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閑話
※俺は落ちない!※
しおりを挟む性的描写があります。
苦手な方は読み飛ばして下さい。
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俺は特務隊医務官のルーナ•サージェリー。
自慢じゃないが、可愛さも知能も特S級!と自負してる。
しかし、そんな俺が何故。グレース様の恋人認定されてしまったのか。
助けて損した気分。俺は俺以上に可愛いやつなんて認めない!
ちぇっ。。確かに綺麗だし、やれたらみんな得した気分に
なるんだろうけどさ。でも!これまでみんな俺を可愛いって
チヤホヤしてくれたのに。
グレース様が現れてから見向きもしてくれない。
ちょーービッチなんだぜ?みんな騙されてるんだから!
「ルーナ、特1の奴ら損傷多数だ。見てやってくれ」
こうやって呼び出しがあった時位しかいい男ハント出来ないし!
「はーい!いまいきます!」
特務棟の教会には負傷した隊員が大勢いて、
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天使なオレ!!さ、褒め称えていーんだよ!
「ルーナありがとう!そういえば、お前グレース様の恋人なんだろ?」
え?まず俺褒めてよ。
「グレース様って普段どんな?」
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何だよ!クソッ!グレース、グレースって!大隊長や隊長、あの!
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グレース様推しなわけ?俺のが一途で可愛いのに!
見てよこのパッチリウルウルのグリーンの瞳に、ツヤツヤの髪、
ふっくらぷりぷりのほっぺ!何でグレース様ばっかり!ズルい!
不貞腐れて雑に治療していると、ドタドタと朱雀さんがやってきた。
「おい!兎!すぐに来い!グレースが!!」
はぁ。何だよ本当。嫌になるなぁ。けど俺はS級医務官。
患者は見捨てない。
「すぐに!」
部屋へ行くと結構ヤバい状況だった。それなのに隊長達は討伐や
任務で居ないし!
どうするか。朱雀さんだけじゃ無理だ。まず色見なきゃ。
ヤバい。これはヤバい。死ぬ。グレース様は間違いなく死ぬ。
「特務ルーナ!至急S招集して下さい!」
″ナイト了解″″マジ了解″″SM了解″ガード了解″
″ナイトS不可″
″マジレッド2名″
″ガードイエロー3名″
″SMホワイト1名″
ダメだ。足りない!どうする?どうする?
「おい兎!何とかしろ!」
朱雀が燃え始めた。面倒臭い!
「五月蝿い!考えてるんだ!黙っててくれ!」
やるしかない。俺が……くそ。マジかよ。
「グレース様、すみません。Sが、、足りません。俺でも、」
「大丈夫ですか?」
グレース様は虫の息だ。やるしかない。
「ルー、、、ナ。悪、、い、、な。おま、、え、は」
「はぁ、はぁ、、、した、、く、ない、んだ、ろ」
「大丈夫です。俺は医務官。医療行為ですから。」
「みや、こ、かわ、、、、る、、、。」
え?何に変わるって?とりあえず強壮剤のんでやるしかない。
「朱雀さん!部屋を出て結界三重にして、魔粒子漏れを絶対させないで!漏れたらグレース様死んじゃう!行ってください!」
「わかった。頼んだぞ、、、。」
「はい、、、。」
俺は受けだけど、今日はやる!生かしてみせる!
「ルーナ、さん、、ごめんね?おね、、が、い、、たすけ、て、」
涙を溜めて、細くて白くて崩れそう。
優しく、まずキスして魔粒子ながして意識飛ばさせないように。
俺には二つ核がある。一つ使い潰しても大丈夫。流し切る!
「はぁ、あ、あぁ。ルー、ナ、さん。」
クチュクチュと唾液を流し続ける。
「あぁぁ、ルーナ、さん?少し、、楽、」
ニコリと笑った笑顔はいつものグレース様とは違ってた。
リャーレさんみたいな、静謐な美しさ。辿々しいキス。
ビッチなのに、何でこんな恥ずかしそうなの?俺の頬に手が触れた。
「あぁ。ルーナさんは、こんなに可愛い顔をしているのね。」
「ふふ。可愛い。」
柔らかい笑顔に声。耳に熱が集まる。
「グレース様?大丈夫ですか?」
「えぇ。必要とは、、、いえ。本当は恥ずかしくて、、」
「でも、ルーナさんなら大丈、夫、な、気が、する。かも?」
照れた顔に、くすぐったい声。ドクンと心が跳ねる。うそ、
声だけで、、勃っちゃったよ。
「目を隠し、ますか?これは医療行為です。俺も、そう思って接します。だから、何も考えないで。」
「ふふ、顔が、真っ赤。これは浮気になるのかな?でもあの人は神の国に行って捨てられたのは私。なら、いいのかな?」
何を言っているのか全然分からなかったけど、早くしなきゃ。
「慣らします。そして準備ができたら抱きますね?」
「え、、、えぇ、、お任せしても?」
グレース様こそ顔が真っ赤だ、なんだか可愛いな。
キスをしながら後口を解す。あっという間に蕩けた顔になった
グレース様は本当に可愛くて。カッコいい男が好きな筈の俺も、
ドキドキしてる。
今回、色を定めて流す余裕も無いから、核を解放してヤるしかない。
指を三本まで増やした所で、籠った嬌声が聞こえた。
足元からチラッとグレース様を見ると、シーツの波に顔を埋めながら
指を噛んで耐えていた。声が聞きたい。そっと手を取り握りしめる。
「指が、、傷つきます。我慢せず、声を出して痛みや快感を逃してください。これは、、医師としての指示です。」
「恥じなくて大丈夫です。気持ちが良ければイイと言って下さい。」
「は、、い、ん、ん、せん、せ、い」
先生。その一言で理性は吹っ飛んでた。
「中に入ります。まず息をすって、吐いて、楽にして。」
ヌプ、ヌプと少しずつ挿し入れる。
「ふぅ、ん、ん、あぁ、、あ、はっあああ!」
急に流れ込んで来た魔粒子に身体が反応している。
色付き始めた肌が熱を取り戻す。
「はっっ!ん、、ここ、は、どう、ですか?」
気持ちよくなって欲しい。医療行為と嘯いても、本音が漏れる。
「はっんん、初めて、だか、ら、ぁ、わから、な、いんんっ」
「あんなに抱かれているのにですか?」
しまった。つい八つ当たりをしてしまった。
グレース様は俯く俺の顔を手で包んでキスをした。
「私は、都。グレースの半身。あの子は今眠っています。」
「私が抱かれたのは、今夜が初めて。…貴方で良かった。」
「天使の様に可愛い貴方で、良かった。」
何故か涙が出てきて、グレース様じゃないグレース様が
俺を抱きしめてくれたから嫉妬が優しく溶けて無くなった。
激しい抱き方を俺は知らない。ただ、本能に任せてゆっくりと
抽挿しながら反応を辿って、快楽をなぞり俺の気持ちいい
場所を見つける。
「都様、今だけ、、都とお呼びしても良いですか?」
笑って許してくれた。愛しいと思った。
それから丸1日抱き続けて、朝が来ても、昼になっても、
水分補給をしながら抱いた。都様がやっと本音を出す様に喘いで
くれたのに、隊長達が戻って来て代わると言われた。
「都、これで最期かな。また会いたい。抱きたい。」
「ルーナさん、ありがとう。でも、この身体はあの子の物。」
「きっと最期でしょうね。私に生きていると思わせてくれてありがとう。次に会えたら。合言葉を。」
「お茶に誘ってくださいね。」
そして、最期に絶頂まで誘った。サヨナラも言えずに
別れた。
「あーー、、ルーナ。悪かったな。」
「…グレース様ですか?」
「あ、ああ。」
「そう、ですか。では、アガット隊長に代わります。とりあえず山は越えてます。後はお好きに。」
腹が立って仕方なかった。初恋は叶わない。
「また、都には会えるから。その時はずっと側に居てやってくれ。」
「……それはいつですか?」
「旅が終わったら。永遠に。」
俺はその言葉を希望にすべきか悩んだけれど、
もし都が俺を望んでくれたなら、きっとまたいつでも会える。
そう思うことにした。
「いえ、貴方がいなければ都は俺を選ばない。貴方込みで、」
「俺を求めてもらえるように頑張りますよ。」
俺は都以外に溺れない、落とされない。何故なら俺が都を落とすから。
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