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第17章 魔王軍との戦い
第552話 三姉妹の作戦会議R
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「――ということで、サキュバスクイーンのリリスだ」
「知ってるよ」
ケビンがリリスやオリビアたちを連れて帝城に戻り、憩いの広場にて紹介をしたのだがティナのいつもの名ゼリフは飛んでこず、変わりに「知ってるよ」という言葉が飛んできた。
「え、何で?」
「ケビン君がサキュバスの街についた翌日にオリビアから連絡があったよ。『帰ってこない連絡が届いたので、サキュバスクイーンのリリス様を堕としたと思います』って」
「……」
「その更に翌日にはサキュバスの街で裸祭りをして、1週間ほど祭りを楽しんだってのも聞いたよ」
「……」
ティナから告げられるケビン情報のダダ漏れ感に、ケビンは嫁ネットワークの凄さを改めて実感させられてしまうと、もうネットワークを破壊するのは無理だろうと諦めてしまうのだった。
「だから私たちにも1週間はお付き合いしてね」
「…………わかった」
ティナから特に責める態度ではなくただ単にケビンにかまって欲しいという気持ちが告げられると、ケビンは子供たちの手前もあるのでサキュバスの街のように裸祭りはできないが、1週間の間は嫁祭りを開催して嫁たちを腰砕けにしていくこととなる。
そのような催しが予定されている時に、リリスは嫁たちからの自己紹介を受けていて、あまりの多さに1度では把握しきれないでいたのだが、絶対に忘れられない名前だけは恐怖とともに頭に刻みつけられていく。
「私がソフィーリアよ。人によってはソフィという愛称で呼ぶわ。お仕事は女神をしているの」
「…………は?」
「女神よ、女神」
大事なことは3度言うソフィーリアの言葉に、早くも自己紹介されているリリスの頭は理解が追いつかない。と言うよりも『この人、頭大丈夫か?』などと不敬なことを考えていたら、ソフィーリアからそれを指摘されてしまう。
「頭は大丈夫よ」
「え……」
「貴女がいま頭の中で考えていたでしょう?」
(いやいやいや、それはありえないはず。……ちょっと試してみようかしら。ケビンのバーカ、バーカ!)
「あなた、リリスがあなたのことを『バーカ、バーカ!』って考えているわよ」
「――ッ!」
「リリス、あとでお仕置きな? エンドレス気絶だ」
「い、いや、今のは試しただけだからそれだけはやめて! アレをされると何が何だかわからなくなるの!」
「ソフィの言葉を信じないからだ。自業自得だな」
「だって、いきなり『女神です』なんて言われて誰が信じるのよ! 混乱するのは当たり前でしょ!」
「ふふっ、リリスの言う通りね」
そのような感じでソフィーリアの自己紹介が終わると、リリスはありえない状況に混乱が後を絶たないが、更なる追い討ちをかけてくる者の自己紹介でリリスはビクビクしてしまうことになる。
「私はクララだ。白種のドラゴンの長をしておる」
「……あ、あの……本当に……ですか?」
遥か雲の上の存在であるいるかいないかもわからなかった女神よりかは、遥かに身近な存在であるドラゴンの登場となり、リリスはケビンから人化できるドラゴンがいると聞いていたので、本当だったらヤバいと思ったのかついつい敬語を使ってしまっていた。
「そのように畏まらんでもよい。嫁に序列が付いておるのはソフィ殿を始めとするサラ殿とマリーだけだ。他の者たちは横並びなのだが、側妻たちは正妻を何かと立てようとするの。して、本当かどうかの証明をするなら……主殿よ、久々にアレをやろうではないか」
そう言うクララがケビンの元に歩いていくと、自ら帯を解いてその端をケビンに手渡した。それによりケビンもクララが何をしようとしているのかを察して、久々にノリノリでクララを回し始める。
「よいではないか、よいではないか」
「あ~れ~♪」
そして着物の帯をノリノリのケビンに全部引っ張られたクララが着物を脱いだら、翼としっぽをだしてリリスに見せつける。
「ほれ、この通りだ」
「……はい」
ケビンとクララの余興の時点で理解に苦しむリリスは、既にクララがドラゴンであろうがなかろうがどうでもよくなっていた。そしてクララの次に現れたのは、またしてもリリスの頭を悩ませる人物だ。
「うちはクズミと申します。基本的に商人をやってますけど、ちょっとした神でもありますえ」
「……はい?」
まさか2人目の神様が現れるとは思わなかったリリスはつい聞き返してしまい、クズミはそれを証明するためにクララのように裸になるような度胸はなく恥じらいを持っているので、狐耳と着物の上から9本のしっぽを顕現させて、亜人族の狐人族とは違うということを証明した。
「ケビン……もう私……ダメ……」
あからさまに自分とはかけ離れた存在である3人の自己紹介を受けてしまったリリスは、キャパシティを超えてしまったのかケビンに白旗を上げて気持ちを吐露するのだが、ケビンは「残りはみんな普通だから」と言ってリリスを元気づける。
だが、普通の人族の身でありながらも規格外と呼ばれるサラの戦闘力については、この時のリリスはまだ知る由もない。更に人族としては次点であるプリシラという完璧メイドが存在していることも。
それをリリスが知ってしまえば「もう休ませて……」とケビンに訴えかけること間違いなしであったが、自己紹介で戦闘をするようなことはないのでリリスのなけなしの平穏は守られることになる。
その後は無事に?自己紹介を終えたこともあり、リリスは嫁たちから新たなメンバーとして受け入れられたのだが、そのリリスは自己紹介を受けるだけで疲労困憊してしまいケビンの凄まじさを改めて再認識するのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
明くる日のこと、ケビンが里帰り第1陣を終えて帝城に戻ってきたのはいいが、新たな嫁を連れて来ていたということで危機感を募らせている者たちがいた。その者たちは宛てがわれている部屋のうち1室に集合すると、作戦会議を始める。
「おねぇ、早くしないと」
「ねぇ、九十九先輩が動く前に」
「そうね、何としてでも異世界勇者組の1番乗りは私たちが取るわよ」
そう、ケビンが新たな嫁を連れてきて危機感を募らせていたのは三姉妹である結愛、陽炎、朔月の3人である。
「おねぇ、具体的にはどう動く?」
「お嫁さんたちから得た情報によると、健兄は強引に攻めればお嫁さんにしてくれるそうよ。その代わり待っているだけだと健兄任せになるから、中々お嫁さんにしてもらえないってこともあるみたい」
「でもお嫁さんにしてって言ったよ?」
「朔月、この場合の強引ってのは大人の関係のことよ」
「…………~~ッ!」
結愛から言われたケビンとの大人の関係を想像してしまったのか、朔月はしばらく考えたあとでボンッと顔を赤らめては悶絶してしまう。
「お、おねぇ……まさか……」
「健兄がいつまで経っても手を出してくれないのは、もしかしたら私たちのことを、まだ可愛がってくれていた頃の姪っ子として見ている可能性があるからよ。それなら私たちからもう大人だってことを教えてあげないと」
「お……大人……」
「陽炎だって抱いて欲しいでしょ?」
「抱いて…………~~ッ!」
結愛による直球ど真ん中の言葉を投げかけられた陽炎は、妹の朔月と同じようにケビンから抱かれている時のことを想像してしまったのか、同じように沈黙したあとでボンッと顔を赤らめると悶絶してしまうのだった。
そして悶絶する2人を他所に長女としての余裕を見せつけている結愛だが、実際は結愛もケビンから抱かれているのを想像してしまい、だらしなくニマニマとした顔つきで顔を赤らめてしまっているその様子は、運のいいことに悶絶している妹2人から見られることなく、姉の威厳を保つことに成功していた。
そのような3人の計画は神であるソフィーリアに筒抜けとなっており、楽しそうに仕事場でモニターを見ながらクスクスと笑っては、そのことを嫁ネットワークにて広めていく。これにより三姉妹の行動を後押しするため嫁祭りの一時中断が決まると、その日の夜は三姉妹のためにケビンをフリーにしてしまうのだった。
そしてその日の夜、嫁たちから部屋で待ってて欲しいと言われたケビンは素直に部屋で待っていたら、ドアをノックする音が聞こえてきたので入室の許可を出すと、そこに現れた三姉妹の姿を見て唖然とする。
「健兄……」
「おにぃ……」
「にぃ……」
その場に現れた三姉妹は誰かからの援助があったのか、私有物ではないスケスケのネグリジェに身を包んでおり、結愛はもちろんのこと陽炎や朔月まで、馴染み深いケビンの呼び方を口にするだけでいっぱいいっぱいになっている。
それもひとえに、今の服装であるスケスケのネグリジェが最もな原因とも言える。本来は色気の“い”の字もない簡易服装でこの場へやってこようとしていた三姉妹だったのだが、嫁たちに捕まるとあれやこれやのうちに今の服装にチェンジされてしまったのだ。
その時のティナの言葉が『この姿でいけばケビン君はイチコロよ』であるのだが、それを聞かされた三姉妹は当然それどころではない。三姉妹がなけなしの抵抗を見せようと下着をつけようとしても、それをティナに阻止されてしまうのだ。つまるところ結愛たちはスケスケのネグリジェによってほぼ裸という状況を、目の前にいるケビンに惜しみなく晒さなくてはいけなくなってしまったからだ。
当然それを見せられているケビンは姪っ子たちの成長に目が離せず、視線を逸らすでもなくガン見しながら言葉を口にする。
「3人ともどうしたの? というか、この状況だと考えられるのは1つしかないんだけど……」
「だ……抱いて欲しいの……」
「おにぃの……お、女にして……」
「に、にぃの……ものにして……」
3人が3人ともそれぞれの想いを口にすると、ケビンはガチガチに固まっている3人の緊張を解すために、まずは軽い世間話から始めようとしてティータイムを始める。
「ここでの生活には慣れた?」
「うん……もう2ヶ月くらい経つからだいぶ慣れたよ」
「ダンジョン攻略も順調だよ」
「にぃの役に立つ」
「そっか……思い出させるのも悪いけど、兄さんたちは元気に暮らしてた?」
「お父さんとお母さんは元気だよ。おじいちゃんとおばあちゃんも一緒に暮しててみんな元気なんだけど……健兄の仏壇に手を合わせる時だけはみんな悲しい顔なの……」
「父さんや母さんには申し訳ないことをしたな。せっかく孤児の俺を育ててくれたのに親よりも先に死んでしまうなんて……とんだ親不孝をしてしまった」
「そ、そんなことないよ! 女の子の命を救って立派だって褒めてたよ!」
「立派か……最期に胸を張れることをできたのがせめてもの救いか……」
そう呟くケビンはお茶をひと口含むと、ふと思い出したかのように助けた女の子の話を結愛に聞き出そうとする。
「そうだ、結愛なら当時大きかったから、助けた女の子がその後元気にしているかどうか知っているんじゃないか?」
だが、ケビンがそのことを口にすると陽炎や朔月はあまりいい顔をしなかった。たとえケビンが胸を張れる行為を行ったとしても、その代償が“死”という自身の命を差し出す行為だったので、大好きな健の命を間接的に奪った相手に対しての気持ちの整理が未だにつかないでいる。
「知ってる……けど……」
「陽炎や朔月は、あまりいい気分じゃないみたいだな? 相手の子に過失はないんだ。恨むのはお門違いだぞ」
「だって、あの子があそこで遊んでなければ……」
「あの子は悪くないって思ってても……」
「悪いのはトラックの運転手とトラックに勝てなかった俺だ」
「トラックに勝てる人なんていないよ!」
「そんな人見たことない!」
「目の前にいるだろ。今なら余裕で勝てるぞ」
「それはおにぃが異世界で俺TUEEEEしてるからだよ!」
「ルール違反! 元の世界に魔法はない!」
「魔法を使わなくてもステータスだけで止められそうだけどな」
そう笑いながら答えるケビンのおかげか、陽炎や朔月のさっきまでの雰囲気は払拭されたようで、今はケビンに対してズルだのなんだのと抗議をしている。そのような中でケビンは先の話の続きを聞くために、黙っていた結愛に先を促した。
「で、どうなんだ、結愛?」
「……元気は元気よ」
「含みのある言い方だな。俺が突き飛ばしたから後遺症とかが出たのか?」
「違うよ。今も五体満足で生活しているよ。ただ……再会した時に1度だけ会話をしたことがあるの」
「ああ、気を使って申し訳なくしていたとかか?」
「それは異常なまでにあったよ。その子はね、『私には幸せになる資格がない』って言ったのよ」
「はあ? 俺が命を張って助けたんだから、幸せになってくれないと困るぞ」
「その子……私たちが健兄のことを大好きだったって知ってるのよ。だから、『貴女たちから大好きな人を奪ったから、私は幸せを求めない』って」
「ちょっと待て、なんで当時年端もいかなかった子がそんなことを知っている?」
そこから結愛によって語られていくのは、よくある話と言っても過言ではないものだった。
当時、健の葬儀の際に足を運んだ女の子を助けられた相手方家族は、健の両親に何度も何度も頭を下げたのだと言う。そして、両親から説明を受けている女の子も同じように頭を下げていたのだが、その女の子を見た陽炎や朔月はまだ小さかったこともあり、その女の子に対して怒鳴ったのだ。
――大好きなおにぃを返して!
――にぃを返して!
当然その行為は結愛によって宥められるのだが、1度爆発した子供を宥めるには時間がかかるというもので、その間も2人は女の子に対して怒鳴り続けたと言う。
――おねぇだっておにぃのこと大好きなのに、どうしてあの子の味方をするの!
――あの子がいなければにぃは元気なままなんだよ!
結局のところ2人が落ち着かないので別室へと連れていかれ、その場で結愛と長男から懇々と説明を受けていくが、小さい子にそれを理解しろというのは中々に難しいもので、気持ちを割り切れない2人は泣き続けていたのだった。
「はぁぁ……」
そしてその説明を受けたケビンが溜息をつくと、陽炎と朔月はビクッと体を震わせてしまう。
「仕方がない年頃と言えば仕方がないんだが……それ以降はその子に何も言ってないな?」
「言ってない……」
「うん……」
「それならよし。ずっと言い続けていたのなら、2人をお説教しなきゃいけなかったからな」
「ごめんなさい、おにぃ……」
「ごめんなさい、にぃ……」
しかしながら現在の問題は、ケビンがその子に対して気にせず幸せになってくれと言えないことである。
「どうしたもんかなぁ……もし手紙とか送れたら気にせず幸せになってくれって伝えられるけど……死んだ俺が送っても意味がないか。悪質な悪戯として受け取られかねん」
ケビンがそのようなことで頭を悩ませていると、思いもしないことを結愛によって聞かされる。
「今なら直接伝えられるよ」
「…………は?」
「さっき言ったよね? 『今も五体満足で生活しているよ』って」
「え……」
「“今”っていうのは、言葉の通りで“今”だよ」
「いやいやいやいやいや……え、なに? どういうこと?? もしかし……いや、それはない。年齢が合わない。ソフィが1クラスだけって言ってたし……いやしかし……ソフィのことだから……あぁぁぁぁ! 頭がこんがらがってきた!」
結愛からの告げられた内容によりケビンが混乱を極めていると、結愛はその悩んでいる問題の答えを教えていく。それは本人が留学する際に飛び級で高校に入学し、それにより今回のクラス転移に巻き込まれたのだと。
「ま、待て……日本から海外に飛び級で入学する話は聞いたことあるが、海外から日本に飛び級で入学ってあるのか? 大学じゃなくて高校だろ?」
「あったみたいね。私も驚きだけど」
(これ……絶対にソフィーリアが絡んでないか? もしかして聖戦の時から準備してたとか? 魔王を倒すなら勇者が1番だし、教団の勇者召喚は必然とも言える……)
そのような思考がグルグルと頭の中を回っている時に、ケビンはふと気になったことを結愛に尋ねた。
「1度だけ会話ってことは、今もお互いに気まずいままなのか?」
「ううん、その子って私たちに関係なく他人と深く関わろうとしないみたい。最低限のことはするけど誰とも仲良くならず距離を置いているの」
「マジかよ……俺のせいか?」
「わからない。そこまで深く入り込んで会話をしたわけじゃないし……」
「悩んでも仕方がないか。その子のことも気になるけど、俺が今1番気になってるのは、そのスケスケのネグリジェだしな」
3人の緊張がなくなったのがわかったためケビンがそのようなことを口にすると、3人は今の今まで忘れていたことを思い出してしまい、顔を赤らめてはモジモジとしだしてしまう。そのような3人を連れてケビンがベッドに上がると、それぞれにキスをしていく。
「健兄とキスしちゃった……」
「おにぃとのキス……」
「にぃ……もっと……」
それからケビンは代わるがわるそれぞれにキスをしていき、やがて結愛から抱くことにしたケビンは、ネグリジェの上からその体を触り始める。
「結愛、ここが立ってるよ」
ケビンがそう口にしながら、ネグリジェの上からでもわかるほどにぷくりと主張している乳首を指先でコリコリし始めると、結愛は体をよじりながら声を漏らしていく。
「んっ……あんっ……健兄が触るから……やんっ……」
そのまま弄り続けていたケビンは、結愛のネグリジェを脱がせると自身も裸となっていきり立つ愚息がその姿を現したのだが、それを見てしまった結愛がボソリと思ったことを口にしてしまう。
「お、大きい……」
「ん? 結愛は他の男に抱かれたことがあるのか?」
「な、ないよ! サイトで見――」
そこまで言った結愛が自身の失言に気づきハッとして口を閉ざすも、視界に映るケビンの口元がニヤリとしているのを捉えてしまい、ケビン以外の男に体を許したと思われたくなくて、咄嗟に口にしてしまったことを後悔するがもう後の祭りである。
「サイトねぇ……サイトで何を見て何をしてたのかなあ?」
「……」
「結愛?」
「……ぃ……」
「ん、聞こえないなあ?」
「健兄を想像しながら、オ、オナニーしてたの!」
もうどうにでもなれと言わんばかりに勢いよく暴露した結愛に返ってきたケビンの返答は、なんとそれを見てみたいというものであった。それに対して結愛は「無理!」と断固拒否するも、ケビンから言葉巧みに攻められていき、結局のところそれを見せることになってしまう。
「んっ……あっ……」
「結愛、何をして感じているのか口にしてごらん」
「んんっ……乳首をクリクリすると気持ちいいの……はぁん……お豆も気持ちいい……」
「お豆じゃわからないなあ?」
「ク、クリトリス……あっ、あんっ……クリトリスをクリクリするとイッちゃう……」
「へぇー中に指は入れないの?」
「んあっ……はぁ……そ、そこは健兄のための場所だから……んんっ……健兄の以外は入れちゃダメなの……」
「それは男冥利に尽きるけど、いったい俺の何をどこに入れたいんだ?」
「はぁんっ……お、おちんちん……私のおまんこは健兄のおちんちんを入れるための穴なの……あっ、あんっ……イ、イク……健兄にオナニーを見られてるのにイッちゃう……はぁん、んっ、あっあっ……イクッ――!」
ケビンから言葉攻めを受けていた結愛が自慰行為によって達してしまうと、ビクンと体を震わせて余韻に浸っていたのだがケビンはそれを押し倒して愚息を秘部に宛てがう。
「結愛の初めてもらうな?」
「はぁはぁ……健兄、きて……ずっと、ずっとこうして欲しかった……」
そしてケビンがヌプリと結愛の膣に愚息を入れていき腰を推し進めていくと、やがて結愛の処女膜を貫く。
「んっ……ぃた……」
初めての痛みに結愛が顔をしかめると、ケビンは優しくキスをしてその痛みを紛らわせていこうとしたのだが、結愛は痛みが減るのよりもケビンに動いて欲しいことを懇願する。
「健兄……お願い、動いて……」
「まだ痛いだろ?」
「いいの。健兄をもっと感じたい……それにこれが夢じゃないって自覚できるから」
結愛からそう願われたケビンはゆっくりとストロークを開始していき、結愛の膣を慣らしていく。やがてそれが続くと結愛も感じるようになってきて嬌声がこぼれ始めたところで、その割合が増していく度にケビンもストロークを強くしていき、結愛を絶頂へ導いていった。
「結愛……そろそろ……」
「はんっ、あんっあんっ、んんっ……だ、出して……中に出して……健兄の精液いっぱい中に出して孕ませて! 妊娠するまで……してからもずっと中に出し続けて……私のおまんこに健兄の精液でマーキングして、ずっと健兄のものだっていう証をちょうだい!」
「わかった。出すぞ!」
「んあっ、あんっ、あっあっ……イクぅぅぅぅ――!」
結愛から請われたケビンが中出しをしていると、結愛は無意識に最後の1滴まで搾り取ろうと大好きホールドをして膣を締めつけてしまい、そのせいもあってかケビンは大量に中出しすることになる。
「んんっ……凄い……いっぱいドピュドピュされてるよ……かけられてるのがわかる……」
そして絶頂の余韻に浸る結愛の膣からケビンが愚息を抜き出すと、膣からは血液混じりの白濁液が流れ出してくるのだった。
「健兄……愛してる……」
「俺も愛してる」
それからケビンは結愛を休ませ、次は陽炎のお相手をすることにしたのだが、その陽炎のみならず朔月までケビンと結愛の行為に当てられたのか、ネグリジェを既に脱いでいてくちゅくちゅと秘部を弄っては自慰行為に耽っていた。
「エッチな子に育ったな」
「おにぃ……早く欲しいよぉ……」
「にぃ……おちんちん入れてぇ……」
「仕方がない。待たせるのもあれだし、2人一緒にするか?」
「朔月と一緒にできるの?」
「陽炎と一緒にできるの?」
「ああ、できるぞ」
「「一緒がいい」」
ケビンの言葉を聞いた2人が一緒にすることを希望したので、ケビンは陽炎を朔月の上へ覆い被さるように四つん這いにさせると、自慰行為でびちょびちょになっている2人の膣に増やした愚息をそれぞれ宛てがい、濡れ濡れの穴に挿入していっては2人の処女膜を同時に貫いた。
「「うっ――!」」
その痛みによりシンクロした二重奏が聞こえてくると、ケビンは陽炎と朔月の胸をそれぞれ揉み始めて、痛みとは違う快感を与えていく。
「おにぃ……おっぱい気持ちいい……」
「にぃ……もっとモミモミしてぇ……」
その様子を見ていたケビンは揉むだけではなく乳首を摘んだりコリコリしながら、2人の体に快感を刻み付けていた。
「はぁん、やんっ、乳首気持ちいいよぉ……」
「んんっ、んあっ、コリコリしちゃいやん……」
やがて2人の痛みが減ってきたのを感じ取ったケビンは、腰を動かしてストロークを始めたら2人の膣内を同時に堪能していく。
「あんっ、んっ……おにぃのおちんちんが動いてる……」
「やんっ、はぁん……にぃのおちんちんが動いてる……」
それから次第にペースを上げていったケビンによって、2人の秘部からジュプシュプと卑猥な音が聞こえ始めてくると、それに比例して2人の嬌声も大きくなっていた。
「んあっ、あんっ、あんっ……おにぃ、もっと……もっと奥まで欲しい……」
「ひゃんっ、んっ、はぁんっ……にぃ、もっといっぱいズポズポして……」
「エロすぎだろ、2人とも。この、どエロ双子め!」
「「んはっ、あんっ、んんっ……激しくなった……もっと、もっとして!」」
ケビンが2人に請われるまま激しく突き始めると、やがて限界に達したケビンは2人に出るということを伝えると、2人はそれを待っていたかのようにケビンにお願いして中出しを希望したのだった。
「おにぃ出して! 中出しして孕ませて!」
「にぃのザーメンミルクいっぱい子宮に注いで!」
「行くぞ!」
「んあっ、あんっ、んんっ……おにぃのおちんちんでイク……イックぅぅぅぅ――!」
「にぃのおちんちんでイッちゃう……はぁ、んっ、あっあっ……イクぅぅぅぅ――!」
そして2人の絶頂に合わせてケビンも盛大に中出ししていき、2人の膣の中を白く塗りつぶしていくと、陽炎と朔月はお互いに抱き合って絶頂の余韻に浸っていた。
その後、ケビンが回復した結愛を再度抱いていると、陽炎と朔月も回復をしたので、色々なペアで楽しもうと思い至ったら、抱いている結愛のところへ陽炎を引き寄せたり、それが終われば今度は結愛と朔月のペアで楽しんだりと、代わるがわる三姉妹丼を堪能していくのであった。
「知ってるよ」
ケビンがリリスやオリビアたちを連れて帝城に戻り、憩いの広場にて紹介をしたのだがティナのいつもの名ゼリフは飛んでこず、変わりに「知ってるよ」という言葉が飛んできた。
「え、何で?」
「ケビン君がサキュバスの街についた翌日にオリビアから連絡があったよ。『帰ってこない連絡が届いたので、サキュバスクイーンのリリス様を堕としたと思います』って」
「……」
「その更に翌日にはサキュバスの街で裸祭りをして、1週間ほど祭りを楽しんだってのも聞いたよ」
「……」
ティナから告げられるケビン情報のダダ漏れ感に、ケビンは嫁ネットワークの凄さを改めて実感させられてしまうと、もうネットワークを破壊するのは無理だろうと諦めてしまうのだった。
「だから私たちにも1週間はお付き合いしてね」
「…………わかった」
ティナから特に責める態度ではなくただ単にケビンにかまって欲しいという気持ちが告げられると、ケビンは子供たちの手前もあるのでサキュバスの街のように裸祭りはできないが、1週間の間は嫁祭りを開催して嫁たちを腰砕けにしていくこととなる。
そのような催しが予定されている時に、リリスは嫁たちからの自己紹介を受けていて、あまりの多さに1度では把握しきれないでいたのだが、絶対に忘れられない名前だけは恐怖とともに頭に刻みつけられていく。
「私がソフィーリアよ。人によってはソフィという愛称で呼ぶわ。お仕事は女神をしているの」
「…………は?」
「女神よ、女神」
大事なことは3度言うソフィーリアの言葉に、早くも自己紹介されているリリスの頭は理解が追いつかない。と言うよりも『この人、頭大丈夫か?』などと不敬なことを考えていたら、ソフィーリアからそれを指摘されてしまう。
「頭は大丈夫よ」
「え……」
「貴女がいま頭の中で考えていたでしょう?」
(いやいやいや、それはありえないはず。……ちょっと試してみようかしら。ケビンのバーカ、バーカ!)
「あなた、リリスがあなたのことを『バーカ、バーカ!』って考えているわよ」
「――ッ!」
「リリス、あとでお仕置きな? エンドレス気絶だ」
「い、いや、今のは試しただけだからそれだけはやめて! アレをされると何が何だかわからなくなるの!」
「ソフィの言葉を信じないからだ。自業自得だな」
「だって、いきなり『女神です』なんて言われて誰が信じるのよ! 混乱するのは当たり前でしょ!」
「ふふっ、リリスの言う通りね」
そのような感じでソフィーリアの自己紹介が終わると、リリスはありえない状況に混乱が後を絶たないが、更なる追い討ちをかけてくる者の自己紹介でリリスはビクビクしてしまうことになる。
「私はクララだ。白種のドラゴンの長をしておる」
「……あ、あの……本当に……ですか?」
遥か雲の上の存在であるいるかいないかもわからなかった女神よりかは、遥かに身近な存在であるドラゴンの登場となり、リリスはケビンから人化できるドラゴンがいると聞いていたので、本当だったらヤバいと思ったのかついつい敬語を使ってしまっていた。
「そのように畏まらんでもよい。嫁に序列が付いておるのはソフィ殿を始めとするサラ殿とマリーだけだ。他の者たちは横並びなのだが、側妻たちは正妻を何かと立てようとするの。して、本当かどうかの証明をするなら……主殿よ、久々にアレをやろうではないか」
そう言うクララがケビンの元に歩いていくと、自ら帯を解いてその端をケビンに手渡した。それによりケビンもクララが何をしようとしているのかを察して、久々にノリノリでクララを回し始める。
「よいではないか、よいではないか」
「あ~れ~♪」
そして着物の帯をノリノリのケビンに全部引っ張られたクララが着物を脱いだら、翼としっぽをだしてリリスに見せつける。
「ほれ、この通りだ」
「……はい」
ケビンとクララの余興の時点で理解に苦しむリリスは、既にクララがドラゴンであろうがなかろうがどうでもよくなっていた。そしてクララの次に現れたのは、またしてもリリスの頭を悩ませる人物だ。
「うちはクズミと申します。基本的に商人をやってますけど、ちょっとした神でもありますえ」
「……はい?」
まさか2人目の神様が現れるとは思わなかったリリスはつい聞き返してしまい、クズミはそれを証明するためにクララのように裸になるような度胸はなく恥じらいを持っているので、狐耳と着物の上から9本のしっぽを顕現させて、亜人族の狐人族とは違うということを証明した。
「ケビン……もう私……ダメ……」
あからさまに自分とはかけ離れた存在である3人の自己紹介を受けてしまったリリスは、キャパシティを超えてしまったのかケビンに白旗を上げて気持ちを吐露するのだが、ケビンは「残りはみんな普通だから」と言ってリリスを元気づける。
だが、普通の人族の身でありながらも規格外と呼ばれるサラの戦闘力については、この時のリリスはまだ知る由もない。更に人族としては次点であるプリシラという完璧メイドが存在していることも。
それをリリスが知ってしまえば「もう休ませて……」とケビンに訴えかけること間違いなしであったが、自己紹介で戦闘をするようなことはないのでリリスのなけなしの平穏は守られることになる。
その後は無事に?自己紹介を終えたこともあり、リリスは嫁たちから新たなメンバーとして受け入れられたのだが、そのリリスは自己紹介を受けるだけで疲労困憊してしまいケビンの凄まじさを改めて再認識するのだった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
明くる日のこと、ケビンが里帰り第1陣を終えて帝城に戻ってきたのはいいが、新たな嫁を連れて来ていたということで危機感を募らせている者たちがいた。その者たちは宛てがわれている部屋のうち1室に集合すると、作戦会議を始める。
「おねぇ、早くしないと」
「ねぇ、九十九先輩が動く前に」
「そうね、何としてでも異世界勇者組の1番乗りは私たちが取るわよ」
そう、ケビンが新たな嫁を連れてきて危機感を募らせていたのは三姉妹である結愛、陽炎、朔月の3人である。
「おねぇ、具体的にはどう動く?」
「お嫁さんたちから得た情報によると、健兄は強引に攻めればお嫁さんにしてくれるそうよ。その代わり待っているだけだと健兄任せになるから、中々お嫁さんにしてもらえないってこともあるみたい」
「でもお嫁さんにしてって言ったよ?」
「朔月、この場合の強引ってのは大人の関係のことよ」
「…………~~ッ!」
結愛から言われたケビンとの大人の関係を想像してしまったのか、朔月はしばらく考えたあとでボンッと顔を赤らめては悶絶してしまう。
「お、おねぇ……まさか……」
「健兄がいつまで経っても手を出してくれないのは、もしかしたら私たちのことを、まだ可愛がってくれていた頃の姪っ子として見ている可能性があるからよ。それなら私たちからもう大人だってことを教えてあげないと」
「お……大人……」
「陽炎だって抱いて欲しいでしょ?」
「抱いて…………~~ッ!」
結愛による直球ど真ん中の言葉を投げかけられた陽炎は、妹の朔月と同じようにケビンから抱かれている時のことを想像してしまったのか、同じように沈黙したあとでボンッと顔を赤らめると悶絶してしまうのだった。
そして悶絶する2人を他所に長女としての余裕を見せつけている結愛だが、実際は結愛もケビンから抱かれているのを想像してしまい、だらしなくニマニマとした顔つきで顔を赤らめてしまっているその様子は、運のいいことに悶絶している妹2人から見られることなく、姉の威厳を保つことに成功していた。
そのような3人の計画は神であるソフィーリアに筒抜けとなっており、楽しそうに仕事場でモニターを見ながらクスクスと笑っては、そのことを嫁ネットワークにて広めていく。これにより三姉妹の行動を後押しするため嫁祭りの一時中断が決まると、その日の夜は三姉妹のためにケビンをフリーにしてしまうのだった。
そしてその日の夜、嫁たちから部屋で待ってて欲しいと言われたケビンは素直に部屋で待っていたら、ドアをノックする音が聞こえてきたので入室の許可を出すと、そこに現れた三姉妹の姿を見て唖然とする。
「健兄……」
「おにぃ……」
「にぃ……」
その場に現れた三姉妹は誰かからの援助があったのか、私有物ではないスケスケのネグリジェに身を包んでおり、結愛はもちろんのこと陽炎や朔月まで、馴染み深いケビンの呼び方を口にするだけでいっぱいいっぱいになっている。
それもひとえに、今の服装であるスケスケのネグリジェが最もな原因とも言える。本来は色気の“い”の字もない簡易服装でこの場へやってこようとしていた三姉妹だったのだが、嫁たちに捕まるとあれやこれやのうちに今の服装にチェンジされてしまったのだ。
その時のティナの言葉が『この姿でいけばケビン君はイチコロよ』であるのだが、それを聞かされた三姉妹は当然それどころではない。三姉妹がなけなしの抵抗を見せようと下着をつけようとしても、それをティナに阻止されてしまうのだ。つまるところ結愛たちはスケスケのネグリジェによってほぼ裸という状況を、目の前にいるケビンに惜しみなく晒さなくてはいけなくなってしまったからだ。
当然それを見せられているケビンは姪っ子たちの成長に目が離せず、視線を逸らすでもなくガン見しながら言葉を口にする。
「3人ともどうしたの? というか、この状況だと考えられるのは1つしかないんだけど……」
「だ……抱いて欲しいの……」
「おにぃの……お、女にして……」
「に、にぃの……ものにして……」
3人が3人ともそれぞれの想いを口にすると、ケビンはガチガチに固まっている3人の緊張を解すために、まずは軽い世間話から始めようとしてティータイムを始める。
「ここでの生活には慣れた?」
「うん……もう2ヶ月くらい経つからだいぶ慣れたよ」
「ダンジョン攻略も順調だよ」
「にぃの役に立つ」
「そっか……思い出させるのも悪いけど、兄さんたちは元気に暮らしてた?」
「お父さんとお母さんは元気だよ。おじいちゃんとおばあちゃんも一緒に暮しててみんな元気なんだけど……健兄の仏壇に手を合わせる時だけはみんな悲しい顔なの……」
「父さんや母さんには申し訳ないことをしたな。せっかく孤児の俺を育ててくれたのに親よりも先に死んでしまうなんて……とんだ親不孝をしてしまった」
「そ、そんなことないよ! 女の子の命を救って立派だって褒めてたよ!」
「立派か……最期に胸を張れることをできたのがせめてもの救いか……」
そう呟くケビンはお茶をひと口含むと、ふと思い出したかのように助けた女の子の話を結愛に聞き出そうとする。
「そうだ、結愛なら当時大きかったから、助けた女の子がその後元気にしているかどうか知っているんじゃないか?」
だが、ケビンがそのことを口にすると陽炎や朔月はあまりいい顔をしなかった。たとえケビンが胸を張れる行為を行ったとしても、その代償が“死”という自身の命を差し出す行為だったので、大好きな健の命を間接的に奪った相手に対しての気持ちの整理が未だにつかないでいる。
「知ってる……けど……」
「陽炎や朔月は、あまりいい気分じゃないみたいだな? 相手の子に過失はないんだ。恨むのはお門違いだぞ」
「だって、あの子があそこで遊んでなければ……」
「あの子は悪くないって思ってても……」
「悪いのはトラックの運転手とトラックに勝てなかった俺だ」
「トラックに勝てる人なんていないよ!」
「そんな人見たことない!」
「目の前にいるだろ。今なら余裕で勝てるぞ」
「それはおにぃが異世界で俺TUEEEEしてるからだよ!」
「ルール違反! 元の世界に魔法はない!」
「魔法を使わなくてもステータスだけで止められそうだけどな」
そう笑いながら答えるケビンのおかげか、陽炎や朔月のさっきまでの雰囲気は払拭されたようで、今はケビンに対してズルだのなんだのと抗議をしている。そのような中でケビンは先の話の続きを聞くために、黙っていた結愛に先を促した。
「で、どうなんだ、結愛?」
「……元気は元気よ」
「含みのある言い方だな。俺が突き飛ばしたから後遺症とかが出たのか?」
「違うよ。今も五体満足で生活しているよ。ただ……再会した時に1度だけ会話をしたことがあるの」
「ああ、気を使って申し訳なくしていたとかか?」
「それは異常なまでにあったよ。その子はね、『私には幸せになる資格がない』って言ったのよ」
「はあ? 俺が命を張って助けたんだから、幸せになってくれないと困るぞ」
「その子……私たちが健兄のことを大好きだったって知ってるのよ。だから、『貴女たちから大好きな人を奪ったから、私は幸せを求めない』って」
「ちょっと待て、なんで当時年端もいかなかった子がそんなことを知っている?」
そこから結愛によって語られていくのは、よくある話と言っても過言ではないものだった。
当時、健の葬儀の際に足を運んだ女の子を助けられた相手方家族は、健の両親に何度も何度も頭を下げたのだと言う。そして、両親から説明を受けている女の子も同じように頭を下げていたのだが、その女の子を見た陽炎や朔月はまだ小さかったこともあり、その女の子に対して怒鳴ったのだ。
――大好きなおにぃを返して!
――にぃを返して!
当然その行為は結愛によって宥められるのだが、1度爆発した子供を宥めるには時間がかかるというもので、その間も2人は女の子に対して怒鳴り続けたと言う。
――おねぇだっておにぃのこと大好きなのに、どうしてあの子の味方をするの!
――あの子がいなければにぃは元気なままなんだよ!
結局のところ2人が落ち着かないので別室へと連れていかれ、その場で結愛と長男から懇々と説明を受けていくが、小さい子にそれを理解しろというのは中々に難しいもので、気持ちを割り切れない2人は泣き続けていたのだった。
「はぁぁ……」
そしてその説明を受けたケビンが溜息をつくと、陽炎と朔月はビクッと体を震わせてしまう。
「仕方がない年頃と言えば仕方がないんだが……それ以降はその子に何も言ってないな?」
「言ってない……」
「うん……」
「それならよし。ずっと言い続けていたのなら、2人をお説教しなきゃいけなかったからな」
「ごめんなさい、おにぃ……」
「ごめんなさい、にぃ……」
しかしながら現在の問題は、ケビンがその子に対して気にせず幸せになってくれと言えないことである。
「どうしたもんかなぁ……もし手紙とか送れたら気にせず幸せになってくれって伝えられるけど……死んだ俺が送っても意味がないか。悪質な悪戯として受け取られかねん」
ケビンがそのようなことで頭を悩ませていると、思いもしないことを結愛によって聞かされる。
「今なら直接伝えられるよ」
「…………は?」
「さっき言ったよね? 『今も五体満足で生活しているよ』って」
「え……」
「“今”っていうのは、言葉の通りで“今”だよ」
「いやいやいやいやいや……え、なに? どういうこと?? もしかし……いや、それはない。年齢が合わない。ソフィが1クラスだけって言ってたし……いやしかし……ソフィのことだから……あぁぁぁぁ! 頭がこんがらがってきた!」
結愛からの告げられた内容によりケビンが混乱を極めていると、結愛はその悩んでいる問題の答えを教えていく。それは本人が留学する際に飛び級で高校に入学し、それにより今回のクラス転移に巻き込まれたのだと。
「ま、待て……日本から海外に飛び級で入学する話は聞いたことあるが、海外から日本に飛び級で入学ってあるのか? 大学じゃなくて高校だろ?」
「あったみたいね。私も驚きだけど」
(これ……絶対にソフィーリアが絡んでないか? もしかして聖戦の時から準備してたとか? 魔王を倒すなら勇者が1番だし、教団の勇者召喚は必然とも言える……)
そのような思考がグルグルと頭の中を回っている時に、ケビンはふと気になったことを結愛に尋ねた。
「1度だけ会話ってことは、今もお互いに気まずいままなのか?」
「ううん、その子って私たちに関係なく他人と深く関わろうとしないみたい。最低限のことはするけど誰とも仲良くならず距離を置いているの」
「マジかよ……俺のせいか?」
「わからない。そこまで深く入り込んで会話をしたわけじゃないし……」
「悩んでも仕方がないか。その子のことも気になるけど、俺が今1番気になってるのは、そのスケスケのネグリジェだしな」
3人の緊張がなくなったのがわかったためケビンがそのようなことを口にすると、3人は今の今まで忘れていたことを思い出してしまい、顔を赤らめてはモジモジとしだしてしまう。そのような3人を連れてケビンがベッドに上がると、それぞれにキスをしていく。
「健兄とキスしちゃった……」
「おにぃとのキス……」
「にぃ……もっと……」
それからケビンは代わるがわるそれぞれにキスをしていき、やがて結愛から抱くことにしたケビンは、ネグリジェの上からその体を触り始める。
「結愛、ここが立ってるよ」
ケビンがそう口にしながら、ネグリジェの上からでもわかるほどにぷくりと主張している乳首を指先でコリコリし始めると、結愛は体をよじりながら声を漏らしていく。
「んっ……あんっ……健兄が触るから……やんっ……」
そのまま弄り続けていたケビンは、結愛のネグリジェを脱がせると自身も裸となっていきり立つ愚息がその姿を現したのだが、それを見てしまった結愛がボソリと思ったことを口にしてしまう。
「お、大きい……」
「ん? 結愛は他の男に抱かれたことがあるのか?」
「な、ないよ! サイトで見――」
そこまで言った結愛が自身の失言に気づきハッとして口を閉ざすも、視界に映るケビンの口元がニヤリとしているのを捉えてしまい、ケビン以外の男に体を許したと思われたくなくて、咄嗟に口にしてしまったことを後悔するがもう後の祭りである。
「サイトねぇ……サイトで何を見て何をしてたのかなあ?」
「……」
「結愛?」
「……ぃ……」
「ん、聞こえないなあ?」
「健兄を想像しながら、オ、オナニーしてたの!」
もうどうにでもなれと言わんばかりに勢いよく暴露した結愛に返ってきたケビンの返答は、なんとそれを見てみたいというものであった。それに対して結愛は「無理!」と断固拒否するも、ケビンから言葉巧みに攻められていき、結局のところそれを見せることになってしまう。
「んっ……あっ……」
「結愛、何をして感じているのか口にしてごらん」
「んんっ……乳首をクリクリすると気持ちいいの……はぁん……お豆も気持ちいい……」
「お豆じゃわからないなあ?」
「ク、クリトリス……あっ、あんっ……クリトリスをクリクリするとイッちゃう……」
「へぇー中に指は入れないの?」
「んあっ……はぁ……そ、そこは健兄のための場所だから……んんっ……健兄の以外は入れちゃダメなの……」
「それは男冥利に尽きるけど、いったい俺の何をどこに入れたいんだ?」
「はぁんっ……お、おちんちん……私のおまんこは健兄のおちんちんを入れるための穴なの……あっ、あんっ……イ、イク……健兄にオナニーを見られてるのにイッちゃう……はぁん、んっ、あっあっ……イクッ――!」
ケビンから言葉攻めを受けていた結愛が自慰行為によって達してしまうと、ビクンと体を震わせて余韻に浸っていたのだがケビンはそれを押し倒して愚息を秘部に宛てがう。
「結愛の初めてもらうな?」
「はぁはぁ……健兄、きて……ずっと、ずっとこうして欲しかった……」
そしてケビンがヌプリと結愛の膣に愚息を入れていき腰を推し進めていくと、やがて結愛の処女膜を貫く。
「んっ……ぃた……」
初めての痛みに結愛が顔をしかめると、ケビンは優しくキスをしてその痛みを紛らわせていこうとしたのだが、結愛は痛みが減るのよりもケビンに動いて欲しいことを懇願する。
「健兄……お願い、動いて……」
「まだ痛いだろ?」
「いいの。健兄をもっと感じたい……それにこれが夢じゃないって自覚できるから」
結愛からそう願われたケビンはゆっくりとストロークを開始していき、結愛の膣を慣らしていく。やがてそれが続くと結愛も感じるようになってきて嬌声がこぼれ始めたところで、その割合が増していく度にケビンもストロークを強くしていき、結愛を絶頂へ導いていった。
「結愛……そろそろ……」
「はんっ、あんっあんっ、んんっ……だ、出して……中に出して……健兄の精液いっぱい中に出して孕ませて! 妊娠するまで……してからもずっと中に出し続けて……私のおまんこに健兄の精液でマーキングして、ずっと健兄のものだっていう証をちょうだい!」
「わかった。出すぞ!」
「んあっ、あんっ、あっあっ……イクぅぅぅぅ――!」
結愛から請われたケビンが中出しをしていると、結愛は無意識に最後の1滴まで搾り取ろうと大好きホールドをして膣を締めつけてしまい、そのせいもあってかケビンは大量に中出しすることになる。
「んんっ……凄い……いっぱいドピュドピュされてるよ……かけられてるのがわかる……」
そして絶頂の余韻に浸る結愛の膣からケビンが愚息を抜き出すと、膣からは血液混じりの白濁液が流れ出してくるのだった。
「健兄……愛してる……」
「俺も愛してる」
それからケビンは結愛を休ませ、次は陽炎のお相手をすることにしたのだが、その陽炎のみならず朔月までケビンと結愛の行為に当てられたのか、ネグリジェを既に脱いでいてくちゅくちゅと秘部を弄っては自慰行為に耽っていた。
「エッチな子に育ったな」
「おにぃ……早く欲しいよぉ……」
「にぃ……おちんちん入れてぇ……」
「仕方がない。待たせるのもあれだし、2人一緒にするか?」
「朔月と一緒にできるの?」
「陽炎と一緒にできるの?」
「ああ、できるぞ」
「「一緒がいい」」
ケビンの言葉を聞いた2人が一緒にすることを希望したので、ケビンは陽炎を朔月の上へ覆い被さるように四つん這いにさせると、自慰行為でびちょびちょになっている2人の膣に増やした愚息をそれぞれ宛てがい、濡れ濡れの穴に挿入していっては2人の処女膜を同時に貫いた。
「「うっ――!」」
その痛みによりシンクロした二重奏が聞こえてくると、ケビンは陽炎と朔月の胸をそれぞれ揉み始めて、痛みとは違う快感を与えていく。
「おにぃ……おっぱい気持ちいい……」
「にぃ……もっとモミモミしてぇ……」
その様子を見ていたケビンは揉むだけではなく乳首を摘んだりコリコリしながら、2人の体に快感を刻み付けていた。
「はぁん、やんっ、乳首気持ちいいよぉ……」
「んんっ、んあっ、コリコリしちゃいやん……」
やがて2人の痛みが減ってきたのを感じ取ったケビンは、腰を動かしてストロークを始めたら2人の膣内を同時に堪能していく。
「あんっ、んっ……おにぃのおちんちんが動いてる……」
「やんっ、はぁん……にぃのおちんちんが動いてる……」
それから次第にペースを上げていったケビンによって、2人の秘部からジュプシュプと卑猥な音が聞こえ始めてくると、それに比例して2人の嬌声も大きくなっていた。
「んあっ、あんっ、あんっ……おにぃ、もっと……もっと奥まで欲しい……」
「ひゃんっ、んっ、はぁんっ……にぃ、もっといっぱいズポズポして……」
「エロすぎだろ、2人とも。この、どエロ双子め!」
「「んはっ、あんっ、んんっ……激しくなった……もっと、もっとして!」」
ケビンが2人に請われるまま激しく突き始めると、やがて限界に達したケビンは2人に出るということを伝えると、2人はそれを待っていたかのようにケビンにお願いして中出しを希望したのだった。
「おにぃ出して! 中出しして孕ませて!」
「にぃのザーメンミルクいっぱい子宮に注いで!」
「行くぞ!」
「んあっ、あんっ、んんっ……おにぃのおちんちんでイク……イックぅぅぅぅ――!」
「にぃのおちんちんでイッちゃう……はぁ、んっ、あっあっ……イクぅぅぅぅ――!」
そして2人の絶頂に合わせてケビンも盛大に中出ししていき、2人の膣の中を白く塗りつぶしていくと、陽炎と朔月はお互いに抱き合って絶頂の余韻に浸っていた。
その後、ケビンが回復した結愛を再度抱いていると、陽炎と朔月も回復をしたので、色々なペアで楽しもうと思い至ったら、抱いている結愛のところへ陽炎を引き寄せたり、それが終われば今度は結愛と朔月のペアで楽しんだりと、代わるがわる三姉妹丼を堪能していくのであった。
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