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北部問題
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「あそこは寒すぎて作物が育たない。雨もめったに降らないし…温泉?いや…」国王様から仕事を振られ、部屋に戻ってからクリス様はペンを握りしめひたすら何かを書かれている。時々はっとしたようになってはまた難しそうな顔をして考え込むことを繰り返しておられる。
国王様も意地悪なことをされる。引き留めるためとはいえ学者たちが何年かけても解決できなかった問題をクリス様に任せるられたのだから。まぁ、解決できる気がするのは分かります。何といってもあのクリス様ですから。
夕食に片手でつまめるサンドウィッチをお出しし、飲み物も飲まれたい時に飲めるよう絶えず用意した。かといって邪魔になってはいけないので、気配はずっと消してお側に控える。
ふむ、そろそろお止めしなくてはお身体に障る。
「…クリス様そろそろ、お休みになられてはいかがですか?」
「ん?もうそんな時間か?あともう少しで分かりそうなのだが…仕方ない明日また考えるとしよう」集中すると周りが見えなくなられるみたいで、こちらが声をかけるまでどれくらい時間が経ったのか把握されていらっしゃらなかった。
以前それでご飯も食べず徹夜されたことがあるので注意を払わないといけない。あの時は本当に驚き、とんでもない失態をおかしてしまった。従者として失格な私が今もお仕えできているのはひとえにクリス様のお陰でもある。
しかし、あと少しで分かりそうだと仰っていた…まさかね。
「この後お時間があるか兄上に聞いてきてくれないか?」
「分かりました」あれから1週間ほどしか経っていないが食べる寝る以外ほとんど集中しておられたのでまさかとは思うが本当に解決策を見出だしてしまわれたのか…。
国王様のあなた様の弟様は昔も今も変わらず天才でいらっしゃるようです。
国王様も意地悪なことをされる。引き留めるためとはいえ学者たちが何年かけても解決できなかった問題をクリス様に任せるられたのだから。まぁ、解決できる気がするのは分かります。何といってもあのクリス様ですから。
夕食に片手でつまめるサンドウィッチをお出しし、飲み物も飲まれたい時に飲めるよう絶えず用意した。かといって邪魔になってはいけないので、気配はずっと消してお側に控える。
ふむ、そろそろお止めしなくてはお身体に障る。
「…クリス様そろそろ、お休みになられてはいかがですか?」
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