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第160話 家紋
しおりを挟む強いお酒を飲んで気分がフワ~っとなっていたところ、『神託の儀』が始まろうとしています。何故か琴音さんの前に大きなタライが置かれたのです。黒塗りに金の装飾が施されたやつで、めっちゃ高そうなやつ。
そして琴音さんが肌襦袢をずらして、タライの前でガニ股になっているのです。ワクワクドキドキ。
「ちょっと恥ずかしいけどオシッコをします。旦那様は手に持つ紙でお嫁さんのオシッコを受け止めるのよ。大丈夫かしら?」
「こ、この紙で琴音さんのオシッコを受け止めれば良いんですね!?」
「ええ、そうよ~」
ご、ゴクリ……。目の前には股を開いてダンジョンをオープンにしている琴音さんが居ます。両手でダンジョンの城壁を『くぱぁ』と広げ、ダンジョン入口が威嚇するように口を広げているのでした。この凶悪なダンジョンは以前見たことありますね。そう、魔王城です!!
はは~ん、なるほどね。これがRPGで良くある魔王城が出現するイベントですか。堂々と出現した魔王城を見た愛棒は、早く魔王を倒すんだと元気に主張しています。さすが勇者ですね!
「じゃあいくわよ。んっ……」
「…………」
ボクは無心でダンジョン入口を凝視した。女性のオシッコを見るなんて初めてです。もちろんエッチして桜さんやアリスさんがピュッピュする瞬間は見た事ありますけど、このガニ股ポーズでセルフ『くぱぁ』した状態で力んでオシッコをする状態を見るのは神秘的ですね。
どうやら琴音さんも恥ずかしいのか、頬を赤くしながらお腹に力を入れています。あ、チョロチョロ出て来ましたよ!?
「はわわわわ」
ダンジョン入口の上にある間欠泉から迸る黄金水です。ゴールドスポットの近くにあるダンジョン鉱脈から出る黄金水には、金が多く含まれているのでしょう。キラキラと光っています。ちょっと独特な香りがしますけど、ずっと見ていられそうですねぇ。ふむ、これは凄いぞ!!
「ちょっとユウタさん、ジッと見てないでお仕事して頂戴!」
「は、は~い!」
やばい、この間欠泉は一時的なものなのです。直ぐに止まっちゃうかもしれませんので急いでお仕事をしましょう。確かこの名刺を大きくしたような厚紙に黄金色を当てればいいんだよね。
ボクは厚紙に黄金色を当てて見た。
「……おおぉ?」
「んっ……そのまま2分くらい持ったままでお願いね」
厚紙の8割くらいを湿らす事が出来ました。白い紙がちょっと黄金色に輝いています。えっと、このまま2分ですか。ちょっと手が疲れますね……。
琴音さんはオシッコが終わったのか、ペーパーでダンジョンをフキフキしています。それボクがやりたかったですー!
厚紙からポタッポタッと垂れる雫を見ていたところ、厚紙に家紋のようなものが浮かび上がって来た。バラのような花ですが、ちょっと見た事がない花ですねぇ。
「うふふふふふふ、タイミングバッチリね」
「……これって何なんですか?」
「うーん、後で教えてあげるわね。さて、これを片付けて頂戴」
一体何だったのでしょうか? お手伝いさんがタライを片付けてしまい、ボクの持っていた厚紙も額縁のような入れ物に納めて持って行ってしまいました。……気になりますね!
でもあの家紋のようなものが浮かび上がった時、琴音さんがいつも以上に喜んでいました。女性が喜ぶこと……占いか!! 夏子さんも朝のニュース番組の占いが好きだからね~。きっと浮かび上がる絵によって運勢が変わるんだと思います!
お手伝いさんがタライを片付けて戻ってきました。戻って来たお手伝いさんの手には、何やら小さな小箱を持っていました。まるで宝箱のような感じで、豪華な装飾が施された箱でございます。……もしかして結婚指輪、いや、チョーカーか!?
小箱を受け取った琴音さんが中身を確認せずに足元に置き、正座したままボクの方へ向き直った。
「ではユウタさん、最後の仕込みに入ります。最後の儀式が『絆の儀』、つまりセックスになります。来賓の方たちの前でセックスを行いますが、普通の男性は緊張してしまい勃起出来なかったりするのです。そのため、ここで旦那様のペニスを勃起させる事が出来るかが妻となる女性の腕の見せ所となります。でも……」
「え、えへへ。実はもう準備万端ですー!!」
ふへへ、こんなエッチな状況で勃起しない方が間違ってると思います! それにボクは『見て見てTube』で数多くの女性にエッチなところを見られているのです。お尻だって晒しています。そんなボクにとってこれくらいならボーナスステージですよね!
「……そうですね。ここまで立派に勃起しているのはかなりレアだと思います。でもユウタさん、本番でも同じとも限りませんので仕込みを行います。良いですね?」
「おっけーおっけー! もう何でも良いですよ~!!」
ボクはもう酔いが回っていてテンションアゲアゲなのでした。今ならお尻もイけそうな気がします……!
「じゃあお口で気持ち良くしてあげます。でも出しちゃダメですからね~?」
「ふふふー、ボクはそんな早漏じゃないのでダイジョブで~す!」
「……あらあら。そんなフラグ立てちゃって大丈夫かしら? 桜ちゃんが笑ってるわよ?」
「むむっ!? 大丈夫ですー! はい、ど~ぞ!」
もうみんなしてボクを早漏とか言って……酷いですねぇ。そりゃ確かにちょっと早い時があるかもしれませんが、愛棒だってレベル上がってるんですよ? その……レベルアップ時のステータスの上がり具合が攻撃力極振りなだけですよ!
プンプンと怒りながら立ち上がり、余裕そうな琴音さんに近付きます。正座したままだったからちょっと足が痺れてますけど、我慢です!
プリっとした艶やかな唇をペロリと舐めた琴音さんのお口に愛棒を捧げます。
「んっ……んっ……んおっ……んんっ……」
ああ、これが琴音さんのお口です。まるで温泉に浸かっているような心地良い暖かさに、ドンドンと奥まで進んで行きます。舌でペロペロされながら吞み込まれてしまいました。
あれっ、これ前にもあったダメなやつじゃないかな? ちょっと思い出してきたぞ。
「……フー……フー……」
愛棒が根元まで吞み込まれた状態で琴音さんが鼻で呼吸をしています。喉奥に愛棒の先端が到達しているのか、コリっと硬い感触が感じられます。上目遣いで見上げて来る琴音さんと目が合ってしまいました。この構図はエッチですね!
もう勃起してるし、これで終わりかなって思ったら全然違いました。ここからが始まりだったのです。
「……ん゛っ、ん゛お゛っ……ん゛ごっ……ん゛っん゛っ」
「はうっ!! あああ、琴音さんっ、ダメっ、しゅごいのっ、あっあっあー!」
この前の京子お姉様のダンジョンを模した疑似ダンジョン、シリコンの穴のような刺激が愛棒を襲います。琴音さんのお口をダンジョンに見立てたようにグッポグッポと音を立てて愛棒を責め立てるのです。
「お゛っ……ん゛んっ……ん゛ごっ……」
「あっあっ、気持ち良いですーっ、ああー、んっー!!」
こんな美女のお口で無遠慮にグッポグッポされてしまったら、もう我慢の限界です。さっきのフラグじゃないけど、もうダメそうなのです。
「もうダメですっ! 琴音さんイっちゃいますぅ、あっあっ、イっ……」
「ん゛お゛っ……ん゛んっ……はぁ……はぁ……。ダメよ~、そんな簡単にイったら笑われちゃうわよ~?」
「あっあっ……そ、そんな~」
ボクが達する寸前に琴音さんが愛棒を解放してくれました。でも愛棒は『また寸止めかよー!!』って感じで激おこ状態でございます。ブルンブルンと震えて怒り心頭なご様子です。そうだよね、もうピュッピュ解禁したことだし、ちょっとくらいサービスしてくれても良いと思います!
ちょっとジト目で琴音さんを見つめていたら、笑顔を返されてしまいました。
「うふふ、そんなに熱く見つめられたら照れちゃうわ~。それに……射精するなら中出しの方が気持ち良いわよ~?」
「ご、ゴクリ……」
琴音さんが手でダンジョンをクチュクチュして、いやらしい音が部屋に響き渡ります。くっ、この状態で魔王攻略ですか!?
そう思ったところ、琴音さんが例の小箱を開けました。
「じゃあ最後の仕込みをするわよ。ちょっと違和感があるかもしれないけど、我慢してね?」
「は、はい……」
琴音さんが愛棒を優しく手で掴み、愛棒の先端を凝視しています。そして小箱の中から何か白い粒を取り出しました。米粒よりちょっと大きな楕円形の塊です。
それを1粒手に持ち、愛棒の先端にある可愛いお口に当てがったのです。も、もしかして!?
「うふふ、いくわよ~」
「な、何ですかそれは!? あーーっ!!」
愛棒の先端のお口に錠剤のようなものが埋め込まれてしまったのでした。先っぽに咥えている感じですがちょっと違和感があります。
痛みは無かったけど、違和感に驚いてしまいました。ふぅ、何とかなりました。そう思ったらまだ終わりじゃなかったのでした。
「じゃあ次いくわよ~」
「ひ、ひぃ!?」
どうやら試練はまだ続きそうです……。
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