90 / 304
第90話 大成功!!!!
しおりを挟む
翌日、企業案件であるジュースのレビューの時間が刻一刻と迫って来た。配信は夜の20時を予定していて、今は夕飯を食べ終わって配信の準備をしているところです。
「へぇ~。これがプルンプルンピーチなのね。ゼリー飲料って初めて見たかも」
「沢山あるので夏子さんも1本どうですか? ボクは新鮮なレビューをしたいので本番まで我慢です」
そう、今日の昼間に商品が届きました。200mlくらいの小さな缶ジュースです。良く振ってから飲むらしいですね。夏子さんが缶を振ってプルタブを上げてゴクリと飲んでいる。
「うん、美味しいわよ。ゼリーの食感が良い感じね。それに……」
「わわわわ、ちょっと感想言うのは禁止です! ボクのレビューに影響が出ちゃいますので言わないで下さい!」
「うふふ、ごめんなさいね」
危うく夏子さんのレビューが脳に刻まれてしまうところだった。これはボクのお仕事なので、しっかりと自分の言葉で言わないとダメなのです。
「ユウタさんそろそろ時間ですよ? 本当にお手伝いしないで大丈夫ですか?」
「ふふふ、任せて下さい桜さん。完璧にやり切って見せますので、別室で視聴してて下さいねっ」
「分かりました。応援してますので頑張って下さい」
「ありがとうございます。じゃあ配信してきま~す」
夏子さんも桜さんも過保護なのです。ライブ配信でさり気なくジュースをレビューするくらいボクにかかればチョロイ案件です。ふふ、配信で紹介した謎のジュースが一躍有名になって凄い売上を記録するのが見えた!
◇
さて、PCを立ち上げて準備です。カメラやマイクの準備も問題ありません。あとは時間になるのを待つだけですね。プルンプルンピーチもさり気なく画面に映るようにセットしてあるし、きっと問題ないはずだ。
配信まであと少しだけど、有名な見て見てTuberみたいに待機画面が欲しいですね。今は殺風景な画面に待機中としか出ていない。うん、誰か作ってくれないかな?
もう既に待機人数が10万人になっていた。ふふ、勝ったな。
「こんばんはー! ユウタですー。みんな集まってくれてありがとう~」
『ユウタ様キター!』
『久しぶりの生配信!!』
『エッチなの希望です』
『よし、まずは脱ごうか。話はそれからだ』
おおう。凄いコメントが流れて行く。そう言えば久しぶりの生配信かもしれない。ゲーム配信して以来かな。それと夜の配信だからエッチなのを希望している人が多いっぽい。
「残念ですが今日はエッチなのはありません! ごめんね~」
『えー!』
『楽しみにしてたのに~』
『全裸待機してました。希望を捨てずに全裸待機します』
「全裸待機してる人、風邪引いちゃうから服は着ようね! いや、最初にやった性教育動画だけどね、運営様からおしかりのメールが来ました。やっぱりダメなんだってー」
どうやら政界のお偉いさんという女性の旦那様が、あれは男性を性的に搾取しているとか言って騒いだのが発端らしいです。まあ確かに搾精動画だから、男性を性的に搾取してるっていうのは間違ってないけどね!
『きっとユウタ様に嫉妬したんだよ。元気だして?』
『あー、あの議員さんの旦那でしょ? 議員さんはネットでフルボッコにされてたね。次は落選するかも、ウケル!』
『そのうち消されちゃうのかなー』
「えっと、ボクとしても人工授精の促進のために動画を投稿しているので消されるのは忍びないです。だから心苦しいですが、性教育動画の投稿はプレミアム会員向けにしようと思います。最低価格にするので、興味ある方はそちらでお願いします。本当にごめんねー」
さすがにBANされるのはまずいので、プレミアム会員向けのサービスにする事になりました。無料で提供してたのに有料とか、ちょっと印象悪いけど我慢して貰おうという感じです。
『有料でも大丈夫!』
『ユウタ様の応援になるなら安いものですよー』
『いっぱい脱いでね!』
『お尻のやつ期待してます!!』
お尻の動画か……。あの快楽はヤバかった。あれを配信するのか? でもこれだけ期待されているのだ、会員を増やす意味も込めてやるしかないだろう。夏子さんも桜さんも、手加減してくれるよね!?
「うぅ……、分かりました。有料化のお詫びも込めて、お尻のやつの配信で検討します。えっと、お嫁さん達に確認するので確約は出来ませんが、頑張ります……」
『お尻キター!』
『プレミアム会員なりました!!』
『全裸待機してます!!』
そんな感じで雑談配信はスタートし、お尻の発言で凄い盛り上がりを見せたのだった。最近の出来事や美味しいラーメンの話、今話題のテレビとかの内容を語っていたら、いつの間にか視聴者が40万人を超えていた。よし、そろそろジュースのレビューをするチャンスな気がする!!!
コメントが凄い勢いで流れる中、青い文字のコメントを見つけた。姫子という名前が見えたぞ。
『姫子:画面に映ってるジュースは何ですか!?』
おお!? 姫ちゃん先輩のキラーパスが来たぞ!! ここからボクの華麗なるレビューを魅せる時が来たようですね!
「ふぅー、ちょっと喋りすぎて喉が渇いちゃったな~。……あれあれぇ? こんなところに美味しそうなジュースがあるぞー!?」
『何か小芝居が始まったぞ』
『すごく不自然な入り方だったねー』
『ユウタきゅんに演技は無理そうだ……』
「な、何を言っているのかな!? 演技って何ですかー? ボク分からないでーす。はぁ、ちょっと一休みしてジュースでも飲もうかなー!」
ま、まずいぞ? ボクの完璧な演技がバレているだと!? もしかして姫ちゃん先輩が今回の案件を依頼している事を誰かにバラしたんじゃないだろうか。うん、きっとそうに違いない。
『ちょっと面白くなってきた』
『ワクテカ!!』
『ここからどう挽回するのか見物ですなー』
「えっとねー、これはお友達から送られてきたジュースなんだよねー。なになに……サンガリー株式会社の新商品、プルンプルンピーチですか! ほほう、美味しそうですねっ」
ふふ、さり気なく商品名を言ってアピールです。そして商品をカメラにドアップで映したのだった。コメントで色々と言われてるけど気にしたら負けだ! 姫ちゃん先輩のためにも宣伝するしかない!!
『めっちゃ商品名言ってるしwww』
『企業案件バレバレwww』
『そもそも発売されてない新商品を送り付けてくる友達とかヤバい奴じゃん』
『ログ見たら姫子って奴が怪しいな。今まで大事な人設定されてる人いなかったもん。つまりこいつがサンガリーの犬だな!』
あかーん。姫ちゃん先輩がバレているだと!? うう、こんな事になってしまうなんて。いや、まだいける。ボクはお仕事を完遂してCMデビューまで勝ち取ってやる!!
「ちょっ! 姫ちゃん先輩は良い人ですから勘違いしちゃダメですよぉ~。さーて、この美味しそうなジュースを飲んでみようかな~。みんなも興味あるでしょ!? プルンプルンピーチだよ!!」
『ユウタきゅん必死すぎるww』
『姫ちゃん先輩って呼んでるし、もうバレバレ』
『めっちゃ商品名言ってるし、アタフタするユウタ様可愛い』
「なになに……、プルンプルンピーチは20回以上振ってから飲んで下さいだって! じゃあ振りますよー」
ボクは頑張って缶を振った。もう無心に……。
『ユウタきゅんがシコシコしてるみたい~』
『切り抜き動画作ろう』
『シコシコ助かる!』
「はい、出来ました! じゃあ飲んで行きますよ~。……うん、美味しいです!!!」
プルタブを開けてゴクリと飲んでみた。予定外の進行状況でテンパってしまい、考えていた感想が言えなかった……。
『めっちゃ普通wwww』
『うん、美味しいです!!!』
『笑顔で美味しいですは笑える』
何か馬鹿にされてるようなコメントばっかり流れている。ううぅ……どうしてこうなった。
『姫子:ユウタ様、もう少し違う感想をお願いします!!!』
『姫ちゃん先輩が必死だww』
『姫ちゃん先輩ってサンガリーの広報かな? 美味しいですって感想しかないのは泣けるwww』
や、ヤバいぞ。このままじゃ姫ちゃん先輩に迷惑を掛けてしまう。初仕事がこれじゃあ、もう案件貰えないかもしれない。よし、プルンプルンピーチを一気飲みしてもう一度チャレンジだ!!
「……ぷはぁ!! このプルプルしたゼリーの食感が病み付きになりますね! あと、ピーチ味が最高です。まるでピンクサキュバスと同じような味がします!!!」
『……』
『……は?』
『……マジで? 飲んだことあるの?』
『いつ飲んだの?』
あれあれ、何か流れがおかしくなったぞ。あっ、ピンクサキュバスは凄い高価なお酒なんだっけ。つまりボクはNGワードを言ってしまったのだ。マズい、企業案件で大炎上だ。誤魔化さないと!!
「ち、違うんです。ピンクサキュバスは好きなお酒ですけど、まだ2回くらいしか飲んだ事ないですよ。でもピーチ味が同じ感じで凄く美味しかったです! このプルンプルンピーチは……」
「はいはーい。皆さんこんばんは、先生ですよー!」
あれ、いつの間にか撮影衣装に身を包んだ夏子さんがやって来た。黒いナイトドレスがセクシーですね。
『先生きた!!』
『保護者キター!!』
『唐突に出現する先生、暴走するユウタ君を止められるのか!?』
「はい、という事で皆さんサンガリーから発売されるプルンプルンピーチを買って下さいね~? このままじゃユウタ君の初仕事が失敗になっちゃいます。もしプルンプルンピーチがすっごく売れたら、お詫びとしてユウタ君のお尻をお仕置きする動画をライブ配信しま~す! あ、もちろんプレミアム会員向けなので登録お願いしますね」
『プルンプルンピーチ買います!!』
『絶対買う!!!』
『買い占める!!』
『姫子:ううぅ……上司に怒られる』
『姫ちゃん先輩可哀想www』
いつの間にかボクがクチュクチュされる事が決定してしまった。ああ、どうしてこうなった……。
やっぱり姫ちゃん先輩のあの振りがわざとらしかったのがいけないんだよね。つまりボクのせいじゃない!!
そうしてボクの初仕事は、大炎上で終了したのだった。
「へぇ~。これがプルンプルンピーチなのね。ゼリー飲料って初めて見たかも」
「沢山あるので夏子さんも1本どうですか? ボクは新鮮なレビューをしたいので本番まで我慢です」
そう、今日の昼間に商品が届きました。200mlくらいの小さな缶ジュースです。良く振ってから飲むらしいですね。夏子さんが缶を振ってプルタブを上げてゴクリと飲んでいる。
「うん、美味しいわよ。ゼリーの食感が良い感じね。それに……」
「わわわわ、ちょっと感想言うのは禁止です! ボクのレビューに影響が出ちゃいますので言わないで下さい!」
「うふふ、ごめんなさいね」
危うく夏子さんのレビューが脳に刻まれてしまうところだった。これはボクのお仕事なので、しっかりと自分の言葉で言わないとダメなのです。
「ユウタさんそろそろ時間ですよ? 本当にお手伝いしないで大丈夫ですか?」
「ふふふ、任せて下さい桜さん。完璧にやり切って見せますので、別室で視聴してて下さいねっ」
「分かりました。応援してますので頑張って下さい」
「ありがとうございます。じゃあ配信してきま~す」
夏子さんも桜さんも過保護なのです。ライブ配信でさり気なくジュースをレビューするくらいボクにかかればチョロイ案件です。ふふ、配信で紹介した謎のジュースが一躍有名になって凄い売上を記録するのが見えた!
◇
さて、PCを立ち上げて準備です。カメラやマイクの準備も問題ありません。あとは時間になるのを待つだけですね。プルンプルンピーチもさり気なく画面に映るようにセットしてあるし、きっと問題ないはずだ。
配信まであと少しだけど、有名な見て見てTuberみたいに待機画面が欲しいですね。今は殺風景な画面に待機中としか出ていない。うん、誰か作ってくれないかな?
もう既に待機人数が10万人になっていた。ふふ、勝ったな。
「こんばんはー! ユウタですー。みんな集まってくれてありがとう~」
『ユウタ様キター!』
『久しぶりの生配信!!』
『エッチなの希望です』
『よし、まずは脱ごうか。話はそれからだ』
おおう。凄いコメントが流れて行く。そう言えば久しぶりの生配信かもしれない。ゲーム配信して以来かな。それと夜の配信だからエッチなのを希望している人が多いっぽい。
「残念ですが今日はエッチなのはありません! ごめんね~」
『えー!』
『楽しみにしてたのに~』
『全裸待機してました。希望を捨てずに全裸待機します』
「全裸待機してる人、風邪引いちゃうから服は着ようね! いや、最初にやった性教育動画だけどね、運営様からおしかりのメールが来ました。やっぱりダメなんだってー」
どうやら政界のお偉いさんという女性の旦那様が、あれは男性を性的に搾取しているとか言って騒いだのが発端らしいです。まあ確かに搾精動画だから、男性を性的に搾取してるっていうのは間違ってないけどね!
『きっとユウタ様に嫉妬したんだよ。元気だして?』
『あー、あの議員さんの旦那でしょ? 議員さんはネットでフルボッコにされてたね。次は落選するかも、ウケル!』
『そのうち消されちゃうのかなー』
「えっと、ボクとしても人工授精の促進のために動画を投稿しているので消されるのは忍びないです。だから心苦しいですが、性教育動画の投稿はプレミアム会員向けにしようと思います。最低価格にするので、興味ある方はそちらでお願いします。本当にごめんねー」
さすがにBANされるのはまずいので、プレミアム会員向けのサービスにする事になりました。無料で提供してたのに有料とか、ちょっと印象悪いけど我慢して貰おうという感じです。
『有料でも大丈夫!』
『ユウタ様の応援になるなら安いものですよー』
『いっぱい脱いでね!』
『お尻のやつ期待してます!!』
お尻の動画か……。あの快楽はヤバかった。あれを配信するのか? でもこれだけ期待されているのだ、会員を増やす意味も込めてやるしかないだろう。夏子さんも桜さんも、手加減してくれるよね!?
「うぅ……、分かりました。有料化のお詫びも込めて、お尻のやつの配信で検討します。えっと、お嫁さん達に確認するので確約は出来ませんが、頑張ります……」
『お尻キター!』
『プレミアム会員なりました!!』
『全裸待機してます!!』
そんな感じで雑談配信はスタートし、お尻の発言で凄い盛り上がりを見せたのだった。最近の出来事や美味しいラーメンの話、今話題のテレビとかの内容を語っていたら、いつの間にか視聴者が40万人を超えていた。よし、そろそろジュースのレビューをするチャンスな気がする!!!
コメントが凄い勢いで流れる中、青い文字のコメントを見つけた。姫子という名前が見えたぞ。
『姫子:画面に映ってるジュースは何ですか!?』
おお!? 姫ちゃん先輩のキラーパスが来たぞ!! ここからボクの華麗なるレビューを魅せる時が来たようですね!
「ふぅー、ちょっと喋りすぎて喉が渇いちゃったな~。……あれあれぇ? こんなところに美味しそうなジュースがあるぞー!?」
『何か小芝居が始まったぞ』
『すごく不自然な入り方だったねー』
『ユウタきゅんに演技は無理そうだ……』
「な、何を言っているのかな!? 演技って何ですかー? ボク分からないでーす。はぁ、ちょっと一休みしてジュースでも飲もうかなー!」
ま、まずいぞ? ボクの完璧な演技がバレているだと!? もしかして姫ちゃん先輩が今回の案件を依頼している事を誰かにバラしたんじゃないだろうか。うん、きっとそうに違いない。
『ちょっと面白くなってきた』
『ワクテカ!!』
『ここからどう挽回するのか見物ですなー』
「えっとねー、これはお友達から送られてきたジュースなんだよねー。なになに……サンガリー株式会社の新商品、プルンプルンピーチですか! ほほう、美味しそうですねっ」
ふふ、さり気なく商品名を言ってアピールです。そして商品をカメラにドアップで映したのだった。コメントで色々と言われてるけど気にしたら負けだ! 姫ちゃん先輩のためにも宣伝するしかない!!
『めっちゃ商品名言ってるしwww』
『企業案件バレバレwww』
『そもそも発売されてない新商品を送り付けてくる友達とかヤバい奴じゃん』
『ログ見たら姫子って奴が怪しいな。今まで大事な人設定されてる人いなかったもん。つまりこいつがサンガリーの犬だな!』
あかーん。姫ちゃん先輩がバレているだと!? うう、こんな事になってしまうなんて。いや、まだいける。ボクはお仕事を完遂してCMデビューまで勝ち取ってやる!!
「ちょっ! 姫ちゃん先輩は良い人ですから勘違いしちゃダメですよぉ~。さーて、この美味しそうなジュースを飲んでみようかな~。みんなも興味あるでしょ!? プルンプルンピーチだよ!!」
『ユウタきゅん必死すぎるww』
『姫ちゃん先輩って呼んでるし、もうバレバレ』
『めっちゃ商品名言ってるし、アタフタするユウタ様可愛い』
「なになに……、プルンプルンピーチは20回以上振ってから飲んで下さいだって! じゃあ振りますよー」
ボクは頑張って缶を振った。もう無心に……。
『ユウタきゅんがシコシコしてるみたい~』
『切り抜き動画作ろう』
『シコシコ助かる!』
「はい、出来ました! じゃあ飲んで行きますよ~。……うん、美味しいです!!!」
プルタブを開けてゴクリと飲んでみた。予定外の進行状況でテンパってしまい、考えていた感想が言えなかった……。
『めっちゃ普通wwww』
『うん、美味しいです!!!』
『笑顔で美味しいですは笑える』
何か馬鹿にされてるようなコメントばっかり流れている。ううぅ……どうしてこうなった。
『姫子:ユウタ様、もう少し違う感想をお願いします!!!』
『姫ちゃん先輩が必死だww』
『姫ちゃん先輩ってサンガリーの広報かな? 美味しいですって感想しかないのは泣けるwww』
や、ヤバいぞ。このままじゃ姫ちゃん先輩に迷惑を掛けてしまう。初仕事がこれじゃあ、もう案件貰えないかもしれない。よし、プルンプルンピーチを一気飲みしてもう一度チャレンジだ!!
「……ぷはぁ!! このプルプルしたゼリーの食感が病み付きになりますね! あと、ピーチ味が最高です。まるでピンクサキュバスと同じような味がします!!!」
『……』
『……は?』
『……マジで? 飲んだことあるの?』
『いつ飲んだの?』
あれあれ、何か流れがおかしくなったぞ。あっ、ピンクサキュバスは凄い高価なお酒なんだっけ。つまりボクはNGワードを言ってしまったのだ。マズい、企業案件で大炎上だ。誤魔化さないと!!
「ち、違うんです。ピンクサキュバスは好きなお酒ですけど、まだ2回くらいしか飲んだ事ないですよ。でもピーチ味が同じ感じで凄く美味しかったです! このプルンプルンピーチは……」
「はいはーい。皆さんこんばんは、先生ですよー!」
あれ、いつの間にか撮影衣装に身を包んだ夏子さんがやって来た。黒いナイトドレスがセクシーですね。
『先生きた!!』
『保護者キター!!』
『唐突に出現する先生、暴走するユウタ君を止められるのか!?』
「はい、という事で皆さんサンガリーから発売されるプルンプルンピーチを買って下さいね~? このままじゃユウタ君の初仕事が失敗になっちゃいます。もしプルンプルンピーチがすっごく売れたら、お詫びとしてユウタ君のお尻をお仕置きする動画をライブ配信しま~す! あ、もちろんプレミアム会員向けなので登録お願いしますね」
『プルンプルンピーチ買います!!』
『絶対買う!!!』
『買い占める!!』
『姫子:ううぅ……上司に怒られる』
『姫ちゃん先輩可哀想www』
いつの間にかボクがクチュクチュされる事が決定してしまった。ああ、どうしてこうなった……。
やっぱり姫ちゃん先輩のあの振りがわざとらしかったのがいけないんだよね。つまりボクのせいじゃない!!
そうしてボクの初仕事は、大炎上で終了したのだった。
0
お気に入りに追加
604
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる