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第295話 ―― 夢子Side ―― 動き出した運命(後編)

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「……い、イキました……んぐっ……おマンコをクチュクチュされてアクメ決まりましたっ……ふぅ、ふぅ。……ど、どうですか巴さん、私も耐えられるようになってきました」

「素晴らしいです夢子さん。まさか二年足らずでここまで己を制御出来るようになるなんて思ってもみなかったですよ。私なんて制御出来るまでに五年は無様なアクメを決めてましたから。毎日特訓した成果が出ていますね」

 初めて巴さんのお勉強・・・を受けてから二年の時が過ぎた。私は中学へ上がり、体も徐々に大人へと成長しているのを感じていた。アクメを決めた際に無様な姿を見せない特訓は厳しかったが、毎日気絶するくらいの快楽を得られるこのお勉強は最高に気持ち良かった。

 お香を使った特訓は一年くらい毎日続いたものの、それを過ぎてからは徐々に回数が減らされた。お香で深い眠りに就いた状態で何度もアクメを刻む事で体に耐性を作り、無様な姿を晒さないように体へ覚え込ませるらしい。最初は半信半疑で続けていたが、ある時から自分をコントロールする事が出来るようになって来た。今のように巴さんにおマンコをクチュクチュされて絶頂する寸前で意識を切り替えると言えばいいのだろうか、絶頂する自分を遠くで見ているような感覚になる事があった。体は快楽に浸っているのに表情を変えず維持するという意味不明な事も段々とコツが掴めて来たのか、成功率は徐々に上がっていた。

 今も学校から帰ったばかりの私をあの和室に連れ込んだ巴さんがスカートの中に顔を突っ込み、汗と愛液が混ざり合ったパンツの上からクンニをしてアクメを決めたのだ。どうやら中学の制服姿の私は巴さんを興奮させる作用があるらしく、抜き打ち検査と称して責められる日々が続いていた。でも学校に行く朝は時間が無いから止めて欲しいと思う。

「では次の段階に入りましょうか。今からこれでクリちゃんをイジメてあげますので、清淑なアクメを決めるのですよ」

「はい、わかりました」

 最近は無表情絶頂アクメを決める事を清淑なアクメと呼ぶようになった。あの変な言い伝えを守って清淑なアクメに拘る神代家は狂っているとしか言いようがないと思うけど、別に誰に迷惑を掛けている訳でもなく、こうして遠慮なく快楽に浸れる環境は嬉しかった。アクメを決める度に天にも昇るような快楽が脳に伝わり、自分の中が空っぽになるような感覚を覚えていた。

 次の段階と言われて身構えてしまったが、待っていたのは単なるローター責めだった。スカートの中に潜り込んだ巴さんにパンツを膝まで降ろされ、小指の先くらいのサイズの小さなローターがクリトリスに触れた。リモコンのスイッチを押されるとブブブと小刻みに震え出す。このローターによるクリ責めは今までも何度か体験しているし、別にそう驚くようなものではなかった。

 最弱な刺激では到底達することなど出来るはずもなく、もどかしさを覚えるだけだった。

「これくらいの刺激では不満ですか? 快楽を得るには強い刺激を与えればいい訳じゃないという事を教えてあげましょう」

 そう言った巴さんがローターの振動を止め、クリトリスの皮を丁寧に剥かれた後、ローターをテープのようなもので固定されてしまった。ピッタリとくっ付いた感触から、これは簡単には剝がれないなぁと吞気な事を考えていた。

 仕事をやり遂げたとばかりに満足気な笑みを浮かべる巴さんを見てキョトンと首を傾げてしまうが、次の瞬間、クリトリスがブルブルと震え出した。

「これでいいでしょう。お風呂の時間まで……あと3時間くらいですか。ずっと見守っていますので無様な姿を見せてはなりませんよ?」

 楽しい玩具を見つけたような笑みにゾクゾクとしてしまった。



   ◇



「はぁはぁ……んくっ、これ凄い……はうっ、いつもと全然違うっ……」

 巴さんと二人で夕飯の準備をしているが、最弱なローターの刺激がクリトリスを甘く切なく責め上げる。最初は大した刺激ではないと高を括っていたが、動く度に微妙に当たる角度が変わり甘い快楽を与えて来る。

 布団に寝た状態で作業的に弄られるのと違い、まるでスカートの中に手を突っ込まれてクリトリスを擦られているような、痴漢をされているような気分になってくる。これが巴さんの言っていた事なのか……。

「いつ如何なる時でも子を孕む準備をせよ……。つまり日常生活を過ごす中でも準備をしないとダメなのです。もちろん無様な姿など世間様にみせる訳にはいきません。これはそういうお勉強です。こんな風にされても顔色一つ変えずに清淑なアクメを決めなさい」

「だ、だめっ、巴さんまってっ……んんん゛っ」

 目の前でコントローラーのダイヤルを回されるとローターの振動が強くなった。キッチンにヴヴヴヴと激しい音が鳴り響く。シンクの縁に手をつき震える足を支えたが、立った状態でクリトリスを激しく刺激されるのはこんなにも違うのか。

「何ですかその無様な姿は。まだ強さは『中』ですよ? 『強』にしたらどうなるか教えてあげます」

「ちょ、まって巴さん、だめっ、あ゛あ゛あ゛あ゛っ……」

 心の準備をする暇を与えない不意打ち攻撃に思わず声が漏れてしまった。巴さんを見ればコントローラーのダイヤルが一番端に来ていた。もう立っている事が出来ずに床に膝を着いてしまった。でも振動は止まってくれないのだ。

「エッチな声が漏れていますよ。気をしっかりと持ちなさい。ほら、背筋を伸ばしてピシッと立つのよ。もう、そんな内股になったら変に思われてしまうでしょう?」

「で、でもこれっ、いつもと違いますっ…………今までは耐えられたのにっ、なんで……んんんっ」

 無理やり立たされ直立させられた。股を締めていると尚更クリトリスの刺激が強くなる。立っているだけなのにこんなにも違うものなのだろうか……。ヤバイ、もうダメかも。

 必死に股を擦り付けて快楽に耐えていたが声が漏れてしまう。自然と一体になって意識を切り離す余裕もない。これじゃあ……。

「ふむ……少し早すぎましたか。いいでしょう、見ていてあげますから無様にアクメを決めなさい」

 無様にアクメを決めなさい、という言葉の意味は簡単である。清淑なアクメが出来ない悪い生徒が先生に謝罪しなければならないのだ。

 私はスカートを手で捲り、ガニ股ポーズで巴さんを見つめた。巴さんの表情はダメな生徒を見る冷たい目であるが、その瞳の奥には強い意志が感じられた。

「わ、私はっ……んっ、ローターに負けてしまいましたっ……んん゛っ、これからアクメ決めますっ……出来るだけ清淑なアクメになるように頑張りますのでっ……どうかっ……んんっ、見ていてくださいっ……いっ、イグっ――♡♡♡」

 謝罪の言葉に合わせてローターの強さが切り替わった。そして無様アクメを決めるのに合わせて最強の強さになり、私は我慢出来ずに絶頂を迎えてしまった。意識を切り離す事が出来なかった私は無様にアクメした。おマンコからは勝手に潮が噴き出し、ガクガクと膝が笑っている。

 出来るだけ無様な表情にならないように気合を入れて耐えたが、やはり意識を切り離す事が出来ないとダメだと分かった。絶頂が終わるとカメラのシャッター音が聞こえて来た。ふと見れば、巴さんがスマホを私に向けていたのだ。

「これが今の無様なアクメ顔です。今日から一日中寝る時でさえもクリトリスにローターを付けて生活して貰います。お外でこんな無様な顔を見られたくないのでしたら、しっかりと励みなさい」

「は、はいっ」

 その日からローターを付けた生活が始まった。



   ◇



「――ん゛っ!?」

「あら、どうしましたの夢子様。お加減が優れないのですか?」

「い、いえっ。ちょっと呼吸が乱れてしまっただけです。心配してくれてありがとうございます。少し落ち着くために深呼吸をさせて下さい」

「ええ、遠慮なくどうぞ」

 中学を無事に卒業して高校へ進学するとお外でもお勉強・・・をするようになった。

 授業の合間の短い休み時間。友達と他愛のない話で盛り上がっていたところで不意打ちローターである。スマホに登録された遠隔アプリで操作されたローターは自宅にいる巴さんの手によるものである。

 一度ローターが動き出したらアクメするまで止まらない約束であり、こんな教室のど真ん中で無様なアクメを見られる訳には行かないのだった。

 目を閉じて精神を集中させ意識を切り離す。徐々に快楽が蓄積され限界を超えた次の瞬間、子宮がキュンと震えて大量の愛液が零れ出るのが分かった。ナプキンをしていなかったら今頃はビショビショだっただろう。

「ふぅ、落ち着きました。最近こういう事が増えて困っていました。ごめんなさい」

「いえいえ。凛とした夢子様のお顔を見れて幸せでしたわ」

 どうやら成功したようだ。私は急いでスマホで巴さんへメッセージを送った。するとローターの振動がピタッと止まり平和な日常が戻って来た。

「ちょっとお手洗いに行って来ますね」

 でも絶頂する度にナプキンを交換しないとダメな生活はどうなのかと思ってしまった。



   ◇



 ふと、そんな懐かしい生活を思い出していた。

 神代家に伝わる胡散臭い言い伝えを守るおかしな我が家。そんな風習に順応してしまった私。今ではローターを挿入して過ごす事は日常であり、次はどこでアクメを決めてやろうかと楽しむくらいである。

 自由気ままなアクメライフを送っていた私の運命が動き出したのはつい昨日のこと。母から伝えられた一言が信じられずに耳を疑った。風雲急を告げるとはまさにこの事を言うのだろう。



『至高の種を持つ神の使途であらせられるユウタ様に選ばれました。神代家の悲願は直ぐそこにあるのです。さあ夢子、しっかりと孕んで来るのですよ』

 

 セックスになんて興味は無かった。男なんて碌な奴がいないし、ディルドでオナニーをするのと何が違うというのだろうか。母から言われてしょうがなく書いたやる気のないプロフィールをユウタというアホな男は読んでいないのか? 私のどこが気に入った? もしかして巫女服か?

 世間でチヤホヤされるユウタと言う男の事は良く知らないけど、今度会ったらどうして私なんかを選んだのかとガツンと言ってやろうと心に誓った。
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