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混沌の交響曲
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滅茶苦茶に散らかった部屋の中に、狂想曲の調べが響く。絶え間なく、夢中で奏でられる音楽は、実に奇怪なものだった。途中で不自然に途切れたり、拍子を目まぐるしく変更したり、時には音階をあえて外した不快な音が差し挟まれもする。もはや曲として成立しているのが、奇跡と呼べるくらいであった。
しかしながら、旋律の生み出す力は驚異的で、とても現実とは思えない効果を発揮していた。窓の外、眼下にあるはずの街は、見る間に遠のき、小さくなっていく。視界を満たしているのは、ただ夜の暗闇だけだった。一方で、ムーンは己の体が浮き上がっていきそうな、無重力に近い感覚に襲われていた。まるで、この個室のみがホテルの建物から切り離され、重力の逆転した世界で空へ向かって落ちているかのような。上へ落下するとしか形容の出来ない、奇妙な感覚であった。
「どうなってるの……!?」
それは、カルマも同感だったのだろう。彼女は相変わらず、一人用のソファにしがみついたまま、当惑した声を発していた。ムーンが答えようとする前に、玄関の扉が再度鈍い音を立てる。
「ムーン……聞こえるか……!?俺だ、マティーニだ……!」
マティーニのこもった声音が、奥から聞こえてきた。ムーンは驚愕し、勢いよくそちらへ振り返る。
「マティーニ!?」
「ムーン、開けてくれ……頭が、痛い……!」
彼に応じるマティーニの口ぶりは、心底辛そうな調子だった。ムーンは慌てて助けようとしたが、ふと違和感を覚え、手を止める。
「何か、誰かガ……脳みそを、かき回してイるみタイデ……」
続けて喋るマティーニの声色は、明らかに異常性を含んでいた。裏返るというより、ノイズが走っているかのような、不穏な気配を漂わせている。まるで、彼の中に芽生えた別の人格、あるいは彼以外の存在が、表に出ようと暴れている風に感じられた。彼の疑問をかき消さんばかりに、メレフのピアノの音が大きくなる。
「あァ……!ピアノの音ガ……!!」
扉越しに、誰かが崩れ落ちるような物音がした。空中に浮いたソファから、カルマは勇気を出して飛び降り、玄関の方へと走り出す。
「まってて、いまあけるわ」
「だめだカルマ!」
マティーニのところへ駆け寄ろうとした彼女を、ムーンは肩を掴んで制止した。思いもよらぬ彼の行動に、カルマは戸惑って目を瞬かせる。
「えっ?」
「嫌な予感がする……彼の身に、何か」
彼が言い終わるより早く、凄まじい打撃音が生じた。カルマがびくりと肩を震わせたのが、ムーンの掌にも伝わってくる。
「ムーン!カルマ!!開けろ!開けテクレ……開ケロ、開ケロアケロアケロアケロ!!」
どん、どん、と音は連続的に鳴り、扉が尋常ではないほど振動し始めた。ドアノブがひっきりなしに上下したかと思えば、またもや乱打が続く。マティーニの口調も、もはや理性などは欠片もなく、化け物じみた様相を呈していた。何としてでも室内に侵入しようという、執念深い魂胆が滲み、二人の肌を粟立たせる。
一体彼に何が起きているのか。具体的なことは、何も分からなかった。けれども、状況から察するに、メレフのピアノが影響を与えている可能性は高い。音楽に洗脳され、性格や思考を操られているのではないだろうか。
「いいか、マティーニ、よく聞くんだ。今すぐにそこを離れろ!」
ムーンは精一杯声を張り上げ、彼の耳にも届くよう、切々と訴えかけた。
「君は飲み込まれてる!これ以上聞き続けたら、元に戻れなくなるぞ!!」
「ムーン……どうして開けてくれないんだ……」
だが、大した効果は見られなかった。扉を通して聞こえてくる言葉は、一見普段の彼と相違ないように感じられる。しかし同時に、無視し難い怪しさも有していた。
「約束したじゃないか、助け合おうって……俺たち、バディなんだから……」
「そんな約束はしていない。情に訴えるなんて、いつもの君らしくないぞ、マティーニ。僕を説得したいなら、もっとマシな策を考えることだな!」
低レベルの泣き落としに、ムーンはにべもない返答を浴びせかける。いくら支配されているとはいえ、相手も対応に困ったのだろう。マティーニは絶句し、何か意味の分からない唸りだけを繰り返すようになっていた。今がチャンスと、ムーンはすかさず畳み掛ける。
「さぁ、早く正気に戻れ。ガイアモンドのところへ行くんだ。僕たちのことはいいから、とにかく報告を、っ!?」
けれども、再び強くなった浮遊感によって、彼の言い分は遮られた。
メレフが最大限の笑みと共に、十本の指を全て使った、強烈な不協和音を生み出す。そして直後に手を離し、足元のペダルで余韻を形成した。その瞬間、室内のあらゆる品々、もちろんムーンやカルマ、メレフとピアノをも包括した何もかもが、ふわりと軽さを得て浮上する。
数秒の間を作ってから、ピアニストは次の旋律を紡ぎ始めた。音の波が空気を震わし、部屋の中にかすかな風が生じる。微風は即座に拡大し、辺りを一掃する規模の旋風、否、竜巻となって、室内を吹き荒らした。自然現象としての本物と比べると、サイズは極小だが威力は決して侮れない。強い風の渦に、浮き上がった物品は悉く巻き込まれ、中空をぐるぐると回転させられた。当然、ムーンとカルマも逃れることは出来ない。どうにか体を丸めて防御の体勢を取ってはみたものの、意味があるかは不明だった。
「っはははは!!廻れ廻れ!もっとだ!全てを掻き回せ!!」
唯一、メレフ一人が楽しそうに、笑いを弾けさせ肩を揺らしている。ムーンは突風に掬い上げられかき回されながらも、手放さずにいた拳銃を構え、照準を合わせようとした。しかし、それより早く、彼の視界を漆黒の塊が覆い尽くす。
「ムーン、あぶないっ!!」
カルマの金切り声が放たれた直後。彼は何か大きな物体に、勢いよく跳ね飛ばされた。抵抗する間もなく、上下の逆転した壁に背中から激突する。追いかけてきた黒い怪物が、彼の胴を圧迫し、腹部を押し潰した。信じられないほどの重さと衝撃に、体の奥深いところが嫌な軋みを上げる。
「がは……っ」
圧迫感に耐えきれず、彼は込み上げてきたものを吐き出した。ピアノの艶めく屋根の上に、点々と赤い飛沫が付着する。苦痛から解放されたくとも、壁と楽器とに挟まれた身体は、全く動く余地を持たない。どこかの血流が滞ったのか、床に踏ん張っているはずの両足が、痺れて感覚を失い始めた。
「第三楽章、幻想曲……いい旋律だろう?」
先程までと違い、やけに落ち着いた態度のメレフが、くつくつと喉を鳴らした。ムーンは口の端を伝う血を拭うことも能わずに、息を荒げて立ち尽くしている。竜巻に閉じ込められている内に、どこかにぶつけでもしたのか、眼鏡には片方ヒビが入っていた。視覚補助の機能が破損して、空間を正しく認識出来なくなっている。リボルバーも取り落として、今の彼は丸腰であった。ちらりと玄関ドアを一瞥するも、扉の向こうは沈黙して、何の言葉も寄越さない。万事休す、以外に他ならぬ状況だ。
「曲はまだまだ続くぞ。円舞曲、嬉遊曲、小夜曲、夜想曲!!そして……最終曲」
追い詰められた彼をいたぶるように、メレフは淡々と話を始める。自分でも高揚が抑えきれなくなったのか、彼は次第に早口に、大声で捲し立てていった。最後に重々しく告げると、彼は唇を引き結ぶ。ムーンはメレフの顔を、赤い瞳で真っ直ぐに見据えた。
しかしながら、旋律の生み出す力は驚異的で、とても現実とは思えない効果を発揮していた。窓の外、眼下にあるはずの街は、見る間に遠のき、小さくなっていく。視界を満たしているのは、ただ夜の暗闇だけだった。一方で、ムーンは己の体が浮き上がっていきそうな、無重力に近い感覚に襲われていた。まるで、この個室のみがホテルの建物から切り離され、重力の逆転した世界で空へ向かって落ちているかのような。上へ落下するとしか形容の出来ない、奇妙な感覚であった。
「どうなってるの……!?」
それは、カルマも同感だったのだろう。彼女は相変わらず、一人用のソファにしがみついたまま、当惑した声を発していた。ムーンが答えようとする前に、玄関の扉が再度鈍い音を立てる。
「ムーン……聞こえるか……!?俺だ、マティーニだ……!」
マティーニのこもった声音が、奥から聞こえてきた。ムーンは驚愕し、勢いよくそちらへ振り返る。
「マティーニ!?」
「ムーン、開けてくれ……頭が、痛い……!」
彼に応じるマティーニの口ぶりは、心底辛そうな調子だった。ムーンは慌てて助けようとしたが、ふと違和感を覚え、手を止める。
「何か、誰かガ……脳みそを、かき回してイるみタイデ……」
続けて喋るマティーニの声色は、明らかに異常性を含んでいた。裏返るというより、ノイズが走っているかのような、不穏な気配を漂わせている。まるで、彼の中に芽生えた別の人格、あるいは彼以外の存在が、表に出ようと暴れている風に感じられた。彼の疑問をかき消さんばかりに、メレフのピアノの音が大きくなる。
「あァ……!ピアノの音ガ……!!」
扉越しに、誰かが崩れ落ちるような物音がした。空中に浮いたソファから、カルマは勇気を出して飛び降り、玄関の方へと走り出す。
「まってて、いまあけるわ」
「だめだカルマ!」
マティーニのところへ駆け寄ろうとした彼女を、ムーンは肩を掴んで制止した。思いもよらぬ彼の行動に、カルマは戸惑って目を瞬かせる。
「えっ?」
「嫌な予感がする……彼の身に、何か」
彼が言い終わるより早く、凄まじい打撃音が生じた。カルマがびくりと肩を震わせたのが、ムーンの掌にも伝わってくる。
「ムーン!カルマ!!開けろ!開けテクレ……開ケロ、開ケロアケロアケロアケロ!!」
どん、どん、と音は連続的に鳴り、扉が尋常ではないほど振動し始めた。ドアノブがひっきりなしに上下したかと思えば、またもや乱打が続く。マティーニの口調も、もはや理性などは欠片もなく、化け物じみた様相を呈していた。何としてでも室内に侵入しようという、執念深い魂胆が滲み、二人の肌を粟立たせる。
一体彼に何が起きているのか。具体的なことは、何も分からなかった。けれども、状況から察するに、メレフのピアノが影響を与えている可能性は高い。音楽に洗脳され、性格や思考を操られているのではないだろうか。
「いいか、マティーニ、よく聞くんだ。今すぐにそこを離れろ!」
ムーンは精一杯声を張り上げ、彼の耳にも届くよう、切々と訴えかけた。
「君は飲み込まれてる!これ以上聞き続けたら、元に戻れなくなるぞ!!」
「ムーン……どうして開けてくれないんだ……」
だが、大した効果は見られなかった。扉を通して聞こえてくる言葉は、一見普段の彼と相違ないように感じられる。しかし同時に、無視し難い怪しさも有していた。
「約束したじゃないか、助け合おうって……俺たち、バディなんだから……」
「そんな約束はしていない。情に訴えるなんて、いつもの君らしくないぞ、マティーニ。僕を説得したいなら、もっとマシな策を考えることだな!」
低レベルの泣き落としに、ムーンはにべもない返答を浴びせかける。いくら支配されているとはいえ、相手も対応に困ったのだろう。マティーニは絶句し、何か意味の分からない唸りだけを繰り返すようになっていた。今がチャンスと、ムーンはすかさず畳み掛ける。
「さぁ、早く正気に戻れ。ガイアモンドのところへ行くんだ。僕たちのことはいいから、とにかく報告を、っ!?」
けれども、再び強くなった浮遊感によって、彼の言い分は遮られた。
メレフが最大限の笑みと共に、十本の指を全て使った、強烈な不協和音を生み出す。そして直後に手を離し、足元のペダルで余韻を形成した。その瞬間、室内のあらゆる品々、もちろんムーンやカルマ、メレフとピアノをも包括した何もかもが、ふわりと軽さを得て浮上する。
数秒の間を作ってから、ピアニストは次の旋律を紡ぎ始めた。音の波が空気を震わし、部屋の中にかすかな風が生じる。微風は即座に拡大し、辺りを一掃する規模の旋風、否、竜巻となって、室内を吹き荒らした。自然現象としての本物と比べると、サイズは極小だが威力は決して侮れない。強い風の渦に、浮き上がった物品は悉く巻き込まれ、中空をぐるぐると回転させられた。当然、ムーンとカルマも逃れることは出来ない。どうにか体を丸めて防御の体勢を取ってはみたものの、意味があるかは不明だった。
「っはははは!!廻れ廻れ!もっとだ!全てを掻き回せ!!」
唯一、メレフ一人が楽しそうに、笑いを弾けさせ肩を揺らしている。ムーンは突風に掬い上げられかき回されながらも、手放さずにいた拳銃を構え、照準を合わせようとした。しかし、それより早く、彼の視界を漆黒の塊が覆い尽くす。
「ムーン、あぶないっ!!」
カルマの金切り声が放たれた直後。彼は何か大きな物体に、勢いよく跳ね飛ばされた。抵抗する間もなく、上下の逆転した壁に背中から激突する。追いかけてきた黒い怪物が、彼の胴を圧迫し、腹部を押し潰した。信じられないほどの重さと衝撃に、体の奥深いところが嫌な軋みを上げる。
「がは……っ」
圧迫感に耐えきれず、彼は込み上げてきたものを吐き出した。ピアノの艶めく屋根の上に、点々と赤い飛沫が付着する。苦痛から解放されたくとも、壁と楽器とに挟まれた身体は、全く動く余地を持たない。どこかの血流が滞ったのか、床に踏ん張っているはずの両足が、痺れて感覚を失い始めた。
「第三楽章、幻想曲……いい旋律だろう?」
先程までと違い、やけに落ち着いた態度のメレフが、くつくつと喉を鳴らした。ムーンは口の端を伝う血を拭うことも能わずに、息を荒げて立ち尽くしている。竜巻に閉じ込められている内に、どこかにぶつけでもしたのか、眼鏡には片方ヒビが入っていた。視覚補助の機能が破損して、空間を正しく認識出来なくなっている。リボルバーも取り落として、今の彼は丸腰であった。ちらりと玄関ドアを一瞥するも、扉の向こうは沈黙して、何の言葉も寄越さない。万事休す、以外に他ならぬ状況だ。
「曲はまだまだ続くぞ。円舞曲、嬉遊曲、小夜曲、夜想曲!!そして……最終曲」
追い詰められた彼をいたぶるように、メレフは淡々と話を始める。自分でも高揚が抑えきれなくなったのか、彼は次第に早口に、大声で捲し立てていった。最後に重々しく告げると、彼は唇を引き結ぶ。ムーンはメレフの顔を、赤い瞳で真っ直ぐに見据えた。
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