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第281話 ユウタクイズ
しおりを挟む「これはどういう事っすかー!? 何でウチ、ユウタ様の精液を強制注入されてるんすかー! 桜ちゃんにいい事してあげるって言われてウキウキしながら付いて行ったら拘束されたっすよ? 桜ちゃんにイジメて貰えるって喜んだら放置プレイだったし……ああ、めっちゃ垂れて来るっす……」
『シスター・エクレアの懺悔室』の収録も無事に終わり、汚れた服を着替えて帰る準備をしていたところ、拘束を解かれた千代ちゃんがギャオオオオオンって感じで激おこです。
乱暴にシスター服を脱ぎ捨て、ガニ股ポーズで秘所をほじくる姿はとても扇情的でドキドキしてしまう。エロいですよー。
「ちょっ、どんだけ精液入れたんすか……? ウチにはまだ赤ちゃんは早すぎるっすよ……搔き出してもどんどん出て来るっす……んっ♡」
自分の穴に指を突っ込んで掻き出すと、次第に千代ちゃんから甘い吐息が漏れている。紅亜さんとイチャイチャした後だと千代ちゃんがいつも以上に魅力的に見える。エッチなお姉さんが出て来るエッチな本ばかり読んでいるとJKが恋しくなる気持ちと言えばいいのだろうか、甘いモノとしょっぱいモノを交互に食べたくなる気持ち、あるよね♪
そんなボクの浮気心に敏感な人が抱き着いて来た。
「ダメですよアナタ? もうアナタは私のモノなのですから千代ばかり見る必要ありません。アナタは私だけを見ていればいいのです」
「わぷっ、ま、待ってください紅亜さん。確かに紅亜さんの事は愛してますけど、千代ちゃんも好きなんですー」
「どういう事っすかユウタ様!? ウチの事を愛してるって言っておきながらママに浮気っすか!? それにそのチョーカー……えっ、マジっすか? えええぇぇぇぇ!?」
紅亜さんの豊満な胸の中で必死に言い訳を言ってみたけど最低な野郎な気がして来たぞ。
この世界に迷い込んでからというもの、日に日に思考がアホになっている気がする。以前はもっと利発的で賢いユウタと呼ばれていたはずなのに、どうしてしまったのだろうか。もしかしてエッチすると馬鹿になるって本当だったのかもしれないな!
それにボクはハーレムモノのラブコメは嫌いじゃなかったけど、やっぱり最初に出会ったヒロインを一途に思う主人公が好きだったはず。なのに今はどうだろう、ハーレムというには許容を超えているような気がします。
そんな事を考えながら成り行きを見守っている。だってさ、ここでボクが言い訳をしても火に燃料をくべるようなものです。紅亜さんの胸を堪能して待っていればあの人が動いてくれるはずですからね。クンカクンカ……。
「二人とも見苦しいですよ? 私達はユウタさんという素敵な男性に大事にされている幸運な女性です。そんな私達がユウタさんを苦しめるような醜い争いをしてどうするのですか? ほらユウタさん、こっちに来て下さい」
「はーい」
紅亜さんのムニュムニュおっぱいを堪能していたのが気に食わなかったであろう桜さんに呼び寄せられ、今度は桜さんの胸に顔を埋めたのでした。紅亜さんの胸と比較するとアレだけど、この安心するような甘い香りは桜さんでしか得られないフェロモンがあるのだろう。
でも冷静に考えるとおかしいよね。だって、争う二人にそれっぽい事を言っておきながら桜さんがボクを独り占めしてるもん。
「あーっ、桜ちゃんズルいっすよ!?」
「そうですよ桜先生。今日は一日私の好きにさせてくれるって言っていたじゃないですか。独占反対です!」
ほらね?
ここからどうやって場を納めるのだろうか……。
「ふふ……落ち着いて下さい。愛するユウタさんと甘い一夜を過ごしたいという気持ちは良く分かります。なので簡単な〇×クイズをしましょう。ユウタさんの事を愛していれば間違えない簡単なクイズです。勝った人が今夜のユウタさんと熱い夜を過ごせます」
「アナタの事なら何だって知っているわ。うふふ、愛していますよ♡」
「う、ウチもユウタ様の事なら結構知ってるっすー!」
良く分からないけどクイズが始まりましたよ?
◇
景品であるボクは桜さんの隣でジッと成り行きを見守ることにした。
「では簡単な問題から行きましょう。第一問、ユウタさんは髪の長い女性が好きである」
「これは簡単過ぎるっすよー! 〇っすー」
「ええ、間違いないですね。アナタは私の長い黒髪が大好きですものね」
「え、えへへ……」
突然始まったクイズ大会にビクビクしたけど、問題は至って簡単なものだった。
長い髪は大好物ですよ。もちろんショートヘアも好きだけど、長い黒髪は清楚な感じがしていいんですよねー。
「ではユウタさん、正解をお願いします」
「正解は〇ですー!」
「簡単っすね~」
「これを間違えるようなら嫁失格ね」
てっきり桜さんが答えを言うのかと思ったらボクが正解を言うらしい。まあ別に自分の思った事を言うだけだし問題ないな。
さっきまでギスギスしていた女性陣もキャッキャッと喜び合っている。いいね!
「次はちょっと難しいですよ。では問題です、ユウタさんはパイパン好きである」
「――っ!?」
その問題が出題された瞬間、キーンと空気が凍るのが分かった。
紅亜さんはフサフサだけど、千代ちゃんはツルツルなのです。つまりこれは二人のどちらか選べという事なのか!?
「ユウタ様はパイパン好きって桜ちゃんが言ってたから〇っすー! ウチのツルツルおマンコも嬉しそうにペロペロしてくれたっす。これは絶対に〇っすよー!」
「いいえ、×に決まっています。ツルツルの子供マンコよりも大人マンコが好きです。ねぇ、アナタ?」
「はわわわわわ……」
究極の選択を迫られた。ここでツルツル好きって言ったら紅亜さんがヤンデレモードになっちゃうかもしれない。でもモジャモジャが良いって言ったら千代ちゃんが落ち込んでしまうかも。これは悩むぞ……。
「どうしたんですかユウタさん? 自分の思っている事をそのまま言って下さい」
神はここに居た!
よく考えたら桜さんもツルツルなのだ。それに紅亜さんは剃毛してくれればツルツルの仲間入りだもんね!
桜さんの後押しを受けてボクは正直に答えた。
「実はボク…………ツルツルが好きなんですー! モジャモジャが嫌いな訳じゃないんですよ? なんていうか、ツルツルには背徳的な色気というか……。なので〇が正解ですー!」
「そんなっ!? ……分かりました、後でツルツルに剃ります」
「やったー! これでウチのリードっすね? もう勝ったも同然っすねー」
ふぅ、危ない危ない。セーフです。でもこのクイズってボクにメリットとかあるのかな? 今更ながらそんな事を考えてしまった。
紅亜さんの剃毛プレイは気になるけど、今はクイズに集中したいと思う。
「では最後の問題です……」
「むむっ?」
問題を言おうした桜さんがボクをジッと見つめ、ニヤリと怪しい笑みを浮かべた。それは悪いイタズラを思い付いた時に浮かべる桜さんの悪い癖なのです。ボク知ってるんだから!
そして恐ろしい質問が飛び出して来た。
「ユウタさんは紅亜さんや千代ちゃんのような胸の大きな女性が大好きである。〇か×か」
「――うぇっ!?」
もしかして桜さん、この前の胸の話をまだ根に持っているのか!?
闇落ちユウタに操作権を奪われたボクは、アリスさんだけじゃなく牛女こと花子さんのJC爆乳を堪能した。その結果、あろうことか桜さんに向かって胸が小さいって言い出したのである。
別に桜さんの胸が小さい訳じゃないけど、今の問題の出し方には棘があった。
「これは簡単過ぎますね、アナタ? さっきも私の胸を嬉しそうに揉んでいましたもの。でもここで正解しても千代に負けるのは悔しいわ」
「〇に決まってるっすー! ユウタ様は大きなおっぱいが大好物っすからね。恵美様から『千代ちゃんのおっぱいはユウ君好みね。合格よ!』って教えて貰ったっすー! これで全問正解、ウチの勝ちっすね~」
「あら……二人とも〇ですか。ではユウタさん、答えをお願いします」
「ぴぃ!?」
――悪魔が教会に居る!!
今までの問題を思い返してみても全部桜さんが絡んでいた。黒髪ロングでパイパンなのは千代ちゃんと桜さんがヒットします。
ここで〇って言ったら桜さんよりも千代ちゃんを選んだという結果になってしまう。先日の件もあるしボクはこう言うしかないのです。ごめんよ二人とも……。
「え、えっとぉ、正解は×ですー! ボクは桜さんのおっぱいが一番好きですー!!」
「ふふ……お二人とも残念でしたね。これが嫁一号の実力です。さぁユウタさん、今夜は二人でホテルにでも泊まりましょうか」
ボクの腕を組んで立ち去ろうとする桜さんです。
「今の問題は不正っすー! っていうか桜ちゃんがユウタ様を脅してるの見たっすよー! 無効っすー」
「そうです! 桜先生の不正です! 待ってアナタ~」
美味しいところを持って行こうとする桜さんを可愛いと思ってしまった。
そうしてボク達は何だかんだ言いながらも、四人で仲良く帰ったのでした。でも何か桜さんが企んでそうな気がしますよ?
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作者の別作品も良かったら見てくださいー!『本当にそれ、鑑定ですか?』https://www.alphapolis.co.jp/novel/841552199/951647142※真面目に書いた作品です。作者はラブコメだと思っています!『本当にそれ、ダンジョンですか?』https://www.alphapolis.co.jp/novel/841552199/883739784※本作の主人公であるユウタ君のIFストーリーです。『姫様がメイドさんに開発されちゃう話(仮)』https://www.alphapolis.co.jp/novel/841552199/209716727※『ドロドロ~』の中で起こった場面を切り取った短編小説です。R18なのでご注意ください!
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