや、ネットのオンラインゲーム、漫画などにハマっていて夜は大変充実している。
そのおかげで睡眠時間はあまり取れずに目に疲れが出ているというわけだ。
中学時代は野球をやっていて、部活には熱中していた方だったが、高校に入ってからはその野球への情熱も溶け、今では家で自分のやりたいことに勤しんでいる。
もちろん勉強はクラスで5番以内に入り、やることはやっている。
将来のことも考えて、高校は都立高校のそこそこ偏差値の高いところに進学は出来たものの、これからの勉強によって、行く大学も決まってくるだろう。
高校に入ってから10カ月が経ったが、やっと勉強意識が芽生えてきた。
そして今日、2020年1月22日は、新作ゲームの発売日であり、俺の感情は近日稀に見るくらいまでに高まっている。
そんなことを考えながら、気づくともう学校がすぐ目の前に近づく。
さて、今日の授業もやってやるとひとつ気合いを入れた、その時ーー。
何かが目線の先から空中に出現した。
距離的にはかなり離れた場所だが、白煙を上げて何かが空中へと上昇を続ける。
俺はロケットの打ち上げか何かかと考えたが、近くにそのような施設は存在しないし、まずそのようなことがあれば、報道機関がテレビでの放送を行うはずだ。
しかし、一切そのような情報は目にも耳にもしていない。
疑問を抱きつつ、立ち止まりその光景を眺めていると、一瞬嫌な予感を感じ取った。
空中で謎の物体が停止したように感じたのだーー。
爆発か、あるいは空中分解でも巻き起こるのかと頭をよぎったとき、その懸念していた嫌なことが思考を上回る速さで展開された。
謎の物体は空中で完全に停止した。
俺の考えは正しかったと考える暇もなく、次の事象が起こった。
物体は白く発光し始め、その光は遥か遠くにいる俺の目にも飛び込んだ。
あまりにも強い白光が俺の視界を完全に奪い、辺りは一瞬でその光にのみ込まれていったーー。
目を開けると、驚愕の世界が広がっていた。
空は漆黒の雲に覆われ、今にも雷が轟きそうな圧力で太陽を遮る。
これは夢なのか?それとも異世界か?
と、頭の中は混乱と困惑に包まれ、思考を整理しようとしたが、うまくまとまらなかった。
それから数十秒後、不意に上空にスクリーンのようなものが出現し、そこに何者かが映し出される。
何が始まるんだと冷静さを失っていた俺は、不安と恐怖の気持ちでその画面を凝視していた。
画面の向こうには、椅子に腰掛け、足を組んだ男がこちらに向かって座っている。
顔は調整されたかのような距離で、ちょうど影が覆い目視することはできない。
すると向こうも接続を確認したようで低い声で第一声を放った。
「ごきげんよう、諸君」
言い返したいことが山のように溢れていたが、当然向こうにはこちらの声は届かないとみて、黙って画面を見た。
「既に君たちは、私の掌で踊らされている人形だ」
発言がかなり遠回しな言い方で、その内容の理解に苦しんでいると、次の一言で全てが解決した。
「ここは、リアル世界……。だか違う。リアル化されたゲーム……、いや逆だな……ゲーム化されたリアルとでも言っておこうか」
その一言で俺は察した。
先程から左上に表示されている謎のマークやら、文字やらはなんだと考えていたが、それは何処かで見たことがあると思っていた。
そう……それはゲームだ。
その正体はHPバーとMPバー、レベル表記の数字、自分の名前などなどだ。
最近ネトゲにハマっていた俺からしたら、見慣れた光景だ。
ようやくその情報でこの状況の一部を掴めた気がした。
「今その世界は、ゲームの世界に変貌し、改革されている。自分の命はHPと化し、強さはレベルと化している。一から自分を育て、強化する。それは大切なことでもあり、自分の身を守ることにも繋がる」
そう、ネトゲの世界ではレベルを上げ、モンスターのポップを取り合い、レアな武器やアイテムを手に入れ、ボスに勝つ……。
これはどのゲームでも同じだろう。
ーーもちろんこの世界でも。
自分たちは来てしまったのだ、足を踏み入れてしまったのだ。
このサバイバルの世界に。
「日本に現在、存在するのは15歳から18歳までの日本在籍の高校生だ……。他の人々はどうなったかって……?
そうだ、それこそがこのゲームの目的ーー。先程の打ち上げられた、物体……。あれは《ナノ・ボール》。そこに全ての者を封印させてもらった。0歳から14歳、そして、18歳以上の人間を全てだ。」
ボールに人々を封印……!?
いったいどんな技術…いや魔法なんだ……?
そんな道具や兵器はこの時代で見た事もない……
アニメや漫画の世界で見てきた、魔法という非現実的な道具がついに誕生してしまったのか……!?
などと現代では到底不可能な技術に困惑していると、さらに男は続ける。
「さて、そろそろこのゲームをクリアする方法を説明する。このゲームの地形は本来の地球の形そのものだ。しかし、日本には10体のエリアボスが存在し、そいつらを打ち倒すことができれば、ラスボスに挑戦できるというシステムだ。詳しくはゲーム内の情報から確認してみてくれ。それと……日本各地の主要都市や街を運営するために、こちらからNPCを配置させてもらう。もちろんプレイヤーとNPCは区別できるよう、アイコンの色を変えてあるから安心してくれたまえ。もちろん外国との干渉は出来ないようシステムで制御済みだ」
さらにそいつの話を詳しく聞くと、NPCの外見はもちろん乳児から老人まで様々であって、一部のNPCたちはこのゲームに携わる大きな情報を所持していることがあり、かなり神経をすり減らすことになるだろう。
そして一つ、俺の大きな不安であり、気がかりな事があった。
それは装備品の優劣ーー。
もちろんこの世界には元来のネットゲームと同様に、レア度かそれ相応の武器や防具の度合いがあるだろうと推測される。
もちろんレア度が高い程、自分の能力の向上に繋がる。
本来、レア装備は入手が困難なもので、かなりの希少種だが、この世界で生きていくには第一に手に入れなければならないものの一つだ。
その数が少なくなればなるほど、入手の難易度は上がり、取り合いが激化するだろう。
しかし、それを掻い潜らなかければ、この世界でのゲーム進行が難航する。
更には自分の命を落としかねない。
それを頭に入れ、俺は空に浮かんだモニターを凝視する。
「申し遅れた。私はゲームマスターの《S》という者だ。細かい説明は時間を無駄にするだけだな。只今から1からの戦いが始まる。先程も言った通り、詳しい情報はゲーム内で手に入れたまえ。それでは諸君の健闘を祈るよ。さらばだ」
そう言い残すと、モニターは右上から徐々に消滅した。
残骸が光に変わり消えていった。
黒い雲に覆われていた上空は、まるで何事もなかったかのように、太陽が大地を再び照らし出す。
その光はいつもより深く目にしみたような気がした。
そこから俺は何てことになってしまったんだ、と改めて痛感することになったが、そうも言ってはいられなかった。
もうすでにデスゲームは進行しているのだ。
他の奴らに先を越されるわけにはいかないーー。
頭のキレる奴はもうすでに何らかの行動を起こしているだろう。
そいつらに遅れをとらぬよう、俺は何をすべきか、どうするべきか脳内から取捨選択を行った。
最初に取るべき行動ーー。
それはやはりレベリングであろう。
最近はネットゲームにハマっていたことも幸いし、その経験も引き出し、その考えに至った。
情報を手に入れたところで目標に挑めないのでは意味がないと考えたからだ。
そこでとりあえず自分のステータスを確認することにした。
するとそこにはまるで想定外のあることが起きていたーー。
俺はいつものように学校へ向かう通学路を、本日の弁当の中身を想像しながら、一歩一歩進む。
少々強い朝日が俺の目にしみる。
最近はスマホのゲームや、ネットのオンラインゲーム、漫画などにハマっていて夜は大変充実している。
そのおかげで睡眠時間はあまり取れずに目に疲れが出ているというわけだ。
中学時代は野球をやっていて、部活には熱中していた方だったが、高校に入ってからはその野球への情熱も溶け、今では家で自分のやりたいことに勤しんでいる。
もちろん勉強はクラスで5番以内に入り、やることはやっている。
将来のことも考えて、高校は都立高校のそこそこ偏差値の高いところに進学は出来たものの、これからの勉強によって、行く大学も決まってくるだろう。
高校に入ってから10カ月が経ったが、やっと勉強意識が芽生えてきた。
そして今日、2020年1月22日は、新作ゲームの発売日であり、俺の感情は近日稀に見るくらいまでに高まっている。
そんなことを考えながら、気づくともう学校がすぐ目の前に近づく。
さて、今日の授業もやってやるとひとつ気合いを入れた、その時ーー。
何かが目線の先から空中に出現した。
距離的にはかなり離れた場所だが、白煙を上げて何かが空中へと上昇を続ける。
俺はロケットの打ち上げか何かかと考えたが、近くにそのような施設は存在しないし、まずそのようなことがあれば、報道機関がテレビでの放送を行うはずだ。
しかし、一切そのような情報は目にも耳にもしていない。
疑問を抱きつつ、立ち止まりその光景を眺めていると、一瞬嫌な予感を感じ取った。
空中で謎の物体が停止したように感じたのだーー。
爆発か、あるいは空中分解でも巻き起こるのかと頭をよぎったとき、その懸念していた嫌なことが思考を上回る速さで展開された。
謎の物体は空中で完全に停止した。
俺の考えは正しかったと考える暇もなく、次の事象が起こった。
物体は白く発光し始め、その光は遥か遠くにいる俺の目にも飛び込んだ。
あまりにも強い白光が俺の視界を完全に奪い、辺りは一瞬でその光にのみ込まれていったーー。
目を開けると、驚愕の世界が広がっていた。
空は漆黒の雲に覆われ、今にも雷が轟きそうな圧力で太陽を遮る。
これは夢なのか?それとも異世界か?
と、頭の中は混乱と困惑に包まれ、思考を整理しようとしたが、うまくまとまらなかった。
それから数十秒後、不意に上空にスクリーンのようなものが出現し、そこに何者かが映し出される。
何が始まるんだと冷静さを失っていた俺は、不安と恐怖の気持ちでその画面を凝視していた。
画面の向こうには、椅子に腰掛け、足を組んだ男がこちらに向かって座っている。
顔は調整されたかのような距離で、ちょうど影が覆い目視することはできない。
すると向こうも接続を確認したようで低い声で第一声を放った。
「ごきげんよう、諸君」
言い返したいことが山のように溢れていたが、当然向こうにはこちらの声は届かないとみて、黙って画面を見た。
「既に君たちは、私の掌で踊らされている人形だ」
発言がかなり遠回しな言い方で、その内容の理解に苦しんでいると、次の一言で全てが解決した。
「ここは、リアル世界……。だか違う。リアル化されたゲーム……、いや逆だな……ゲーム化されたリアルとでも言っておこうか」
その一言で俺は察した。
先程から左上に表示されている謎のマークやら、文字やらはなんだと考えていたが、それは何処かで見たことがあると思っていた。
そう……それはゲームだ。
その正体はHPバーとMPバー、レベル表記の数字、自分の名前などなどだ。
最近ネトゲにハマっていた俺からしたら、見慣れた光景だ。
ようやくその情報でこの状況の一部を掴めた気がした。
「今その世界は、ゲームの世界に変貌し、改革されている。自分の命はHPと化し、強さはレベルと化している。一から自分を育て、強化する。それは大切なことでもあり、自分の身を守ることにも繋がる」
そう、ネトゲの世界ではレベルを上げ、モンスターのポップを取り合い、レアな武器やアイテムを手に入れ、ボスに勝つ……。
これはどのゲームでも同じだろう。
ーーもちろんこの世界でも。
自分たちは来てしまったのだ、足を踏み入れてしまったのだ。
このサバイバルの世界に。
「日本に現在、存在するのは15歳から18歳までの日本在籍の高校生だ……。他の人々はどうなったかって……?
そうだ、それこそがこのゲームの目的ーー。先程の打ち上げられた、物体……。あれは《ナノ・ボール》。そこに全ての者を封印させてもらった。0歳から14歳、そして、18歳以上の人間を全てだ。」
ボールに人々を封印……!?
いったいどんな技術…いや魔法なんだ……?
そんな道具や兵器はこの時代で見た事もない……
アニメや漫画の世界で見てきた、魔法という非現実的な道具がついに誕生してしまったのか……!?
などと現代では到底不可能な技術に困惑していると、さらに男は続ける。
「さて、そろそろこのゲームをクリアする方法を説明する。このゲームの地形は本来の地球の形そのものだ。しかし、日本には10体のエリアボスが存在し、そいつらを打ち倒すことができれば、ラスボスに挑戦できるというシステムだ。詳しくはゲーム内の情報から確認してみてくれ。それと……日本各地の主要都市や街を運営するために、こちらからNPCを配置させてもらう。もちろんプレイヤーとNPCは区別できるよう、アイコンの色を変えてあるから安心してくれたまえ。もちろん外国との干渉は出来ないようシステムで制御済みだ」
さらにそいつの話を詳しく聞くと、NPCの外見はもちろん乳児から老人まで様々であって、一部のNPCたちはこのゲームに携わる大きな情報を所持していることがあり、かなり神経をすり減らすことになるだろう。
そして一つ、俺の大きな不安であり、気がかりな事があった。
それは装備品の優劣ーー。
もちろんこの世界には元来のネットゲームと同様に、レア度かそれ相応の武器や防具の度合いがあるだろうと推測される。
もちろんレア度が高い程、自分の能力の向上に繋がる。
本来、レア装備は入手が困難なもので、かなりの希少種だが、この世界で生きていくには第一に手に入れなければならないものの一つだ。
その数が少なくなればなるほど、入手の難易度は上がり、取り合いが激化するだろう。
しかし、それを掻い潜らなかければ、この世界でのゲーム進行が難航する。
更には自分の命を落としかねない。
それを頭に入れ、俺は空に浮かんだモニターを凝視する。
「申し遅れた。私はゲームマスターの《S》という者だ。細かい説明は時間を無駄にするだけだな。只今から1からの戦いが始まる。先程も言った通り、詳しい情報はゲーム内で手に入れたまえ。それでは諸君の健闘を祈るよ。さらばだ」
そう言い残すと、モニターは右上から徐々に消滅した。
残骸が光に変わり消えていった。
黒い雲に覆われていた上空は、まるで何事もなかったかのように、太陽が大地を再び照らし出す。
その光はいつもより深く目にしみたような気がした。
そこから俺は何てことになってしまったんだ、と改めて痛感することになったが、そうも言ってはいられなかった。
もうすでにデスゲームは進行しているのだ。
他の奴らに先を越されるわけにはいかないーー。
頭のキレる奴はもうすでに何らかの行動を起こしているだろう。
そいつらに遅れをとらぬよう、俺は何をすべきか、どうするべきか脳内から取捨選択を行った。
最初に取るべき行動ーー。
それはやはりレベリングであろう。
最近はネットゲームにハマっていたことも幸いし、その経験も引き出し、その考えに至った。
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