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報告へ ※エマニュエル視点
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外は今日もしんしんと雪が降り積もっている。
中庭の噴水の水には氷が張っている。
執務室には冬の花が飾られている。
緑色の花瓶。祖母の形見だ。
祖母が生前、自分の部屋でこの花瓶を使っていた。
しかも、この花瓶は高価で、貴重な焼き物だった。
エマニュエルは祖母が亡くなる数日前にこの花瓶を譲り受けた。
暖炉には火がパチパチと音を立てている。
エマニュエルは執務室でパイプをふかし、足を組みソファーにふんぞり返っている。
そうさ。ピアノが弾けるなどと偽って俺に結婚を迫ってきたあの嘘つき女は婚約破棄して正解だったんだ!!
おまけにカリスマ性も無いごく平凡な公爵令嬢。
それに対して、ジェシカはどうだ。ピアノも弾けるし、カリスマ性がある。友達も多い。
あの女に比べれば月とスッポンだ。
エマニュエルはパイプを脇に置き、右手の拳を強く握った。
そして、声高らかに笑った。
エマニュエルは立ち上がり、テーブルの上に乗っている花瓶を力強く床に叩きつけた。
「こん畜生め!!」
花瓶は音を立てて割れた。
破片が四方八方に飛び散る。
中に入っていた水も飛び散る。
花が散乱する。
「ふっ。これでいいのだ。この花瓶は祖母の形見。その形見の花瓶をあの女が割ったことにすればいい。ヒヒヒ」
エマニュエルはほくそ笑んだ。
「これで婚約破棄した事にすれば良いのだ。アレクシアはついうっかりで花瓶を割ったと。婚約破棄をするためなら、仕方無い手段だ。そうでもない限り、父上は婚約破棄を認めないだろうからな」
「俺は決めた。結婚するのはピアノが弾けるジェシカ・テイラーなんだ!!」
元々が政略結婚だ。
自分らの意志など全く度外視。
代々王家は音楽に親しんでいた。
王立の交響楽団に王立の合唱団がある。
王族は音楽と切っても切れない縁にある。
そして、パーティールームにはピアノが置かれている。
母であり、王妃のヨハンナはピアノが弾けた。
だからか、ピアノへの憧れが強かった。
ヨハンナはパーティールームのピアノをよく弾いていた。
その音色にエマニュエルはうっとりとしていた。
「王妃教育の仕方も間違いだったんだ。ただ単に楽器演奏できれば良いってモンじゃねぇ。ピアノが弾けなきゃ意味が無い。なのに『私はバイオリンが弾ける』!? バイオリンのスキルなんか望んでなんかいない!」
エマニュエルは地団駄を踏んだ。
「よし、父上に報告だ! あの女がいかに悪どいかを言わないとな」
意を決し、エマニュエルは執務室を出た。
ジェシカと結婚を決めたエマニュエルは王座目指して歩いた。
「アレクシアはバイオリンの腕は間違いない。歌も上手い。ソプラノ歌手としては優秀だ。だが、ヤツから音楽を抜けば何の魅力もない」
「対してジェシカはピアノが弾けるだけでなく、立派なアルト歌手。手も器用で裁縫もうまい。料理も上手。そして、クラスの人気者」
エマニュエルは階段を上がった。
寒い……。
吐く息が白く濁る。
エマニュエルは咳払いをした。
「こんな寒い思いを思いをしてまで婚約破棄の報告に行くのも、あの女のせいなんだ」
王座の間の前に来た。
王座の間野前には二人の兵士がいる。
「エマニュエル様。国王陛下に謁見ですね?」
右側にいた兵士が話しかけてきた。
「そうだ」
「わかりました。どうぞ中へ」
左側にいた兵士が言った。
エマニュエルは王座の間に入った。
王座の間には父である国王がいる。
天井には豪勢なシャンデリアがぶら下がっている。
「どうした? エマニュエル」
金髪で金色の髭をたくわえた太めの中年の男性がいた。
国王ヘンリー4世だ。
エマニュエルは国王の前にひざまずいた。
「父上!」
「どうした、エマニュエル。何かあったか?」
「はい」
「何があったんだ? 言ってみよ」
「はい。実はアレクシア・サマンサ・オライリーと婚約破棄しました」
「何ぃ?」
顔が憤怒の顔に変わった。
「実は、アレクシアが執務室にある祖母の形見の花瓶を割ったのです。それに怒りを感じたからです」
「何っ!? アレクシアがお前が大事にしていた花瓶を割っただと!?」
「そうです」
「しかし、なぜ花瓶が割れるんだ? 花の水換えをアレクシアにやらせたのか?」
本当ならそんな事はさせない。誰にも触らせない。
割られるからだ。
「はい。そうです。そしてうっかり割ってしまったようで」
「ううむ。確かにアレクシアにはそそっかしい一面があったな」
「そうなんです。やはり、物を大事にできない人を王妃にするわけにはいきません」
「そうか……」
「それに」
「まだ何かあるのか?」
「アレクシアはピアノが弾けません」
「そうだな。アレクシアはピアノよりバイオリンをとったからな」
「なぜ王妃教育の時にピアノも習得させなかったのですか?」
「それは楽器演奏ができるなら、バイオリンもピアノも一緒だろ?」
「違います! 母上はピアノが上手ではないですか」
「ヨハンナはヨハンナだ。アレクシアはアレクシアだ」
「それに、祖母もピアノができたではないですか」
「いや、楽器演奏ならピアノだろうがバイオリンだろうが笛だろうが良いのだ」
「しかし、私はピアノができる人が好みなのです」
「そうか。エマニュエルの本音はそうだったんだな?」
「はい」
「エマニュエル。お前の意志を尊重しなかったこの私にも非があったな。よし、わかった。下がれ」
エマニュエルは勝利を確信し、王座の間を後にした。
「よしよしよし……流れは俺に向いてきたぞ!!」
中庭の噴水の水には氷が張っている。
執務室には冬の花が飾られている。
緑色の花瓶。祖母の形見だ。
祖母が生前、自分の部屋でこの花瓶を使っていた。
しかも、この花瓶は高価で、貴重な焼き物だった。
エマニュエルは祖母が亡くなる数日前にこの花瓶を譲り受けた。
暖炉には火がパチパチと音を立てている。
エマニュエルは執務室でパイプをふかし、足を組みソファーにふんぞり返っている。
そうさ。ピアノが弾けるなどと偽って俺に結婚を迫ってきたあの嘘つき女は婚約破棄して正解だったんだ!!
おまけにカリスマ性も無いごく平凡な公爵令嬢。
それに対して、ジェシカはどうだ。ピアノも弾けるし、カリスマ性がある。友達も多い。
あの女に比べれば月とスッポンだ。
エマニュエルはパイプを脇に置き、右手の拳を強く握った。
そして、声高らかに笑った。
エマニュエルは立ち上がり、テーブルの上に乗っている花瓶を力強く床に叩きつけた。
「こん畜生め!!」
花瓶は音を立てて割れた。
破片が四方八方に飛び散る。
中に入っていた水も飛び散る。
花が散乱する。
「ふっ。これでいいのだ。この花瓶は祖母の形見。その形見の花瓶をあの女が割ったことにすればいい。ヒヒヒ」
エマニュエルはほくそ笑んだ。
「これで婚約破棄した事にすれば良いのだ。アレクシアはついうっかりで花瓶を割ったと。婚約破棄をするためなら、仕方無い手段だ。そうでもない限り、父上は婚約破棄を認めないだろうからな」
「俺は決めた。結婚するのはピアノが弾けるジェシカ・テイラーなんだ!!」
元々が政略結婚だ。
自分らの意志など全く度外視。
代々王家は音楽に親しんでいた。
王立の交響楽団に王立の合唱団がある。
王族は音楽と切っても切れない縁にある。
そして、パーティールームにはピアノが置かれている。
母であり、王妃のヨハンナはピアノが弾けた。
だからか、ピアノへの憧れが強かった。
ヨハンナはパーティールームのピアノをよく弾いていた。
その音色にエマニュエルはうっとりとしていた。
「王妃教育の仕方も間違いだったんだ。ただ単に楽器演奏できれば良いってモンじゃねぇ。ピアノが弾けなきゃ意味が無い。なのに『私はバイオリンが弾ける』!? バイオリンのスキルなんか望んでなんかいない!」
エマニュエルは地団駄を踏んだ。
「よし、父上に報告だ! あの女がいかに悪どいかを言わないとな」
意を決し、エマニュエルは執務室を出た。
ジェシカと結婚を決めたエマニュエルは王座目指して歩いた。
「アレクシアはバイオリンの腕は間違いない。歌も上手い。ソプラノ歌手としては優秀だ。だが、ヤツから音楽を抜けば何の魅力もない」
「対してジェシカはピアノが弾けるだけでなく、立派なアルト歌手。手も器用で裁縫もうまい。料理も上手。そして、クラスの人気者」
エマニュエルは階段を上がった。
寒い……。
吐く息が白く濁る。
エマニュエルは咳払いをした。
「こんな寒い思いを思いをしてまで婚約破棄の報告に行くのも、あの女のせいなんだ」
王座の間の前に来た。
王座の間野前には二人の兵士がいる。
「エマニュエル様。国王陛下に謁見ですね?」
右側にいた兵士が話しかけてきた。
「そうだ」
「わかりました。どうぞ中へ」
左側にいた兵士が言った。
エマニュエルは王座の間に入った。
王座の間には父である国王がいる。
天井には豪勢なシャンデリアがぶら下がっている。
「どうした? エマニュエル」
金髪で金色の髭をたくわえた太めの中年の男性がいた。
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エマニュエルは国王の前にひざまずいた。
「父上!」
「どうした、エマニュエル。何かあったか?」
「はい」
「何があったんだ? 言ってみよ」
「はい。実はアレクシア・サマンサ・オライリーと婚約破棄しました」
「何ぃ?」
顔が憤怒の顔に変わった。
「実は、アレクシアが執務室にある祖母の形見の花瓶を割ったのです。それに怒りを感じたからです」
「何っ!? アレクシアがお前が大事にしていた花瓶を割っただと!?」
「そうです」
「しかし、なぜ花瓶が割れるんだ? 花の水換えをアレクシアにやらせたのか?」
本当ならそんな事はさせない。誰にも触らせない。
割られるからだ。
「はい。そうです。そしてうっかり割ってしまったようで」
「ううむ。確かにアレクシアにはそそっかしい一面があったな」
「そうなんです。やはり、物を大事にできない人を王妃にするわけにはいきません」
「そうか……」
「それに」
「まだ何かあるのか?」
「アレクシアはピアノが弾けません」
「そうだな。アレクシアはピアノよりバイオリンをとったからな」
「なぜ王妃教育の時にピアノも習得させなかったのですか?」
「それは楽器演奏ができるなら、バイオリンもピアノも一緒だろ?」
「違います! 母上はピアノが上手ではないですか」
「ヨハンナはヨハンナだ。アレクシアはアレクシアだ」
「それに、祖母もピアノができたではないですか」
「いや、楽器演奏ならピアノだろうがバイオリンだろうが笛だろうが良いのだ」
「しかし、私はピアノができる人が好みなのです」
「そうか。エマニュエルの本音はそうだったんだな?」
「はい」
「エマニュエル。お前の意志を尊重しなかったこの私にも非があったな。よし、わかった。下がれ」
エマニュエルは勝利を確信し、王座の間を後にした。
「よしよしよし……流れは俺に向いてきたぞ!!」
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