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水姫

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学園

留学生

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それからは代わり映えのしない穏やかな毎日だったんですよ。父様の頼み?脅し?とか、王妃であるルピア叔母様のおかげ?学校ってめっちゃ楽しい!みたいな。

そう、まで……。


その日は、行ってなかった学校に久しぶりに、本当に久しぶりに行ったんです。まぁ、Sクラスなんで行かなくても問題にはならないんですけど…。

それで、行ってびっくり!凄い美少女がいたんですよ。いや、これマジ!人間ですか?レベル。

「初めましてソフィア様」って急に寄ってきて言われたんです!誰?って思って、名前知らないからどうしようもなくて……。でも、私も貴族として今まできっちり学んできましたから
「……どちら様かしら?」って落ち着いて返せたんです!そしたら、声まで別次元だったんですけど、ちゃんと返してくれて。

「あっ、申し訳ありません。私留学生のルリリアと言います!ソフィア様ですよね?ずっとお会いしたくて…」一瞬固まりましたよね。頭?一杯でした。それで話していくと、隣国からの留学生だったみたいで、学校を案内して貰ってるときに私の話を聞いたらしくて会いたい!って。信じられる?ついこの前まで平民だよ?

「そんな、私なんかで申し訳ないです」いや、謙遜とかじゃなくて普通に…ごめん。

「いえ!聞いていた通りの方で。あの、良かったらお友達に…」

「えっ?」聞き間違い?期待なんてしてないですよ…(ソワソワ)。

「あっ、迷惑ですよね。図々しくてすいま「全然!私こそ!」本当ですか?わぁ!ありがとうございます!」食い気味で引かれてないですよね…。

…ルリリアの満面の笑みにやられました。何はともあれ友達ゲットです。二人目ですよ。えっ?少なすぎるって?…少し黙っていてください。


結論、ルリは本当に良い子でした。簡潔過ぎる?しょうがないでしょ、それしか言えない……。

あっ、愛称呼びはね出会って1時間後にゲットした。ふっふっふ、羨ましいでしょ?ちなみにね、ルリは伯爵令嬢だよ。隣国は大国だから下手したら私よりも高位かも。濁されちゃったけど……。


ふぅ~で、何が問題か。

それは、
ますます公爵令嬢をやらなくちゃいけなくなったこと!


えっ?それだけ?って思った人!一番大変なのよ、これが。想像してよ、明日から1億上げるからそれらしく振る舞ってね、無理でしょ?

前世も合わせて平民が長いんですよ。

本当にしんどい……。


ルリといる時は特に気を使わないとすぐ仮面が外れちゃうの。

探り合いの毎日よ。貴族の言葉なんて理解不能……。正直に言って、お願いだから。幸い私は余りある魔法でなんとかなってるけどね。チート万歳!神様、ありがとうございます!

ほんとね、よくやるなぁ~って思うの。

住めば都とか、習うより慣れろとか、前世で習ったけど、まだ私には難しい…。


「ソフィー、ここにいた!お茶会するって言ったわよね?さぁ、行きましょう。今日は逃さないわ」

あっ、ルリにバレた。今日も貴族に勤しんでます。あっ、引っ張らないで、今日はちゃんと行くから………。
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