1 / 1
胡蝶の夢
白キ姿何思フ
しおりを挟む
僕は祇斥真琴(しのせきまこと)
今年から高校3年生になる平凡な高校生。
今日は大事な始業式の日なのであるが、目が覚め時間を見ると学校にぎりぎり間に合うか遅刻するかの時間だった。
「っげ!もう7時半じゃん!はやくでないと遅刻しちゃう!」
僕は急いで制服に着替え、何も食べずに学校に向かったのだが、家から学校までは遠く学校につくまで約1時間もかかる・・・。
家から最寄り駅、そして学校もまた駅から近いのだが、この登校の時間というのはほとんどが電車にいる時間で暇で暇で仕方がない。
駅についたらいつも乗ってるより時間よりひとつあとの電車がちょうど到着していた。
「ふー・・・危ない危ない・・・」
電車に乗って時間を見ると7時45分くらいだった。
だいたい8時25分に学校の近くの駅についてそこから走ればなんとか始業式に間に合いそうだ。
すこし安心した僕は家から走って疲れたから座ることにした。
座ってから気づいたのだが、向かいの席に白髪の自分と同じ制服を着た少年がいた。
制服の色も僕と同じだから同じ学年か。
今まで違うクラスだったのかこんな子見たことがないなー。
と、まじまじと見つめていたら目が合ってしまった。
お互い無言で目が合っているのだが、自分の知らない人と目が合うのは気まずい。
かといって何か挨拶する勇気もなかったからその場で目をつむってやり過ごすことにした。
目をつむってからどれほど時間がたつのだろうか、もうそろそろ目を開けてもいいかな。
目を開けると少年の姿はいなかった。それに気づくと同時にどこかの駅についていた。
「あれ?」
僕は少し目をつむって時間を過ごそうと思っていたのだが、どうやら寝てしまっていたみたいだった。
時間を見たら8時25分だった。
「やべ!ちょうど降りる時間じゃん!」
なんとか扉が閉まる前に駅に降りたところで僕は異変に気づいた。
「あれ…どこだここ…」
駅から見える景色は田んぼや山の景色が広がっている。
僕の知ってる駅だったらもっと家やお店があって人気のある街並みのはずなのだが、そこには人の気配なんて全くない不思議な空間だ。
もしかして乗る電車間違えてたのかなと持った僕は駅の看板を見た。
「如月駅?」
全く聞いた事のない駅だ・・・。
次の電車が来るまで待つことにした。
ベンチに目をやると、そこには白髪の少年が座っていた。
ほー、こいつも俺と同じで間違えて電車に乗ったんだなー。
せっかくの機会だから勇気を振り絞って声をかけることにした。
「僕は祇斥真琴!同じ制服だから同じ学校だよね!君の名前は?」
・・・
全く反応がない。僕が無言でじろじろ見ていたことに腹がたっているのだろうか。
「さっきはじろじろ見てごめんね・・・同じ制服だったからつい・・・」
謝っても特に反応がない・・・
「君も電車間違えてたのかな?ここってどこの駅なんだろうねー」
「君は胡蝶の夢(こちょうのゆめ)って知ってるかい?」
やっと喋ったと思ったらなにやら意味の分からないことを言いだした。
どういう意味なんだろうと考えてるところで僕は目が覚めた。
夢にしては妙にリアルではっきりと覚えていた。
「ん・・・変な駅にいたと思ったらただの夢だったのか・・・最後の言葉なんだったのか聞いてから目覚めればいいのになー」
時間をみたらまだ7時だった。
学校の始業式にも十分間に合う時間だ。適当に準備して家を出よう。
電車に乗ったが夢みたいな変な駅につくことなく無事に学校につき、無事始業式を終えた。
教室に行き先生の話を聞いているとどうやら転校生がくるみたいだった。
どんな子が来るのだろうとすごいウキウキしていたが僕は驚いて口がふさがらなかった。
その転校生というのは夢に見た白髪の少年だったのだ。
「八神静慰(やがみしずい)です。自分の特徴は白い髪の毛なんですが、これは病気によるものなので染めてる訳じゃないです。よろしくお願いします。」
「じゃあ君は一番奥の端の席へどうぞ」
これはなんという偶然、僕の隣の席だった。
もうすぐホームルームも終わるだろうから帰るときにでも話しかけよう・・・
そうこういろいろ考えてるうちに帰る時間になったから話しかけた。
「静慰くん話があるんだけど!」
「なんだい?」
彼の白い髪、白い肌を見ていると妙に不思議な感じがしてならなかった。
「僕とどこかで会ったこと会ったりする?なんか会ったことあるような気がしてさ」
「いや、君と会うのは初めてだと思うけど。」
やっぱり僕の思い違いか・・・たまたま似ている子が夢にでただけでしかないのかな。
静慰の机のノートを見ると蝶の落書きがしてあった。
「蝶?・・・」
僕は夢で言われた胡蝶の夢という言葉を思い出した。
「そうだよ。蝶。蝶には深い意味があるんだ・・・」
静慰がそう言うと静慰は絵を見つめだした。
続けて静慰が言った。
「胡蝶の夢って知ってるかい?」
僕は一瞬にして静慰が怖くなった。
夢と全くおんなじ質問されるとは思っていなかったからだ。
「わ、わからないな・・・」
「夢に蝶となり自由に楽しく飛び回っていたところ目覚めるのだけれど、しかそれは夢で蝶となったのだろうか、蝶が見ている夢なのだろうか?って話。」
白髪の少年はにやりとした表情で僕に言ったのだった。
今年から高校3年生になる平凡な高校生。
今日は大事な始業式の日なのであるが、目が覚め時間を見ると学校にぎりぎり間に合うか遅刻するかの時間だった。
「っげ!もう7時半じゃん!はやくでないと遅刻しちゃう!」
僕は急いで制服に着替え、何も食べずに学校に向かったのだが、家から学校までは遠く学校につくまで約1時間もかかる・・・。
家から最寄り駅、そして学校もまた駅から近いのだが、この登校の時間というのはほとんどが電車にいる時間で暇で暇で仕方がない。
駅についたらいつも乗ってるより時間よりひとつあとの電車がちょうど到着していた。
「ふー・・・危ない危ない・・・」
電車に乗って時間を見ると7時45分くらいだった。
だいたい8時25分に学校の近くの駅についてそこから走ればなんとか始業式に間に合いそうだ。
すこし安心した僕は家から走って疲れたから座ることにした。
座ってから気づいたのだが、向かいの席に白髪の自分と同じ制服を着た少年がいた。
制服の色も僕と同じだから同じ学年か。
今まで違うクラスだったのかこんな子見たことがないなー。
と、まじまじと見つめていたら目が合ってしまった。
お互い無言で目が合っているのだが、自分の知らない人と目が合うのは気まずい。
かといって何か挨拶する勇気もなかったからその場で目をつむってやり過ごすことにした。
目をつむってからどれほど時間がたつのだろうか、もうそろそろ目を開けてもいいかな。
目を開けると少年の姿はいなかった。それに気づくと同時にどこかの駅についていた。
「あれ?」
僕は少し目をつむって時間を過ごそうと思っていたのだが、どうやら寝てしまっていたみたいだった。
時間を見たら8時25分だった。
「やべ!ちょうど降りる時間じゃん!」
なんとか扉が閉まる前に駅に降りたところで僕は異変に気づいた。
「あれ…どこだここ…」
駅から見える景色は田んぼや山の景色が広がっている。
僕の知ってる駅だったらもっと家やお店があって人気のある街並みのはずなのだが、そこには人の気配なんて全くない不思議な空間だ。
もしかして乗る電車間違えてたのかなと持った僕は駅の看板を見た。
「如月駅?」
全く聞いた事のない駅だ・・・。
次の電車が来るまで待つことにした。
ベンチに目をやると、そこには白髪の少年が座っていた。
ほー、こいつも俺と同じで間違えて電車に乗ったんだなー。
せっかくの機会だから勇気を振り絞って声をかけることにした。
「僕は祇斥真琴!同じ制服だから同じ学校だよね!君の名前は?」
・・・
全く反応がない。僕が無言でじろじろ見ていたことに腹がたっているのだろうか。
「さっきはじろじろ見てごめんね・・・同じ制服だったからつい・・・」
謝っても特に反応がない・・・
「君も電車間違えてたのかな?ここってどこの駅なんだろうねー」
「君は胡蝶の夢(こちょうのゆめ)って知ってるかい?」
やっと喋ったと思ったらなにやら意味の分からないことを言いだした。
どういう意味なんだろうと考えてるところで僕は目が覚めた。
夢にしては妙にリアルではっきりと覚えていた。
「ん・・・変な駅にいたと思ったらただの夢だったのか・・・最後の言葉なんだったのか聞いてから目覚めればいいのになー」
時間をみたらまだ7時だった。
学校の始業式にも十分間に合う時間だ。適当に準備して家を出よう。
電車に乗ったが夢みたいな変な駅につくことなく無事に学校につき、無事始業式を終えた。
教室に行き先生の話を聞いているとどうやら転校生がくるみたいだった。
どんな子が来るのだろうとすごいウキウキしていたが僕は驚いて口がふさがらなかった。
その転校生というのは夢に見た白髪の少年だったのだ。
「八神静慰(やがみしずい)です。自分の特徴は白い髪の毛なんですが、これは病気によるものなので染めてる訳じゃないです。よろしくお願いします。」
「じゃあ君は一番奥の端の席へどうぞ」
これはなんという偶然、僕の隣の席だった。
もうすぐホームルームも終わるだろうから帰るときにでも話しかけよう・・・
そうこういろいろ考えてるうちに帰る時間になったから話しかけた。
「静慰くん話があるんだけど!」
「なんだい?」
彼の白い髪、白い肌を見ていると妙に不思議な感じがしてならなかった。
「僕とどこかで会ったこと会ったりする?なんか会ったことあるような気がしてさ」
「いや、君と会うのは初めてだと思うけど。」
やっぱり僕の思い違いか・・・たまたま似ている子が夢にでただけでしかないのかな。
静慰の机のノートを見ると蝶の落書きがしてあった。
「蝶?・・・」
僕は夢で言われた胡蝶の夢という言葉を思い出した。
「そうだよ。蝶。蝶には深い意味があるんだ・・・」
静慰がそう言うと静慰は絵を見つめだした。
続けて静慰が言った。
「胡蝶の夢って知ってるかい?」
僕は一瞬にして静慰が怖くなった。
夢と全くおんなじ質問されるとは思っていなかったからだ。
「わ、わからないな・・・」
「夢に蝶となり自由に楽しく飛び回っていたところ目覚めるのだけれど、しかそれは夢で蝶となったのだろうか、蝶が見ている夢なのだろうか?って話。」
白髪の少年はにやりとした表情で僕に言ったのだった。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭
3/6 2000❤️ありがとうございます😭
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる