女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に色々されてドロドロに溶かされるまで

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第157話 暑い夏の日の思い出

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 何か怖い夢を見ていたような気がするけど……気のせいだよね?

 真っ暗な空間でお尻をクチュクチュされ続けたような夢を見たけど……気のせいだよね!?

 よし、忘れよう。




 『ユウタ君ピュッピュチャレンジ』も無事に成功して一安心です。そしてCMデビューも決定しましたが、詳細についてはこれから調整するらしく、別途連絡して貰えるようでした。もしかしてボクが失敗するかもしれないから計画してなかったとか? そ、そんな事、ないよね……?

 今ボクが携わっているビッグイベントは、『CMデビュー』『握手会』『結婚の儀』の3つです。あ、あと『会社設立』とかあった気がしますが、あれは夏子さんとかにお任せしておけば良いのかな?

 まあとりあえずCMデビューも決定したので地下室から脱出して一休みです。ふぅ、お風呂に入ってゆっくりと疲れを癒しました。ずっと固定されていたからか、体が凝っていたかもです。

 お風呂から上がり浴衣を借りちゃいました。浴衣は思ったよりも涼しくて良いですね!

「ユウタさん、お先に頂いています」

「おつかれさまですわ、ユウコちゃん」

「いえいえ~。美味しそうですね~」

 客間に浴衣姿で入ってみると、桜さんとアリスさん、そして琴音さんの美女三人が仲良くお夕飯食べていました。撮影前にボクが食べたお寿司は撮影用だったようです。

「ユウタさんもお腹が空いたでしょう。一緒にどうぞ~」

「ありがとうございますー!」

 桜さんのお隣の席に座ってちょっと遅いお夕飯を頂きます。ふむふむ、天ぷらや肉じゃが、豚汁などなど、和食のレパートリーが並んでいます。どれも美味しそうですねぇ。

 モグモグと天ぷらを味わっていたところ、琴音さんからお話があるそうです。太いエビ天をモキュモキュと頂きながら耳を傾けます。

「せっかくユウタさんがお泊りしてくれるので、『結婚の儀』について簡単な説明をしようと思うのよ。ご飯食べ終わったらちょっとだけ良いかしら?」

「えっと、ボクは大丈夫ですよ。実際にどんな感じなのか気になってました!」

 桜さんとアリスさんも頷いています。ふむ、一体どんな事をするんでしょうね? マグロのお刺身をモグモグしながら考えて見ましたが、この口の中で蕩けるようなトロは最高でした!

「うふふ、ちょっと説明するだけだから直ぐに終わるわ」

 口に手を当てて妖しく微笑む琴音さんを見て、何故かドキッとしてしまったのです。これは何かありますねぇ……。






 そしてお夕飯を食べ終わってお茶を頂いたところ、琴音さんの案内で宴会場のようなところへ案内されました。このお家は本当に広いですね。

「このお部屋で来賓を招いてユウタさんとアリスちゃんの披露宴をする感じよ~。ふふ、当日はそこそこな人数になると思うから、ユウタさんも挨拶の内容とか考えておいてね~」

「き、緊張しますね!」

 この大きなパーティー会場と言えるような大きなお部屋に親戚や偉い人が集まるのか……。

 そしてみんなの前で挨拶か……、どんな事を言えば良いのかな?

「まあ簡単なパーティーと思えば良いのよ。そんなに緊張する事ないわよ~」

「ふふ……ユウタさんは笑顔で座っていれば大丈夫ですよ」

「そうですわユウコちゃん、私が一緒なんですから安心してくださいまし」

「そ、そうですね。アリスさんが居てくれて心強いです!」

 確かにボクは頼りないと思いますが、笑顔で座ってれば良いって桜さん、ちょっと酷いですよ!? ジト目を送ったけどウインクを返されてしまいました。

「うふふ、ユウコちゃん。今夜は一緒に寝ましょうか?」

「えっと、は……」

「ダメよ~アリスちゃん、どうせエッチしようと思ってるんでしょう? ユウタさんはさっき盛大にピュッピュしたんだから、しっかりと休ませてあげなさい。それが正しい妻の役目よ?」

「あっ、失礼しましたわ。ごめんなさいねユウコちゃん」

「い、いえいえ。今日はちょっと疲れちゃったのでゆっくりとお休みしたいと思います~」

 そうだ、琴音さんはボクが何発もピュッピュ出来る事を知らないのでした。桜さんがキョトンとした顔をしているのでアリスさんが説明しているようです。くっ、封印解除されてみんなとイチャイチャ出来ると思ったのに残念です。

「話は戻るけど、来賓の方にお土産を用意しないとダメなのよね~。それでね、私の方でコレを用意したんだけど、どうかしら~?」

 琴音さんがお手伝いさんから卒業アルバムのような立派な本を受け取っていました。随分と分厚いですね。タイトルは……『どすけべユウタの過激な誘惑』ですか?

「ちょ、何ですかこれは!?」

「す、凄いです!」

「ユウコちゃんエッチですわ~!」

「うふふ、これはユウタさんがお料理教室の合間に撮影した写真集よ~。中々綺麗に撮れてるでしょう?」

 表紙には男豹のポーズで妖しく誘惑するボクがいます。裸ワイシャツですが胸元がちょっとはだけていますね。そして立派に主張する愛棒さんが逞しいです。そういえばこんな写真も撮りましたね……。

 いや、そんな事はどうでも良いのだ。この恥ずかしいグラビア写真が大勢の来賓にお持ち帰りされちゃうのか!?

 ボクがプルプルと震えていると、美女三人がグラビア写真集を見てキャッキャウフフと楽しそうにしています。

「この写真は芸術的ですね。さすが琴音様です」

「あらあら、ありがとう桜ちゃん。このユウタさんの可愛いお尻を見た時、キュピーンって閃いちゃったのよ~」

「さすがお母様ですわ。この向日葵が立派に咲き誇り、まるでユウコちゃんのおちんちんのようですわ~」

「……?」

 チラッと写真集を覗いてみたら、天地逆転ダンジョン返しの状態で大きく股を開き、お尻を天に向けて広げているボクがいます。

 その写真を見た瞬間、ボクの頭に強烈な痛みが走った。まるで鈍器で殴られたような強い衝撃です。ズキズキと痛む頭が徐々に治まって来た時、ボクは封印していた記憶を思い出してしまったのでした。

 そう、あれは暑い夏の日の事です……。










 肌を焦がすような強い陽射しに眩暈を起こしそうになった暑い夏の日、ボクは一人お料理教室へ参加した。

 その日も毎週恒例となった写真撮影を行っていたのだった。いつもと同じように色々な衣装を着せられ、エッチな写真を撮られるのだ。

 これが本当にお料理教室なのかと疑問に思った事もあるけど、ボクは心を無にして琴音さんの要望に応えた。これもお料理教室に通うためだと自分を偽り、ビッチな男の子を演じていたのだった。

『ねえねえユウコちゃん、な~んかちょっとマンネリな感じよね~?』

『そ、そうでしょうか……?』

 来た、今日もこの言葉が来てしまったのだ。この言葉の後、ボクはいつも酷いエッチな事をされてしまうのです。ロープで縛られたりブルブルでイジメられたり……。普通じゃない写真を撮影しようとするのです。

 この発言がある前まではちょっと過激なグラビア写真撮影なのですが、ここからはマニアックなR18へと移行してしまうのでした。

 ボクは内心ドキドキしながら次の言葉を待ちました。今日はどんな気持ち良い事が待っているのでしょうか?

『ユウコちゃんは華道って知ってるかしら?』

『えっと、生け花とかですよね?』

『ええ、そうよ~。それでね、挿花そうかっていう花器にお花を生ける事を言うんだけど、いまスランプなのよね~』

『そうなんですか。琴音さんでもスランプなんてあるんですね~』

 芸術家な琴音さんですが、スランプだそうです。アリスさんの実家には玄関や廊下に花瓶に生けられた綺麗な花があったのを思い出した。あれは全部琴音さんの作品だったのかもしれませんね。

『それでね、いろんな業者を探したんだけど中々良い花瓶が見つからないのよね~』

『花瓶ですかぁ……』

 なるほど。確かに言われてみればお花の美しさも大事だけど、花瓶の美しさも重要な気がする。メインはお花なんだろうけど、それを引き立てる花瓶というのも重要なアイテムなのだろう。良い花瓶ですか……。

 琴音さんの言葉を聞いてふとスタジオを見渡せば、スタジオの片隅に生けられた小さな向日葵を見つけた。片手サイズの小さな細長いガラス瓶のようなものに生けられた一輪の向日葵、可愛くて素敵ですね。映画のちょっとしたワンシーンに出て来そうな味のある作品です。

 ボクはその向日葵を指差して感想を伝えました。そう、この発言がどれだけ危険な事だったかも分からずに……。 

『なるほど……。お花だけじゃなくて花瓶も大事って事なんですね。あそこに生けられた向日葵も綺麗ですもんね』

『…………っ!?』

 ボクの発言を聞いた琴音さんが向日葵を見て固まってしまった。まるでピシャゴーンと落雷を落とされたようにビクッと震えていました。

お尻アソコに生けられた向日葵……ですって?』

『えっ?』

 琴音さんの発言ですが、ボクの言った言葉と同じはずなのにニュアンスが違うのでした。そして向日葵とボクのお尻を交互に見つめています。えっと、なんでボクのお尻を見るんですか? ボクはお尻に手を当てて後ずさった。

『うふふ、ユウコちゃんは良い生徒ですね。芸術に身も心も捧げるなんて、中々出来る子は居ないのですよ?』

『ひ、ひぃ! 琴音さん目が怖いです。あの、何で向日葵を持ってくるんですか? や、来ないで~』

『いいわぁユウコちゃん、その怯えた演技がそそるわ~。そうね、縛ったバージョンも撮影しましょう。うふふ、アイデアが溢れてくるわ~』

 それからボクは琴音さんに捕まってしまい、天地逆転ダンジョン返しされてしまったのです。怪しい手袋にネバネバする液体を纏わせ、秘密の穴隠しダンジョンに指が侵入してきたのです。

『や、やめっ、ダメですっ、あっあっあ゛っ』

『安心してユウコちゃん、お花の茎にはシリコンでカバーしてあげますからね? 痛くないですよ~』

『そ、そんな事心配してません! あっ汚いですっって! ダメっ、グリグリしないでぇ……』

『うふふ、綺麗なお尻だから大丈夫よ。ほら、いくわよ~』

『あっあっ入って来るっ、向日葵が入ってくるぅ……』

 向日葵の立派な茎がゴリゴリとダンジョンを進んで行きます。まさかこんな事になるなんて……。

『写真撮るからニッコリ笑顔でお願いね。でも、その怯えた表情も良いわね~』

『う、ううぅ……』

 ボクはパシャパシャと良い音を鳴らすカメラの音を聞きながら、頑張って笑顔を向けるのでした。








「どうしたのユウタさん、もしかしてこの写真が気に入らないのかしら~?」

「…………はっ!?」

 ボーっと過去を回想していたところ、琴音さんの言葉で現実に引き戻されました。この写真はダメだ、見てると身震いしてしまう。

「そ、そそそそんな事ないですよ~。そ、そうだ。今日はちょっと疲れたのでお先に休ませて頂きますね。お休みなさいー!!」

「あ、ユウタさん」

「もうユウコちゃんったら」

 背後からお嫁さん達の声が聞こえて一瞬振り返ったけど、琴音さんが怪しい笑みを浮かべていたので急いで部屋を出ました。

 廊下にいたお手伝いさんに寝室の場所を聞き、急いで駆け込みます。

 部屋には布団が敷かれていたので潜り込みました。

 怖い事は忘れて寝てしまいましょう。ボクは目を瞑ってガクガクと震えているのでした。
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