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第一章 オレが社長に・・・?
常連
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謎の美女は、その日から店の常連になった。
毎晩11時。
彼女は店に姿を現した。
そしていつも通り店内を物色し、麦茶を一本だけ買って帰って行く。
毎晩、顔を合わせる。
それでも、オレから話しかける事は出来なかった。
「ありがとうございました」と言った後、彼女はいつも一瞬、オレの目を見つめて来た。
それでも、「話しかけるなオーラ」みたいな物をまとっているのだ。
オレはオレで、彼女の美しさに気後れしていた。
何か簡単に話しかけていい、そんな存在には思えなかったのだ。
彼女は、何の仕事をしているのだろう?
年齢は、多分オレよりちょっと年上だろう。
だが、まだ30は行っていない。
多分、26か、27。
毎日違う洋服だが、どれも安物には見えない。
それなのに、仕事に疲れているようにも見えない。
金持ちの愛人か?
それにしても何で毎日麦茶一本?
何で毎晩11時?
わからない事だらけだが、彼女に会うのは、この変わり映えしないコンビニバイトにおいて、オレの密かな楽しみになり始めていた。
そんなある日、事件は起こった。
午後10時55分。
もうすぐ彼女が姿を現す時間だ。
その時、自動ドアが開き、二人の男が大声で話しながら入って来た。
「だからよ、お前よ、アイス食おうぜ、アイス」
「何でこの時期にアイスなんすか」
「いいじゃねえかよ、甘い物喰いたいんだよ」
「ギャハハハハ!」
明らかに、酔っ払いである。
毎晩11時。
彼女は店に姿を現した。
そしていつも通り店内を物色し、麦茶を一本だけ買って帰って行く。
毎晩、顔を合わせる。
それでも、オレから話しかける事は出来なかった。
「ありがとうございました」と言った後、彼女はいつも一瞬、オレの目を見つめて来た。
それでも、「話しかけるなオーラ」みたいな物をまとっているのだ。
オレはオレで、彼女の美しさに気後れしていた。
何か簡単に話しかけていい、そんな存在には思えなかったのだ。
彼女は、何の仕事をしているのだろう?
年齢は、多分オレよりちょっと年上だろう。
だが、まだ30は行っていない。
多分、26か、27。
毎日違う洋服だが、どれも安物には見えない。
それなのに、仕事に疲れているようにも見えない。
金持ちの愛人か?
それにしても何で毎日麦茶一本?
何で毎晩11時?
わからない事だらけだが、彼女に会うのは、この変わり映えしないコンビニバイトにおいて、オレの密かな楽しみになり始めていた。
そんなある日、事件は起こった。
午後10時55分。
もうすぐ彼女が姿を現す時間だ。
その時、自動ドアが開き、二人の男が大声で話しながら入って来た。
「だからよ、お前よ、アイス食おうぜ、アイス」
「何でこの時期にアイスなんすか」
「いいじゃねえかよ、甘い物喰いたいんだよ」
「ギャハハハハ!」
明らかに、酔っ払いである。
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