24 / 235
太陽の国 獣語
クロウの初恋(1)
しおりを挟む
ぼくはくろう さんさい。
ぼくがすきなものは まま、ぱーぱ、おはな、おにくでも いちばんすきは にーに。
にーにだいすき!
ままがにーにはくろうよりもおにいさんだからやさしいんだよっていったけど、にーにはぼくのことだいすきだと おもうの。
だってぼくはままとぱーぱがだいすきだから、ままとぱーぱもぼくのことだいすきっていったもん
このまえ、にーににのおよめさんになるっていったら『ありがとう』っていったもの!ぼくはもうにーにの
およめさんでしょ?ちがう?
「まま、まーま、おきて くろう おそといきたい」
ダブルベッドに、ファロに抱かれて眠るナナセの上にクロウは飛び乗り、何とか起こそうとナナセの顔をペロペロと舐めている。ナナセは顔まで布団を引き上げ粘ったが、クロウが遠吠えをし始めた為、渋々布団から顔を出した。
「えぇ、ちょっとまってください、あとすこし、ね?クロウも、もう少し寝ましょう?まだ5時ですし」
「まま、くろうおそとであそびたい。ろーすのこうえん!すべりだいであそびたい」
白々と明け始めた外を見て、ナナセは溜息と共に布団から起き服を着替え、クロウを抱き上げた。
「クロウ、まずお顔を洗って、ご飯を食べて、歯を磨いたら行きましょう?私がご飯を作るまでに準備は出来ますか?」
「うん!ぼくもうおかおもあらったし、ばっくもじゅんびできた!くまさんとねこさんもばっくにはいってる!じゅんびばんたん」
「……りょーかい、ボス」
何とか興味を別の事にそらして、朝一からの公園遊びを回避したかったが、その算段も先回りされてしまいナナセは仕方ないなと、気合いを入れた。
「さてと、ご飯を作りますか。クロウ、私のお手伝いしてくれますか?」
「ままのおてつだい?えー…くろう、こうえんいきたい」
「でも、ご飯を食べない子は連れて行きませんよ?」
「はぁい ぱーぱ おこすの?」
「えぇ、お父さんを呼んできて下さい。でも、お父さんは昨日お仕事を沢山したので、優しく起こしてあげてくださいね?」
「うん!」
とととととっ バタンッ バフッ
キュー キュー アオーーーーン アオーーーン
「んんっ、、クロウ、やめなさい、朝から遠吠えは近所迷惑だろう?」
モゾモゾと起き出したファロは、右側にナナセが居ないのを手で確認すると、溜息を吐いてクロウに目をやった。
「ぱーぱ!ぱーぱ!ごはんたべよってままいってるよ!ごはんたべたらこうえん!ぱーぱ すなばで じゃいあんとすいんぐしてー」
「……はぁ、おいでクロウ」
ファロはクロウを抱き上げると、ベットに横になったままぽーんと上に放り上げて、キャッチする。
「キャン!キャーーーぱーぱ、もういっかい!もういっかい」
「いいぞ。でも、公園はなしだ。夕方なら付き合ってやる」
「え、やだ、ままこうえんいくっていったもん!」
「ママと公園に行くか、俺と今遊ぶか。どっちがいい?」
こんな朝早くから公園で遊ぶなんて…仕事に障りが出そうだ。昨日だってナナセはゴーレム三体の討伐に参加していたし、俺はクロウのお迎えだったから早めに終われそうな、ゴブリンの巣の掃討クエストを受けた。何気に疲れが溜まっている…そこに来て朝から公園で全力で遊ぶクロウの相手は、ドラゴン討伐よりも骨が折れる。
「どっちもがいい、ぱーぱ どっちも」
「どちらか一つだ」
「やだっ!ぱーぱきらい!くろうとあそぶのいやなんでしょ」
ドキ…
「そんな事は…ない。お前と遊ぶのは楽しいさ。けどな、俺もママも仕事を沢山して、少し疲れているんだ。だから、夕方から公園に行くなら、二つしてやってもいい」
「えー…でも…いまからこうえんいかないと、にーに あえない」
「うん?バートか?」
「にーに、きょうおしごとで だんじょんにいくっていってた」
「だんじょん、ろーすのこうえんにあつまっていくんだよっておしえてもらったから…にーに いってらっしゃい したかったんだもん」
コンコン
ナナセが扉にもたれて腕組みをして2人を見ていた。
「クロウ、私はクロウに何をお願いしましたか?」
「?ぱーぱ おこすおしごと」
「そうですね。お父さんと遊んで良いとは言いませんでした。ご飯がすっかり冷めてしまいました。それに、バートさんに会いたいなら、なぜそう言わなかったのですか?」
「だって、くろうがにーにに あいにいったら どじぇむのおじちゃん かなしいかお するんだもん でもくろう にーにあいたいんだもん」
「はぁ…男の子なのに、乙女…」
「なんだ?乙女とは…」
「気にしないでファロ」
「わかりました。では私と行きましょう、お父さんをもう少し寝かせてあげましょうね?さぁ、クロウは私と一緒にご飯です。ファロ、おにぎりを準備しているから、起きたら食べてね?」
「あぁ、助かる。ナナセ、おいで」
ファロとナナセは、朝のキスをして互いの首を噛み合うと、ナナセはクロウと食事を取って、ファロはもう一眠りする事にした。
「クロウ!走らないで下さい、危ないですよ」
「うん!」
元気よく返事をしたクロウは、言った側から駆け出して冒険者の集まる広場に向かった。
「にーに!にーにーー!」
人集りにバートを探すクロウは大声で叫ぶ。冒険者達は、小さな黒い狼の子供に手を振り声を掛けた。
「おいぼーず!見送りに来てくれたのか?」
「そー、にーに探しにきたの」
「にーに?誰の事だ?」
「くろうのだんなさまだよ」
「ぶっ!誰だよこんな幼気な子供を誑かすのは」
クロウを取り囲むように、冒険者が集まり笑いながら相手は誰だと揶揄い合っている。その人混みを掻き分けて、一人の冒険者が現れた。
「お、クロウじゃないか!バートを探してんのか?」
「あっ、ろーじぇのにーにだぁ!だっこ!」
ロージェスは、クロウを抱きかかえると肩に乗せてバートの元へと連れて行く事にした。
「母ちゃんは一緒か?」
「うん!ままあっち!あぁっままこまってる!またひといっぱい、ままにいいよってる!」
「おいおい、どこでそんな言葉覚えたんだよ!」
「まっくしゅがいってた。あれはままにいいよるおとこだから、ちかづいたらたべられちゃうよ、そのときはぱーぱをよびなさいって」
「はははっ!そら大変だ、お前の父ちゃんに殺されるなソイツ等」
「ぱーぱ そんなことしないよ?めってするだけだもん」
「そーかぁ?お前の父ちゃん、母ちゃんの事になるとおっかねーからな。お前も母ちゃん困らせるとキツいお仕置きされるぞ?」
「くろう、ままこまらせないもん」
「いやいや、どうせバートに会いたいのに嘘をついてこんな朝早くに連れてきて貰ったんだろ?」
「くろう うそついてないもん!」
クロウはロージェスの頭に噛み付いて、手足をバタバタとばたつかせ泣き出してしまった。
「あーあー、悪りぃ悪りぃ、ほら、お前の大好きなバートだ!行ってこい」
「にーに?あ、にーにだ!」
クロウは駆け出して、バートの足元に飛びついた。
「うおっ!おぉ?え?クロウ君?どうしたの、こんな朝早くに」
「くろうね にーににいってらっしゃい しにきたの」
周りの目に、バートは少し恥ずかしげな顔をしてクロウを抱き上げ辺りを見渡した。
「ね、ねぇ?クロウ君。お母さんと一緒かな?お父さんは?」
「そー。ままあっちにいるよ ぱーぱはまだねんねしてる。ままはたくさんおじちゃんたちにかこまれてこまってた でもままつよいからだいじょうぶ」
「え?それは大変だ!お母さんの所に行こう」
「う?ままのとこいくの?」
「そうだよ、お母さん困ってるかも知れないでしょ?」
「うん」
クロウは少し、悲しい気持ちになってしまってバートの服をぎゅっと掴んだ。
なんでおなか、きゅーってするの?ごはんいっぱいたべたからかな?おなかいたいな。えんえんしたくないのに、
おめめからなみだがでちゃう
「え?どうしたのクロウ君、あぁ、お母さんが心配なんだね、大丈夫だよ、ちゃんと私が助けるからね?」
ちがうのに。ちがうの!くろうがえんえんしたいのはままのこととちがうのに!なんでにーにはわからないの?
ぼくがすきなものは まま、ぱーぱ、おはな、おにくでも いちばんすきは にーに。
にーにだいすき!
ままがにーにはくろうよりもおにいさんだからやさしいんだよっていったけど、にーにはぼくのことだいすきだと おもうの。
だってぼくはままとぱーぱがだいすきだから、ままとぱーぱもぼくのことだいすきっていったもん
このまえ、にーににのおよめさんになるっていったら『ありがとう』っていったもの!ぼくはもうにーにの
およめさんでしょ?ちがう?
「まま、まーま、おきて くろう おそといきたい」
ダブルベッドに、ファロに抱かれて眠るナナセの上にクロウは飛び乗り、何とか起こそうとナナセの顔をペロペロと舐めている。ナナセは顔まで布団を引き上げ粘ったが、クロウが遠吠えをし始めた為、渋々布団から顔を出した。
「えぇ、ちょっとまってください、あとすこし、ね?クロウも、もう少し寝ましょう?まだ5時ですし」
「まま、くろうおそとであそびたい。ろーすのこうえん!すべりだいであそびたい」
白々と明け始めた外を見て、ナナセは溜息と共に布団から起き服を着替え、クロウを抱き上げた。
「クロウ、まずお顔を洗って、ご飯を食べて、歯を磨いたら行きましょう?私がご飯を作るまでに準備は出来ますか?」
「うん!ぼくもうおかおもあらったし、ばっくもじゅんびできた!くまさんとねこさんもばっくにはいってる!じゅんびばんたん」
「……りょーかい、ボス」
何とか興味を別の事にそらして、朝一からの公園遊びを回避したかったが、その算段も先回りされてしまいナナセは仕方ないなと、気合いを入れた。
「さてと、ご飯を作りますか。クロウ、私のお手伝いしてくれますか?」
「ままのおてつだい?えー…くろう、こうえんいきたい」
「でも、ご飯を食べない子は連れて行きませんよ?」
「はぁい ぱーぱ おこすの?」
「えぇ、お父さんを呼んできて下さい。でも、お父さんは昨日お仕事を沢山したので、優しく起こしてあげてくださいね?」
「うん!」
とととととっ バタンッ バフッ
キュー キュー アオーーーーン アオーーーン
「んんっ、、クロウ、やめなさい、朝から遠吠えは近所迷惑だろう?」
モゾモゾと起き出したファロは、右側にナナセが居ないのを手で確認すると、溜息を吐いてクロウに目をやった。
「ぱーぱ!ぱーぱ!ごはんたべよってままいってるよ!ごはんたべたらこうえん!ぱーぱ すなばで じゃいあんとすいんぐしてー」
「……はぁ、おいでクロウ」
ファロはクロウを抱き上げると、ベットに横になったままぽーんと上に放り上げて、キャッチする。
「キャン!キャーーーぱーぱ、もういっかい!もういっかい」
「いいぞ。でも、公園はなしだ。夕方なら付き合ってやる」
「え、やだ、ままこうえんいくっていったもん!」
「ママと公園に行くか、俺と今遊ぶか。どっちがいい?」
こんな朝早くから公園で遊ぶなんて…仕事に障りが出そうだ。昨日だってナナセはゴーレム三体の討伐に参加していたし、俺はクロウのお迎えだったから早めに終われそうな、ゴブリンの巣の掃討クエストを受けた。何気に疲れが溜まっている…そこに来て朝から公園で全力で遊ぶクロウの相手は、ドラゴン討伐よりも骨が折れる。
「どっちもがいい、ぱーぱ どっちも」
「どちらか一つだ」
「やだっ!ぱーぱきらい!くろうとあそぶのいやなんでしょ」
ドキ…
「そんな事は…ない。お前と遊ぶのは楽しいさ。けどな、俺もママも仕事を沢山して、少し疲れているんだ。だから、夕方から公園に行くなら、二つしてやってもいい」
「えー…でも…いまからこうえんいかないと、にーに あえない」
「うん?バートか?」
「にーに、きょうおしごとで だんじょんにいくっていってた」
「だんじょん、ろーすのこうえんにあつまっていくんだよっておしえてもらったから…にーに いってらっしゃい したかったんだもん」
コンコン
ナナセが扉にもたれて腕組みをして2人を見ていた。
「クロウ、私はクロウに何をお願いしましたか?」
「?ぱーぱ おこすおしごと」
「そうですね。お父さんと遊んで良いとは言いませんでした。ご飯がすっかり冷めてしまいました。それに、バートさんに会いたいなら、なぜそう言わなかったのですか?」
「だって、くろうがにーにに あいにいったら どじぇむのおじちゃん かなしいかお するんだもん でもくろう にーにあいたいんだもん」
「はぁ…男の子なのに、乙女…」
「なんだ?乙女とは…」
「気にしないでファロ」
「わかりました。では私と行きましょう、お父さんをもう少し寝かせてあげましょうね?さぁ、クロウは私と一緒にご飯です。ファロ、おにぎりを準備しているから、起きたら食べてね?」
「あぁ、助かる。ナナセ、おいで」
ファロとナナセは、朝のキスをして互いの首を噛み合うと、ナナセはクロウと食事を取って、ファロはもう一眠りする事にした。
「クロウ!走らないで下さい、危ないですよ」
「うん!」
元気よく返事をしたクロウは、言った側から駆け出して冒険者の集まる広場に向かった。
「にーに!にーにーー!」
人集りにバートを探すクロウは大声で叫ぶ。冒険者達は、小さな黒い狼の子供に手を振り声を掛けた。
「おいぼーず!見送りに来てくれたのか?」
「そー、にーに探しにきたの」
「にーに?誰の事だ?」
「くろうのだんなさまだよ」
「ぶっ!誰だよこんな幼気な子供を誑かすのは」
クロウを取り囲むように、冒険者が集まり笑いながら相手は誰だと揶揄い合っている。その人混みを掻き分けて、一人の冒険者が現れた。
「お、クロウじゃないか!バートを探してんのか?」
「あっ、ろーじぇのにーにだぁ!だっこ!」
ロージェスは、クロウを抱きかかえると肩に乗せてバートの元へと連れて行く事にした。
「母ちゃんは一緒か?」
「うん!ままあっち!あぁっままこまってる!またひといっぱい、ままにいいよってる!」
「おいおい、どこでそんな言葉覚えたんだよ!」
「まっくしゅがいってた。あれはままにいいよるおとこだから、ちかづいたらたべられちゃうよ、そのときはぱーぱをよびなさいって」
「はははっ!そら大変だ、お前の父ちゃんに殺されるなソイツ等」
「ぱーぱ そんなことしないよ?めってするだけだもん」
「そーかぁ?お前の父ちゃん、母ちゃんの事になるとおっかねーからな。お前も母ちゃん困らせるとキツいお仕置きされるぞ?」
「くろう、ままこまらせないもん」
「いやいや、どうせバートに会いたいのに嘘をついてこんな朝早くに連れてきて貰ったんだろ?」
「くろう うそついてないもん!」
クロウはロージェスの頭に噛み付いて、手足をバタバタとばたつかせ泣き出してしまった。
「あーあー、悪りぃ悪りぃ、ほら、お前の大好きなバートだ!行ってこい」
「にーに?あ、にーにだ!」
クロウは駆け出して、バートの足元に飛びついた。
「うおっ!おぉ?え?クロウ君?どうしたの、こんな朝早くに」
「くろうね にーににいってらっしゃい しにきたの」
周りの目に、バートは少し恥ずかしげな顔をしてクロウを抱き上げ辺りを見渡した。
「ね、ねぇ?クロウ君。お母さんと一緒かな?お父さんは?」
「そー。ままあっちにいるよ ぱーぱはまだねんねしてる。ままはたくさんおじちゃんたちにかこまれてこまってた でもままつよいからだいじょうぶ」
「え?それは大変だ!お母さんの所に行こう」
「う?ままのとこいくの?」
「そうだよ、お母さん困ってるかも知れないでしょ?」
「うん」
クロウは少し、悲しい気持ちになってしまってバートの服をぎゅっと掴んだ。
なんでおなか、きゅーってするの?ごはんいっぱいたべたからかな?おなかいたいな。えんえんしたくないのに、
おめめからなみだがでちゃう
「え?どうしたのクロウ君、あぁ、お母さんが心配なんだね、大丈夫だよ、ちゃんと私が助けるからね?」
ちがうのに。ちがうの!くろうがえんえんしたいのはままのこととちがうのに!なんでにーにはわからないの?
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
役目を終えた悪役令息は、第二の人生で呪われた冷徹公爵に見初められました
綺沙きさき(きさきさき)
BL
旧題:悪役令息の役目も終わったので第二の人生、歩ませていただきます 〜一年だけの契約結婚のはずがなぜか公爵様に溺愛されています〜
【元・悪役令息の溺愛セカンドライフ物語】
*真面目で紳士的だが少し天然気味のスパダリ系公爵✕元・悪役令息
「ダリル・コッド、君との婚約はこの場をもって破棄する!」
婚約者のアルフレッドの言葉に、ダリルは俯き、震える拳を握りしめた。
(……や、やっと、これで悪役令息の役目から開放される!)
悪役令息、ダリル・コッドは知っている。
この世界が、妹の書いたBL小説の世界だと……――。
ダリルには前世の記憶があり、自分がBL小説『薔薇色の君』に登場する悪役令息だということも理解している。
最初は悪役令息の言動に抵抗があり、穏便に婚約破棄の流れに持っていけないか奮闘していたダリルだが、物語と違った行動をする度に過去に飛ばされやり直しを強いられてしまう。
そのやり直しで弟を巻き込んでしまい彼を死なせてしまったダリルは、心を鬼にして悪役令息の役目をやり通すことを決めた。
そしてついに、婚約者のアルフレッドから婚約破棄を言い渡された……――。
(もうこれからは小説の展開なんか気にしないで自由に生きれるんだ……!)
学園追放&勘当され、晴れて自由の身となったダリルは、高額な給金につられ、呪われていると噂されるハウエル公爵家の使用人として働き始める。
そこで、顔の痣のせいで心を閉ざすハウエル家令息のカイルに気に入られ、さらには父親――ハウエル公爵家現当主であるカーティスと再婚してほしいとせがまれ、一年だけの契約結婚をすることになったのだが……――
元・悪役令息が第二の人生で公爵様に溺愛されるお話です。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜
束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる