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第66話 緊急クエストですか!?

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 美女二人を連れてやって来たのが『百合シネマ』という映画館です。スクリーンの数も10個あるらしく、中々大きな映画館ですね。入ってみるとワクワクする映画の音楽と、ポップコーンの良い香りが漂っていてテンションが上がりますね。

 お客さんも沢山いるけど、女性カップルばっかりでした。男性は居ないのはもちろんだけど、子連れも居ないんだよね。女性同士で腕を組んでるカップルしかいないのであった。……もしかしてこの街って、そういう感じの街なのだろうか?

 ずらーっと並んだ映画のポスターを見ても、女性同士の愛をテーマにした作品しかありませんね。アクション映画もあるけど、攫われた恋人(女性)を助けるために一人で軍隊に立ち向かう感じの映画でした。ちょっと見てみたいな……。

 とりあえずチケットを買おうという事で、長い行列に並びました。

「かなり混んでますね~。新作もありますし、ここの映画館は人気あるんですね~」

「……アリスさんがトロトロしてるから出遅れましたね」

「わ、私のせいじゃありませんわ!」

 うん、ボクのせいかもしれない。だってブルブルコントローラーが楽しくてついつい押しちゃったんだもん。こんな感じ。

「……んっ」

「あんっ……んっ」

「二人とも喧嘩しちゃダメですよ~?」

 口に手を当てて必死に耐える二人の顔を覗いて見たら、必死に首を縦に振っていた。さすがにこんな公衆の面前で卑猥な声を上げる訳にもいかないですよね。よし、許してあげよう。スイッチオフ♪

「……ユウコちゃん酷いです」

「ユウコちゃんは鬼畜ですわ」

「ふへへ……これ楽しいですね!」

 ボクは一人、ご機嫌なのでした。




 そしてついにボク達の番になったのでチケット購入です。全然話し合いが出来ていないけど、どれを買うのだろうか?

「いらっしゃいませ~。3名様ですか? どちらの映画をご希望でしょうか?」

 店員の綺麗なお姉さんに聞かれたのでとりあえず頷いてみたけど、誰が選ぶのだろうか? みんな視線をキョロキョロさせてどうぞどうぞってやってる感じです。そう言えば映画館に来たけど観る映画については決めていませんでした。こうなったらアレしかない……。行け、アリスさん!! ポチっとな。

「ん゛ん゛っ!?」

「じゃあアリスさん、好きなの選んで下さい~」

 スイッチを強めに入れてしまいました。店員さんがアリスさんを不審な目で見ている。当のアリスさんは手で口を抑えて前のめりになっているのだった。モジモジしている姿がエロいですねぇ。

「どれでも良いですよ~? 早く決めて下さいね~」

「ん゛んっ、こ、これでお願いしますわ!」

 もう選んでいる余裕が無かったのか、適当に選んでいたような感じがします。とりあえずスイッチをオフにしてみた。何を選んだのかな……?

「はい、『百合プリズン』の絶頂上映会ですね。お席はどちらにしましょうか?」

 百合プリズンの絶頂上映会ですか……? まず百合プリズンっていう映画のタイトルも気になりますね。プリズンって監獄だよね。監獄の中で繰り広げられる出来事がテーマなのだろうか?

 そして絶頂上映会って何ですか? 元の世界でも応援上映とか絶叫上映とかあったから、それと同じような感じなのだろうか? もう混乱してしまい、良く分からないのです。……ポチっとな。

「……んっ」

「じゃあ桜お姉ちゃん、好きなところ選んで下さい」

 やっぱり平等に愛して上げないとダメだと思うのです。だから次は桜さんの番です。

「ここでお願いします」

「はい、ハーレムシートですね。畏まりました」

 おお! さすが桜さんです。クソ雑魚銀髪お嬢様と違って優雅に席を決めてます。スイッチをオフにしてからチケットを受け取りました。どうやら代金は桜さんが払ってくれるようです。

「じゃあ上映まで時間がありますから、売店行ったりお手洗いとか済ませておきましょう!」

「……先にお手洗いが良いです」

「そうですわね。私も下着を交換しないと大変な事になってますの」

「ご、ゴクリ……」

 何やらすごい事を言ってますよこのお嬢様方は。ボクはトイレとか大丈夫なので、売店に行ってポップコーンとか買ってこようかな。

「じゃあボクはジュースとか買ってきますね」

「……ダメです、ユウコちゃんも一緒に来てください」

「えっ!?」

 何故かボクもお手洗いに連れて行かれてしまったのだった。桜さんの目が発情期の猫ちゃんみたいだったので、きっと食べられちゃうのかもしれません。

 三人でお手洗いに到着したけど、桜さんがバッグの中からポーチのようなものをアリスさんに手渡していた。もしやあれが替えの下着だろうか?

 そしてボクは桜さんと一緒に個室へ入って行ったのだった。狭い個室に入りドアの鍵が閉まった瞬間、ギュッと抱き着かれてキスをされた。

「んっ……もう我慢出来ません。お願いします」

「こ、ここでですか!?」

「ユウコちゃんは目を閉じてジッとしてるだけで大丈夫ですよ」

 ボクは便座に座らせられてジッとしているように指示されてしまった。ボクの目の前で桜さんがスカートに両手を突っ込み、ぐっしょりと濡れた下着を取り出した。ホカホカを通り越してグチョグチョに濡れたパンツから仄かにいやらしい香りが漂って来た。女性のフェロモンたっぷりで、愛棒にガツンと響く堪らない香りだった。ああ、最高だ。

 そしてスカートを捲って大事なところをボクに見せつけて来た。スカートの端を口で咥え、ぴっちりと閉じられテラテラと濡れて輝く城壁を『くぱぁ』と開き、天使の穴チュートリアルダンジョンを見せつけて来たのだった。

 それを見た瞬間、愛棒が覚醒してしまった。ボクのスカートを押上げて『はよはよ!!』と自己主張していたのだった。

取ってとっふぇ♡」

「ご、ゴクリ……」



――【緊急クエスト:天使の穴チュートリアルダンジョンからブルブルドラゴンエッグを強奪しろ!!】――



 まさかの緊急クエストである。緊急クエストは初級冒険者のボクも強制参加しないといけない決まりなのでした。やるしかない!!

 ボクは震える手を天使の穴初心者ダンジョンに近づけ、人差し指戦士中指レンジャーのペアにダンジョンアタックを命じた。目標は最奥に眠るブルブルドラゴンエッグの奪取である。愛棒は攻撃する事しか出来ないので、召喚した部隊に任せる事にしたのである。

「んっ……」

 人差し指戦士中指レンジャーのペアが天使の穴チュートリアルダンジョンに侵入した瞬間、罠が発動した。ギュッと入口が締め付けられてしまい、人差し指戦士中指レンジャーが圧し潰された。今までの天使の穴チュートリアルダンジョンと違う……。これは天使の穴初心者ダンジョンにレベルアップしている!?

 罠はすぐに解除されたが、また違う罠が発動するかもしれない。一旦脱出して中指レンジャーに内部を探索させる事にした。単独任務を指名された中指レンジャーが慎重に内部へ潜っていく……。人差し指戦士が居ない分だけ通路に余裕が出来た事が良かったのだろう、半分くらい進む事が出来た。だが目標のブルブルドラゴンエッグを見つける事が出来なかった。

 ここでボクは、外部から支援をする事にした。長方形の物体ドラゴンレーダーを起動し、ブルブルドラゴンエッグの位置を中指レンジャーに伝えたのだ。暗いダンジョンを無作為に進むより安全だろう……。

「んんっ……」

 長方形の物体ドラゴンレーダーを起動したところ、ダンジョン奥で反応があった。長方形の物体ドラゴンレーダーの特殊な電波を受信したブルブルドラゴンエッグが、ブルブルしているのである。もう良く分からなくなってきたけど、今がチャンスだ!

 中指レンジャーの後を追うように人差し指戦士を進ませ、合流を果たした二人は最奥に眠るブルブルドラゴンエッグに辿り着いた。長方形の物体ドラゴンレーダーを停止させ、二人でブルブルドラゴンエッグを挟むように掴んだ。そしてゆっくりと敵に見つからないように慎重に進んだ……。

 ダンジョン中層まで進んだところ、宝を奪われると察知したダンジョンが牙を向いた。ギューッとダンジョンが収縮し、ブルブルドラゴンエッグを奪い返そうと暴れたのだ。二人から離れたブルブルドラゴンエッグが奥地へ運ばれるのを、見ている事しか出来なかったのである……。

「もう桜お姉ちゃん! ダメじゃないですか~」

「ふふ……ごめんなさい」

 桜さんの咥えたスカートが落ちちゃいました。もう一度汚れないように咥えて貰い、またやり直しです。

 でも次は簡単に奪取する事が出来ました。天使の穴初心者ダンジョンから奪ったブルブルドラゴンエッグはピンク色で、テカテカに濡れていました。



「じゃあユウコちゃん、あまり時間が無いので激しく行きますよ」

「ほ、本当にここであれを!?」

 桜さんにセクシー下着を降ろされ、抱き着くようにボクの上に乗ってきた。桜さんの右手が愛棒を掴み、天使の穴初心者ダンジョンに飲み込まれてしまった。

 凄い締め付け攻撃に愛棒が悲鳴を上げ、ボクも悲鳴を上げそうになってしまう。

「んっ……声を出しちゃダメですからね?」

「は、はい……んぁっ」

 声を出そうにも、桜さんにキスで口を封じられてしまいました。口内を舌で犯され、愛棒は一人で果敢にダンジョンアタックを頑張っている。

 愛棒を援護しようにもギュッとされてしまっているので何も出来ないのでした。スマン、愛棒……。

 しばらく耐えていたが、もう限界です。

「――う゛う゛」

 頭が真っ白になり、愛棒がやられてしまった……。桜さんは満足していないのか、キスを止めてくれません。次第に愛棒が復活してしまい、またダンジョンアタックを始めてしまったのでした。

「ぷあっ。もう1回お願いしますね、ユウコちゃん」

 ボクの唇をペロリと舐め、妖艶な笑みを浮かべる桜さんが美しかった。
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