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水姫

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事実1

王女?公爵令嬢?

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王様と会った後、王様が用意してくれた王宮の一室で父様から詳しい説明を聞きました。

父様はもともと王太子で王位継承権第一位であったこと。
才能に溢れ周りからの期待が凄かったこと。
よく城下に降りて国民と対話していくうちにこのままでいいのかと思い逃げ出したこと。

...神様これは違う気がします。ぶっ飛んでますよ。誰が思いますか、実は平民じゃなかったとか。



はーい、皆さんまたまた王様とお話ですよ。昨日の今日です。うん、もうね。ヤバイです。


「それでですね、兄上の代わりという形で私はまだ国王代理なんですよ。このまま兄上が戻ったことを知らせて兄上が国王になってもいいと思ってるんです。反対する人はいないでしょうし」

いや、私急に王女になっても困るんですけど...。
父様頑張ってください!

「なるほど、しかしレシールはよくやってると思うぞ。しかも今さら本当の国王は兄上でした、なんて発表したら混乱をもたらすだろう」

その調子です!

「そうかもしれませんが、やはり兄上の方が相応し「いや、それは違う。私は責務から逃げた身だ。国王にはお前の方が相応しい」兄上に評価していただけるのは嬉しいです。ですが、」

「自信を持て、わたしなんかよりよっぽど国民を考えられる」

「差し出がましいかもしれませが、父上がよく叔父上と自身を比べて悩んでるのは知っています。叔父上とは昨日初めて会ったので詳しいことは知りませんが、父上は国民にとって素晴らしい国王であることは間違いないです」

「ロン...」

「ほら、お前の息子もこう言っているのだから」

「しかし、分かりました。ですが、もうどこにも行かないでくださいね」

「私は...」

「兄上が戻ったことを大々的に発表して、公爵位は必須だな。宰相として私を支えてくださいね(ニコッ)」

「...分かった」

待ってください!公爵令嬢になるということですか?平民から?無理です、無理です。つい先日まで平民ですよ。父様~。

「父様(じとっ)」半分涙目で睨み付けてやります。

「ソフィー、すまない。レイアにも迷惑をかける」

「そうですね、仕方ありませんよ。ソフィーも、ね」

「母様が、言うなら」ズルいです。

「ありがとう、2人とも」

私の穏やかな日常は終わりを告げますよ。
神様な日常をありがとうございます!


何故でしょうロン様がこっちをめちゃくちゃ見てきます。
できればスルーしたい、けど。「なんでしょうか?」

「ソフィーは公爵令嬢になるのだから私とも釣り合うよ」

「そう、ですね」

「おや?兄上ソフィーはロンに目をつけられたようです」

「なに!それは許さんぞ」

「父様?」

「先は厳しそうですね。負けませんけど。また今度、ねソフィー」

「楽しみにしています(ニコッ)」
よく分かりませんがロン様とお話するのは楽しいから好きです。父様はずっと睨んでいますね。何故でしょう?甥なのに。

「そう言えば王妃がソフィーに会いたがっていた。また時間を作ってくれるかな?」

「喜んで(ニコッ)」断れるわけないじゃないですか。
明日からが不安なんですけど!

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