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第250話 キッチンの片隅で愛を叫ぶ
しおりを挟む尿検査で集めたユウタエナジーをクンクンした桜さん、満足そうな顔で小さな試験管にユウタエナジーを移して終了です。ワイングラスの必要無かったんじゃ……?
残ったオシッコはもちろんトイレにポイですよ。あのワイングラスは使いたくないですね。アレを使うのは恵美さんか……。よし、もう尿検査はお終いですよー!
尿検査が終わったので夏子さんはリビングへ戻って行きました。ふぅ、次おかしなイベントがあっても助けを呼ぶのは止めよう。
「次は視力検査を行います。ここに立ってコレを使って目を隠して下さい」
「はーい」
やっと普通の検査に戻りましたね。桜さんから手渡されたのは黒いスプーンのようなやつです。これの正式名称はなんて言うんですかね?
床に張られた白いテープの前に立ってみたけど、検査するマークが見当たりません。あのCとかマークがあるやつです。
「あの、検査はどうやってやるんですか?」
「問題ありません。まずは右目を隠して下さい」
「むむ? 分かりました……」
黒いスプーンで右目を隠して前を向くと、ボクの正面には桜さんが立ちました。だいたい3メートルくらいの距離ですね。さて、どうやって検査するのだろうか?
桜さんがニヤリと微かに笑った後、ナース服のボタンを外し始めた。首元から順番に外して胸元が大きく開いてしまったのだ。今日のブラは寄せて上げるタイプのセクシーなやつですね。黄色いやつ!
「さてユウタさん、私の胸のサイズを答えて下さい」
「ふぁっ!? む、胸のサイズですか?」
嬉しそうに胸を見せつけて来る桜さん、これが視力検査なのか!? もしかしてブラのタグを見る検査なのかもしれないと凝視してみたけど、どこにもタグはありませんでした。
柔らかいお胸がプルルンと揺れているのが良く見える。うん、ボクの視力は正常ですね。桜さんのおっぱいはボクの手に良い感じにフィットするジャストサイズおっぱい、つまり……!
「え、えっとぉ、Cカップですー!」
そう、Cカップなのです。あ、分かりました。視力検査のCマークとCカップを掛けているんですね。なかなか凝った検査ですねぇ。
そんなボクの回答を聞いた桜さんがクスリと笑い、ボクに正解を教えてくれました。
「ふふ……今の私はDカップです!! ほら良く見て下さい。このブラは凄いんですよ、寄せて上げるブラで大きくなるんです。残念ですがユウタさんの視力はマイナス評価です」
「そんなー」
確かに今日の桜さんはいつもよりおっぱいが大きく見えるけど、こんなトラップに引っかかるなんて思ってもみなかった。というかこれ、本当に視力検査ですかねぇ?
「次は左目を隠して下さい」
「分かりました。次は絶対に正解して見せます!」
ニヤニヤと笑う桜さんをギャフンと言わせるためにも、ボクは負ける訳にはいかないのです。次はどこですか? ウエストのサイズですか? ボクは桜さんの事だったら何だって知ってますからね!
「よ~く目を見開いて書いてある文字を読んで下さいね。行きますよ」
そう言った桜さんがゆっくりとスカートをたくし上げて行く。黒タイツかと思ったらガーターベルトだと!? そしてチラッと黒いセクシーパンツが見えました!!
桜さんは本当にボクの好みを熟知している。ガーターベルトって何であんなにエッチなんだろうね? ナース服という神聖な装備にエッチなガーターベルトを組み合わせたら最強じゃないか!
そんな感じで魅惑のゾーンを堪能していたところスカートが降りてきて隠されちゃいました。
「はい、終わりです。何て書いてありましたか?」
「ふぁっ!? も、もう一回お願いしますー!」
絶対領域に捕らわれたボクは文字を読むのを忘れていました。っていうか文字なんてどこにあったんだ?
「本当はパンツが見たいだけなんじゃないですか? ふふ……しょうがないですねユウタさんは」
否定はしませんよ? 桜さんが嬉しそうにスカートをたくし上げた。今度こそ見つけてやる!
セクシーパンツに目が行きそうになるのをグッと堪え、ボクは文字を探した。パンツにあるハートマークは違うだろうし、ガーターベルトの刺繡でも無いだろう。
これのどこが視力検査なのか分からないけど、ボクは必死に探したのです。そしてついに見つけました。太腿の付け根に小さな文字が書いてあります! なになに……?
「……っ!?」
桜さんの太腿に小さく書かれた文字、そこには『ビアンカとのエッチの感想』と書かれていたのです。ワイングラスにオシッコに続きコレですか。どうやら桜さん、ボクが接待プレイをした事をかなり根に持っているようだ。
「どうしたんですか? 答えを言って下さい」
桜さんがニヤニヤと笑っているけど目が笑っていなかった。ちょっとだけ嫉妬深い桜さんは内心でプリプリと怒っているのかもしれません。
あれは接待プレイだったけど浮気になるのか? いや、ゴムをしていたから浮気じゃないはずだ。浮気だったらシコシコスプラッシュが待っている。アレはダメだ。ガーゼ、ローション……うっ、頭が。
でもボクは嘘が吐けないので本当の事を言っちゃいました。
「え、えっとぉ、ビアンカちゃんは専属ピュッピュサポーターなのでエッチじゃなくて搾精だったんですけど……ぴぃ!?」
ニヤリと笑っていた顔がピシッと固まってしまいました。もしかして桜さん、激おこぷんぷん丸ですか!?
「……専属ピュッピュサポーター、ですか?」
「ち、ちちち、違いますぅー! ボクの専属ピュッピュサポーターは桜さんですー!」
「ふふ……そうです、私がユウタさんの専属です。じゃあビアンカちゃんはユウタさんの何ですか?」
「た、ただのメスガキ幼女ですー!!」
「良く出来ました。ユウタさんの目は正常ですね」
「う、うん!」
あ、危なかった。どうやらこの健康診断、回答をミスったら即バッドエンドが待っている危険なシナリオだったのだ。ほのぼのとした健康診断かと思ったのに何て事だ!
でもボクは正しい答えをビシィっと言えたので桜さんは満面の笑みを浮かべています。でも視力検査と全然関係なかったような……ボクは考えるのを止めた。
「次は聴力検査です。ここに座って声が聞こえたらこのスイッチを押してください」
「オッケーです!」
視力検査の次は聴力検査ですね。聴力検査って電話ボックスみたいな個室に入ってピーって音が聞こえたらスイッチ押すやつでしょ。いつも思うんだけど、アレって音を鳴らすタイミングが一定な気がするから聞こえてなくても押せちゃうよね!
このお家じゃそんな個室が無いから普通にやるっぽいですね。ヘッドホンでやるのかな?
「私が見えないようにアイマスクをします。終わったら合図を出しますのでリラックスして下さいね」
「らじゃー!」
なるほど、これでタイミングが分からないようにするのか。椅子に座ってアイマスクをして準備完了です。ふふ、バッチコイですよー!
真っ暗な視界の中でドキドキワクワクしていたところ、ボクの上に何やら柔らかい感触と共に甘い香りが漂ってきた。
「あ、あのあの、桜さん?」
「では始めますよ。検査中は喋らないで下さいね」
「……っ!?」
桜さんの甘い声が聞こえる。まるで対面座位のようなフィット感、これが聴力検査ですか!?
「まずは右耳からです」
ボクの右耳に甘い吐息が吹き付けられた。目隠しをしているからだろうか、敏感になった耳がゾワゾワと震えた。
「ユウタさん、聞こえていますか?」
『ピーッ』
――桜さんの甘い声がボクの耳にダイレクトに伝わって来る。柔らかい胸の感触とスベスベの肌がボクの心を刺激する。
「ユウタさん、愛しています」
『ピーッ』
――桜さんの甘い声がボクの脳を犯した。好きな人に好きと言って貰えるのは何て幸せな事なのだろうか。
「世界で一番、愛しています」
『ピーッ』
――ボクも愛しています。声に出せないからボクはギュッと桜さんを抱き締めた。
「私がどれくらいユウタさんの事を愛しているか、分かりますか?」
『ピーッ』
――桜さんだって、ボクがどれくらい好きなのか知っていますか? 抱き締める力を少し強めた。
「本当ですか?」
『ピーッ』
――疑り深いですねぇ。コッソリと愛してますって呟きました。
「ユウタさんと暮らすようになってから毎日が幸せなんです」
『ピーッ』
――ボクもです!! 一人で生活していた味気ない日々には絶対に戻りたくないと強く思う。
「ユウタさんの可愛い寝顔を見ると幸せになります」
『ピーッ』
――桜さんの寝顔も可愛いですよ!! 寝惚けて抱き着いて来るのが最高に可愛いです。
「ユウタさんは知らないでしょうけど、いつも寝言を言っているんですよ? 桜さんだいしゅきですーって」
『ピ、ピーッ』
――そ、それは……。ちょっと恥ずかしい。ボクは桜さんが大好きだから言ってるかもしれませんね。
「最初は先生と三人だったのに、随分と賑やかになりましたね」
『ピーッ』
――色々ありましたね……。
「ユウタさんは魅力的だからすぐに新しい女を連れて来ちゃいますけどね?」
『ピ、ピーッ』
――う゛っ!! そう言われると心に刺さります。
「今回だって寂しかったんですよ……。ビアンカちゃんでしたっけ。ユウタさんの好きそうな小さな女の子でしたね?」
『ピ、ピッ』
――ひ、否定はしません。でも桜さんを不安にさせちゃったのは反省です。
「ユウタさんが活躍する姿を見るのは嬉しいですけど、私達を大事にしてくれなきゃダメですよ?」
『ピーッ』
――ボクは誓います。お嫁さん達を全力で幸せにするって!
「ユウタさん愛してます」
『ピーッ』
――ボクも愛しています。
「ずっとずっと、愛しています」
『ピーッ』
――ボクだってずっと愛してます。この気持ちは嘘じゃない。だからボクは強く抱き締める。
「私が一番じゃなきゃ、嫌ですからね?」
「……」
――ふと、あの熱い夏の日を思い出した。
この世界に迷い込んだあの日、ボクは彼女に命を救って貰ったのだ。ちょっとオーバーな話だけど、あのまま彷徨っていたらどうなっていたのか分からない。もちろん夏子さんだってボクの心を大きく占有する大事な人だ。でも夏子さん以上に親身になってくれたのは桜さんだったのだと思う。
お嫁さんは全て平等に接すると誓っているボクだけど……でも。
「……ユウタさん?」
耳元で囁いていた桜さんの声が遠くで聞こえた。この気持ちをスイッチなんかで返事をしてやるかと放り投げ、自分で目隠しを外し、不安そうな彼女に気持ちを伝えた。
「ボクは桜さんの事を世界で一番愛しています!!!」
薄っすら涙を浮かべた桜さんを強く抱き寄せ、熱いキスを交わした。
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