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第233話 防衛システム
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※まえがき※
前回は中途半端なところで終わってしまってごめんなさいー!
今日から毎日更新再開します。今のペースだと2週間くらい連載出来るかも?
楽しんで頂ければ幸いです!
専属ピュッピュサポーターのビアンカちゃんと良い感じの雰囲気になったボクはピンチを迎えていた。ななな、なんと! ボクは外国のセレブな幼女からプロポーズされてしまったのです!! 出会って2時間くらいしか経ってないけど、これが噂のスピード婚ってやつですか? 男性の少ないこの世界では普通なのかな?
ビアンカちゃんはアメリカ人だけど日本語がペラペラだから言葉の壁も無い。しかも幼女だけど幼女じゃないという奇跡を体現したロリだし、体の相性だって最高だと思います。この世界に迷い込んで初めての女性だったら迷わなかっただろう……。でもボクには4人もお嫁さんが居るのです!
賢者タイムに突入した賢者ユウタはインテリ頭脳をフル回転させて考えた。脳内のユウタハムスターが寝転がってヒマワリの種をモグモグしながら回し車を足で蹴ってカラカラと回していたのだ。そんな怠けたユウタハムスターのせいだろうか、どんなに未来予知を繰り返してもお嫁さん達の悲しい顔が思い浮かんだのです。
だけどそんなボクにお構いなしに、甘えながらスキンシップを楽しむ幼女はとても積極的だった。アメリカの人はグイグイ来るって本当なんだね。
「えへへ~、おにーちゃんパスポート持ってる?」
「パスポートは持ってないです。あ、あのあの……ボクはお嫁さんがいるのでアメリカに移住する事は出来ません……。その、ビアンカちゃんの事は好きだけど、あのあの……」
ヘタレなボクにはこんな返事しか出来なかった。お嫁さんを残してアメリカに移住するなんてボクには無理です。アメリカってお店のスタッフさんとか全員にチップを渡さないとダメなんだよね? 会話する度にチップを渡せば良いのか? そもそもアメリカって銃社会だから射殺されちゃうんでしょ? ビアンカちゃんの事は好きだけど、ボクは安全な日本が良いです。
そんなヘタレたボクを見たビアンカちゃんがクスクスと笑った。
「あははっ、おにーちゃんの気持ちは嬉しいけど、日本の法律があるから移住は無理だよ? 日本で結婚した日本人男性は余程の事がない限り海外に移住出来ない仕組みだよ。どの国だって貴重な男性を外国に取られないように対策してるんだよ」
「なるほど……!」
そういえばビアンカちゃんはボクにパスポートを持っているかの確認をしただけだった。ボクの早とちりか……。どうやらボクの予想したような未来は回避出来そうだ。
「でも海外旅行は出来るからね! おにーちゃんもパスポートを取得してビアンカちゃんに会いに来てよね。カジノの遊び方とか教えてあげるね♡」
「う、うんっ!!」
海外旅行か。ボクは飛行機にも乗ったことがないのでワクワクドキドキですね。ビアンカちゃんとカジノで遊んだりキャッキャウフフと楽しんだり、超遠距離恋愛みたいな感じですかね。ゲームじゃない本場のカジノとかやってみたいです。アメリカに行ったらイケメンユウタが世界デビューかもしれないし、ちょっと楽しみだ。
「あとおにーちゃん、ビアンカちゃんを大事にしてくれないと大変な事になっちゃうんだからね? 覚悟してよねっ」
「う、うん……」
鋭い視線を幼女から向けられ、ボクは頷く事しか出来なかったのである。ま、まぁ海外旅行に行くくらい大丈夫だよね。何とかなるっしょ!!
それからボク達は朝方までイチャイチャした。途中からゴムのパッケージを咥えたフローラさんと雪乃ママが参戦して来たのは予想外だったけど、ビアンカちゃんがいつの間にか仕込んでいた怪しいクスリのお陰で愛棒が折れる事は無かった。フローラさんのパイズリは愛棒が完全に隠れるくらいのヌポヌポで凄かったです!
ビアンカちゃんは明日の午後に出発するらしく、お見送りをする約束をしてから別れました。とりあえずお部屋に戻って休もうと思います。体力的というよりも眠気が凄いです。
何やら打ち合わせを始めてしまったみんなには申し訳ないけど、ボクは雪乃ママに先に戻ると伝えて全裸のままエレベーターに乗り込みプライベートフロアに到着しました。ふと廊下の窓を見たら朝日が差し込んでいた。そうか、完全に徹夜だったのか……。
あくびをしながら歩いていると大部屋の扉が開き、中から黒いドレス姿の美女が現れた。確かあの部屋はボクの考えた最強のエチエチ動画の撮影室だったはずだ。あの女性は誰ですか?
「あら、ユウタ様おはようございます。とても素敵な格好ですね」
ボクの前に立った美女は笑顔で挨拶をしてくれました。近づくまで分からなかったけど、彼女は元軍人メイドの美奈子さんでした。ショートカットなので雰囲気が違って分からなかった。ウィッグを使っているのだろう。
全裸で歩くボクが面白いのかクスクスと笑っている。
「おはようございます。えへへ、ちょっと宴会で盛り上がり過ぎちゃいました。あれ、そのドレス……」
美奈子さんの黒いドレスはところどころで色が変わっていた。まるで液体を掛けられたような部分もあれば、白い付着物が付いた部分も見られた。
そんなボクの視線に気付いた美奈子さんが妖艶な笑みを浮かべて教えてくれました。
「これですか? ふふ……これはですね、全部千代ちゃんのエッチなお汁ですよ。つい先ほどまで千代ちゃんのクリトリスを徹底的にイジメていましたので……」
こ、これが全部千代ちゃんの……? ボクの考えた最強のエチエチ動画のシナリオは、姫様役の千代ちゃんとメイド役の美奈子さんがイチャイチャする物語なのです。調教なんてあったっけ? ソフィアさんが変えちゃったのか……千代ちゃん生きてるかな?
「あ、あのあの……千代ちゃんは?」
「千代ちゃんなら失神してしまいましたのでそのまま休んでいますよ。ふふ……千代ちゃんが可愛くてついつい本気になってしまいました」
「こ、この中に千代ちゃんが……!?」
ボクは誘蛾灯に吸い寄せられる虫の如く、手が無意識にドアへと伸びていた。この中に居る千代ちゃんが見たい、どんな姿なのかこの目で見たいと心から思ったのだ。でもそんなボクの手は美奈子さんに掴まれてしまったのでした。
「ダメです。ソフィアさんから完成するまで千代ちゃんと会わせるなと言われております。早ければ今晩にも動画の編集が終わるそうなので、もうしばらく我慢して下さい」
「わ、分かりました」
ネタバレ禁止ってやつですね。今見たらエンディングが分かっちゃう感じでしょ? 美奈子さんは予想通りだからオッケーです。ボクは見たい気持ちをグッと堪えて我慢するのでした。
そんなボクを見た美奈子さんが背後から抱き着いて来た。千代ちゃんの淫靡な香りと共に、嗅ぎ慣れた美奈子さんのエッチな香りも漂って来る。
「ど、どうしたんですか……美奈子さん?」
「ふぅ……♡ ふぅ……♡ ずっと千代ちゃんのエッチな声を聞いていたから高ぶってしまいました。ちょっと宜しいですか?」
発情した美奈子さんが愛棒を触りながら囁いて来た。お風呂で仲良くなったのが良かったのだろうか、こんなにも積極的な美奈子さんは初めてだ。
普段なら女性の誘いは絶対に断らないボクですが、さすがのボクも今日は空っぽです。徹夜で朝まで大乱交シコシコブラザーズをやっていましたからね!
「あ、あのですね……、美奈子さんのご期待に応えたいのはやまやまですが、色々とありまして空っぽになってしまいましてぇ……」
「そんな事を言わずに気持ち良くなりましょう? た~っぷりとサービスして差し上げます。ふふ……こっちですよ」
「あっ、ちょっと、あのあのっ!」
興奮した美奈子さんがボクの腰に手を回して勝手に歩き出した。ボクは抵抗を試みようと頑張ったけど、非力なイケメンでは全く歯が立たなかったのだ。
まるで幼気なJKをラブなホテルに連れ込もうとするオッサンのようにグイグイと進んで行く美奈子さん、ボクが『らめぇ』とか『困りますぅ』って言う度に嬉しそうに笑うのです。根負けしたボクは部屋に連れ込まれてしまった。
よく見たらここはボクの部屋だ。美奈子さんのお部屋にでも連れて行かれるのかと思っていたら、後ろからカチャリとドアの鍵が掛かる音が聞こえた。美奈子さんはボクを逃がさないつもりのようだ。まあここがボクの部屋だから他に避難場所なんてないけど……。
ベッドまで連れてこられた非力なボクはそのまま押し倒されてしまいました。あの冷静な美奈子さんがここまで興奮するなんてどんな撮影だったのか気になります!
「ジッとしていてくださいね。良い子にしていたら天国に連れてってあげます」
「ご、ゴクリ……」
エッチなお姉さんの雰囲気をムンムンとさせる美奈子さんにチュっとキスをされたと思ったら、何故か拘束具を取り出しました。腕輪のようなものに鎖が繋がっているタイプの拘束具です。啞然とするボクを余所にテキパキと鎖をベッドフレームに固定してしまったのです。どうしてこうなった?
そんな唖然とするボクを見下ろすようにベッドに立ち上がった美奈子さんがドレスのスカートをヒラリと捲り上げ、セクシーなTバックを見せつけてきた。ドレスにはTバックですよね!
Tバックはヒモで結んであるだけのようで、ヒモを引っ張るとベチャリと音を立ててパンツが脱げた。もしかしてビチョビチョに濡れてますか?
「撮影中は自分で触る事を禁止されていたので凄く辛かったんですよ。目の前で千代ちゃんが気持ち良さそうに何度もイっているのに私だけお預けです。ユウタ様ならその辛さが分かりますよね?」
「えっとぉ、ボクも射精管理された事がありますから良く分かりますー!」
アレはきつかった。ピュッピュチャレンジというイベントのためとはいえ、またやりたいとは思えませんね。あれの女性版って感じですか。確かに目の前で千代ちゃんのエチエチシーンを見て愛棒を触るなって言われたら拷問かと思ってしまいます。
「もう準備出来ていますので挿入れますね。んっ……?」
息を荒くした美奈子さんが愛棒を握りダンジョンへ導こうとしたが、愛棒さんは過労のためストライキを起こしているのでした。それでもエチエチな美女を見て半勃ちになってる愛棒さんには尊敬します。
美奈子さんのために1回くらい頑張ってくれって応援しましたが、『もうダメぽ』っていう声が聞こえます。大乱交シコシコブラザーズのダメージは甚大だったのだ……。
「え、えへへ。ちょっとお疲れな感じです……。だからその、今日はおしまいですぅ~」
「…………チッ」
美奈子さんから鋭い視線を向けられました。その視線は冷たく尖った氷のようで、ボクはブルリと震えてしまいました。それと今、舌打ちが聞こえたような?
そんな美奈子さんはベッドから降りて部屋から出て行ってしまいました。あれ、ボクはこのまま放置プレイですか?
「あれ、美奈子さん!? ちょ、これ解いてくださいー!?」
部屋がシーンと静まり返り、部屋にただ一人取り残されてしまった。まあ両手は動かせないけど、ベッドの心地良さは抜群で空調も完璧なのだ。放置されたボクは次第にウトウトとしてしまい、重い瞼で視界が闇に覆われた……。
「んん…………?」
何か下半身に違和感を感じた。とても大事なところを弄られているような感じがするのだ。この感じは何だっただろうか?
重い瞼を頑張って開いて下を見れば、美奈子さんがボクの下半身をイジメていた。
「……美奈子さん?」
「あら、起きてしまいましたか。ユウタ様は何もしないで大丈夫ですから、ゆっくりと休んでいて下さい」
「んん……?」
寝ぼけた頭で体のセルフチェックを行うと、秘密の穴から侵入者有りという警報が鳴り響いた!!
「な、なんですか!? ちょっ、そこは汚いからダメですよー!?」
「とても綺麗ですから問題ありませんよ。それにグローブも着けております。ん~、確かここら辺ですね……あっ、ここです」
「だ、ダメです! そこは危険ですー!!」
美奈子さんの細い指が秘密の穴に侵入していた。グニグニと動かしながら進んだ指先はボクの前立腺を捉えていた。
「男性はここをヨシヨシって褒めてあげると元気になるそうですね。夏子様の動画はとても参考になりました」
「あ、アレは参考にしちゃダメですよー!? あっ、やめっ、うううぅぅ!!」
前立腺を攻撃されたボクの体は無意識のうちに防衛システムを起動した。完全に沈黙していたはずの愛棒が侵略者を迎撃しようと立ち上がったのだ!!
「うふふふ、口ではイヤって言いながらも体は正直ですね。はぁ……♡ はぁ……♡ やっとおマンコ出来ます。ユウタ様も我慢せずにイって下さいね。何度でも勃起させて見せますので……」
「そ、そんなっ!? ダメです、これは正しいエッチじゃないですよーっ」
ボクの悲痛な叫びも虚しく、愛棒が美奈子さんの肉棒になってしまったのでした。ヌポっと音を立てて飲み込まれた愛棒は戸惑っていた。こんなにジュクジュクに濡れて熱々なダンジョンは初めてだったのだ。
「あああぁぁああんっ! これ、これですっ!! これが欲しかったんです……うふふ、た~っぷりと搾り取ってあげますからね、旦那様♡」
発情した美奈子さんの瞳にはピンク色のハートマークが浮かんでいたように見えた。ボクはミイラのように干からびる未来が見えました……。
◇
「すぴー……すぴー……むにゃむにゃ、DQ5は……ビアンカ一択? ……すぴー……」
「ちょっ、ユウタってば何言ってんの!? DQ5が何なのか知らないけどそこはミウちゃんでしょー!!」
「うひひ、おにーちゃんったら夢でビアンカちゃんと結婚式を挙げているのね」
何やら騒がしいですね。ボクはもう精魂尽き果ててスリープモードですよ。Zzz……。
「くぅっ……あーしが出掛けている間にビアンカに寝取られただけでも悔しいのに、美奈子さんにまで旦那を寝取られるなんて……!!!」
「おにーちゃんカッコ良かったんだよ? 『ビアンカ、おまえ今日から俺の専属チンポケースな!』ってプロポーズされちゃったんだ~」
「いや、それは絶対ないっしょ。ユウタがそんなアホなセリフ言える訳ないって」
ミウちゃんとビアンカちゃんの声が聞こえる。でもミウちゃんはお出掛け中じゃなかったっけ……?
「ちょっと美奈子さ~ん? ……ダメだ。あの完璧メイドな美奈子さんが全然起きないんだけど。それにこんな幸せそうな寝顔を晒すなんてレアだなー。写真撮っちゃお」
「おにーちゃんと合体したまま寝ちゃってるね。あれだけみんなと遊んだのに、もしかして絶倫さんなのかな? おにーちゃん起きて~。そろそろ帰る時間だからお別れのチューしようよ~」
じ、地震ですか!? 体がガクガクと揺れている。重い瞼を開いて見ると……。
「ふぁっ!? あ、あれっ、ミウちゃん? それにビアンカちゃんまで……?」
目を開けると金髪美女なミウちゃんと幼女が居ました。あれ、ボクはどうしたんだっけ?
前回は中途半端なところで終わってしまってごめんなさいー!
今日から毎日更新再開します。今のペースだと2週間くらい連載出来るかも?
楽しんで頂ければ幸いです!
専属ピュッピュサポーターのビアンカちゃんと良い感じの雰囲気になったボクはピンチを迎えていた。ななな、なんと! ボクは外国のセレブな幼女からプロポーズされてしまったのです!! 出会って2時間くらいしか経ってないけど、これが噂のスピード婚ってやつですか? 男性の少ないこの世界では普通なのかな?
ビアンカちゃんはアメリカ人だけど日本語がペラペラだから言葉の壁も無い。しかも幼女だけど幼女じゃないという奇跡を体現したロリだし、体の相性だって最高だと思います。この世界に迷い込んで初めての女性だったら迷わなかっただろう……。でもボクには4人もお嫁さんが居るのです!
賢者タイムに突入した賢者ユウタはインテリ頭脳をフル回転させて考えた。脳内のユウタハムスターが寝転がってヒマワリの種をモグモグしながら回し車を足で蹴ってカラカラと回していたのだ。そんな怠けたユウタハムスターのせいだろうか、どんなに未来予知を繰り返してもお嫁さん達の悲しい顔が思い浮かんだのです。
だけどそんなボクにお構いなしに、甘えながらスキンシップを楽しむ幼女はとても積極的だった。アメリカの人はグイグイ来るって本当なんだね。
「えへへ~、おにーちゃんパスポート持ってる?」
「パスポートは持ってないです。あ、あのあの……ボクはお嫁さんがいるのでアメリカに移住する事は出来ません……。その、ビアンカちゃんの事は好きだけど、あのあの……」
ヘタレなボクにはこんな返事しか出来なかった。お嫁さんを残してアメリカに移住するなんてボクには無理です。アメリカってお店のスタッフさんとか全員にチップを渡さないとダメなんだよね? 会話する度にチップを渡せば良いのか? そもそもアメリカって銃社会だから射殺されちゃうんでしょ? ビアンカちゃんの事は好きだけど、ボクは安全な日本が良いです。
そんなヘタレたボクを見たビアンカちゃんがクスクスと笑った。
「あははっ、おにーちゃんの気持ちは嬉しいけど、日本の法律があるから移住は無理だよ? 日本で結婚した日本人男性は余程の事がない限り海外に移住出来ない仕組みだよ。どの国だって貴重な男性を外国に取られないように対策してるんだよ」
「なるほど……!」
そういえばビアンカちゃんはボクにパスポートを持っているかの確認をしただけだった。ボクの早とちりか……。どうやらボクの予想したような未来は回避出来そうだ。
「でも海外旅行は出来るからね! おにーちゃんもパスポートを取得してビアンカちゃんに会いに来てよね。カジノの遊び方とか教えてあげるね♡」
「う、うんっ!!」
海外旅行か。ボクは飛行機にも乗ったことがないのでワクワクドキドキですね。ビアンカちゃんとカジノで遊んだりキャッキャウフフと楽しんだり、超遠距離恋愛みたいな感じですかね。ゲームじゃない本場のカジノとかやってみたいです。アメリカに行ったらイケメンユウタが世界デビューかもしれないし、ちょっと楽しみだ。
「あとおにーちゃん、ビアンカちゃんを大事にしてくれないと大変な事になっちゃうんだからね? 覚悟してよねっ」
「う、うん……」
鋭い視線を幼女から向けられ、ボクは頷く事しか出来なかったのである。ま、まぁ海外旅行に行くくらい大丈夫だよね。何とかなるっしょ!!
それからボク達は朝方までイチャイチャした。途中からゴムのパッケージを咥えたフローラさんと雪乃ママが参戦して来たのは予想外だったけど、ビアンカちゃんがいつの間にか仕込んでいた怪しいクスリのお陰で愛棒が折れる事は無かった。フローラさんのパイズリは愛棒が完全に隠れるくらいのヌポヌポで凄かったです!
ビアンカちゃんは明日の午後に出発するらしく、お見送りをする約束をしてから別れました。とりあえずお部屋に戻って休もうと思います。体力的というよりも眠気が凄いです。
何やら打ち合わせを始めてしまったみんなには申し訳ないけど、ボクは雪乃ママに先に戻ると伝えて全裸のままエレベーターに乗り込みプライベートフロアに到着しました。ふと廊下の窓を見たら朝日が差し込んでいた。そうか、完全に徹夜だったのか……。
あくびをしながら歩いていると大部屋の扉が開き、中から黒いドレス姿の美女が現れた。確かあの部屋はボクの考えた最強のエチエチ動画の撮影室だったはずだ。あの女性は誰ですか?
「あら、ユウタ様おはようございます。とても素敵な格好ですね」
ボクの前に立った美女は笑顔で挨拶をしてくれました。近づくまで分からなかったけど、彼女は元軍人メイドの美奈子さんでした。ショートカットなので雰囲気が違って分からなかった。ウィッグを使っているのだろう。
全裸で歩くボクが面白いのかクスクスと笑っている。
「おはようございます。えへへ、ちょっと宴会で盛り上がり過ぎちゃいました。あれ、そのドレス……」
美奈子さんの黒いドレスはところどころで色が変わっていた。まるで液体を掛けられたような部分もあれば、白い付着物が付いた部分も見られた。
そんなボクの視線に気付いた美奈子さんが妖艶な笑みを浮かべて教えてくれました。
「これですか? ふふ……これはですね、全部千代ちゃんのエッチなお汁ですよ。つい先ほどまで千代ちゃんのクリトリスを徹底的にイジメていましたので……」
こ、これが全部千代ちゃんの……? ボクの考えた最強のエチエチ動画のシナリオは、姫様役の千代ちゃんとメイド役の美奈子さんがイチャイチャする物語なのです。調教なんてあったっけ? ソフィアさんが変えちゃったのか……千代ちゃん生きてるかな?
「あ、あのあの……千代ちゃんは?」
「千代ちゃんなら失神してしまいましたのでそのまま休んでいますよ。ふふ……千代ちゃんが可愛くてついつい本気になってしまいました」
「こ、この中に千代ちゃんが……!?」
ボクは誘蛾灯に吸い寄せられる虫の如く、手が無意識にドアへと伸びていた。この中に居る千代ちゃんが見たい、どんな姿なのかこの目で見たいと心から思ったのだ。でもそんなボクの手は美奈子さんに掴まれてしまったのでした。
「ダメです。ソフィアさんから完成するまで千代ちゃんと会わせるなと言われております。早ければ今晩にも動画の編集が終わるそうなので、もうしばらく我慢して下さい」
「わ、分かりました」
ネタバレ禁止ってやつですね。今見たらエンディングが分かっちゃう感じでしょ? 美奈子さんは予想通りだからオッケーです。ボクは見たい気持ちをグッと堪えて我慢するのでした。
そんなボクを見た美奈子さんが背後から抱き着いて来た。千代ちゃんの淫靡な香りと共に、嗅ぎ慣れた美奈子さんのエッチな香りも漂って来る。
「ど、どうしたんですか……美奈子さん?」
「ふぅ……♡ ふぅ……♡ ずっと千代ちゃんのエッチな声を聞いていたから高ぶってしまいました。ちょっと宜しいですか?」
発情した美奈子さんが愛棒を触りながら囁いて来た。お風呂で仲良くなったのが良かったのだろうか、こんなにも積極的な美奈子さんは初めてだ。
普段なら女性の誘いは絶対に断らないボクですが、さすがのボクも今日は空っぽです。徹夜で朝まで大乱交シコシコブラザーズをやっていましたからね!
「あ、あのですね……、美奈子さんのご期待に応えたいのはやまやまですが、色々とありまして空っぽになってしまいましてぇ……」
「そんな事を言わずに気持ち良くなりましょう? た~っぷりとサービスして差し上げます。ふふ……こっちですよ」
「あっ、ちょっと、あのあのっ!」
興奮した美奈子さんがボクの腰に手を回して勝手に歩き出した。ボクは抵抗を試みようと頑張ったけど、非力なイケメンでは全く歯が立たなかったのだ。
まるで幼気なJKをラブなホテルに連れ込もうとするオッサンのようにグイグイと進んで行く美奈子さん、ボクが『らめぇ』とか『困りますぅ』って言う度に嬉しそうに笑うのです。根負けしたボクは部屋に連れ込まれてしまった。
よく見たらここはボクの部屋だ。美奈子さんのお部屋にでも連れて行かれるのかと思っていたら、後ろからカチャリとドアの鍵が掛かる音が聞こえた。美奈子さんはボクを逃がさないつもりのようだ。まあここがボクの部屋だから他に避難場所なんてないけど……。
ベッドまで連れてこられた非力なボクはそのまま押し倒されてしまいました。あの冷静な美奈子さんがここまで興奮するなんてどんな撮影だったのか気になります!
「ジッとしていてくださいね。良い子にしていたら天国に連れてってあげます」
「ご、ゴクリ……」
エッチなお姉さんの雰囲気をムンムンとさせる美奈子さんにチュっとキスをされたと思ったら、何故か拘束具を取り出しました。腕輪のようなものに鎖が繋がっているタイプの拘束具です。啞然とするボクを余所にテキパキと鎖をベッドフレームに固定してしまったのです。どうしてこうなった?
そんな唖然とするボクを見下ろすようにベッドに立ち上がった美奈子さんがドレスのスカートをヒラリと捲り上げ、セクシーなTバックを見せつけてきた。ドレスにはTバックですよね!
Tバックはヒモで結んであるだけのようで、ヒモを引っ張るとベチャリと音を立ててパンツが脱げた。もしかしてビチョビチョに濡れてますか?
「撮影中は自分で触る事を禁止されていたので凄く辛かったんですよ。目の前で千代ちゃんが気持ち良さそうに何度もイっているのに私だけお預けです。ユウタ様ならその辛さが分かりますよね?」
「えっとぉ、ボクも射精管理された事がありますから良く分かりますー!」
アレはきつかった。ピュッピュチャレンジというイベントのためとはいえ、またやりたいとは思えませんね。あれの女性版って感じですか。確かに目の前で千代ちゃんのエチエチシーンを見て愛棒を触るなって言われたら拷問かと思ってしまいます。
「もう準備出来ていますので挿入れますね。んっ……?」
息を荒くした美奈子さんが愛棒を握りダンジョンへ導こうとしたが、愛棒さんは過労のためストライキを起こしているのでした。それでもエチエチな美女を見て半勃ちになってる愛棒さんには尊敬します。
美奈子さんのために1回くらい頑張ってくれって応援しましたが、『もうダメぽ』っていう声が聞こえます。大乱交シコシコブラザーズのダメージは甚大だったのだ……。
「え、えへへ。ちょっとお疲れな感じです……。だからその、今日はおしまいですぅ~」
「…………チッ」
美奈子さんから鋭い視線を向けられました。その視線は冷たく尖った氷のようで、ボクはブルリと震えてしまいました。それと今、舌打ちが聞こえたような?
そんな美奈子さんはベッドから降りて部屋から出て行ってしまいました。あれ、ボクはこのまま放置プレイですか?
「あれ、美奈子さん!? ちょ、これ解いてくださいー!?」
部屋がシーンと静まり返り、部屋にただ一人取り残されてしまった。まあ両手は動かせないけど、ベッドの心地良さは抜群で空調も完璧なのだ。放置されたボクは次第にウトウトとしてしまい、重い瞼で視界が闇に覆われた……。
「んん…………?」
何か下半身に違和感を感じた。とても大事なところを弄られているような感じがするのだ。この感じは何だっただろうか?
重い瞼を頑張って開いて下を見れば、美奈子さんがボクの下半身をイジメていた。
「……美奈子さん?」
「あら、起きてしまいましたか。ユウタ様は何もしないで大丈夫ですから、ゆっくりと休んでいて下さい」
「んん……?」
寝ぼけた頭で体のセルフチェックを行うと、秘密の穴から侵入者有りという警報が鳴り響いた!!
「な、なんですか!? ちょっ、そこは汚いからダメですよー!?」
「とても綺麗ですから問題ありませんよ。それにグローブも着けております。ん~、確かここら辺ですね……あっ、ここです」
「だ、ダメです! そこは危険ですー!!」
美奈子さんの細い指が秘密の穴に侵入していた。グニグニと動かしながら進んだ指先はボクの前立腺を捉えていた。
「男性はここをヨシヨシって褒めてあげると元気になるそうですね。夏子様の動画はとても参考になりました」
「あ、アレは参考にしちゃダメですよー!? あっ、やめっ、うううぅぅ!!」
前立腺を攻撃されたボクの体は無意識のうちに防衛システムを起動した。完全に沈黙していたはずの愛棒が侵略者を迎撃しようと立ち上がったのだ!!
「うふふふ、口ではイヤって言いながらも体は正直ですね。はぁ……♡ はぁ……♡ やっとおマンコ出来ます。ユウタ様も我慢せずにイって下さいね。何度でも勃起させて見せますので……」
「そ、そんなっ!? ダメです、これは正しいエッチじゃないですよーっ」
ボクの悲痛な叫びも虚しく、愛棒が美奈子さんの肉棒になってしまったのでした。ヌポっと音を立てて飲み込まれた愛棒は戸惑っていた。こんなにジュクジュクに濡れて熱々なダンジョンは初めてだったのだ。
「あああぁぁああんっ! これ、これですっ!! これが欲しかったんです……うふふ、た~っぷりと搾り取ってあげますからね、旦那様♡」
発情した美奈子さんの瞳にはピンク色のハートマークが浮かんでいたように見えた。ボクはミイラのように干からびる未来が見えました……。
◇
「すぴー……すぴー……むにゃむにゃ、DQ5は……ビアンカ一択? ……すぴー……」
「ちょっ、ユウタってば何言ってんの!? DQ5が何なのか知らないけどそこはミウちゃんでしょー!!」
「うひひ、おにーちゃんったら夢でビアンカちゃんと結婚式を挙げているのね」
何やら騒がしいですね。ボクはもう精魂尽き果ててスリープモードですよ。Zzz……。
「くぅっ……あーしが出掛けている間にビアンカに寝取られただけでも悔しいのに、美奈子さんにまで旦那を寝取られるなんて……!!!」
「おにーちゃんカッコ良かったんだよ? 『ビアンカ、おまえ今日から俺の専属チンポケースな!』ってプロポーズされちゃったんだ~」
「いや、それは絶対ないっしょ。ユウタがそんなアホなセリフ言える訳ないって」
ミウちゃんとビアンカちゃんの声が聞こえる。でもミウちゃんはお出掛け中じゃなかったっけ……?
「ちょっと美奈子さ~ん? ……ダメだ。あの完璧メイドな美奈子さんが全然起きないんだけど。それにこんな幸せそうな寝顔を晒すなんてレアだなー。写真撮っちゃお」
「おにーちゃんと合体したまま寝ちゃってるね。あれだけみんなと遊んだのに、もしかして絶倫さんなのかな? おにーちゃん起きて~。そろそろ帰る時間だからお別れのチューしようよ~」
じ、地震ですか!? 体がガクガクと揺れている。重い瞼を開いて見ると……。
「ふぁっ!? あ、あれっ、ミウちゃん? それにビアンカちゃんまで……?」
目を開けると金髪美女なミウちゃんと幼女が居ました。あれ、ボクはどうしたんだっけ?
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