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第二章 盾と剣
14 それは物言いをつけること
しおりを挟む「聖騎士団司令官 ダダフォン•ヴォルフ入りやーす」
相変わらずふざけたオッサンだよ。
この前来たおばあちゃまはとっても怖い人で、パパさん達のお仕事的にも敵に回してはいけないと、気まずいながらも手を繋いだ私に、アルバートさんは言った。だから何とか泣き止んでちゃんとしようと思っていたのに、一気に力が抜ける。
「聖騎士団、第一師団師団長アルバート•フェルダーン入ります」
「同じく第一師団副師団長 ハリィ•トルソン入ります」
ここは私も名乗って入るべきだよね。パパさんの家名を名乗るか迷うけど、アルバートさんは望んでいる物を見失うなって言ったもんね。大丈夫。
「おなじくっ、フロリア•ト、トル」
「遅い‼︎」
精一杯気合いを入れて名乗ろうとしたのに、まるで食い殺さんばかりの顔で食い気味に怒られたフロリアは、目をぱちくりと瞬かせカチンとその場に固まってしまった。ハリィは、はっとして慌ててフロリアの側に駆け寄ると抱き上げた。本来ならば、騎士警備隊員に拘束されていなくてはならない状況である事を、フロリアが居る所為かハリィは失念していた。
「ババァ、何でそんなにキレてんだ?糖分足りてねぇんじゃねーの?飴でも食うか?」
「その舐めた態度が後どれ程保つのか楽しみだよ」
「まぁまぁ、怒りなさんな。皺が増えるぜぇ」
何でこの人こんなに態度デカくて許されてるんだろう。こういう所って上下関係煩いんじゃないの?それにしても、おばあちゃま……うぅっ、さっきめちゃくちゃ怒ってたアルバートさんよりも怖い。やっぱり、私がトールお兄ちゃん達に頼んで聖戦止めたから怒っているのかな。そうだよね、だってこの世界の人達にとって戦争は、絶対にしてはいけない、最低で最悪な行為だなんて認識じゃ無いから。だから、私の根回し無しに行ったあれは、聖戦を神聖な物だと考えている騎士団やヤーリスの戦士達を冒涜した行為なんだと、パパさんが教えてくれた。
「なら、最初からそう教えてくれれば良かったのに」
そう言ったら、聖戦に連れて行くつもりも、ましてや私をあんな風に使うつもりは無かったんだよって言われてしまった。作戦の変更や唐突な行動は隊を混乱させるから、普通はしない事。だからアルバートさんもパパさんもこんなイレギュラーが起こるとは想像していなかった。それを聞くと、私は本当にとんでも無い事をしてしまったと思った。勿論、それを焚き付けたのはダダフォンのおじちゃんなんだけど、私が下手に先読みし過ぎず言われた通り、ただ聖琰と共に降臨してダダフォンのおじちゃんに後を任せれば良かったんだ。
「お伝えしても、まだこの世界を知らないフローには難しかったと……私は思いますよ」
そう困った様にパパさんは言った。そして、隊員が死ななくて良かったとか、戦争が無くなれば良い。なんて事は聖戦終結後に言える状況であれば最高だけど、両国のプライドや神様へ自分達の信仰の厚さを示す、そんな見せ場である聖戦を奪った事は褒められた事ではないのだと、パパさんは私にも分かる言葉で、説明を付け加えながら言った。
「言い訳と、辞世の句があるなら聞いてやろうじゃ無いか」
ふざけた呼び名で呼べない程、この人は怒っている。何て名前だったか忘れてしまったけれど、閣下と呼ばれていたこの人は、私の言葉なんて聞くつもりが無い事だけはその目、身体を包むオーラの様な物を見て直ぐにわかった。
「あー……なんだ。この嬢ちゃんを騎士団に引き入れておくべきだなって思ったんで、戦場に連れて行く事を俺が許可した」
「その心は」
「騎士団の存続と、中立的立場を維持する為だ」
私にはその意味がよく分からなかった。
何故私が騎士団に属すれば存続出来るのか。
また、彼等が中立的である為に私が必要な理由とはなんだろうか。
「あの子が居なけりゃそのどちらも維持出来ていたと思わないのか!」
「本当にそう思うのかババァ」
ダダフォンのおじちゃんの声が急に真面目、いや……それよりも、捕食者に睨まれた獲物の気分が味わえる程の低い声で閣下に食ってかかった。ダダフォンさんは何を今思っているんだろうか。
「聖魔力保持者の減少、祝福の影響範囲の縮小、加護を得られない貴族の増加。王族にも生まれちまった魔力を持たない人間の出現……どう考えたって陛下の推し進めようとしている事の影響じゃねぇのか?この10年、陛下は聖願も祈祷も魔力奉納も行ってねぇだろ。それに教会だってそうだ。次代の代弁者候補すらまともに立てられず、そのくせ国民の魔力汚染の洗浄に聖騎士を使ってやると言ってきた……どこをどうやったら騎士団が存続出来て、中立が保てるんだ?俺はな、ババァの二枚舌にこれ以上隊員を振り回したくねぇんだわ」
「それが、聖戦を停戦させた理由かい」
「いや、それは偶然の結果だ」
ダダフォンは、王家が近い未来に聖騎士団を解散に追い込むのでは無いか、またそうなれば教会に編入させられて魔力補給に隊員が利用される事が無いと言い切れないと言い、ならば神が直接送り込んだ聖女を戦場で華々しくデビューさせれば武力、政治、宗教を分立して互いに牽制する三竦みの状況が作れると思ったとロヴィーナに語った。
「馬鹿者!愚かにも程がある。三竦みだって?この世界に騎士、聖騎士の存在無くして何処に人間が生きて行ける場所がある!これからも騎士団はどちらにも与せず中立であり続ける。王家も、教会も騎士団の力無くして存続は不可能だ。神との契約を破棄したって近隣諸国は無くならない。魔法を放棄した我々は格好の餌食となる事は明白じゃないのかい?そんな事を失念する程陛下は耄碌しておられやしないよ!」
ダダフォンのおじちゃんや閣下の言っている事が、右耳から左耳に流れて行く程、何を言っているのか分からない。けれど、現状維持を望む閣下と、何かしらの対策を取って騎士団を守ろうとする2人の言い分がぶつかっている事は分かった。
「魔力が無くなりゃ魔獣も、魔人も、魔神だって生まれやしないだろ。近年の魔獣の増加、魔神出現は燃え滓の様なもんだ。浄化を齎す祝福の範囲が狭まり、浄化魔法の使い手が減少すりゃ汚染は増える。そして汚染除去が出来なきゃ人間の身体はその汚染された魔力を取り込み続け生きながらえようとするだろ。結果魔力核が破壊される……魔力の無い人間の出来上がりだ。陛下はこうなる事を望んでんだろ?そんでもって今はその汚染が増えてる状況にある……浄化が万全じゃ無い魔力でどうやって聖騎士、騎士は戦える?国民はどうやって暮らしていける」
淡々と、ダダフォンは現実をロヴィーナに語る。だが、ロヴィーナとてそんな事は百も承知で、魔力に頼らない戦力が得られない以上、王家とて結局騎士団が必要なのだと言った。
「宜しいですか閣下、司令官」
2人の応酬が止まった時、アルバートが声を上げた。そして一歩前に進むと、両手を後ろで握り背筋を伸ばした。
「許す。停戦理由をこの馬鹿よりも簡潔に述べられるならね」
「停戦理由は司令官の説明以上も以下もございません」
「‼︎」
「私が述べたいのは、王家の望む力と、我々の力。そのどちらの戦力が無くても国が成り立つとしたらどうするか。という事です」
さっきまではカートゥーンにある様な動物のキャラが額を押し付け睨み合うかの様だった2人が振り返った。なぜだかお互いを睨み殺さん様な雰囲気だったのに、アルバートさんの言葉に驚いている。
「それは、どう言う意味だアル坊」
「祝福、聖魔力、魔力の減少による戦力の低下。諸外国の戦力と同程度の武器開発による魔力を使用しない戦力を用意する。これらは現戦力の維持か放棄のどちらを選択しても早急に解決すべき事案ですが、もしかしたら武力を持たずにこの国を守り発展させられるかもしれません」
アルバートの言葉に、それまでフロリアを抱いていたハリィがアルバートの横に並び立った。しかし、その表情は氷の様に固く冷たい物だった。
「まさか、その子が居るからとでも言いたいかい?」
え、私?
「この子が我々の騎士団の存続に必要な理由は3点」
1 王家への牽制と保険である事
2 聖騎士不足の解消が見込める事
3 教会に頼らなくても良くなる事
アルバートさんは、この3点を語りながら私の神力を吸い取った魔石をコトリと閣下の机の上に置いた。私はその3点を聞いても、結局何故私が騎士団に必要なのかが分からなくて、パパさんの耳に口を近づけてコソコソ聞いた。
「パパ、私が騎士団居た方が良い理由が分からないんだけど」
パパさんは、後で説明しますねと呟いた。けれど、ダダフォンのおじちゃんも私と同じ様に理解出来なかった部分がある様で、詳細を説明しろと言った。
「まず、聖女であり神の代弁者である彼女がその神力を自在に使える様になれば、祝福、加護が神々に頼らなくても得られる。これは陛下の悩みを解決する力です。武力があっても食べ物が育たない土地しか残らなければ人間は生きてはゆけませんからね。その力が騎士団にあると言う事、それを得たくば騎士団の存続が絶対になります」
「祈祷や聖願が無くても加護や祝福が得られるなんて本当かね」
懐疑的な目を私に向ける閣下の言った言葉に、私は神力が使える事が前提だけど。そう言いたかったが、よくよく考えてみるとトールお兄ちゃん達の力が使える様になればそれも可能かもしれないと思った。でも、それは今の私には不可能に近い事とも思う。
「また、フロリアの神力は魔力を聖魔力に変質させる事ができ、魔人の汚染魔力すら一瞬で浄化できます。それは魔力の有無に関わらず戦闘訓練をして来た我々にしか扱えませんし、何より教会に頼まなくても魔力洗浄が出来るのです」
そこまで褒めちぎられると、私ってばアルバートさんやパパにとってだけじゃなくて、この世界に超重要なんじゃ無い?なんて事を思ってしまう。決して私の力では無いのだけど、求められる力を持っていると言われたら嬉しいに決まってる。
「最後ですが、神々を後見としているに等しい存在を有するリットールナに宣戦布告する国は無い事、そして主神自らフロリアが神力を扱える様になるまで聖戦を許さないと宣言した。これは神託すら直接得られる事を内外に見せつけたと言っていいかと思います。即ち、教会権威への牽制。そして神は我々に微笑んだと言う警告です」
それから、つらつらと私と言う仲介者を通してハカナームト神と繋がれる事がいかに騎士団にとって重要なのかをアルバートさんは語っていた。けれど、私は泣きすぎた所為もあって瞼がトロンと落ちてきてしまい、パパさんに起こされた。このまま黙っていると寝てしまいそうだ。早く終わってほしい!このままアルバートさんの理詰めでなんとか丸く治ると良いのだけど。そう思いながら私はあくびをした。
「結局、あんた達の言い分を聞いてもね、今回の停戦を陛下達に納得させるのは無理だと私は思うんだがね」
「停戦について尋問を受けるならば、ハカナームト神に御降臨願うしかねぇよなぁ。な、嬢ちゃん」
うぇ?あぁ、うん。そうだね、面倒な説明は国家権力を上回る神様にしてもらった方が早いし確実だよね。ううっ、眠気でもう全てがどうでも良くなってきた。
「あーい。お兄ちゃんに連絡しまふ」
「聖、貴様……俺の言葉をもう忘れたのか」
口パクで「余計な事をするな」とアルバートさんが言ってる!そんなゴミ屑を見る様な目で見ないで!すいません!ちゃんとします!
「あ、うん。その、閣下は……最初から私達の言い分も話も聞くつもりない、ですよね?」
眠気と焦りから突拍子もなく私が言ってしまった言葉に、皆目を見開き黙ってしまった。あぁっ、またやっちゃったかなぁ?
「なら、この場を何だと思ってるんだいお嬢ちゃん」
「だって……あなたは自分の意見以外を受け入れてないから。あぁ、これ以上何を言っても全部私が悪いって片付けたいんだろうなって」
「「……」」
「アルバートさんが言った事。全部出来たらどうしますか……私が教会か国王さんの所に行ったら騎士団どうなりますか?私はよく分からないけど、騎士団要らなくなりませんか?大丈夫なら私をそっちに渡してくれてもいいです」
フロリアの寝ぼけた言葉に、ラヴェントリンはゴクリと息を呑んだ。現実問題として、ハカナームトによる停戦命令は誰の言葉よりも強制力があり、その事で王室、教会は文句の付けようが無い事を彼女は分かっていた。だが、彼等が重視するその権威に傷が付いたと言う事実が変わらない事や、それ相応の悪意で騎士団への風当たりが強くなるだろうと言う事が、ただただ不満だっただけのラヴェントリンは考えた。
皇太子が既に忠誠を誓った事は大きい。陛下は騎士団の力を削ぐ為にダダフォン達を厳罰に処すだろうが、ハリィがいる事、この子のバックに主神が実在の姿で顕現したという事が、表向き敬虔な信徒を装う陛下、そして聖戦を尊ぶ聖下の怒りを抑え、処刑とまでは行かずに済ませられるだろうとも思っている。だが、私が納得出来ないのは……そんな面倒なお荷物を騎士団が引き受けなくてはならないのかと言う一点だ。
「フロー、そんな事を私が許す筈がありません」
「なんで?」
「結局最後には貴女が泣く事になるからです」
「私はパパが一番大事。パパが戦争に行かないとダメなのが嫌。……みんな聖戦が大事だったから私のした事怒ってるけど、何の為に聖戦してるのかを考えたら別の方法たくさんある。でも、それを言っても閣下は聞く耳持たないから」
「フロー……」
「閣下は何に怒ってるの?」
「はぁぁ。聖、それは俺が言った事と同じなはずだぞ」
「ううん、多分違う。もし根回しをしてたとしても、閣下は許さなかった筈だよ?だって……私の存在自体がパパやアルバートさんの所にある事に怒ってるみたいだもん。私が何をしたかとかどうでもいいと思ってますよね」
「ふん。神の目かい?その通りだ。お嬢ちゃんの存在は大きすぎるんだよ。騎士団の手に余る。制御出来ない力は力とは呼べないよ」
「使える様になった時、後出しでやっぱりってならないなら良いですよ。閣下の望む通りにする」
「フロー!やめて下さいっ」
そう、今はまだ使えない。でも、使える様になったらパパ達を守れる力になる筈だ。その時、私が彼女を守りたいと思うかは彼女次第だろう。
「パパ、私はどこに居てもパパだけは守るよ。神力も使える様に練習するし、前世の経験も活かしてみせるから。だから不安にならないで」
閣下のその値踏みする目と、悔しさや苛立ちで歪む口元が私を追い詰めてくる。お前に一体何が出来ると言っている様で無性に反抗したくなる。
「国王さんと教会の人に会わせて」
眠気と、苛立ちから誰かに縋りたい、甘えたいという気持ちが溢れてくる。パパさんの腕の中で猫の様に丸まって眠りたい。でも、それは私の戦いが終わった後だ。まだ眠っちゃいけない。
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