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誰がいつ平民だと?

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「クスッ、これだから平民は…ほら、何か言ってみたらどうなのかしら?」
「いえ、特に私から言うべきことはないので」
「だから、その態度が生意気だと言っているのよ!平民のくせに!この、わたくしに!」言葉よりも行動が先に出るあなたが次期王妃なんてこの国は終わったも同然ね。それにしても、何をどう間違ったら…。
「はぁ~」おっと、思わず溜息が。前はもっと、まぁ今更言ってもしょうがないのだけれど。
「!!もう許さないわ、只じゃおかないから!」そう言い放って何処かへ消えていった公爵令嬢を私は白けた目で見送った。


『大丈夫ですか?やはり、彼奴らなど…』
「やめなさい、私がされたことに対してお前がするのはお門違いだわ」
『ですが…』いつからお前が私の代わりができるほど偉くなったのかしら(ギロっ)
『出過ぎた真似を致しました。平にご容赦を』
「分かったならもう良いわ、行って」その一瞬で気配が消えた。


「おい、お前!よくも平民のくせに俺の婚約者を、舐めた態度とりやがって」
「チッ(今日は本当についてないのね)」
「!お前、今舌打ちしたな」
「くそっ!この!」あー次期王も終わってるわね。どうするべきかしら、1日に2回も絡まれたのは初めてだし、でもいい加減鬱陶しいわ。

「あの、あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?」
「はぁ?何を今更」
「自分を見てみなさいよ。一目瞭然でしょ」
「はあ、」私は至って普通です。学校規定の制服に…あぁ成る程、自分の尺度に当てはめて私が平民だと思ったと。

「大体、この俺を敬わないし」
「あなたのマナーは間違っているのよ」マナーがね、間違ってる…自分たちが正しいと信じて疑わないその態度。

「本当に救いようがないわ」
「なっ、何を!」「ふざけないでちょうだい!」

『そろそろネタバラシですか?』
「ええ、それでは改めまして、帝国第一皇女にして次期皇帝のルーチェ・レイ・ディーオと申します。ふふ、残念でしたわね平民ではなくて」
「…は」「…え」あらあら、アホ丸出しのその顔は…ふふ中々面白いですね。

「帝国…」
「ええ」
「次期皇帝…」
「ふふ、全国民に発表してあるわ」
「嘘…」


「本当のことだ。この愚か者めが!」
「ち、父上」「お、お義父様」
影に呼びにいかせて正解だったわ。ふふ、知らなかったでは済まされないのよ。国民なら誰でも知っているわ。

「あの、こいつらとは縁を切りますので、どうか、どうか…」あら、綺麗な謝罪ね。

『…では、私は伝えましたので』そう、ありがとう…お父様ですものね。そろそろ子離れして欲しいのですけれど…言うと更に悪化するのが目に見えているので、仕方ありませんね。
「残念ながら、私が決めることではない様ですわ。まだ、皇女なので…。決定権の方はお父様が持つそうです。では、2度と会うことはないでしょうが」ご機嫌よう。





私が帝国に帰ってきて直ぐ属国の合併を聞いたのですが…まぁ、関係ありませんわね。
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みんなの感想(1件)

美夕
2021.05.10 美夕

次期国王と次期王妃の二人が平身低頭謝罪する姿と放置した学園側の様子も見たかったです

解除

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