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第227話 映す価値無しってやつですね?
しおりを挟む雪乃ママが席を外してしまったので、ボクはフローラさんと二人で仲良くお喋りをしていました。昨今の日米関係とか経済の話、あとはマッキュの偉大さを語り合っていたのです。本当ですよ?
二人でキャッキャウフフとワールドワイドな会話を繰り広げていたところ、美鈴ちゃんを引き連れた雪乃ママが戻って来ました。ちなみに、アメリカのマッキュでもバーガーキングちゃんグッズは大人気らしいです。
「おまたせ~。突然ですがユウタくんには利き酒ならぬ、利きハイボールをしてもらいま~す」
「利きハイボール……ですか?」
テーブルの上に5つのグラスが置かれました。グラスの中身はユウタ・ハイボールに違いない。
美鈴ちゃんがコッソリとボクに向かって申し訳なさそうに頭を下げたのが見えました。何か雪乃ママとイベントでもあったのだろうか?
「ルールは簡単よ。この5つのグラスの中からさっきユウタくんが作ってくれたものと同じハイボールを当てれば良いの。正解したら何でも好きなものをプレゼントしてあげるわ。でも1個だけハズレっていうのかしら、安いお酒が混じってるからそれを引いちゃったら罰ゲームよ♪」
「なるほどー! ボクこういうの大得意なんですよ。味の違いが分かる男って言うんですかね、ボクくらいになると正解するのが当たり前なので不正解で罰ゲームで良いですよー。うへへ、何買って貰おうかな~」
この前も桜さんの淹れてくれたお茶が玉露だという事をビシィっと当てましたからね。それにハイボールなら恵美さんのお家で飲んでるし自信があります。
きっとラノベのようにステータスオープンと唱えれば、スキル欄に『鑑定』とかが追加されているに違いない。でも言いませんからね? ボクの中二病は完治しているのです!
「あら、凄い自信ね。楽しみだわ」
「ユータ、がんばってネ」
フローラさんがまたチュッとキスをしてくれました。ふふ、ボクもお返しにおっぱいを両手でムニュムニュってしてあげましたよ。もうボクとフローラさんはベストフレンドと言っても過言ではないくらいの仲良しさんですからね、パイタッチなんて挨拶みたいなものですよ。
さて、まずはボクが美鈴ちゃんに作って貰った谷崎55年のユウタ・ハイボールをゴクリと飲んで記憶しましょう。うん、美味しいですね。しっかりと脳にインプットしましたよ。
「じゃあこれから行きますね」
左から順に飲んで行こうと思います。まずは色を見比べてみようと思ったけど、コーラの色が強すぎて違いが分かりません。飲まないと判断出来ないですねぇ。
お正月のテレビ番組で見た格付けチェックのような雰囲気を感じながらゴクリと飲み込みました。……ふふっ、これが正解な気がする!! 1発目で当たりを引いちゃうあたり、ボクは運が良いですね。
「どうしたのユウタくん、もう判っちゃったのかしら?」
「いえいえ、まだこれからですよ。そうだ、良かったらフローラさんも一緒にやりましょう」
「あはっ、分かりましタ。面白そうデース」
せっかくなのでフローラさんにもゲームに参加してもらいました。
ボクが飲んでいたグラスをフローラさんに渡し、次のグラスを手に取りました。ふむ、やはり色で判断するのは難しそうだ。
最初に飲んだやつが正解なのでこれはハズレですね。こうなったら趣旨を変えて安酒のやつを探しましょう。ふふ、楽勝ですよー!
「…………あれ?」
「うふふ、どうしたの? もしかして正解見つけちゃった?」
「あ、あはは、まだまだこれからですよー」
雪乃ママの目がキラリと光ったような気がする。
まずいぞ……どれも同じ味がします。コーラの味が強すぎてウイスキーの味が分からなくなってしまったのだ。えっ、これとこれは同じじゃないの? 違う?
それからボクは全部のグラスに口を付けました。何度も確認のためにハイボールを飲んでいたからか、既に自分のグラスにあったハイボールが空っぽになってしまった。ハイペースにグビグビ飲んじゃったし、もう舌が馬鹿になってしまったのかも。
たぶん真ん中の奴が大ハズレの安いお酒だと思うけど、その他は全部同じに感じてしまったのです。
「さて、じゃあユウタくんから答えて貰いましょうか。ちなみに、罰ゲームは全裸になって貰います。うふふ、フローラはハズレを引いたら全裸よ~?」
「ノープロブレムよ~。簡単だったわ~」
セレブなフローラさんは自信満々だった。きっと普段から美味しいお酒を飲んでるから自信があるのかもしれない。
ボクは目を瞑って考えた。真ん中以外の4つの中に当たりがあるのは分かっているのだ。出題者の立場になって考えて見ると、真ん中の両隣のどちらかに正解を置きたくなる。でもここは裏を読んで両端のどちらかが正解な気がした。
そうだ、ボクは最初に飲んだやつが正解だと思ったのだ。自分の直感を信じてこれで行きましょう!
「これが正解ですー!」
「うふふ、これで良いのね。ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーですっ!」
どこぞのテレビ番組のような確認ですね。雪乃ママも楽しそうで良かったです。
「じゃあフローラはどれだと思う?」
「これデース!」
フローラさんが選んだのは右から2番目のやつです。
「フローラさん、それは違いますよー。確かに同じような味でしたが、なんていうか熟成された年月が違うって言うんですかね。正解のやつより若い感じがするんですよね~」
「ノンノン、嘘デース。ユータの選んだやつがハズレですヨ。ウイスキーの深みが足りませン」
ぐぬぬ、どうやら日米同盟もここまでのようですね。フローラさんはセレブって言ってましたけど、所詮はその程度でしたか。ボクと違って味音痴なんですねぇ。
「そんな事ないですぅー。フローラさんのやつはハズレですぅー」
「そんな訳ないデース。そんな事を言うユータにはオシオキが必要デース!」
「ちょっ、どさくさに紛れてチンチン触るのは反則ですよー! ボクだって負けませんからねー」
「あんっ、おっぱいブルンブルンさせちゃだめヨ。ブラが外れちゃうワ~」
これ何カップあるんだろう。ずっしりと重いメロンのようなおっぱいです。このおっぱいで上げ下げをやったら筋トレになるんじゃないかな!?
そんな感じでキャッキャウフフとスキンシップを楽しんでいたら、溜息を吐いた雪乃ママが正解を教えてくれました。
「はぁ~、残念だけど二人ともハズレよ。ちなみに、正解はコレでハズレの安いお酒はコレね。はい、二人とも全裸ね~」
「そんなバカな!?」
「ホワッツ!? ユキ、嘘は良くないデース!!」
正解は一番右のグラスでした。そしてフローラさんが選んだのが間違っちゃダメな安いお酒だそうです。きっと格付けチェックな番組だったら消えてなくなっちゃう感じですね。
それにしてもハズレを引くなんてフローラさんもダメダメですね。ちょっと親近感が湧きましたので日米同盟は継続決定ですね。
「うへへ、フローラさんはスタイル抜群ですねー! このおっぱいはアメリカンサイズですね。ツンツン」
「そう言うユータもセクシーですネ~。でもこのペニスはちょ~っとリトルよ?」
「ち、小さくなんて無いですぅー! これはまだ本気じゃないだけですぅー! 勃起したら凄いんですよボクのおちんちんはー!」
「フフフ、ムキにならないで良いですヨ? 男の子はペニスのサイズだけじゃないです、ハートが大事ヨ?」
「絶対分かってないでしょー! 雪乃ママも何とか言って下さい~」
「大丈夫よユウタくん。どんなおちんちんでも愛してるわ」
「フォローになってないじゃないですかー!?」
ゲームに負けたボク達は、仲良く全裸になってしまいました。フローラさんもドレスを脱ぎ捨てて下着まで脱いでいます。凄く大きいのに垂れてないおっぱい、これは国宝級じゃないですかね?
ちなみに、愛棒さんは今日は2回も頑張ったのでスリープモード中です。目覚めたらバキバキに凄いんですからね? 前にインテリ秘書の綾香さんが言ってましたけど、ボクの愛棒は世界を狙えるサイズらしいです。
「さっきの利きハイボールだけど、ユウタくんが選んだのが谷崎25年ね。フローラが選んだのはコンビニで買って来た一番安いウイスキーよ。他の二つは谷崎の12年と18年、残念だけどコーラの味が強すぎてせっかくのウイスキー本来の味が無くなっちゃってるのよね~」
「ううぅ……そうだったんですね。そう言えば姫ちゃん先輩が言っていました。そんな良いお酒をコーラで割って飲むなんて勿体ないって。ごめんなさい雪乃ママ」
「気にしないでユウタくん。私も美鈴ちゃんにユウタくんの言う通りにするように言っていたのよ。次からは的確なアドバイスをするようにするから、また美味しいお酒を作ってね」
「はいっ!」
姫ちゃん先輩が言っていたのはこういう事だったのだ。良いお酒には良いお酒なりの楽しみ方がある、ボクはそれを学んだのだ。フローラさんもハズレを選んだ事だし、ユウタ・ハイボールは安いウイスキーで良いですね。庶民の味方ってやつです。
それから三人で仲良くお酒を飲んで楽しんでいたところ、ふと気付きました。良く見たらフローラさんの大事なところの茂みが金色ですよ? 青髪だから下の毛も青いのかと思ったのに金色なんですねぇ。
ボクとフローラさんの間には、日米同盟という名のセクハラし放題プランが締結されているので遠慮なく股に手を突っ込みました。ふむ、少し硬いですよ? 剛毛ってやつですかね?
「ユータ、そこはレディの大事なところヨ?」
茂みをワシャワシャするついでにダンジョン周辺をサーチしました。モッコリと厚みのあるプニュっとした肌ですね。あとフローラさんのおっとりとした目が女豹のような鋭い目になった。食われる!?
「えへへ、ごめんなさいー。フローラさんは綺麗な青髪なのにここは金色なんですね~」
「ヘアーはカラーリングでーす。本当はここと同じカラーよ」
「ほほう? 青も似合ってますけどこっちの色も良いですね~。ワシャワシャ」
ボクがツルツル好きなのを知ってなのか、お嫁さん達が自分でダンジョン周辺の草刈りをするようになってしまいました。だから逆にこれだけモサモサなのが新鮮で楽しいですね。桜さんは自分が天然のツルツルな事を自慢していたけど、千代ちゃんというライバルが出て来てプリプリと怒っていました。
「もうユウタくんダメじゃない~。ごめんねフローラ、この子ったらお酒飲むと直ぐイタズラするの。ほら、お終いよ」
まるで子供をあやすようなセリフです。でも雪乃ママは勘違いしてますね。フローラさんめっちゃ喜んでますから。
「そんなー! これ見て下さい、フローラさんだってボクのおちんちん触ってまーす! 勃起させようとシコシコしてるのはフローラさんでーす!!」
「Oh! わたし日本語ワカリマセーン」
「絶対分かってるでしょー! こうなったらおっぱいダイブですよ~! うへへ、このおっぱいで寝れそうです~」
「ワーオ、ユータはおっぱい好きですネ! もっと触ってもいいですヨ?」
「わ~い!」
フローラさんのおっぱい、乳輪は大きいけど乳首が小っちゃいです。おっぱいのサイズに貴賎はありません。桜さんのマイクロビキニ姿は最高にエチエチですからね? べ、別に桜さんのおっぱいが小さいなんて言ってませんからね! 絶対に内緒ですよ!
「二人とも随分と仲良くなったのね~」
後ろから雪乃ママの呆れた声がしますけど、今日はフローラさんとのイチャイチャを楽しみたいと思います。あれ、そう言えばおねだり作戦ってどうなったんでしたっけ? 全然関係ないけど、ボクのパソコンで『おねだり』って入力すると予測変換で『おねだりマスカット』って出るのは何ででしょうね。ボクだけですか?
それからボク達はキャッキャウフフとスキンシップを楽しみながらお上品にお酒を飲みました。ホストクラブユウタのノリでやろうかと思いましたが、あのテンションは恵美さんとインテリ秘書の綾香さんが居ないとダメかなって思ったのです。
グビグビとユウタ・ハイボールばかり飲んでいたからか、キュピーンって感じで尿意が伝わって来ました。随分と飲み過ぎちゃいましたね。
「ちょ~っとトイレ行って来ますね~。でもでも~、ボクのオシッコ覗いちゃダメですよ~? めっ、ですからね~」
「うふふ、全裸で何言ってるのよ。早くいってらっしゃい」
「んふふ~、このワイングラスにオシッコしてもイイですヨー?」
「うへへ、それは今度のお楽しみで~っす。……あっ、ちょっ、ダメですって~」
どうやらフローラさんも完全にご機嫌な様子ですね。ワイングラスにオシッコを要求されるとは思っていませんでしたが、もしかしてそっちの趣味があるんですかね?
何としてでもワイングラスにオシッコをさせようとしてくるフローラさんを押し退け、急いでトイレへ向かいます。さすがにダムが決壊寸前ですよ。ホテルのスタッフさんにトイレの場所を聞いて何とか到着しました。そう言えば今日は貸切でしたね。全裸なんてホストクラブユウタでは普通ですからね、全然恥ずかしくないですよ?
「ふぅ…………間に合った~」
ドバドバと洪水のようにオシッコを吐き出す愛棒さんです。さすがにちょっと飲み過ぎちゃいました。このまま朝まで飲み明かすような気がしてきたぞ。
そんな事を考えながら気持ち良くオシッコをしていると、お隣から視線を感じました。もしかしてフローラさん、覗きですか?
「うひひ、おにーちゃんのおちんちん小っちゃいねー?」
「ふぁっ!?」
フローラさんかと思ったら、ワールドクラスの愛棒さんの放尿シーンをジッと凝視する可愛い女の子がいました。どう見ても小学生にしか見えない幼女です。男子トイレで幼女と二人きり、ヤバいですね!!
でも幼女様、あんまり顔を近づけると跳ねたオシッコが掛かっちゃうかもしれませんよ?
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