上 下
15 / 17

15 ※

しおりを挟む
俺が呆然としているとナミルに手早い動きでひっくり返された。俺の太ももを抱えて尻を高く上げるポーズを取らされる。慌てている間にナミルの顔があろうことか。俺の尻に近づく。驚きと羞恥で暴れようにもがっしりと掴まれた太ももは微動だにしない。諦めて敷布を掴みそこにおでこを押し付けた。目をそらしたせいでナミルの呼気が尻に当たるのを感じる。ザリッ…戸惑っている間にナミルの舌が俺の尻を這う。刺激が強すぎて腹筋が震える。ナミルは魔力を使っているのか尻がじんじんと温かなものが染みこみ痺れるように痙攣した。ナミルの舌が尻をふやかすように何度も舐めて、とがらせて、いじってを繰り返している。俺はあまりの羞恥に震えるしかできなかった。
「マナトはココも綺麗だな……どこもかしこも綺麗だ」
コツと音がしてみると丸いものが入れてある器が敷物の脇に置かれた。ちょうどナミルの親指くらいの大きさだ。ナミルもその音に気付いたのか、その玉を手元に引き寄せた。尻から口を離したナミルが俺の穴に指を入れた。舌で解されたそこは簡単にナミルの指を飲み込んでしまった。
「…………っ!」
ナミルは指を確かめるようにぬぽぬぽと出し入れをした後、先ほどの玉をそこに当てた。
「わ……わ!……!」
俺は慌てたが丸いものはそのままお尻穴に入ってしまった。
「マナト。うまいぞ、上手に飲みこめたな」
そして、2個3個とぷくぷくと尻穴に押し入ってくる。そして、5個6個と入れられる。大きなものではないからか。苦しくはないが異物感は感じる……と思っていた。丸いものが俺の腹の内の何かに当たった。ぎゅんっと力の抜けるような感覚が広がる。涙がほろりとこぼれた。
「マナト、あと2個だ。フアルの種を入れるぞ」
フアルの種……夕食で食べてたあの実か! そして、追加された2個が尻の穴に収まった。ふっふと小さく息をついて尻の異物感から意識を逸らす。ナミルは尻たぶを揉みながらそこに歯を立てる。少し身じろぐと腹の中の種が存在を主張してきてぞくぞくとした刺激に熱がお腹に溜まる気がした。
「ナミル……熱い」
「フアルの実は交合しやすい様にマナトの腹をこなしてくれているんだ、自然に溶けていくから」
ナミルが俺の腹を撫でて腰骨にキスした。その優しい刺激にぞくりとまた腹の中の種が動く。
「ん……が……がんばる」
無意識に涙は流れるし、俺の小さなちんこは勃ち上がって震えている。腹の奥はぞくぞくして、太ももは震えてがくがくする。でも、全部……ナミルを受け入れるためだ。
シーツをぎゅっと握りしめて震えていると、なんとなくお腹の中が変わってきた。ゴロゴロと異物感のあったものが薄らいでふわふわとした甘い疼きに変わっていく。俺の体にできた蔦模様が濃くなっていった。
「あぁ、マナト。フアルが馴染んて来たみたいだ。そろそろ探るから」
アーリムさんの的確なサポートのおかげか。ナミルの手には潤滑油が握られていた。ナミルの指が浅いところをゆっくりと出入りする。シーツにしがみついて刺激に耐えるがどんどんと涙があふれてくる。
「どうした、マナト。痛いのか? 辛いのか? なぜ泣く?」
ナミルに俺の涙の匂いが届いたみたいだ。俺は情けなくてさらに涙ぐんでしまう。うつぶせにされた格好ではナミルが見えない、それが嫌だなんて言って良いのだろうか。こういう時の作法ってあるのだろうか。
「ナミル、抱きしめて。顔が見たい」
「あぁ、マナト、俺も夢中になってた。二人の儀式だからな」
ナミルは俺を抱き上げて向かい合わせで腿の上に乗せてくれた。肩に腕を回して半開きにしたままの口でナミルの唇を追う。やっと合わさった境い目からくちゅくちゅと水音が響いた。
「子供みたいに…ごめん。ナミルの顔が見たくて……」
「マナトがかわいすぎて無理を強いそうだ」
そう言って無意識にナミルの腹筋に擦りつけていたちんこをしっぽで触る。
「マナトのタイミングで繋がろう」
ナミルはそう言うと俺を膝立ちにさせてから尻にちんこをあてがった。
「好きなタイミングで腰を下ろせ、マナト」
ナミルはそう言ってまた俺にキスをする。舌を擦り合わせて根元から吸って唾液を飲み込む。震えるほど気持ちよくてどんどん力が抜けていく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ぼくは男なのにイケメンの獣人から愛されてヤバい!!【完結】

ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。

俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~

アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。 これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。 ※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。 初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。 投稿頻度は亀並です。

使用人【モブA】の俺が婚約破棄に巻き込まれた挙句、公爵家の兄弟から溺愛されるなんて聞いてませんけど!?

亜沙美多郎
BL
悪役令嬢ものの漫画の世界にモブとして転生した『モブA』は、婚約破棄の現場を一人の傍観者として見ていた。 しかし公爵家嫡男であるリュシアンから「この人と結婚する」と突然言われ、困惑するモブA。 さらにリュシアンの弟アルチュールが乱入し、「僕もこの使用人が好きだった」と取り合いになってしまった。 リュシアンの提案でキスで勝負することとなった二人だが、それでは決着がつかず、セックスで勝負する流れになってしまう。二人から責められるモブAは翻弄され、愛される喜びを知る……。 前編、中編、後編の3部完結です。 お気に入り登録、いいね、など、応援よろしくお願いします♡ ★ホトラン入り、ありがとうございます! ★ムーンさんで日間短編ランキング1位 週間短編ランキング1位頂きました。

BLゲームの世界に転生!~って、あれ。もしかして僕は嫌われ者の闇属性!?~

七海咲良
BL
「おぎゃー!」と泣きながら生まれてきた僕。手足はうまく動かせないのに妙に頭がさえているなと思っていたが、今世の兄の名前を聞いてようやく気付いた。  あ、ここBLゲームの世界だ……!! しかも僕は5歳でお役御免の弟!? 僕、がんばって死なないように動きます!

推し様の幼少期が天使過ぎて、意地悪な義兄をやらずに可愛がってたら…彼に愛されました。

櫻坂 真紀
BL
死んでしまった俺は、大好きなBLゲームの悪役令息に転生を果たした。 でもこのキャラ、大好きな推し様を虐め、嫌われる意地悪な義兄じゃ……!? そして俺の前に現れた、幼少期の推し様。 その子が余りに可愛くて、天使過ぎて……俺、とても意地悪なんか出来ない! なので、全力で可愛がる事にします! すると、推し様……弟も、俺を大好きになってくれて──? 【全28話で完結しました。R18のお話には※が付けてあります。】

エロゲー主人公に転生したのに悪役若様に求愛されております

雪平
BL
悲惨な生前を送った青年はエロゲーの主人公に転生した。 これから起こるハーレム生活を夢見ていたのに、何故かヒロイン達に嫌われてしまう。 生まれ変わっても、何も変わらない非モテライフに心が折れそうになった時…目の前には超絶美形が… 女の子だったら嬉しいが、それは悪役魔王で何故か主人公に急接近する。 敵の筈なのに、なんかこの展開可笑しくないか? クール、最強、超美形、スパダリの魔王に求愛されています。 性欲魔人王×賞金首ハンターエロゲー主人公 「お前は俺に愛されていればいいんだ、返事はハイだろ?」 「いいえに決まってるだろ!選択肢くれー!!」 ※脇CPありません。 メインCPで話が進みます。

シンデレラ♂の義姉♂(次男)に生まれ変わったのだけど童話から逃げ出したい。【完結】

らう
BL
ラルクはふと思い出した。ここがシンデレラの世界だということを。とりあえず踵削ぎ落とされたくないから逃げよう。でもその前にシンデレラに優しくしとこう。あれ、なんかシンデレラ様子おかしくね?逃げよっ! ちょっと改変したシンデレラストーリー(?)です。ヤンデレ攻め×不憫受け?? シンデレラごめんね…(読んだら意味がわかる) 初めてえろしーん書きましたので下手なので大目に見てください…

転生主人公な僕の推しの堅物騎士は悪役令息に恋してる

ゴルゴンゾーラ安井
BL
 前世で割と苦労した僕は、異世界トラックでBLゲーム『君の望むアルカディア』の主人公マリクとして生まれ変わった!  今世こそは悠々自適な生活を……と思いきや、生まれた男爵家は超貧乏の子だくさん。  長男気質を捨てられない僕は、推しであるウィルフレッドを諦め、王太子アーネストとの玉の輿ルートを選ぶことに。    だけど、着々とアーネストとの距離を縮める僕の前に唐突に現れたウィルフレッドは、僕にアーネストに近付くなと牽制してきた。  うまく丸め込んだ僕だったけど、ウィルフレッドが恋しているのは悪役令息レニオールだと知ってしまって……!?  僕、主人公だよね!?主人公なのに――――――!!!! ※前作『俺を散々冷遇してた婚約者の王太子が断罪寸前で溺愛してきた話、聞く?』のサブキャラ、マリクのスピンオフ作品となります。 男性妊娠世界で、R18は保険です。  

処理中です...