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第18章 新章(仮)

第643話 いったい何の談義をしているのやらR

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 ふと、気がつくと目の前にはニコニコとしているソフィがいた。

 ……何故に裸?

「ん……? あれ?」

 ソフィが裸なのも気になるが、それよりも俺自身が裸なのも気になる。というか、えっ……

「子供になってる!?」

「ふふっ……ポークビッツが美味しかったわよ」

 ポ……ポークビッツ!? 確かにポークビッツ!!

 今まで散々と異世界のショボイ奴らのポークビッツを笑ってきたが、まさか自分自身の倅がポークビッツになるとはっ!!

 いや、待てよ……俺は今、子供だ。子供なら当然のごとくポークビッツである。つまり、俺はセーフ。社会的地位は失われずに済むはずだ。……よし、なにも問題はない。

「まだ混乱中のようね。記憶は定着させているから、何が起きたかはわかるはずよ?」

「記憶……?」

 ソフィの言葉を聞いた俺は、とりあえず何があったのかを思い起こしてみる。

 すると、何故か体験したかのような記憶が次々と沸き起こってくるが、実際はともかくとして今の俺自身は体験していないのだ。言うなれば、映画のスクリーンを見ているようなものだ。何とも奇妙な感覚である。

 というか、何だこれ……これ、なんて羞恥プレイ? 小さな頃の俺が、ソフィに弄ばれているじゃないか。

 そもそも、おねえちゃんて何だよ、おねえちゃんて……ソフィ、必死過ぎだろ……おばちゃんて呼ばれたことが、そんなに堪えたのか?

「おば――」

 その瞬間、俺は心臓を握り締められる錯覚に陥る。

「健……何か言ったかしら?」

 おばちゃん呼びがそんなに嫌だったのかと聞こうとしただけだったのに、問いかける時に使うだけでもNGみたいだ。別にソフィのことを“おばちゃん”呼びするわけでもないのに……解せぬ。

 というか、その無言の圧力をやめてくれ。アルカイックスマイルが、アルカイックスマイルじゃなくなってるぞ。後ろに般若が見え隠れしているじゃないか……それ、なんてス〇ンド?

 兎にも角にも、体を元に戻してもらわないと。

「もう元に戻してもいいの? 負けたままになっちゃうわよ、健くん♪」

 挑発するようにしてニヤニヤとするソフィ。

 ……よし……その喧嘩、買った!

 俺は安っぽい挑発に乗ってソフィを押し倒すと、挑発を口にしたその唇に貪りつく。

「ぶちゅ……れろれろ……あんっ、健くん……ちゅばっ、ちゅばっ……はげし……じゅるるるる……ゴクッ……」

「まだ、健くんなんて言うか!」

「やんっ、健くんの小さなおててが、私のおっぱいを揉んでるぅ……」

 なんて、けしからんおっぱいなんだ! この小さな手だと収まりきれなくて、ズブズブと埋もれているではないか! 大人の手だとしても埋もれるが……

 そして、俺は次にけしからんおっぱいを口に含み、ちゅうちゅうと吸い始める。

「――ッ!」

 い……いちご牛乳だと……!? 母乳と言えば、ミ〇キーじゃないのか?! 『ミ〇キーはママの味』っていうキャッチフレーズは偽りだったのか!?

 すると、俺の驚愕する顔を見たソフィが全てお見通しだと言わんばかりに、その驚愕の理由を伝えてきた。

「健くん、おいちいでちゅか? 健くんの好きな飲み物の味なんでちゅよ」

「お……おいち――」

 ……ま……負け……t――

 いや、まだ負けないっ! たとえ記憶の中で小さかった時の俺がいちご牛乳にむしゃぶりついていたとしても、今の俺は、体は子供でも頭脳は大人なのだ!

 その後、俺はいちご牛乳味という母乳に後ろ髪を引かれつつ別れを惜しんで、果敢に更なる攻めを繰り出すため舌を這わせながら下半身に移動していく。

 なっ……こっちもいちご牛乳なのか!?

 ソフィの秘部から、だくだくと流れ出す愛液を口にした俺は驚愕する。いったいどこまでいちご牛乳なのかと……

 だが、今は攻めるとき! このままいちご牛乳に溺れてしまっては、百戦錬磨である俺の代名詞が廃れてしまう!

「じゅるるるるる!」

「あんっ……すごい……健くんがいちご牛乳を飲んでる……ショタ健よりもすごい勢いよ!」

 くっ……美味すぎてやめられん! だが……だがっ……いや、待てよ……これ、飲みすぎて糖尿病とかになったりしないよな? 将来的に痛風やらインスリン注射やらが気になるのだが……最悪……EDか? ……ありえん! それだけは何としてでも回避しないと!

「やんっ……あ……あなたが……病気にかかる……はぁんっ……わけ……ないでしょう……そこ、いいっ……【状態異常無効】のスキルが……あんっ……あるじゃない……病気無効も含まれているのよ」

 そういえばそうだった! ならば、後顧の憂いなし! いちご牛乳ならではの果肉を食ろうてくれるわ!

「かぷ……じゅぞぞぞぞ――」

「んあっ、クリちゃんはダメぇぇぇぇ!」

 果肉攻めからの……Gスポット攻め! 中指なら今の状態でもギリ届く!

「いっしょは……いっしょはらめなのぉぉぉぉ! イク……イク、イク……ああああああああぁぁぁ――!」

 フッ……勝った……盛大に潮を吹かせてやったぜ。だが、戦いはこれからだ。今までのは、言わば前哨戦。これからが本番なのだ。

 行くぜ、相棒……

 ――にゅるんっ……

 挿入した感覚があまりねぇぇぇぇっ! ポークビッツだとこんなものなのか!? これは新たな発見だが、全然気持ちよくねぇぇぇぇ! いや……でも、もしかしたらソフィがただのガバまn――

「健くん……何を考えているのかな?」

 その声が耳に届いた俺が視線をソフィに向けると、そこには快楽など1ミリとて感じ取っていない、阿修羅を背負ったソフィが視線を向けてきていた。

 怖ぇ、怖ぇよ! 般若よか怖ぇよ!

「い……いや……俺のポークビッツって短小極細なんだなって……挿入した感覚があるのはあるけど、いつもとは違うっていうか……圧迫感がないなあ……と……」

「最後まで使ってやろうっていう感じの、短くなってしまった鉛筆みたいだものね」

 ぐはっ……さっきのを根に持ってる……

「え、鉛筆じゃねぇし! 鉛筆よか太いし!」

「でも、入れてる感覚がないのでしょう?」

「ないわけじゃねぇし!」

 クソっ……こうなったら、何がなんでもソフィをひいひい言わせてやる! 残る手は【性器変化】のスキルで元の大きさに――

「ズルするの? 逃げるのね? そっかぁ、健くんは自分のおちんちんに自信がなくてズルするんだぁ。そうよねぇ、ポークビッツだものねぇ」

 クスクスと笑うソフィによって俺のプライドが刺激されると、ソフィを喘がせてやるために俺は底力を発揮する。

 ……やってやろうじゃねぇか! 集まれ血液、唸れ海綿体、今こそ進化を果たすんだ、ポークビッツ! これが……これこそが俺の真の姿、ポークウインナーだぁぁぁぁ!

 すると、俺の意気込み(性欲)に呼応してくれたポークビッツは、勃起状態からフル勃起状態へと移行した。正しくそれは、進化と言えるだろう……多分……

 この進化の果てに何があるのか。ソフィによる蹂躙か、はたまたケビンによる逆襲劇か……

 ――そして、戦いの火蓋は切られた。

「くらえ、必殺の……短いなら短いなりのピストン!」

 俺が攻めるのはソフィのGスポットのみだ。短いがゆえに、余すことなくそのポイントを攻めることができる。あとは、打つべし、打つべし!

「んんっ……な、なかなかやるわね……はぁ……あっ、あっ……それなら私は……んっ……本家本元の……【膣七変化】!」

 ぐわっ! も、持っていかれる!? サイズ不適合なはずなのに、俺のポークウインナーさんを締め付けているだと……!?

 ――ぴゅる、ぴゅる……

「んふっ……ちゃんとピュッピュできたね、健くん。早く出せて偉いわ」

 そ、早漏だとぉぉぉぉ!? 短小な上に早漏だなんて……それなんて粗チン?

「健チン」

「ぐはっ……」

 そして、ソフィが身じろぎをしながらポークウインナーさんを抜くと、膣に指を入れてかき回し、ポークウインナーさんの頑張りを取り出して俺に見せてきた。

「そしてこれが、健チンの出した汁……略して健チン汁」

「やめてあげて!? そんな美味しそうな名前をつけないで!」

 そんな俺の悲痛な叫びを聞いてもソフィはニヤニヤをやめず、指に付着している健チン汁をこれみよがしに舐めとる。

「美味しいわよ、健チン汁」

「くっ……くそぉ……」

 何かほかに手はないものかと俺は思考を巡らせるが、今持ちうる限りのポテンシャルでは、到底ソフィの足元にも及ばない。

「健くん、もうおしまいなの? お姉ちゃん悲しいなぁ……」

 その瞬間、俺の頭の中で閃きが起こった。

 そうだ! ソフィはおねショタプレイにハマっていたのだ。ならば、あえてそれに乗っかるしか活路はない! 俺の中の何かを失ってしまいそうだが、勝てば官軍! 勝者が常に正しいと歴史が証明している!

 いざ、行かん。死地へ……

「うぅぅ……おねえちゃん、きもちよくないの? ボク……がんばってるのに、おねえちゃんきもちよくなってくれない」

 ここで、こう! うるうる視線で悲しげにソフィを見つめる!

(ズキュゥゥゥゥーン! え、なに……健よね……? 健くんの催眠はもう解いたはずよ?)

「おねえちゃん……ボクのこと、きらい?」

(ダメ……そんな捨てられた子犬のような瞳で見ないで! キュンキュンしちゃうの!)

「ち、違うのよ? お姉ちゃんは健くんのことが大好きなのよ?」

「だって……だって……おねえちゃん、いじわるばかりするもん。ボクのこときらいになったんだ」

「き、嫌いになんてならないわ。健くんのことは世界で一番大好きなのよ。愛しているの」

「ほんと?」

「本当よ」

「じゃあ……ボク、またがんばるね!」

 そして俺は、再びソフィの膣にポークウインナーさんを挿し込む。狙いはただ一点。Gスポットのみだ! 唸れポークウインナー、迸れパトス! そして……打つべし、打つべし!

「ああっ、健くん……気持ちいいよ。もっと……もっと突いて……」

 俺はソフィが徐々に昂ってきているのを感じ取り、次なる行動に出る。その行動とは、俺からする“だいちゅきホールド”だ!

 今までソフィの腰に手を添えていたが、ここからガバッとソフィに抱きつきしがみつく。

「おねえちゃん、すき、すき……だいすき!」

 しかしながら、体格的に俺が抱きつくとソフィの胸に顔を埋めることになるのだが、そこがまたイイ! 体に無理のない姿勢で自然と行えるぱふぱふ……最高だ!

「お姉ちゃんも……お姉ちゃんも健くんが好き! 大好きなの!」

 そう答えたソフィが俺の頭をギュッと抱き寄せるので、俺はおっぱいという大海原に溺れてしまう。とてもじゃないが、苦しい……離して……

 このままでは幸せの呼吸困難で失神してしまいそうだったので、俺はソフィのおっぱいを掴むと左右の乳首をクリっと捻りあげた。

「あ"あ"っ――!」

 ビクンビクンと跳ね上がるソフィは、まるで陸に揚げられた魚のようだが、とりあえずは呼吸最優先。そして、また呼吸困難に陥っては元も子もないので、そのままソフィのおっぱいを引き寄せてはむしゃぶりつく。

 マジ、いちご牛乳……これって水分補給代わりにちょうどいいな。

「あぁんっ……健くんがミルク飲んでる……カワイイよぉ……」

 さて、ここからどう攻めるべきか。とりあえずは乳首攻めで一度絶頂させたとはいえ、ソフィはまだまだ余裕がありそうだ。

 対して、俺は余裕がない。というよりも、継続的に射精し続けている。余裕云々の話ではない。絶賛負け戦継続中だ。

 だが、ソフィが俺の【精力絶倫】をオンにしっぱなしだったことにより、たとえ幾度となく中に出したところでポークウインナーさんが衰えることはない。むしろ、出しながらピストンを続けている始末だ。あ……また出た……


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 ――ちゅるん……

 ……あ……卵の中に入っちゃった♪

 いつもは健が避妊をするから問題なかったけど、今は私との勝負に必死になって勝とうとしているから、当然のことながらいつもの避妊魔法はかけていない。そして、私はそのことを伝え忘れていた。

 だって、頑張る健が可愛いすぎて、それで頭の中が占められていたんだもん!

 だから、これは事故だ。そう、事故。健もきっと許してくれるはず。たとえ許さなくても、許させる。

 それと、どこかの誰かから「確信犯だろ!」というツッコミが入りそうだけど、そんなのは知らない。健が理不尽を強いる時、たまに「俺がルールだ」なんて言っているから、私もそれに倣って言い返してやるわ。

 ――「女神である私がルールよ」って。

 ふふっ、これで前世の健との間に子供ができたわ。思わぬところでの幸運って、健の世界でどう言うのだったかしら? 確か……ターナボッタ? あっ、これは健の親友の名前だったわね。そうではなくて、棚から牡丹餅だったわ。

 まぁ、それはいいとして、前世の健と今世の健。2人の遺伝子をそれぞれ引き継ぐ子供を持つのは私が初めて。また、1番が取れたわ! 今日は良いことづくしね!

 ここまできたら、ショタケビンも食べちゃお。こっちは5番になるけど、仕方がないわね。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


 俺はその後も果敢に攻めてはいったが、結局のところ俺がソフィを降すということはできなかった。

 そりゃ、当たり前だ。いくらポークビッツがポークウインナーになったところで、たかが知れてる。神とポークウインナーさんじゃ、神が勝つに決まっているからだ。

「降参だ、ソフィ。この体だとソフィには勝てない」

「ふふっ……だけど、試合には負けても勝負には勝っているわよ」

「ん? どういうことだ?」

「だって、私の心と体は満たされたもの」

「そっか……それならいいや」

 ソフィが満足したということで、俺はソフィの隣に寝転がると何もない天井を仰いだ。まぁ、その仰いでいる天井なんて、端からこの空間には存在していないのだが。

 そして、ピロートークを続けていく俺とソフィだったが、ソフィが思い出したかのようにして伝えてきた。

「そういえば、2人目ができたわ」

「…………はい?」

 突拍子もない言葉に対して、俺は混乱が後を絶たない。

「2人目よ、2人目」

 やはり大事なことは3度言うソフィだが、俺はわけがわからなくなる。聞き間違いでなければ、ソフィは2人目ができたと言ってきたのだ。

 そう……2人目だ。

 俺の解釈が間違っていなければ、2人目というのは子供のことを指していると思われる。いや、むしろ子供のことだろう。それ以外はありえない。

 ん……待てよ……俺、避妊魔法って使ったか? いや……記憶を漁ってみても使った形跡がない……!?

「ソフィーリアさんや」

「なあに、健さんや」

「つかぬことをお聞きしますが、避妊魔法を使っていなかったことはご存知で?」

「知らないわ。だって、健が可愛すぎるんだもん! 私は悪くないもん!」

 ……いや、“もん”って……ほっぺたを膨らませて、あざと過ぎるくらいに可愛い仕草だけどさ。こういう時のソフィって確実に確信犯であることが過去の経験から推測できるんだけど、確信犯だよね?

「健は嫌なの? 2人目はいらない? 私は健が嫌なら、この子を消滅させるわ」

「それはしなくていい。生まれてくる子供に罪はない。俺が腑に落ちないのは、意識することなく孕ませたことだ。どうせなら、意識した上で孕ませセックスをしたかった」

「……種付けプレス?」

「ちょっ……どこでそんな言葉を覚えたの!?」

「地球のエロ本」

「…………」

 マジか……地球の創作者たちよ……君たちは知らぬうちに、異世界の女神に性教育を施したようだ。ってゆーか、まだ地球のアダルト漁りをしていたんだな。全くもって勤勉である。

「そうそう! それで健に聞きたいことがあったのよ!」

「嫌な予感しかしないけど……なに?」

「アヘ顔ってあるでしょ? 口を開けていたり、ヨダレが垂れていたりするのはわかるんだけど、どうして舌がだらんと垂れて伸ばされているのかなって疑問に思ったのよね」

「アヘってるからじゃないのか?」

「アヘってるのは私でもわかるわよ。そういう描写なんだから」

「それなら別に疑問に思わなくてもいいだろ」

 ソフィが何に対して引っかかっているのか、俺は皆目見当もつかないし、そもそも、アヘ顔をそこまで熱心に見るソフィはいったいどこへ向かっているのか、ということが気になって仕方がない。

「思考放棄は衰退の第一歩よ。よく考えてみて。舌を口から出す時って意識してするでしょ? 無意識にそれを行うことはできないわ。本来は口の中に収まるようになっているんだから。健だって、今は口の中に舌があるでしょう?」

「まぁ、出そうとしていないからあるな」

「それなのに、アヘ顔は舌を出しているのよ。絶頂の極みがアヘ顔でしょう? つまり、女性の視点で言えば、アヘ顔をするくらい絶頂しているのに、そこで頑張って舌を出しているのっておかしいのよ」

 うん……? ソフィの着眼点は意味がわからない。頑張って舌を出すって何だ? 女性がエロ本を見ると、エロさよりそこが気になるとでも言うのか?

「健はイク時にそれのことしか頭にないでしょう? 女だってそうなのよ? 絶頂する時に、『この後のご飯は何を食べようかな?』みたいな思考はできないのよ。演技でイク振りをしていた場合は別よ?」

 例えが突拍子もない。なぜ、ご飯の話が出てくるんだ? お腹が空いたのか?

「腹でも減ったのか?」

「もうっ、そこに食いつかないで! つまり、私が言いたいのは、アヘった時に舌を出しているのがおかしいって言いたいの! 絶頂しているんだから、舌を出さなきゃって思考は生まれないの。むしろ、舌なんて出していたら絶頂の勢いで噛んでしまうわよ。痛いだけじゃない」

「はぁぁ……つまり、ソフィは絶頂している時に、わざわざ舌を頑張って出しているアヘ顔の描写が気に入らないわけだな? それをしている時点で意識して出しているから、絶頂は演技であると?」

「そう、それよ! それに加えて、がに股を晒してアヘっている描写もおかしいのよ! アヘるほど絶頂しているのに、がに股で踏ん張れるわけないじゃない! いったいどれだけ過酷な筋トレよ!?」

「ぶふっ……き、筋トレって……」

 ソフィがとんでもない例えをするものだから思わず笑ってしまうが、確かに過酷な筋トレではあるだろうと妙に納得してしまう俺がいる。

「だが、絶頂の事後でアヘっているわけだろ? 何となくできそうじゃないか?」

「……よく考えてみて。アヘるほど絶頂した後に、『あっ、舌を出さなきゃ!』って実行に移しているのを想像すると、アホに見えない? しかも、アヘ顔まで作ってよ? がに股なら、そこから更にポーズをとってキープするのよ?」

「…………しらけるな」

「でしょう!?」

 これにより、研究熱心なソフィによって思わぬ影響を受けてしまった俺は、今後、エロ本でソフィが言ったような描写を見た時には、素直にアヘっているとは思えなくなるだろう。

 それは、俺の楽しみが減ってしまったとも言える瞬間だ。いや、まぁ……地球産のエロ本なんて手に入らないから、別にいいんだけど。

 結局のところ、ソフィの気になっている点という名の愚痴を聞いている感じになってしまったが、体はまだ元に戻して貰えないのだろうか……

 いや、それよりも子供の話だな。ソフィに2人目ができたってことは、ここから芋づる式に次々と名乗りを上げてくる嫁たちが出てくるだろう。

 全員に対して平等に1人目の子供を産ませてからと考えていたけど、こうなってしまっては致し方がない。2人目以降の子供を作る時は、コウノトリ任せにしよう。もう、避妊はやめだ。

「それはそうと、ソフィ」

「なあに?」

「体を元に戻してくれないか? 自分で試そうとしているんだけど、ソフィのかけた封印が解けなくて元に戻れないんだ」

「いいわよ。ついでにスキルの限定封印も解くわ」

 そして、再び俺の体が光に包まれると、ようやく元の体に戻っ…………てないっ!!!?

「さあ、ショタケビンで延長戦開始よ? 私に1番をくれなかった罰なんだから♪」

 こうして俺はソフィから延長戦を申し付けられ、スキルの封印を解いてもらったこともあり、体は小さかろうといつも通りの攻めを繰り出すことができた。

 それにより、ソフィに対して敗北宣言をすることなく、ソフィを何度も絶頂へと導くことに成功する。

 ちなみに、ソフィが素のアヘ顔を披露してくれたが……うん。確かに舌は出ていない。どうやら、ソフィの言ったことは正しかったことが証明された瞬間でもあった。
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