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第12章 イグドラ亜人集合国
第367話 治療のはずが……R
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フィオナがようやく落ち着きを取り戻した頃、ケビンは次の女性を治療するために呼び寄せる。
「私はジゼルです。ご主人様」
「よろしく、ジゼル」
ジゼルは茶髪のミドルヘアでブラウンの瞳が特徴な女性だが、片腕を失っている隻腕だった。
その部位を回復させようとしたケビンだったが、ジゼルがおもむろに手こずりながらも服を脱ぎ出すとそれを見兼ねたフィオナが手伝い始めた。
「え……何で脱いでるの?」
「フィオナと同じように抱いて忘れさせてください」
「ご主人様、私からもお願いします。あの幸せな時間をジゼルや他の人にも与えてください」
「わかった」
すんなり承諾したケビンはジゼルの欠損と処女膜を元に戻すと、その体を堪能し始めてフィオナより少しだけ大きい小ぶりな胸へ舌を這わせていくと、ジゼルの口からは甘美な声が漏れ出してくる。
「ん……あ……」
小ぶりな胸を優しく揉みながら先っぽを口に含むと、コロコロと舌で転がしてはジゼルへ快感を与えていき、ジゼルの秘部からは感じている証のものが流れ始めてくる。
準備が整った秘部へケビンが愚息を宛てがい侵入させていくと、再生させた処女膜を突き破って最奥へと達する。
「ひぎっ!」
そしてジゼルの嫌な記憶を塗りつぶすため、ケビンは容赦なくストロークを始めて腰を打ちつけていった。
「ぐっ……んんっ……んあっ」
「ジゼル、お前に痛みを与えたのは俺だ。忘れないように体へ刻み込むぞ」
「お願いします、あの嫌な記憶を忘れさせてください。ご主人様が塗りつぶして!」
「任せろ」
ケビンが答えると同時にストロークを激しくして、ジゼルの嫌な記憶を書き換えていく。
「はむ、くちゅ、ぬちゅ……んはぁ、あむ、にちゅ、れぇろ、じゅる……ぷはぁ……ご主人様、ご主人様……」
「中に出すからな。ちゃんと受け止めろよ?」
「はい、受け止めます……あっあっ、きちゃう……ご主人様……んあっ、あっ、あっ……くる、くるっ……あぁぁぁぁ――!」
絶頂したジゼルの中へケビンが大量に迸らせると、ジゼルは中へ出されながら更に絶頂してしまいビクンビクンと体を震わせていた。
ケビンが愚息を抜き出すと秘部から鮮血混じりの白濁液が流れ出してくるが、余韻に浸る間もなく次の女性が裸で手を使いながら近づいてくる。
「ヘレンと申します。ご主人様」
ヘレンは金髪のミドルヘアでブルーの瞳が特徴的なのだが、片脚を失くし歩くことができなくなった女性だ。普通サイズの美乳を揺らしながら一生懸命近づいてくる姿を見て、ケビンは自分から近づいて抱き寄せた。
「すぐ治してやる。また歩けるようになるからな」
ケビンはすぐにヘレンの欠損と処女膜を元に戻すと、それを受けたヘレンが身動きが取れるようになりケビンの愚息を口に含んだ。
「はむ、ジュボ、ジュボ……じゅる、れぇろ、じゅぶぶ……ジュボジュボ、れぇろれぇろ、ジュボボボボ……ジュポッ……ご主人様、お掃除が終わりました」
「凄いな。奴隷商で習うのか?」
「はい。女性の奴隷で習わない者はいません」
ヘレンがそう伝えて両脚をそれぞれの手で抱え込むと、秘部を顕にしてケビンの挿入しやすい体勢をとる。
「どうぞよろしくお願いします」
ケビンはヘレンに誘われるまま愚息を一気に突き入れた。
「んぐっ!」
そのままケビンはストロークを開始して、ヘレンの体にも嫌な記憶を塗りつぶすために刻み込んでいく。
「んあっ、んんっ、あっあっ……ご主人様、お好きな時に出されてください……ひゃんっ、中で跳ねて……んっ、はぁ、あっ」
やがてケビンが激しく腰を打ちつけていくとヘレンも絶頂が近くなり、嬌声も次第に大きくなっていった。
「ああっ! 奥に、奥に当たってます、ご主人様……ダメ、わたしいっちゃう……んあっ、んんっ、ひゃんっ……イク、イクの……あっあっ……イクッ――!」
ケビンは愚息を最奥に思い切り打ちつけると、ヘレンの中へと想いの滾りを迸らせた。そしてヘレンは、ケビンから最奥へドピュドピュとかけられている感覚にビクビクと痙攣を繰り返していく。
「待ちくたびれてしまいました」
ヘレンとのまぐわいが終わったケビンに、リーチェが背中から抱きついてきては豊満な胸をケビンの背中へと押しつけてくると、ケビンは振り向いて視線を交わす。
「ほぼ生娘の私ですが彼女たちと同じようにしてください。初めてを貴方に捧げます」
「それじゃあ代わりに今からは皇后口調に切り替えて、奴隷商から習った手練手管を見せてくれ」
「口調はともかく手練手管は恥ずかしいのですよ?」
「俺だけのためのエロい皇后が見たいんだよ。ただの皇后なら他の奴らも見てるだろ?」
「もう……支配人の言葉を使うなら、ご主人様は本当に業が深いですね」
「ダメか?」
「いいですよ」
リーチェが返答したのを聞いてケビンが魔法を使うと、リーチェはケビンへ軽くキスをしてはにかんだ笑顔を見せる。
「ふふっ、ご主人様との初めてのキスをしてしまいました。それでは、業の深いご主人様のご要望を叶えますね」
ケビンから離れたリーチェは両脚をそれぞれの腕で抱え込むと、秘部を顕にして両手で左右に広げた。
「此度の褒美として妾を抱くことを許す。光栄に思うがよい。ほれ、何をしておる、早う妾の処女膜を突き破らぬか。元皇后おまんこで未亡人おまんこの上、初物おまんこの3拍子だぞ? 早うせい、くぱぁ」
「リーチェ!」
ケビンはリーチェへ覆い被さると、ぐちょぐちょに濡れきった秘部へ愚息を突き入れた。
「痛っ! 何だこの痛みは!? 皇帝に抱かれた時は入れられた感覚があまりなくて痛くなかったのに。ケビンよ、う、動くでない。くっ、大きい……」
「俺に抱かれている時に他所の男の話か? しかも老いぼれと比較するとはな。少しお仕置きが必要だな」
ケビンは慣れるまで待つつもりだったが、元旦那の話が出てきた上に出がらしの老躯と比較されたのでSっ気が出てしまいリーチェを攻め立てていく。
「ん"っ……待つのだ、そちのは大きすぎる……妾の中が、中が……んぐっ……」
「小指サイズと比べた罰だ」
「妾のおまんこがケビンの形に作り替えられてしまう……」
「俺しか使わないからいいだろ」
「い"っ……ひろ、広げられる……高貴な妾のおまんこがケビン専用になっていく……」
「1発目だ、受け取れ!」
「ま、待て、孕むであろ! 外に出すのだ。妾は皇后なるぞ、そちの子種で孕むわけにはゆかぬ!」
「出る!」
「……ぁ……出てる……妾の子宮に注がれて……」
リーチェは中へ思い切り出されてしまうが、出されたことで更に潤滑が良くなり馬車の中は卑猥な音で埋め尽くされていった。
「んあっ、んんっ、あっあっ……いいっ、もっと突くがよい」
「だいぶ感じるようになってきたな、この淫乱皇后め!」
「違う、高貴な妾は淫乱ではない」
「どの口が言ってんだ、こいつめ!」
「ひぐっ、奥にぶつかっておる……んぐっ、あんっ、あんっ……」
「2発目だ、いくぞ!」
「や、やめい、本当に孕んでしまう……子宮までケビン専用になってしまう……」
「お前の体は俺専用だ!」
「あっあっ、イク……イッてしまう……んあっ、あんっ、あんっ……イッ……イクゥゥゥゥ――!」
「受け取れ!」
「んあぁぁぁぁっ……出てる……また中に……妾の子宮がケビン専用に……ザーメンタンクにされてしまった……」
それからケビンは時間も忘れて代わる代わる奴隷たちを抱いていき、馬車の中は嬌声がずっと響き続けて男女の淫らな匂いが充満していく。
そのような状態では、蚊帳の外であるヴァレリアも眠りから覚めるというもの。
ケビンが女性を抱いている姿を見ているのだが、当のケビンは女性に夢中でありヴァレリアが見ていることなど全く気づいていない。
「ご主人様、いいっ、気持ちいいの! んんっ、あっあっ……またイクゥゥゥゥ――!」
女性が気持ちよさそうに達しているのを見ていたヴァレリアは、おもむろにケビンへ声をかけた。
「なぁ、それって気持ちいいのか?」
「――ッ!」
後ろからいきなり声をかけられたケビンはビクッと反応してしまい、不覚にもそのまま達してしまった。
「ああん……いっぱい出されてる……」
「お前、何か出してんのか?」
「……ヴァリー、いつから起きてた?」
「あ? そんなのずっと前からだ。お前らが騒がしいから目が覚めたんだろうが」
「……不覚……」
「どうでもいいが、それを俺にもしろ」
「は? 何言ってんだ?」
「ずっと見てたけどそれが大人の女の反応なんだろ? 俺も大人の女としてそれを習得するぞ」
「いやいや」
「いいからしろ!」
ヴァレリアは勢いよく服を脱ぎ散らかすとケビンの所へダイブした。対するケビンはいきなりダイブしてきたので慌てて受け止める。
「危ないだろ」
「早くしろ」
「はぁぁ……」
深い溜息をつくケビンへリーチェが声をかける。
「ケビンよ、もういっそのこと抱けばよかろう。妾とて11歳で嫁いで抱かれたのだ。今のヴァリーと大差ない上に、放っておくとずっと言い続けて面倒だぞ?」
「おう、俺はずっと言うからな。お前がするまで1日中言い続けてやる」
さすがに1日中ヴァレリアから言い続けられてはケビンも堪らないと思い、ヴァレリアへある条件を出すのだった。
「痛くて泣いても途中でやめないからな?」
「ふんっ、俺が痛みに負けるとでも思ってるのか? 俺は大人だぞ」
本人の意思確認ができたところで、ケビンはヴァレリアへ口づけをしたが、ヴァレリアはキョトンとするだけである。
「親父とお袋がしてたやつだな。こんなのが楽しいのか?」
「ヴァリーもそのうち病みつきになる」
しばらくヴァリーの口をケビンが堪能していると、やり方を学習したヴァレリアがケビンの舌へ自分の舌を絡ませて覚えたことを実践しだした。
「んちゅ、にちゅ、くちゅ……れぇろれぇろ、ぬちゅ、じゅるる……んはぁ、はむ、くちゅくちゅ……ぷはぁ……」
「中々上手いじゃないか」
ちゃんとできていたことをケビンが褒めるとヴァレリアは気を良くして自分からケビンの口を貪り始めたので、ケビンはヴァレリアの胸を愛撫することにした。
「はむ、くちゅくちゅ、むはぁ……おい、くすぐったくて集中できないぞ」
「そのうち気持ちよくなる。それが大人の女だ」
ケビンが執拗に続けていたら本人がくすぐったく感じていようが体は正直に反応して先端がぴんと自己主張を始めると、ケビンはそれを指で掴んで捏ね始める。
「んんっ!」
言い知れぬゾクゾクとした感覚がヴァレリアへ襲いかかると、夢中になっていたケビンの口を離して堪えるように口を噤んだ。
「ん……んぅ……」
ヴァレリアが堪えている中でケビンはヴァレリアを押し倒すと、無毛地帯のピッタリ閉じている縦筋に舌を這わすのだった。
「ひゃんっ! おい、そこはおしっこするところだぞ。汚いからやめろ」
ヴァレリアからの抗議がくるものの、ケビンがお構いなしにぺろぺろ舐めてはヴァレリアがそれに反応を返す。
「ひうっ! おい、やめろって。ひゃんっ……お、おい……んはっ……」
ケビンから秘部を舐め始められてから体に走るゾクゾクとした感覚に戸惑いながら、全然やめないケビンの説得を諦めたヴァレリアは味わったことのない感覚に必死で耐えるのだった。
「んん……んぅ……んはぁ、あんっ……はぁ、あっ、あっ……」
ヴァレリアは気づかぬうちに艷声を漏らし始めており、頭の中はケビンから齎される快楽でいっぱいとなる。
そして秘部が充分濡れそぼったことを確認したケビンはいよいよ愚息を宛てがい、誰も受け入れたことのないヴァレリアの中へ侵入させていき処女膜を貫通させていく。
「く……狭い……」
「んぐっ……んぎぎ……」
ケビンに対して痛みに負けないと言った手前、ヴァレリアは歯を食いしばると決して「痛い」と言わないように堪えているのだった。
狭い中を押し進めていくケビンが最奥まで一気に突き入れたら、ヴァレリアは一際大きく反応を返す。
「ひぎぃぃぃぃっ!」
「よく耐えたな」
ケビンが頑張って「痛い」と言わなかったヴァレリアの頭を撫でていると、ヴァレリアの瞳は雫が溜まっていてポロリと流れてしまう。
それを見たケビンはキスをしたり胸を愛撫したりして、ヴァレリアの気を紛らわせるのである。
「ケビン……これ、気持ちよくなるのか? あそこがヒリヒリするぞ」
「お、ようやく名前で呼んでくれたな」
「う、うるさい。いいから答えろよ」
「間違いなく気持ちよくなるぞ。だが、ヴァリーが俺のことを好きになってくれたらもっと気持ちよくなるぞ」
「好きとかよくわかんねぇよ」
「俺と一緒にいたいって思うことだ」
「それなら思ってるぞ。ケビンを倒すまで絶対に離れないからな」
「んー……それとはちょっと違うが、まぁ最初の入りはそれでいいだろ」
「う、動かないのか? さっきは他の奴らでいっぱい動いていただろ? 痛くても俺は耐えてみせるぞ」
「それなら少しずつ動かすぞ。俺も気持ちよくなりたいしな」
ケビンはゆっくりとストロークを開始して、少しずつヴァレリアの中で愚息を馴染ませていく。
動くたびにヴァレリアは歯を食いしばっているが、しばらくするとそれも少なくなり痛みは軽減されているようであった。
「棒が動いてもあまり痛くなくなったぞ」
「ヴァリー、棒じゃなくておちんちんだ」
「穴に入ってるそれか?」
「穴じゃなくておまんこだ。リーチェたちも口にしていただろ?」
「そうか、あの言葉はこれのことだったのか」
「そうだ。大人の女性はその言葉を言って男を興奮させるんだ」
「ふーん……ケビンも俺が言ったら興奮するのか?」
「間違いなくする。断言できるぞ」
「それなら言ってやる。俺は大人だからな」
だいぶ滑らかに動けるようになったことでケビンがストロークを早くしていくと、ヴァレリアはケビンを興奮させるために覚えた言葉を早速使うのだった。
「ケビン、おちんちんがおまんこの中で動いてるぞ。おっ、ピクピクした。俺がおちんちんって言って興奮してるのか? おちんちん気持ちいいか?」
「ああ、興奮するし気持ちいいぞ」
「そうか、それならもっと言ってやるからな。ケビンは俺のおまんこを使っておちんちんが気持ちよくなるように動いていいぞ」
ヴァレリアから動いていいという申し出を受け取ったケビンは、遠慮なくストロークを激しくしていく。
「んっ……ケビン、なんだかムズムズする……体の奥が変な感覚だ。体が勝手に飛んでいきそうだ……」
「そのままその感覚に身を委ねてみろ。リーチェたちはその感覚が気持ちよさに繋がっているからな」
「んんっ……そうなのか? わかった、ケビンに言われた通りにしてみるぞ」
ヴァレリアが初めての絶頂を感じそうになっているので、ケビンはヴァレリアの反応が強い部分を愚息で攻め続けた。
「んあっ、あんっ、あんっ……ケビン……声が出る、勝手に出てしまう……んっ、あっあっ……何だこれ、何だこれ!? 何かくるっ……ケビン、ケビン……怖い……」
「大丈夫だ、俺がついてる」
初めて感じる感覚が押し寄せようとしている中で、戸惑い不安に駆られるヴァレリアをケビンはギュッと抱きしめて腰を打ちつけていた。
「あ、あ、くるっ……ケビン、ケビン……ギュッとして、もっとギュッとして! んあっ、んんっ、あっあっ……くる、くるっ……んあぁぁぁぁ――!」
ヴァレリアの絶頂に合わせてケビンも達すると、ヴァレリアの中へ盛大に吐き出していく。
「ああ……おまんこの中に何か出てる……いっぱいかけられてる……」
「俺も気持ちよくなれた証拠だ」
「俺も気持ちよかったぞ。最後はふわってきた、ふわって。またふわってしたい。ケビン、ふわってしてくれ」
「ああ、いっぱいふわってしてやるからな」
「ケビンは良い奴だな。人間だが気に入ったぞ」
「それは光栄だな。俺もヴァリーのことが好きだぞ」
「そうか? ケビンは俺のことが好きなのか? よくわからんが俺は大人だからな、仕方がないから俺のことを好きになってもいいぞ」
それからケビンはヴァレリアを何度も絶頂させて、何も知らぬ少女を大人の女性に変えてしまうと、リーチェたちも交えて全員で時間を忘れて肉欲に溺れていくのであった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
翌日、馬車の中で目を覚ましたケビンは魔法で辺りを綺麗にすると、あられもない姿の女性たちを起こし始める。
朝から晩まで抱き続けたせいか女性たちはヘロヘロ状態で起き上がっていたので、ケビンは回復魔法をかけてシャキッと起きられるようにした。
「ご主人様、凄すぎます」
「私、途中で気絶しちゃった」
「私も。せっかく治してもらったのに壊れちゃうかと思った」
「でも起こされてまた抱かれてたよね」
「ケビン、またふわってするのか?」
リーチェたちは思い思いにケビンへの感想を抱くが、ケビンはこれからの予定を話し始める。
「今日はこれから俺の本拠地に帰るからな」
「本拠地ですか?」
「ああ、リーチェには懐かしいだろうが、帝国だ」
「――ッ! なりません! あそこは危険です。チューウェイトが支配しているのですよ!」
「あぁぁ……今更でとても言い難いんだが……チューウェイトは死んでるぞ」
「……え?」
「約2年前の戦争で戦死した」
「……は?」
今まで散々帝国の危険性について語ってきたリーチェは、ケビンが何を言っているのか理解できなくて状況についていけなかった。
「あの、それじゃあ帝国兵は……」
戦時中に玩具にされて火をつけられたフィオナは、当時の皇帝よりも襲われた帝国兵の方が身近な存在で、トラウマとも言うべきものを植え付けられた帝国兵のことが気になっていた。
「フィオナやジゼル、ヘレンを襲った帝国兵は俺が殺したと思う」
「ご主人様が……ですか?」
「ああ、俺も戦争に参加していたからな。ミナーヴァ領内で帝国兵と戦った」
「ご主人様が代わりに復讐を……」
「復讐って言えるかどうかわからないけど。当時は知り合いじゃなかったし」
「それでもいいです。ありがとうございます」
そこで再起動を果たしたリーチェがケビンへ尋ねる。
「ご主人様、チューウェイトがいないのならば、今の皇帝は誰なのです? 皇子たちはチューウェイトが殺しましたし、仮に生きているならば前皇帝の嫁がれた娘たちの誰かですか?」
「そこは着いてからのお楽しみだな。結構平和になっててビックリするぞ?」
「今教えて欲しいのですが……」
「驚かせたいから楽しみはあとに取っておく」
驚かせたいというケビンの悪戯心が芽生えて、リーチェは現皇帝が誰なのか知りたかったが仕方なく諦めるのである。
それからケビンはみんなを外に出すと馬車を【無限収納】の中へ回収して、バイコーンを送還したら憩いの広場へ転移するのであった。
「私はジゼルです。ご主人様」
「よろしく、ジゼル」
ジゼルは茶髪のミドルヘアでブラウンの瞳が特徴な女性だが、片腕を失っている隻腕だった。
その部位を回復させようとしたケビンだったが、ジゼルがおもむろに手こずりながらも服を脱ぎ出すとそれを見兼ねたフィオナが手伝い始めた。
「え……何で脱いでるの?」
「フィオナと同じように抱いて忘れさせてください」
「ご主人様、私からもお願いします。あの幸せな時間をジゼルや他の人にも与えてください」
「わかった」
すんなり承諾したケビンはジゼルの欠損と処女膜を元に戻すと、その体を堪能し始めてフィオナより少しだけ大きい小ぶりな胸へ舌を這わせていくと、ジゼルの口からは甘美な声が漏れ出してくる。
「ん……あ……」
小ぶりな胸を優しく揉みながら先っぽを口に含むと、コロコロと舌で転がしてはジゼルへ快感を与えていき、ジゼルの秘部からは感じている証のものが流れ始めてくる。
準備が整った秘部へケビンが愚息を宛てがい侵入させていくと、再生させた処女膜を突き破って最奥へと達する。
「ひぎっ!」
そしてジゼルの嫌な記憶を塗りつぶすため、ケビンは容赦なくストロークを始めて腰を打ちつけていった。
「ぐっ……んんっ……んあっ」
「ジゼル、お前に痛みを与えたのは俺だ。忘れないように体へ刻み込むぞ」
「お願いします、あの嫌な記憶を忘れさせてください。ご主人様が塗りつぶして!」
「任せろ」
ケビンが答えると同時にストロークを激しくして、ジゼルの嫌な記憶を書き換えていく。
「はむ、くちゅ、ぬちゅ……んはぁ、あむ、にちゅ、れぇろ、じゅる……ぷはぁ……ご主人様、ご主人様……」
「中に出すからな。ちゃんと受け止めろよ?」
「はい、受け止めます……あっあっ、きちゃう……ご主人様……んあっ、あっ、あっ……くる、くるっ……あぁぁぁぁ――!」
絶頂したジゼルの中へケビンが大量に迸らせると、ジゼルは中へ出されながら更に絶頂してしまいビクンビクンと体を震わせていた。
ケビンが愚息を抜き出すと秘部から鮮血混じりの白濁液が流れ出してくるが、余韻に浸る間もなく次の女性が裸で手を使いながら近づいてくる。
「ヘレンと申します。ご主人様」
ヘレンは金髪のミドルヘアでブルーの瞳が特徴的なのだが、片脚を失くし歩くことができなくなった女性だ。普通サイズの美乳を揺らしながら一生懸命近づいてくる姿を見て、ケビンは自分から近づいて抱き寄せた。
「すぐ治してやる。また歩けるようになるからな」
ケビンはすぐにヘレンの欠損と処女膜を元に戻すと、それを受けたヘレンが身動きが取れるようになりケビンの愚息を口に含んだ。
「はむ、ジュボ、ジュボ……じゅる、れぇろ、じゅぶぶ……ジュボジュボ、れぇろれぇろ、ジュボボボボ……ジュポッ……ご主人様、お掃除が終わりました」
「凄いな。奴隷商で習うのか?」
「はい。女性の奴隷で習わない者はいません」
ヘレンがそう伝えて両脚をそれぞれの手で抱え込むと、秘部を顕にしてケビンの挿入しやすい体勢をとる。
「どうぞよろしくお願いします」
ケビンはヘレンに誘われるまま愚息を一気に突き入れた。
「んぐっ!」
そのままケビンはストロークを開始して、ヘレンの体にも嫌な記憶を塗りつぶすために刻み込んでいく。
「んあっ、んんっ、あっあっ……ご主人様、お好きな時に出されてください……ひゃんっ、中で跳ねて……んっ、はぁ、あっ」
やがてケビンが激しく腰を打ちつけていくとヘレンも絶頂が近くなり、嬌声も次第に大きくなっていった。
「ああっ! 奥に、奥に当たってます、ご主人様……ダメ、わたしいっちゃう……んあっ、んんっ、ひゃんっ……イク、イクの……あっあっ……イクッ――!」
ケビンは愚息を最奥に思い切り打ちつけると、ヘレンの中へと想いの滾りを迸らせた。そしてヘレンは、ケビンから最奥へドピュドピュとかけられている感覚にビクビクと痙攣を繰り返していく。
「待ちくたびれてしまいました」
ヘレンとのまぐわいが終わったケビンに、リーチェが背中から抱きついてきては豊満な胸をケビンの背中へと押しつけてくると、ケビンは振り向いて視線を交わす。
「ほぼ生娘の私ですが彼女たちと同じようにしてください。初めてを貴方に捧げます」
「それじゃあ代わりに今からは皇后口調に切り替えて、奴隷商から習った手練手管を見せてくれ」
「口調はともかく手練手管は恥ずかしいのですよ?」
「俺だけのためのエロい皇后が見たいんだよ。ただの皇后なら他の奴らも見てるだろ?」
「もう……支配人の言葉を使うなら、ご主人様は本当に業が深いですね」
「ダメか?」
「いいですよ」
リーチェが返答したのを聞いてケビンが魔法を使うと、リーチェはケビンへ軽くキスをしてはにかんだ笑顔を見せる。
「ふふっ、ご主人様との初めてのキスをしてしまいました。それでは、業の深いご主人様のご要望を叶えますね」
ケビンから離れたリーチェは両脚をそれぞれの腕で抱え込むと、秘部を顕にして両手で左右に広げた。
「此度の褒美として妾を抱くことを許す。光栄に思うがよい。ほれ、何をしておる、早う妾の処女膜を突き破らぬか。元皇后おまんこで未亡人おまんこの上、初物おまんこの3拍子だぞ? 早うせい、くぱぁ」
「リーチェ!」
ケビンはリーチェへ覆い被さると、ぐちょぐちょに濡れきった秘部へ愚息を突き入れた。
「痛っ! 何だこの痛みは!? 皇帝に抱かれた時は入れられた感覚があまりなくて痛くなかったのに。ケビンよ、う、動くでない。くっ、大きい……」
「俺に抱かれている時に他所の男の話か? しかも老いぼれと比較するとはな。少しお仕置きが必要だな」
ケビンは慣れるまで待つつもりだったが、元旦那の話が出てきた上に出がらしの老躯と比較されたのでSっ気が出てしまいリーチェを攻め立てていく。
「ん"っ……待つのだ、そちのは大きすぎる……妾の中が、中が……んぐっ……」
「小指サイズと比べた罰だ」
「妾のおまんこがケビンの形に作り替えられてしまう……」
「俺しか使わないからいいだろ」
「い"っ……ひろ、広げられる……高貴な妾のおまんこがケビン専用になっていく……」
「1発目だ、受け取れ!」
「ま、待て、孕むであろ! 外に出すのだ。妾は皇后なるぞ、そちの子種で孕むわけにはゆかぬ!」
「出る!」
「……ぁ……出てる……妾の子宮に注がれて……」
リーチェは中へ思い切り出されてしまうが、出されたことで更に潤滑が良くなり馬車の中は卑猥な音で埋め尽くされていった。
「んあっ、んんっ、あっあっ……いいっ、もっと突くがよい」
「だいぶ感じるようになってきたな、この淫乱皇后め!」
「違う、高貴な妾は淫乱ではない」
「どの口が言ってんだ、こいつめ!」
「ひぐっ、奥にぶつかっておる……んぐっ、あんっ、あんっ……」
「2発目だ、いくぞ!」
「や、やめい、本当に孕んでしまう……子宮までケビン専用になってしまう……」
「お前の体は俺専用だ!」
「あっあっ、イク……イッてしまう……んあっ、あんっ、あんっ……イッ……イクゥゥゥゥ――!」
「受け取れ!」
「んあぁぁぁぁっ……出てる……また中に……妾の子宮がケビン専用に……ザーメンタンクにされてしまった……」
それからケビンは時間も忘れて代わる代わる奴隷たちを抱いていき、馬車の中は嬌声がずっと響き続けて男女の淫らな匂いが充満していく。
そのような状態では、蚊帳の外であるヴァレリアも眠りから覚めるというもの。
ケビンが女性を抱いている姿を見ているのだが、当のケビンは女性に夢中でありヴァレリアが見ていることなど全く気づいていない。
「ご主人様、いいっ、気持ちいいの! んんっ、あっあっ……またイクゥゥゥゥ――!」
女性が気持ちよさそうに達しているのを見ていたヴァレリアは、おもむろにケビンへ声をかけた。
「なぁ、それって気持ちいいのか?」
「――ッ!」
後ろからいきなり声をかけられたケビンはビクッと反応してしまい、不覚にもそのまま達してしまった。
「ああん……いっぱい出されてる……」
「お前、何か出してんのか?」
「……ヴァリー、いつから起きてた?」
「あ? そんなのずっと前からだ。お前らが騒がしいから目が覚めたんだろうが」
「……不覚……」
「どうでもいいが、それを俺にもしろ」
「は? 何言ってんだ?」
「ずっと見てたけどそれが大人の女の反応なんだろ? 俺も大人の女としてそれを習得するぞ」
「いやいや」
「いいからしろ!」
ヴァレリアは勢いよく服を脱ぎ散らかすとケビンの所へダイブした。対するケビンはいきなりダイブしてきたので慌てて受け止める。
「危ないだろ」
「早くしろ」
「はぁぁ……」
深い溜息をつくケビンへリーチェが声をかける。
「ケビンよ、もういっそのこと抱けばよかろう。妾とて11歳で嫁いで抱かれたのだ。今のヴァリーと大差ない上に、放っておくとずっと言い続けて面倒だぞ?」
「おう、俺はずっと言うからな。お前がするまで1日中言い続けてやる」
さすがに1日中ヴァレリアから言い続けられてはケビンも堪らないと思い、ヴァレリアへある条件を出すのだった。
「痛くて泣いても途中でやめないからな?」
「ふんっ、俺が痛みに負けるとでも思ってるのか? 俺は大人だぞ」
本人の意思確認ができたところで、ケビンはヴァレリアへ口づけをしたが、ヴァレリアはキョトンとするだけである。
「親父とお袋がしてたやつだな。こんなのが楽しいのか?」
「ヴァリーもそのうち病みつきになる」
しばらくヴァリーの口をケビンが堪能していると、やり方を学習したヴァレリアがケビンの舌へ自分の舌を絡ませて覚えたことを実践しだした。
「んちゅ、にちゅ、くちゅ……れぇろれぇろ、ぬちゅ、じゅるる……んはぁ、はむ、くちゅくちゅ……ぷはぁ……」
「中々上手いじゃないか」
ちゃんとできていたことをケビンが褒めるとヴァレリアは気を良くして自分からケビンの口を貪り始めたので、ケビンはヴァレリアの胸を愛撫することにした。
「はむ、くちゅくちゅ、むはぁ……おい、くすぐったくて集中できないぞ」
「そのうち気持ちよくなる。それが大人の女だ」
ケビンが執拗に続けていたら本人がくすぐったく感じていようが体は正直に反応して先端がぴんと自己主張を始めると、ケビンはそれを指で掴んで捏ね始める。
「んんっ!」
言い知れぬゾクゾクとした感覚がヴァレリアへ襲いかかると、夢中になっていたケビンの口を離して堪えるように口を噤んだ。
「ん……んぅ……」
ヴァレリアが堪えている中でケビンはヴァレリアを押し倒すと、無毛地帯のピッタリ閉じている縦筋に舌を這わすのだった。
「ひゃんっ! おい、そこはおしっこするところだぞ。汚いからやめろ」
ヴァレリアからの抗議がくるものの、ケビンがお構いなしにぺろぺろ舐めてはヴァレリアがそれに反応を返す。
「ひうっ! おい、やめろって。ひゃんっ……お、おい……んはっ……」
ケビンから秘部を舐め始められてから体に走るゾクゾクとした感覚に戸惑いながら、全然やめないケビンの説得を諦めたヴァレリアは味わったことのない感覚に必死で耐えるのだった。
「んん……んぅ……んはぁ、あんっ……はぁ、あっ、あっ……」
ヴァレリアは気づかぬうちに艷声を漏らし始めており、頭の中はケビンから齎される快楽でいっぱいとなる。
そして秘部が充分濡れそぼったことを確認したケビンはいよいよ愚息を宛てがい、誰も受け入れたことのないヴァレリアの中へ侵入させていき処女膜を貫通させていく。
「く……狭い……」
「んぐっ……んぎぎ……」
ケビンに対して痛みに負けないと言った手前、ヴァレリアは歯を食いしばると決して「痛い」と言わないように堪えているのだった。
狭い中を押し進めていくケビンが最奥まで一気に突き入れたら、ヴァレリアは一際大きく反応を返す。
「ひぎぃぃぃぃっ!」
「よく耐えたな」
ケビンが頑張って「痛い」と言わなかったヴァレリアの頭を撫でていると、ヴァレリアの瞳は雫が溜まっていてポロリと流れてしまう。
それを見たケビンはキスをしたり胸を愛撫したりして、ヴァレリアの気を紛らわせるのである。
「ケビン……これ、気持ちよくなるのか? あそこがヒリヒリするぞ」
「お、ようやく名前で呼んでくれたな」
「う、うるさい。いいから答えろよ」
「間違いなく気持ちよくなるぞ。だが、ヴァリーが俺のことを好きになってくれたらもっと気持ちよくなるぞ」
「好きとかよくわかんねぇよ」
「俺と一緒にいたいって思うことだ」
「それなら思ってるぞ。ケビンを倒すまで絶対に離れないからな」
「んー……それとはちょっと違うが、まぁ最初の入りはそれでいいだろ」
「う、動かないのか? さっきは他の奴らでいっぱい動いていただろ? 痛くても俺は耐えてみせるぞ」
「それなら少しずつ動かすぞ。俺も気持ちよくなりたいしな」
ケビンはゆっくりとストロークを開始して、少しずつヴァレリアの中で愚息を馴染ませていく。
動くたびにヴァレリアは歯を食いしばっているが、しばらくするとそれも少なくなり痛みは軽減されているようであった。
「棒が動いてもあまり痛くなくなったぞ」
「ヴァリー、棒じゃなくておちんちんだ」
「穴に入ってるそれか?」
「穴じゃなくておまんこだ。リーチェたちも口にしていただろ?」
「そうか、あの言葉はこれのことだったのか」
「そうだ。大人の女性はその言葉を言って男を興奮させるんだ」
「ふーん……ケビンも俺が言ったら興奮するのか?」
「間違いなくする。断言できるぞ」
「それなら言ってやる。俺は大人だからな」
だいぶ滑らかに動けるようになったことでケビンがストロークを早くしていくと、ヴァレリアはケビンを興奮させるために覚えた言葉を早速使うのだった。
「ケビン、おちんちんがおまんこの中で動いてるぞ。おっ、ピクピクした。俺がおちんちんって言って興奮してるのか? おちんちん気持ちいいか?」
「ああ、興奮するし気持ちいいぞ」
「そうか、それならもっと言ってやるからな。ケビンは俺のおまんこを使っておちんちんが気持ちよくなるように動いていいぞ」
ヴァレリアから動いていいという申し出を受け取ったケビンは、遠慮なくストロークを激しくしていく。
「んっ……ケビン、なんだかムズムズする……体の奥が変な感覚だ。体が勝手に飛んでいきそうだ……」
「そのままその感覚に身を委ねてみろ。リーチェたちはその感覚が気持ちよさに繋がっているからな」
「んんっ……そうなのか? わかった、ケビンに言われた通りにしてみるぞ」
ヴァレリアが初めての絶頂を感じそうになっているので、ケビンはヴァレリアの反応が強い部分を愚息で攻め続けた。
「んあっ、あんっ、あんっ……ケビン……声が出る、勝手に出てしまう……んっ、あっあっ……何だこれ、何だこれ!? 何かくるっ……ケビン、ケビン……怖い……」
「大丈夫だ、俺がついてる」
初めて感じる感覚が押し寄せようとしている中で、戸惑い不安に駆られるヴァレリアをケビンはギュッと抱きしめて腰を打ちつけていた。
「あ、あ、くるっ……ケビン、ケビン……ギュッとして、もっとギュッとして! んあっ、んんっ、あっあっ……くる、くるっ……んあぁぁぁぁ――!」
ヴァレリアの絶頂に合わせてケビンも達すると、ヴァレリアの中へ盛大に吐き出していく。
「ああ……おまんこの中に何か出てる……いっぱいかけられてる……」
「俺も気持ちよくなれた証拠だ」
「俺も気持ちよかったぞ。最後はふわってきた、ふわって。またふわってしたい。ケビン、ふわってしてくれ」
「ああ、いっぱいふわってしてやるからな」
「ケビンは良い奴だな。人間だが気に入ったぞ」
「それは光栄だな。俺もヴァリーのことが好きだぞ」
「そうか? ケビンは俺のことが好きなのか? よくわからんが俺は大人だからな、仕方がないから俺のことを好きになってもいいぞ」
それからケビンはヴァレリアを何度も絶頂させて、何も知らぬ少女を大人の女性に変えてしまうと、リーチェたちも交えて全員で時間を忘れて肉欲に溺れていくのであった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
翌日、馬車の中で目を覚ましたケビンは魔法で辺りを綺麗にすると、あられもない姿の女性たちを起こし始める。
朝から晩まで抱き続けたせいか女性たちはヘロヘロ状態で起き上がっていたので、ケビンは回復魔法をかけてシャキッと起きられるようにした。
「ご主人様、凄すぎます」
「私、途中で気絶しちゃった」
「私も。せっかく治してもらったのに壊れちゃうかと思った」
「でも起こされてまた抱かれてたよね」
「ケビン、またふわってするのか?」
リーチェたちは思い思いにケビンへの感想を抱くが、ケビンはこれからの予定を話し始める。
「今日はこれから俺の本拠地に帰るからな」
「本拠地ですか?」
「ああ、リーチェには懐かしいだろうが、帝国だ」
「――ッ! なりません! あそこは危険です。チューウェイトが支配しているのですよ!」
「あぁぁ……今更でとても言い難いんだが……チューウェイトは死んでるぞ」
「……え?」
「約2年前の戦争で戦死した」
「……は?」
今まで散々帝国の危険性について語ってきたリーチェは、ケビンが何を言っているのか理解できなくて状況についていけなかった。
「あの、それじゃあ帝国兵は……」
戦時中に玩具にされて火をつけられたフィオナは、当時の皇帝よりも襲われた帝国兵の方が身近な存在で、トラウマとも言うべきものを植え付けられた帝国兵のことが気になっていた。
「フィオナやジゼル、ヘレンを襲った帝国兵は俺が殺したと思う」
「ご主人様が……ですか?」
「ああ、俺も戦争に参加していたからな。ミナーヴァ領内で帝国兵と戦った」
「ご主人様が代わりに復讐を……」
「復讐って言えるかどうかわからないけど。当時は知り合いじゃなかったし」
「それでもいいです。ありがとうございます」
そこで再起動を果たしたリーチェがケビンへ尋ねる。
「ご主人様、チューウェイトがいないのならば、今の皇帝は誰なのです? 皇子たちはチューウェイトが殺しましたし、仮に生きているならば前皇帝の嫁がれた娘たちの誰かですか?」
「そこは着いてからのお楽しみだな。結構平和になっててビックリするぞ?」
「今教えて欲しいのですが……」
「驚かせたいから楽しみはあとに取っておく」
驚かせたいというケビンの悪戯心が芽生えて、リーチェは現皇帝が誰なのか知りたかったが仕方なく諦めるのである。
それからケビンはみんなを外に出すと馬車を【無限収納】の中へ回収して、バイコーンを送還したら憩いの広場へ転移するのであった。
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