女性だらけの世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さん達に色々されてドロドロに溶かされるまで

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第12話 ―― 夏子さんSide ―― 桜さんは盗撮魔でした

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 どうやらユウタ君が童貞じゃ無くなっていた事を知り、お母様は非常にショックを受けてしまったようです。ほとんどの男性はお金持ちの女性に童貞を買われてしまうため、この世界の男性の童貞はとても貴重なのです。お母様も政府機関を通じて何回か童貞を落札していた気がするわね。特にユウタ君みたいなルックスの良い男性の童貞の価格は天井知らずで、そういう意味では、桜ちゃんはすごい事をした事になる。

「それで~? あんたら私に自慢しに来たわけ? こんな良い男拾ったって自慢したいんでしょ? 結婚だっけ? あーはいはい、どうぞご勝手に。どうせ私はフリーですよ~。こんな童女を好きになってくれる男性なんていないんですよー。じゃあもう良いでしょ? はい、帰った帰った」

 お母様は拗ねてしまったようね。良い歳して中身は子供なんだから……。でもこうなってしまったら、上手い事お母様を仲間に引き入れる感じで動く必要がありそうだ。

「そんな拗ねないで下さいお母様。ちょっとこれから相談する事に協力して頂けるのであれば、お母様にもユウタ君を紹介します。もしユウタ君が気に入るのであれば、お母様も結婚してしまえば良いですわ。それに、とある情報エロ本によるとユウタ君はお母様みたいな合法ロリ巨乳もバッチコイですよ」

「えっ!? 良いの!? っていうかマジで!? ロリ巨乳OKなの!? うんうん何でもする!! ユウ君は私が貰うね!!!」

「あの……恵美様、ユウタさんはみんなのものです。独り占めは禁止です」

「あ、はい」

 よし、ガッツリと食いつきましたね。ユウタ君のハーレムにお母様が入るかもしれませんが、戸籍をどうにかして貰うにはお母様の協力が必須です。まあ見た目だけならお母様も美少女ですし、ユウタ君なら大丈夫でしょう。

「じゃあここからが本題です。昨日の会合から帰る時、駐車場での出来事ですが……」

 そして私は、ユウタ君を保護した事、ユウタ君がどこか違う世界から迷い込んだ人間である事、戸籍が無いから何とかして用意して欲しい事を伝えた。








「つまり戸籍を用意すればユウ君とエッチし放題ってことね! おっけーおっけー!! 1週間くらいで用意出来るよ。それより、他の世界から迷い込んだってのが信じられないんだけど……?」

 1週間で戸籍が用意出来るお母様に驚けば良いのか分からないが、戸籍は用意して貰えるようね。どうやって戸籍を用意するのか分からないけど、きっとお金で解決するのだろう……。その結果としてお母様がユウタ君を襲うかもしれない。……ユウタ君には悪いけど、諦めて貰いましょう。

 さて、ユウタ君がこの世界の男性じゃない事を説明するには、あれしかないわね。隣に座る桜ちゃんへ合図を送った。

「ではこれから証拠をお見せします。スクリーンをお借りしても宜しいでしょうか?」

「どーぞー」

 桜ちゃんが部屋の電気を落とし、ノートPCをセッティングして大型スクリーンに動画を流し始めた。

「まずこちらが昨日の夕方、自宅マンションに着いた時の映像です」

「映像って言っても浴室のドアが映ってるだけじゃない~」

 ああ、これは私がユウタ君を洗いながら手と胸でピュッピュさせたときの映像ね。あの短時間で撮影していたなんて、盗撮魔の桜ちゃんらしい見事な腕前ね!

「良く聴いて下さい。この浴室の中でユウタさんと先生が体を洗い合っています」

「……!?」

 お母様は何かを察したのか、スクリーンの前に移動して正座をしてしまった。

『だ、ダメです夏子さん。そんなにしたら出ちゃいます……!』

『え~? 聞こえないわ~』

『も、もう……うっ』

『あら、手じゃ痛かったかしら。こっちなら柔らかいから痛くないですよ~』

『そ、そんな!? 今出たばっかりなのに連続でなんてダメですよぅ』

『え~? な~に?』

『うぅっ……』

「……!?」

 今更だけど、私もユウタ君みたいな素敵な男性と出会って興奮していたのよ。だって、一緒にお風呂入るって聞いてOKが出るなんて思わないわ。そもそもこの世界の男性は性欲が著しく低下していて、一週間に数回ピュッてするのが限界なのである。ましてやユウタ君みたいに短時間で連続で出せる男性なんて居ないのよね。

 お母様のエロセンサーにヒットしたのか、画面にくぎ付けになって全集中している。

「次に夕食の風景になります。恵美様ならおかしな点にお気付きになると思いますが、いかがでしょうか?」

「……男性が……ピンサキュを……ゴクゴク飲んでる……だと!? しかも自分でお代わりまでしてる!! ……あ、また一気飲みした。……本当にこの子、男性ですか?」

「間違いなく男の子です。後でユウタさんが持っていた雑誌などもお見せしますが、ピンクサキュバスをこれ程に無警戒でがぶ飲みする男性はまずあり得ません」

 お母様はホストクラブにピンクサキュバスを持ち込もうとして出禁になった事がある。それくらいピンクサキュバスは世の男性から嫌われているのだ。ちなみに、ピンクサキュバスは特別なルートでしか購入出来ませんが、知名度は抜群なので男性の性教育の場面で必ず学習されます。なので、ピンクサキュバスを知らない男性はまず居ないのです。

 ユウタ君はかなりの量を飲んでいたけど、健康に被害が出る事は有り得ないので安心です。翌日に起こる体のだるさがあるだけです。……たぶん。まあ合法とは言え、男性の同意無くして行為に及んでしまったら通報されるので、使用には十分な注意が必要です。

 ただでさえ回数の少ないこの世界の男性が、ピンクサキュバスによる無駄撃ちをいっぱいしてしまった場合、2週間に1度の搾精が出来ない事があります。その場合、ペナルティとして高額な罰金が課せられるのです。

「そしてこれが泥酔したユウタさんになります」

「え!? すごい勃起!! うそ!! こんなおっきいの!?」

 ソファーでバスローブをはだけさせるユウタ君は、美しかった。ああ、これからユウタ君は食べられちゃうのか……。ユウタ君が桜ちゃんに連れて行かれ、ベッドに寝かされた。そしてバスローブを剝ぎ取り、生まれたままの姿が映し出された。そう、これはどんな芸術品よりも美しく、まさにアートだわ。

 そしてカメラがユウタ君に近づき、これから情事が始まるってところで画面が消えた。

「えっ!? ここで終わり!? なんで~?? ここからが良いところでしょう!? なんで~??」

「ここからは有料です。ユウタさんの戸籍が出来たらお見せする事が可能です」

「くっ!!」

 さすが桜ちゃん、良く考えているわね。さあ、締めましょうか。

「という事です。この世界の男性では無いユウタ君と幸せになるために戸籍をお願いしますね、お母様?」

「分かった。こうなったら2日で作ってやるわ!!」

 どうやらうまく行ったようだ。これならユウタ君に良い報告が出来る。そんな事を考えて安堵していたら、お母様から強い口調で注意されてしまった。

「私がユウ君と会う時は夏っちゃんの妹って設定で行くから、間違っちゃダメよ? あと私の事はメグちゃんって呼ぶこと。ユウ君に私の正体言ったら本気で怒るからね? 絶対よ?」

「はい!」

「畏まりました」

 背筋も凍るようなオーラがお母様から発せられた。これは本気で言っている時のお母様だ。ここで選択肢を間違ったら本気で殺されてしまう。お母様は怖い人間なのです。

「じゃあ戸籍ゲットしてくるから後はよろしくね! 待っててね私のユウ君! すぐに会いに行くからね~!」

 そうしてお母様はどこかへ行ってしまった。我が母親ながら、嵐のような人ね……。

「じゃあ帰りましょうか……」

「はい、先生。あ、ユウタさんのお洋服とか買い物してからで良いでしょうか?」

「ええ、そうしましょう」

 愛しの旦那様のため、素敵なパンツを選ばなければ……! 待っててねユウタ君!! すぐにパンツ買って帰るからね~!

 自然とそんな言葉を思い浮かべた辺り、私はお母様の子なのだと実感してしまったのだった……。
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