村人にいじめ殺された少年が、転生して村の土地神になった話

変身

焦ったのは、【カミの使い】であった。

「まずい・・・この国の土地神は、祈り・・・祈りを、力に・・・！？」

その瞬間、ブチの身体が光り、輝いた！

「うおおおおおおおっ！？」

あまりの眩しさに、目を閉じる【カミの使い】。
目を開くと、そこには何と、青年に成長したブチがいた！

「変化しただと・・・こ・・・こけおどしがっ！」

ブチは、【カミの使い】に駆け寄り、腹を殴りつけた！

「ふんっ！」
「ぐおおおおお・・・お？・・・何だ、この力・・・？」

【カミの使い】は、全くダメージを受けていない。

「まさか・・・本当にただのこけおどしだったのか？・・・脅かしおって！」

【カミの使い】、触手でブチを張り飛ばす。
ブチ、吹き飛んで大木にぶち当たる。
大木が折れる。

「弱い、弱い・・・ふん！」
「ぐわっ！」
「はあっ！」
「ぎゃっ！」

【カミの使い】、徹底的にブチをいたぶる。
さらにボロボロにされるブチ。

「お前なんぞに、何が出来ると言うのだ！死ね、死ね、死ね、死ね！」

ついに【カミの使い】の触手が、ブチの身体を貫いた！