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幼少期
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「父様どこに行く気ですか?」
私は逃げ出そうとしている父様を捕まえて質問します。
この状況に!
何故兵士が我が家を取り囲んでいるのでしょう。
何故あの時の父様似の人が立派な服を着て目の前にいるのでしょう。
「お迎えにあがりました。叔父上」
「父様!」「あなたぁ~?」
私と母様から黒い影が見えたのでしょう。
「...ごめん」父様は素直に謝りました。
「叔父上?」
「君は...ロンダートだったかな」
「はい。叔父上の話は父上からよく聞いていました。お会いできて光栄です」
「そっか、」
「さぁ、参りましょう。(もう逃げられませんよ)」
「...分かった。レイア、ソフィー着いてきてくれるか?」
「説明をしていただけるのですよね?」
「...あぁ」父様は顔を反らして答えた。
「なら、ご一緒してもよろしいですか?」
母様はここにいる人たちの中で一番地位が高いであろうロンダートにそれはそれは素晴らしい笑顔で尋ねた。
「勿論です。さぁ、どうぞ」
ロンダートはにこやかに家の前に停めてある豪華な馬車へとエスコートする。私たち家族はエスコートされるままに乗り込んだ。
「乗り心地はどうですか?」
「大丈夫です」
にこやかに返すが私は内心緊張でガチガチだった。しかし、父様や母様は妙に落ち着いていて不思議に思ってしまう。慣れ?でも父様は兎も角母様?何故?
行き先は教えてくれなかったが私には場違いなところに違いない。駄目だ、緊張がおさまらない。それに気がついたのかロンダート様は私の緊張を解そうとしたのか沢山お話してくださった。
「彼処にみえるのは.....」
「私はね.....」
「ここは.....」沢山教えてくれる。
「ロンダート様は博学でいらっしゃいますね」
「...ロンだ」
「えっ?」
「ロンと呼んでくれ」
「いえ、しかし」
「構わない、さあ」
「うぅ、...ロン、様」
「本当なら様もいらないが、今はそれで許してやろう」
「ありがとうございます?」
「私もソフィーと呼んでいいか?」
「!是非」私は笑顔で答える。
ロン様の顔が赤くなった気がしたけど気のせいかな。
「博学だと言ったな」
「はい!」
あんなに沢山知っているんだから沢山勉強なさっているのね。凄い!まだ子供なのに。
「そうか、そうだと嬉しい」ロン様の笑顔が眩しい。
やっぱりどこか父様に似ている。気になる...。
「ロン様は普段何をなさっているのですか?」
「私か、私は父上のお仕事を手伝っている」
「それは凄いですね」
「当然のことをしているだけだか...ソフィーに褒められると嬉しいな」
ボンッ。そんな急に名前呼ばれると照れてしまう。
「いえ、出すぎた真似を」
「いや、よい。これからも長い付き合いになるだろうからな」
「??そう言えば父様を叔父上と呼んでいましたね」
「あぁ」
「ロン様は私の従兄弟になるのですか?」
「!そうだ、な。ロン兄様と呼んでくれてもいいんだぞ」
「それは、ご遠慮申し上げます。図々し過ぎます」
「従兄弟なんだから気にするな。と、そろそろ着くぞ」
ロン様のお陰で目的地まで和やかに過ごすことができた。
しかし、ロン様が従兄弟とか嫌な予感がしますよ、神様...。
私は逃げ出そうとしている父様を捕まえて質問します。
この状況に!
何故兵士が我が家を取り囲んでいるのでしょう。
何故あの時の父様似の人が立派な服を着て目の前にいるのでしょう。
「お迎えにあがりました。叔父上」
「父様!」「あなたぁ~?」
私と母様から黒い影が見えたのでしょう。
「...ごめん」父様は素直に謝りました。
「叔父上?」
「君は...ロンダートだったかな」
「はい。叔父上の話は父上からよく聞いていました。お会いできて光栄です」
「そっか、」
「さぁ、参りましょう。(もう逃げられませんよ)」
「...分かった。レイア、ソフィー着いてきてくれるか?」
「説明をしていただけるのですよね?」
「...あぁ」父様は顔を反らして答えた。
「なら、ご一緒してもよろしいですか?」
母様はここにいる人たちの中で一番地位が高いであろうロンダートにそれはそれは素晴らしい笑顔で尋ねた。
「勿論です。さぁ、どうぞ」
ロンダートはにこやかに家の前に停めてある豪華な馬車へとエスコートする。私たち家族はエスコートされるままに乗り込んだ。
「乗り心地はどうですか?」
「大丈夫です」
にこやかに返すが私は内心緊張でガチガチだった。しかし、父様や母様は妙に落ち着いていて不思議に思ってしまう。慣れ?でも父様は兎も角母様?何故?
行き先は教えてくれなかったが私には場違いなところに違いない。駄目だ、緊張がおさまらない。それに気がついたのかロンダート様は私の緊張を解そうとしたのか沢山お話してくださった。
「彼処にみえるのは.....」
「私はね.....」
「ここは.....」沢山教えてくれる。
「ロンダート様は博学でいらっしゃいますね」
「...ロンだ」
「えっ?」
「ロンと呼んでくれ」
「いえ、しかし」
「構わない、さあ」
「うぅ、...ロン、様」
「本当なら様もいらないが、今はそれで許してやろう」
「ありがとうございます?」
「私もソフィーと呼んでいいか?」
「!是非」私は笑顔で答える。
ロン様の顔が赤くなった気がしたけど気のせいかな。
「博学だと言ったな」
「はい!」
あんなに沢山知っているんだから沢山勉強なさっているのね。凄い!まだ子供なのに。
「そうか、そうだと嬉しい」ロン様の笑顔が眩しい。
やっぱりどこか父様に似ている。気になる...。
「ロン様は普段何をなさっているのですか?」
「私か、私は父上のお仕事を手伝っている」
「それは凄いですね」
「当然のことをしているだけだか...ソフィーに褒められると嬉しいな」
ボンッ。そんな急に名前呼ばれると照れてしまう。
「いえ、出すぎた真似を」
「いや、よい。これからも長い付き合いになるだろうからな」
「??そう言えば父様を叔父上と呼んでいましたね」
「あぁ」
「ロン様は私の従兄弟になるのですか?」
「!そうだ、な。ロン兄様と呼んでくれてもいいんだぞ」
「それは、ご遠慮申し上げます。図々し過ぎます」
「従兄弟なんだから気にするな。と、そろそろ着くぞ」
ロン様のお陰で目的地まで和やかに過ごすことができた。
しかし、ロン様が従兄弟とか嫌な予感がしますよ、神様...。
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