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初級冒険者の章
第69話 呪い
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――49回。
七海さんをアヘアヘにさせた回数かと思ったら、姫ちゃんのEカップをいやらしい目で見ていた回数だそうです。
高級レストランで合コンメンバーとお食事をした時を思い出す。あの時ボクはドレス姿のEカップを何度も楽しんだ。テレポートで小さな氷を胸の谷間に飛ばしてキャッキャしていた。
そして今日のバイトである。七海さんが居るなんて知らないボクは透視の指輪をフル活用してしまった。ボクにだけ上半身裸に見えるメイドさんが笑顔で接客しているのです。最高でした……!
今度は琴音さんの爆乳を楽しむのが良いかもしれない。ムフフ。
さて、現実逃避もこれくらいにしようと思う。
右手から伝わる七海さんの握力はボクのステータスを大きく上回るのだろう。逃がさないぞ、という気持ちが伝わってきます。ガクガクブルブル。
「え、えっとぉ、姫ちゃんのメイド服がエッチでチラチラ見ちゃいました。ごめんなさいー! あのあの、七海さんもメイド服が似合うと思いますー!」
落ち着け、まだ慌てる時間じゃない。だってエッチなおっぱいを見ていただけなのだ。スカートの中に手を突っ込んだ訳でもないし、ちょっと可愛い子を眺めていただけですよ?
そりゃあ彼女が居るのに最低なヤツだなと思うけど、これは男の本能なのだ。分かるよね?
「言ってくれればいくらでもメイド服着てあげるのに、ユウ君は私の胸より姫ちゃんの胸の方が好きなんだ~。そっか~、残念だなぁ」
イチャラブエッチの後なのにこの展開はまずい!
「そ、そんな事ありませんっ! 確かに姫ちゃんの胸は大きくてプルンプルンで素敵だと思います。でも七海さんの胸だって同じくらい大好きです。でもでも、あのですね、違うんです。姫ちゃんの胸はボクと同じで恥ずかしがり屋さんなので、親近感が湧くっていうか、気になっちゃうんですー! 七海さんには分からないんですよ、この恥ずかしがり屋さんのコンプレックスが」
言ってしまいました。
七海さんは芸能界という凄いところでお仕事をしていたからだろうか、とても立派で自己主張の激しい突起をお持ちなのです。吸い付いてチュパチュパしたくなる素敵な突起です。
それに比べて愛棒さんはとても逞しいけどシャイなため、やる気のない時に見られると幻滅させられちゃうのだ。
つまり何が言いたいかと言えば、姫ちゃんの胸とボクの愛棒さんは同族という事なのだ! 七海さんには分からないデリケートな問題って事ですよ。ふふ、勝ったな!
「ふ~ん。でもユウ君、どうして姫ちゃんが陥没乳首だって知ってるのかな?」
「え゛っ?」
七海さんの顔から表情が消えた。さっきまで目は笑ってなかったけど口元は笑っていたのです。
賢さが6しかないボクでも分かる、これは墓穴を掘るってやつだー!
七海さんがボクの上に乗っかりマウントポジションを取られた。プルンと揺れるお胸が誇らしげにボクを見つめていた。
「姫ちゃんから聞いたよ。ユウ君はいつも姫ちゃんの胸をジロジロと見るけど、今日みたいな下品な見方はしなかったって。まるで常連のサラリーマンのような不快な視線だって、姫ちゃんも困ってたよ?」
「な、なんてことだ……」
ボクがあのインテリ野郎と同じだと言うのか。それは凄くショックだった。
幼気なJKやエチエチなメイドさんを下品な目で楽しむ最低なリーマンだと思っていたが、ボクはアイツと同じレベルまで堕ちてしまっていたのか……。
「ユウ君はそんなダメな大人と同じじゃないよね? 何か理由があったんだよね? 大丈夫、私だけはユウ君の理解者だよ。ほら、怒らないから私に理由を話してみて」
「ううぅ……七海さんっ」
こんなダメダメなボクを優しく見つめてくれる天使な七海さん。くっ、どうしてボクはこんな素敵な彼女が居るのにあんな事をしてしまったんだ。
そうか、この指輪か。この指輪が全て悪いのか!!
ボクは全て白状する事にした。ごめんなさい七海さん。姫ちゃんのEカップも卒業しますので許して下さい。
「実はこの透視の指輪なんですけど、こっちの世界では本当に透視が出来ちゃうんです……。昨日飲み会の時にふとした瞬間姫ちゃんのドレスが透けて見えて、それで……」
「そっか。この指輪が原因だったんだね」
「ご、ごめんなさいー! ちょっとした好奇心だったんです。許してくださいー」
ボクは誠心誠意謝った。そんなボクの謝罪が良かったのだろう、笑顔で頷いてくれました。
そんな情けないボクの手を握り、指輪をスポーンと外してしまいました。ああっ、ボクの透視の指輪がー!
「どうしたの? これが悪いんだよね」
「そ、そうですけど、あのっ…………何でもないです」
奪われてしまった、男の夢が……。でもボクには言い返す資格は無いのでした。さよなら、ボクの指輪。
「そんな残念な顔しないでも大丈夫だよ。今度お家でメイドさんのコスプレしてあげるから、その時この指輪で楽しんでね。ユウ君は私だけを見てればいいんだよ?」
「ご、ゴクリ……」
ボクだけのエッチなメイドさんってやつですね。姫ちゃんと違ってお触りオッケーだし、寝転がって下から覗いても怒られないのだ。そして透視の指輪でコッソリとツンツンおっぱいを楽しんだり……いいね!!
ボクが妄想して楽しんでいると、キラリと光るダイヤの指輪を外した七海さんが透視の指輪を装備した。やっぱりボクより七海さんの方がお似合いです。
「ユウ君に貰ったダイヤの指輪は高価過ぎて普段使いには勿体無いって思ってたから丁度いいかも。ふふ、ユウ君のは今度買いに行こうね」
「はい!」
同じダンジョン産の指輪でも大粒ダイヤは派手過ぎた。確かに普段から装備するには向いてないだろう。それと比べて透視の指輪は小さなサファイアがあるだけなのであまり目立たない。
ふぅ、何とか危機を乗り切ったぞ。付き合い始めて早々に破局を迎えずに済みました。やっぱり姫ちゃんのEカップは危険って事だね!
一安心していたところ、七海さんの瞳が紫色に光り輝いているのに気付いた。あれはまるで催眠魔法を使っている時のような……? しかもさっきよりも光が強いのだ!
「あ、あのあの、七海さん? もしかして魔法使ってます?」
「うん♪」
「うんって、あのあの、魔法は良くないと思います! お、お仕置きとか止めてぇ」
「大丈夫、お仕置きはサキュバスの館に行った時だから。これは違うよ~」
マウントポジションを取られたボクは逃げられなかった。
次第に体がフワフワとする。さっきと違い、夢の中にいるような……。
「ユウ君……聞こえますかぁ?」
「…………聞こえましゅ」
まるでぬるま湯に浸かっているような心地良さを感じる。ああ、幸せです。
「ユウ君はとても悪い事をしました。彼女を傷付ける酷い行為、最愛の彼女が居るのに他の女性の胸を見て楽しんでいた。そうだよね?」
「…………はい、ボクはダメダメなポンコツユウタですぅ」
ううぅ、最低な事をしてしまった。でも許して下さい。
「うん、でもユウ君は良い子だからしっかりと反省出来るよね?」
「…………反省しましゅ」
そうだ、これは七海さんによる更生のチャンスなのだ。
「深く反省したユウ君は、姫ちゃんの胸を見ると私の胸が恋しくなっちゃいます。もうユウ君は私の胸が好きで好きで堪らない男の子になっちゃったの。もう私の胸があれば満足だよね?」
「…………七海さんのおっぱいだいしゅきですー」
ああ、どうしてボクは姫ちゃんの胸に気を取られていたのだろうか。確かに姫ちゃんのおっぱいは凄かった。でもよく考えるんだユウタ、七海さんのプルンプルンな胸が最強じゃないか?
姫ちゃんの恥ずかしがり屋な胸と恥ずかしがりなボクの愛棒、きっと皮被り同盟を結べないかと気にし過ぎたに違いない。ああ、どうやらボクは間違っていたようだ。七海さんが一番、いいですね?
「はい、ユウ君起きて~」
その言葉を聞いた瞬間、ハッと目が覚めた。ボクは何を……?
視線の先には七海さんの大きなお胸と、優しく覗き込む綺麗な顔が見えた。これは膝枕か?
「あ、あれっ、ボクはどうなったんでしたっけ? えっと、確か七海さんが魔法を使ったような……?」
ボクは確かに見たぞ。紫色に輝く魔法の光をっ!
でもそこからの記憶が無いのである。もしかして愛棒さんが敏感なのを治療してくれたのかも!?
「ふふ、ユウ君が心の底からやって欲しい事を催眠魔法で聞いただけだよ。ほら、これがいいんでしょう? はい、ユウ君。ごはんでちゅよ~」
大好きな七海さんのお胸が近付いて来た。そうか、これが赤ちゃんプレイってやつか。
ボクはその夜、赤ちゃんになった。
七海さんをアヘアヘにさせた回数かと思ったら、姫ちゃんのEカップをいやらしい目で見ていた回数だそうです。
高級レストランで合コンメンバーとお食事をした時を思い出す。あの時ボクはドレス姿のEカップを何度も楽しんだ。テレポートで小さな氷を胸の谷間に飛ばしてキャッキャしていた。
そして今日のバイトである。七海さんが居るなんて知らないボクは透視の指輪をフル活用してしまった。ボクにだけ上半身裸に見えるメイドさんが笑顔で接客しているのです。最高でした……!
今度は琴音さんの爆乳を楽しむのが良いかもしれない。ムフフ。
さて、現実逃避もこれくらいにしようと思う。
右手から伝わる七海さんの握力はボクのステータスを大きく上回るのだろう。逃がさないぞ、という気持ちが伝わってきます。ガクガクブルブル。
「え、えっとぉ、姫ちゃんのメイド服がエッチでチラチラ見ちゃいました。ごめんなさいー! あのあの、七海さんもメイド服が似合うと思いますー!」
落ち着け、まだ慌てる時間じゃない。だってエッチなおっぱいを見ていただけなのだ。スカートの中に手を突っ込んだ訳でもないし、ちょっと可愛い子を眺めていただけですよ?
そりゃあ彼女が居るのに最低なヤツだなと思うけど、これは男の本能なのだ。分かるよね?
「言ってくれればいくらでもメイド服着てあげるのに、ユウ君は私の胸より姫ちゃんの胸の方が好きなんだ~。そっか~、残念だなぁ」
イチャラブエッチの後なのにこの展開はまずい!
「そ、そんな事ありませんっ! 確かに姫ちゃんの胸は大きくてプルンプルンで素敵だと思います。でも七海さんの胸だって同じくらい大好きです。でもでも、あのですね、違うんです。姫ちゃんの胸はボクと同じで恥ずかしがり屋さんなので、親近感が湧くっていうか、気になっちゃうんですー! 七海さんには分からないんですよ、この恥ずかしがり屋さんのコンプレックスが」
言ってしまいました。
七海さんは芸能界という凄いところでお仕事をしていたからだろうか、とても立派で自己主張の激しい突起をお持ちなのです。吸い付いてチュパチュパしたくなる素敵な突起です。
それに比べて愛棒さんはとても逞しいけどシャイなため、やる気のない時に見られると幻滅させられちゃうのだ。
つまり何が言いたいかと言えば、姫ちゃんの胸とボクの愛棒さんは同族という事なのだ! 七海さんには分からないデリケートな問題って事ですよ。ふふ、勝ったな!
「ふ~ん。でもユウ君、どうして姫ちゃんが陥没乳首だって知ってるのかな?」
「え゛っ?」
七海さんの顔から表情が消えた。さっきまで目は笑ってなかったけど口元は笑っていたのです。
賢さが6しかないボクでも分かる、これは墓穴を掘るってやつだー!
七海さんがボクの上に乗っかりマウントポジションを取られた。プルンと揺れるお胸が誇らしげにボクを見つめていた。
「姫ちゃんから聞いたよ。ユウ君はいつも姫ちゃんの胸をジロジロと見るけど、今日みたいな下品な見方はしなかったって。まるで常連のサラリーマンのような不快な視線だって、姫ちゃんも困ってたよ?」
「な、なんてことだ……」
ボクがあのインテリ野郎と同じだと言うのか。それは凄くショックだった。
幼気なJKやエチエチなメイドさんを下品な目で楽しむ最低なリーマンだと思っていたが、ボクはアイツと同じレベルまで堕ちてしまっていたのか……。
「ユウ君はそんなダメな大人と同じじゃないよね? 何か理由があったんだよね? 大丈夫、私だけはユウ君の理解者だよ。ほら、怒らないから私に理由を話してみて」
「ううぅ……七海さんっ」
こんなダメダメなボクを優しく見つめてくれる天使な七海さん。くっ、どうしてボクはこんな素敵な彼女が居るのにあんな事をしてしまったんだ。
そうか、この指輪か。この指輪が全て悪いのか!!
ボクは全て白状する事にした。ごめんなさい七海さん。姫ちゃんのEカップも卒業しますので許して下さい。
「実はこの透視の指輪なんですけど、こっちの世界では本当に透視が出来ちゃうんです……。昨日飲み会の時にふとした瞬間姫ちゃんのドレスが透けて見えて、それで……」
「そっか。この指輪が原因だったんだね」
「ご、ごめんなさいー! ちょっとした好奇心だったんです。許してくださいー」
ボクは誠心誠意謝った。そんなボクの謝罪が良かったのだろう、笑顔で頷いてくれました。
そんな情けないボクの手を握り、指輪をスポーンと外してしまいました。ああっ、ボクの透視の指輪がー!
「どうしたの? これが悪いんだよね」
「そ、そうですけど、あのっ…………何でもないです」
奪われてしまった、男の夢が……。でもボクには言い返す資格は無いのでした。さよなら、ボクの指輪。
「そんな残念な顔しないでも大丈夫だよ。今度お家でメイドさんのコスプレしてあげるから、その時この指輪で楽しんでね。ユウ君は私だけを見てればいいんだよ?」
「ご、ゴクリ……」
ボクだけのエッチなメイドさんってやつですね。姫ちゃんと違ってお触りオッケーだし、寝転がって下から覗いても怒られないのだ。そして透視の指輪でコッソリとツンツンおっぱいを楽しんだり……いいね!!
ボクが妄想して楽しんでいると、キラリと光るダイヤの指輪を外した七海さんが透視の指輪を装備した。やっぱりボクより七海さんの方がお似合いです。
「ユウ君に貰ったダイヤの指輪は高価過ぎて普段使いには勿体無いって思ってたから丁度いいかも。ふふ、ユウ君のは今度買いに行こうね」
「はい!」
同じダンジョン産の指輪でも大粒ダイヤは派手過ぎた。確かに普段から装備するには向いてないだろう。それと比べて透視の指輪は小さなサファイアがあるだけなのであまり目立たない。
ふぅ、何とか危機を乗り切ったぞ。付き合い始めて早々に破局を迎えずに済みました。やっぱり姫ちゃんのEカップは危険って事だね!
一安心していたところ、七海さんの瞳が紫色に光り輝いているのに気付いた。あれはまるで催眠魔法を使っている時のような……? しかもさっきよりも光が強いのだ!
「あ、あのあの、七海さん? もしかして魔法使ってます?」
「うん♪」
「うんって、あのあの、魔法は良くないと思います! お、お仕置きとか止めてぇ」
「大丈夫、お仕置きはサキュバスの館に行った時だから。これは違うよ~」
マウントポジションを取られたボクは逃げられなかった。
次第に体がフワフワとする。さっきと違い、夢の中にいるような……。
「ユウ君……聞こえますかぁ?」
「…………聞こえましゅ」
まるでぬるま湯に浸かっているような心地良さを感じる。ああ、幸せです。
「ユウ君はとても悪い事をしました。彼女を傷付ける酷い行為、最愛の彼女が居るのに他の女性の胸を見て楽しんでいた。そうだよね?」
「…………はい、ボクはダメダメなポンコツユウタですぅ」
ううぅ、最低な事をしてしまった。でも許して下さい。
「うん、でもユウ君は良い子だからしっかりと反省出来るよね?」
「…………反省しましゅ」
そうだ、これは七海さんによる更生のチャンスなのだ。
「深く反省したユウ君は、姫ちゃんの胸を見ると私の胸が恋しくなっちゃいます。もうユウ君は私の胸が好きで好きで堪らない男の子になっちゃったの。もう私の胸があれば満足だよね?」
「…………七海さんのおっぱいだいしゅきですー」
ああ、どうしてボクは姫ちゃんの胸に気を取られていたのだろうか。確かに姫ちゃんのおっぱいは凄かった。でもよく考えるんだユウタ、七海さんのプルンプルンな胸が最強じゃないか?
姫ちゃんの恥ずかしがり屋な胸と恥ずかしがりなボクの愛棒、きっと皮被り同盟を結べないかと気にし過ぎたに違いない。ああ、どうやらボクは間違っていたようだ。七海さんが一番、いいですね?
「はい、ユウ君起きて~」
その言葉を聞いた瞬間、ハッと目が覚めた。ボクは何を……?
視線の先には七海さんの大きなお胸と、優しく覗き込む綺麗な顔が見えた。これは膝枕か?
「あ、あれっ、ボクはどうなったんでしたっけ? えっと、確か七海さんが魔法を使ったような……?」
ボクは確かに見たぞ。紫色に輝く魔法の光をっ!
でもそこからの記憶が無いのである。もしかして愛棒さんが敏感なのを治療してくれたのかも!?
「ふふ、ユウ君が心の底からやって欲しい事を催眠魔法で聞いただけだよ。ほら、これがいいんでしょう? はい、ユウ君。ごはんでちゅよ~」
大好きな七海さんのお胸が近付いて来た。そうか、これが赤ちゃんプレイってやつか。
ボクはその夜、赤ちゃんになった。
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