女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に色々されてドロドロに溶かされるまで

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第286話 記者会見

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《まえがき》
お待たせしました。連載再開ですー!



 年末になり世間が一層騒がしくなった頃、ボクは都内にある政府官邸へと足を運んでいた。別に悪い事をした訳ではなく、例のイベントが進行したのです。例のイベントとは皆さんお待ちかね、セックス義務化のデモンストレーションですよー。とは言っても本番は少し先で今日は記者会見とカタログ選びらしいです。

 テレビで何度か見た事のある首相官邸は自然と調和した簡素で気品のある美しさだった。アリスさんのお家とはまた違った風格というものを感じますね。そんな場所にこれから足を踏み入れるという事にビビッてしまった。ボクはボンボンのエリートでもなく御曹司でもない、単なる一般市民なのですから……。

「ユウタちゃん準備は良いかしら? 今日は記者が沢山来ていますから変な事言っちゃダメですわよ?」

「も、ももも、もちろん大丈夫です」

「私がずっと一緒に居てあげますからそんなに緊張しないで大丈夫ですわよ」

「アリスさん……!」

 ベッドの上でアヘ顔を晒すアリスさんも素敵だけど、ビジネススーツをビシィっと着こなしたカッコイイアリスさんも素敵です。

 アリスさんは闇落ちユウタの種付けセックスが大変お気に召したようで、今まで以上に好感度がギュインギュインと上がってラブラブモードが継続中です。今では桜さんとボクを取り合って騒がしい毎日だけどそれもまた幸せなのでした。

 さて、記者会見くらい余裕で終わらせてあげましょう!



   ◇



 どうやら首相のキッシーは気の利かないダメダメな首相らしく、挨拶や事前打ち合わせも無しに会場へ案内されました。普通だったら『こんな感じでお願いします』とか『これが記者から事前に受け付けた質問内容です』って感じで心の準備をさせてくれるんじゃないのかな?

 色々と疑問に思いながらもアリスさんと二人で会場入りした途端、正面から光の雨が降り注いだ。

「うわっ、眩しい」

「うふふ、こっちですわ」

 おびただしい数のカメラのフラッシュライトに囲まれて立ち止まりそうになったが、そこは出来る女のアリスさんに手を引かれて会場を歩いた。美女にエスコートされるショタという構図は情けなく思うけど、この世界では女性が男性をエスコートするのは当たり前のことらしく、世間が見るアリスさんの好感度がグングンと上がるのだった。

 立派な机に椅子が三つ並んだ会見席には一人の女性が座って待っていた。それは我が国のダメダメな首相であるキッシーさんです。キッシーさんが立ち上がりボクと握手をして写真撮影を行った後、キッシー自ら椅子を引いて座らせてくれました。もしかしてボク、首相より偉いのかもしれないな!

 椅子に座って前を見ると溢れんばかりの記者達がボクにカメラを向けている。どうやら生放送のようだ。

『本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。まずは男子中学生セックス義務化について首相よりご説明させて頂きます』

 どこからか司会と思しき女性の声が聞こえて来た。ボクにも会見の流れを教えて欲しいですねぇ。いくらアドリブの鬼と呼ばれたボクでも生放送でポカする可能性はゼロじゃないからね……。もしかしてキッシーさんはボクのハプニングを期待しているのか!?

 そんな事を考えていたらキッシーさんがキリッとした顔で話し始めた。

「皆様もご存知の通り、未婚や少子化を始めとした数々の問題により日本の未来を担う若者の減少が――」

 キッシーさんが珍しくカンペ無しで話している。前にボクが『首相さんはメモを読むんじゃなくて自分の言葉で国民の皆に伝えた方がいいですよ?』ってビシィっとお説教したのが利いてるのかもしれないな。

 難しい事を言ってるキッシーさんの演説を要約すると、男性が少ないからもっといっぱいピュッピュ出来るように頑張ろうぜってことらしい。

 黙々と聞いているが、やたらと長いセリフに飽きて来た。緊張して喉がカラカラだし、ちょっとお水を飲んでもいいよね。テーブルの上に目を向けると何種類かの飲料水があった。政府主導の会見なのに何故かメーカーロゴの立て札も置いてありますよ。もしかして政府の会見なのにスポンサーですか?

 メーカーロゴは見えないけど、左から順にミネラルウォーター、緑茶、ウーロン茶、コーラ、プルンプルンピーチが置いてあった。普通だったらミネラルウォーターを取るのが正解だと思う。だけどボクは姫ちゃん先輩と熱い絆を結んだ仲なのだ。プルンプルンピーチを取る以外に選択肢は無かった!

 ボクが飲料水に目を向けていたのはカメラマンにはお見通しだったらしく、どれを取るのかとワクワクしているのが分かった。エンターテイナーであるボクは迷ってるフリをして焦らした後、最終的にプルンプルンピーチを手に取りカメラに向かってニッコリと笑ったのだ。そしていやらしくシコシコした。20回くらいシコシコした後プルタブを上げるとプシュッという心地良い音が会見場に響いた。

 何故かキッシーさんまでもが演説を止めてしまい、シーンと静まり返った会場でボクはゴクリと缶を傾けた。ドロドロなゼリーが喉を伝わりピンクサキュバスと同じようなピーチ味が口の中いっぱいに広がった。そしてカメラに向かって決めセリフを伝えるのだ。

「うん、美味しいです!!」

 カシャカシャ! カシャカシャカシャ!

 鳴り止まないカメラのシャッター音と今日一番の盛り上がりを見せる会場にボクはご満悦なのでした。





『では続きまして、デモンストレーションを行って頂くユウタ様に質問のある方、挙手をお願い致します』

「むむっ!」

 まったりとプルンプルンピーチを飲んで待っていたら質問タイムになった。司会のお姉さんが記者に言葉を投げかけた途端、まるでご飯タイムを待ちきれない子猫の大群のようにミャーミャーと手を挙げる記者さん達が怖いです。

 最初に選ばれたのはグルグルメガネを掛けた少しお疲れ気味なお姉さんです。

「は、初めましてユウタ様。下町新聞の衛藤えとうです。今回のセックス義務化について、ユウタ様の噓偽り無い本音をお聞かせください」

 緊張した面持ちでそう言ったグルグルメガネさん。よく見たらおっぱいおっきいですね。実はボク、ちょっとメガネフェチなんですよね。素朴な感じで可愛らしい彼女と二人切りでインタビューを受けたいですね。

 いや、今はそれどころじゃなかった。質問に答えないと。もう緊張もないしお茶の間の皆さんにカッコイイところを見せようと思う。

「ボク達男性はたくさんの恩恵を受けて不自由のない生活をさせて頂いています。これも全て社会を支えて下さる女性の皆様のお陰だと思っています。先ほど首相さんが言ったように、少子化という問題はとても無視できないものであります。これから産まれて来る子供達が安心して生活出来る未来を創るためにも、セックス義務化は絶対に必要だと思います!」

 ふふ、決まったな。今頃はお茶の間では拍手喝采だろう。チラッと横を見ればアリスさんが驚いたような顔でボクを見ていた。なんで驚くんだろうね?

 それから質問の嵐が降り注いだ。



【思春期を迎えたばかりの男子中学生にセックスは可能なのでしょうか?】

「実は皆さんが思っている以上に男子中学生というのはエッチな事ばかり考えているのです。ですが中には過保護になり過ぎる余り、男子保護区で生活させたり、過度な情報規制を行っているご家庭も多いのではないでしょうか。そういう中で育った男性は女性との接点が無いことから性欲が育たず、逆に選民思想が強くなる傾向があります。なのでこのセックス義務化で好奇心を刺激して女性への興味を増やす事はとても効果的であると思います」

 とりあえずそれっぽい事を口にしてるけど記者さん達がウンウンと頷いている。もしかしてボク、評論家になれるかも?



【ユウタ様の初体験エピソードをお聞かせ下さい】

「ちょっと恥ずかしいですけど、初エッチは3Pでした。エッチなお姉さんにリードされながら童貞を奪われるというのはとても得難い経験ですね。性知識の乏しい男性を自分好みの色に染めるというのは女性側も盛り上がると思います。今回の件でボクと同じような体験をする男の子が沢山出てくるでしょう。是非ともお姉さん達が優しく導いてあげてください。がっついちゃダメですよ?」

 ボクのウィットに富んだ回答は会場のお姉さん方にも好評だったらしく、あちこちで笑い声が聞こえて来た。ちなみに、初体験は寝てて覚えてないというのは内緒ですよ?



【セックスカタログに登録する女性にアドバイスをお願いします】

「男性の好みというのは千差万別です。スレンダーな女性、豊満な女性、美人であったり素朴な感じであったり。見た目を重要視しそうに思われがちですが、趣味嗜好のマッチというのもとても重要です。例えばカードゲームが大好きな男の子は同じ趣味の女性に興味を抱くのではないでしょうか。変に自分を飾らず、ありのままの自分で勝負しましょう。あ、でも一つだけ重要な事があります。いくらありのままの自分とはいえ、セックスをするにも最低限のエチケットというものがあります。ムダ毛を処理したりしっかりと体を洗ったり、特に臭いの対策は重要です。男子中学生というのは女性に夢を見る生き物です。そこでクチャかったりしたら幻滅しておちんちんがショボーンとしてしまうかもしれません。今からでも遅くないですから歯医者さんとか産婦人科とかに受診するのをオススメしますよー」

 これで地雷に当たる中学生が減る事を祈る。ボクの関わった女性は全然大丈夫だけど色々とデリケートな問題はありますからね……。



【これからセックス義務化のデモンストレーションを行いますが、どのような女性を選ぶ予定ですか?】

「え、えっと……内緒ですー」

 隣に座るアリスさんから強い視線を感じたので言えませんでした。せっかくカタログから選べるのだからインスピレーションに任せようと思います。



【ユウタ様はお尻をイジメられるのが大好きと聞きました。今回選んだパートナーから求められたらどうしますか?】

「そ、それはですね、えっと……場の雰囲気に任せようと思います」

 お尻NGだと答えても良かったけど、エンターテイナーなボクには出来なかった。まあボクの可愛いお尻をクチュクチュしたいという特殊性癖な人は少ないだろうし、オッケーっしょ!





 そんな感じで記者会見が進み、最後の質問になった。どうやら最後は司会進行のお姉さんからのようです。

『では最後に男子中学生へのメッセージをお願い致します』

「えっと、男子中学生の方は初めて女性と触れ合う方がほとんどだと思います。そして女性に対して怖いと思っている方も少なからずいるのではないでしょうか。でも安心して下さい。女性はみんな君に対して優しくしてくれます。そして未知の快楽を教えてくれるでしょう。初めてのセックスで女性を満足させられないと思うかもしれません。それはボクだって同じでした。勉強と同じで少しづつ学び強くなりましょう。このセックス義務化をチャンスと捉えて前向きに楽しんでみて下さい。きっと素敵な未来が待っていますよ」

 そう言い終わった時、会場からパチパチと拍手が沸き起こった。我ながら良い事が言えましたねぇ。

「ユウタちゃん素敵ですわ。私も感動してしまいましたの。でもプルンプルンピーチを飲みだした時はどうしようかハラハラしてしまいましたのよ?」

「うへへ、サーセン!」

 アリスさんも薄っすらと涙を浮かべて喜んでいた。もしかしてこのテーブルに置かれた飲み物は手を付けちゃダメだったのか!?

 まあ怒られる気配もないし、ついでにコーラでも飲んじゃおうかな。げふーっ。

 さて、次はお楽しみのカタログチェックですよー。
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