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26.初夜だろ
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俺とリーンハルトに用意された屋敷は俺の意見を通して小さなものにしてもらった。それでも十分広いのだけど。
お互い風呂を済ませバスローブのような夜着を着てソファで肩を寄せ合っている。
果実酒を入れたカップをちょっとずつ傾ける。これを飲み終わればいよいよ初夜だと思うとなかなか思い切れなかった。
チラリとリーンハルトを窺うと、リーンハルトもじっと机の端を見つめて少し緊張をしているような雰囲気だった。
意を決してテーブルにカップを置きリーンハルトの正面にまわる。リーンハルトの持っていたカップを取り上げてテーブルに置いた。
「……俺ちょっと緊張してる」
リーンハルトの膝を跨いで肩に顔をうずめた。リーンハルトは背中に手を回して優しく抱きとめてくれる。
「私も緊張しています」
耳をくすぐるように響く。顔を上げると言葉通りリーンハルトは少し緊張したような表情だった。目を細めてゆっくりと顔を近づけた。
先に呼気が触れる。
柔らかくてあたたかいリーンハルトの唇。チュッとリップ音をたてながら何度か合わせた。唇を離そうとするとリーンハルトの手が後頭部を支える。
そのまま、薄く口を開いてリーンハルトの伸ばした舌を迎え入れた。くちゅくちゅと水音をさせながら咥内をまさぐりあう。
腰を支えていた手に、俺の夜着の紐が解かれていた。
リーンハルトの首元に唇を付ける。大きな手が俺の腰骨や腹をたどって上に進むのを息を詰めて感じ入った。乳首の先を掠る手のひらの直接的な刺激に震えた。
「相変わらず、好きですねここ」
乳首を捕まえてキュッと抓まれた。それだけで、ふわぁと甘い息が漏れる。今度はぎゅっと押し込まれる。これが快感だと知っている体は体温を上げた。指はいたずらに抓んで押し込んでを繰り返し。見なくても分かるくらいにビンビンと立ち上がっているはずだ。
「……んっ。リーンが好きなんだろ?」
「ええ、ユウタの乳首。大好きです。キスしても?」
快感を求めてリーンハルトの口元に右の乳首を押し付けるように立てひざをした。表面をかすめるように舌でなぞられた。
「ドキドキ言ってますね」
「そんなとこでしゃべんな。だって、今日は初夜だろ」
唇で引っ張るように刺激される。ぞくぞくと痺れる。
「では、ベッドに移動しましょうか?」
コクンとうなずいてリーンハルトにしがみついた。
広いベットに仰向けに寝転がされる。リーンハルトは俺の中途半端に脱げた夜着を取っ払って、自分も脱ぐ。お互いそれで裸になった。
リーンハルトは俺を跨いで膝立ちをしたまま見下ろす。明かりは落としているとはいえ、しっかりと表情まで読み取れる明るさだ。恥ずかしくて目をそらした。
「また目があったね」
だから、乳首に話しかけんな。俺が再度リーンハルトを見上げると、ゆっくりと唇が乳首に近づいてくるところだった。本番は無かったものの、何度かこういう接触をしていたから期待に震えてしまう。
甘い刺激だ。
背を反らせてその刺激をねだる。クスリと笑うリーンハルトの呼気でさえ気持ちいい。
左右同時の愛撫に甘い声を上げた。左はくにくにと指で捏ねられ、右はきつく吸いつかれて舌先で転がされる。
「あっ……きもちいっ」
リーンハルトのカフェオレ色の髪をすき、柔らかな手触りを堪能する。リーンハルトは左右交互に手と口を変えて愛撫を続ける。溜まっていく痺れを逃すように腰を揺らす。それはすぐに切羽つまったものになっていく。太ももにぎゅっと力が入ってびくりと足を跳ねさせた。
リーンハルトは心得たように乳首に歯を立てて。もう片方をぎゅっと指で潰した。
「あっ……ひゃん……あああああっ!」
溜まっていたものが突き上げてあふれた。痙攣とともに白濁が垂れる。
「今日も乳首でイケましたね。ほんとに敏感に育って」
そう言ってイイコイイコと乳首の表面を撫でた。ビクンと下半身が跳ねる。うあっ。やめて。その反応にリーンハルトは満足げにほほ笑む。
お互い風呂を済ませバスローブのような夜着を着てソファで肩を寄せ合っている。
果実酒を入れたカップをちょっとずつ傾ける。これを飲み終わればいよいよ初夜だと思うとなかなか思い切れなかった。
チラリとリーンハルトを窺うと、リーンハルトもじっと机の端を見つめて少し緊張をしているような雰囲気だった。
意を決してテーブルにカップを置きリーンハルトの正面にまわる。リーンハルトの持っていたカップを取り上げてテーブルに置いた。
「……俺ちょっと緊張してる」
リーンハルトの膝を跨いで肩に顔をうずめた。リーンハルトは背中に手を回して優しく抱きとめてくれる。
「私も緊張しています」
耳をくすぐるように響く。顔を上げると言葉通りリーンハルトは少し緊張したような表情だった。目を細めてゆっくりと顔を近づけた。
先に呼気が触れる。
柔らかくてあたたかいリーンハルトの唇。チュッとリップ音をたてながら何度か合わせた。唇を離そうとするとリーンハルトの手が後頭部を支える。
そのまま、薄く口を開いてリーンハルトの伸ばした舌を迎え入れた。くちゅくちゅと水音をさせながら咥内をまさぐりあう。
腰を支えていた手に、俺の夜着の紐が解かれていた。
リーンハルトの首元に唇を付ける。大きな手が俺の腰骨や腹をたどって上に進むのを息を詰めて感じ入った。乳首の先を掠る手のひらの直接的な刺激に震えた。
「相変わらず、好きですねここ」
乳首を捕まえてキュッと抓まれた。それだけで、ふわぁと甘い息が漏れる。今度はぎゅっと押し込まれる。これが快感だと知っている体は体温を上げた。指はいたずらに抓んで押し込んでを繰り返し。見なくても分かるくらいにビンビンと立ち上がっているはずだ。
「……んっ。リーンが好きなんだろ?」
「ええ、ユウタの乳首。大好きです。キスしても?」
快感を求めてリーンハルトの口元に右の乳首を押し付けるように立てひざをした。表面をかすめるように舌でなぞられた。
「ドキドキ言ってますね」
「そんなとこでしゃべんな。だって、今日は初夜だろ」
唇で引っ張るように刺激される。ぞくぞくと痺れる。
「では、ベッドに移動しましょうか?」
コクンとうなずいてリーンハルトにしがみついた。
広いベットに仰向けに寝転がされる。リーンハルトは俺の中途半端に脱げた夜着を取っ払って、自分も脱ぐ。お互いそれで裸になった。
リーンハルトは俺を跨いで膝立ちをしたまま見下ろす。明かりは落としているとはいえ、しっかりと表情まで読み取れる明るさだ。恥ずかしくて目をそらした。
「また目があったね」
だから、乳首に話しかけんな。俺が再度リーンハルトを見上げると、ゆっくりと唇が乳首に近づいてくるところだった。本番は無かったものの、何度かこういう接触をしていたから期待に震えてしまう。
甘い刺激だ。
背を反らせてその刺激をねだる。クスリと笑うリーンハルトの呼気でさえ気持ちいい。
左右同時の愛撫に甘い声を上げた。左はくにくにと指で捏ねられ、右はきつく吸いつかれて舌先で転がされる。
「あっ……きもちいっ」
リーンハルトのカフェオレ色の髪をすき、柔らかな手触りを堪能する。リーンハルトは左右交互に手と口を変えて愛撫を続ける。溜まっていく痺れを逃すように腰を揺らす。それはすぐに切羽つまったものになっていく。太ももにぎゅっと力が入ってびくりと足を跳ねさせた。
リーンハルトは心得たように乳首に歯を立てて。もう片方をぎゅっと指で潰した。
「あっ……ひゃん……あああああっ!」
溜まっていたものが突き上げてあふれた。痙攣とともに白濁が垂れる。
「今日も乳首でイケましたね。ほんとに敏感に育って」
そう言ってイイコイイコと乳首の表面を撫でた。ビクンと下半身が跳ねる。うあっ。やめて。その反応にリーンハルトは満足げにほほ笑む。
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